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冬の防寒対策|屋外の鉢植え・庭木を霜と寒さから守る方法と、耐寒温度の一覧

霜よけ(不織布)、マルチング、鉢の置き場所、北風よけの4つの防寒の方法と、始める時期の目安、冬の水やりを解説。図鑑の庭木・果樹・多肉植物を耐えられる最低温度で一覧にしています。

防寒対策の要点

  • 最低気温が 3°C を下回る晴れた夜は霜が降りやすい。不織布をかけるか軒下へ移す
  • 鉢植えは北風の当たらない南向きの軒下へ。地面から10cm以上離して鉢土の凍結を防ぐ
  • 株元に腐葉土やバークチップを5cmほど敷き、根と球根を寒さから守る
  • 水やりは暖かい日の午前中に。冬の肥料と強い剪定は春まで休む

防寒を始める時期

防寒は初霜の前に準備します。霜は気温が 3°C 前後でも、風がなく晴れた夜に地面近くが 0°C を下回ると降ります。 地域ごとの初霜のおおよその時期は次のとおりで、年や場所(盆地、川沿い、海沿い)によって前後します。

地域別の初霜と防寒を始める時期の目安
地域初霜の目安防寒を外す目安
寒冷地(北海道・東北・高冷地)10月中旬〜下旬5月上旬〜中旬
中間地(関東〜九州の平野部)11月下旬〜12月上旬3月下旬〜4月上旬
暖地(九州南部・沿岸の温暖な地域)12月中旬以降(降らない年もある)3月上旬

室内で育てる観葉植物は、霜より前の「最低気温 15°C」が取り込みの目安です。詳しくは観葉植物の冬越しをご覧ください。

4つの防寒の方法

植物を寒さから守る方法は、霜を防ぐ、根を守る、置き場所を変える、風を防ぐの4つです。 耐寒性がぎりぎりの植物ほど、いくつかを組み合わせます。

霜よけ(不織布・寒冷紗)

霜は風のない晴れた夜に降りやすく、葉や新芽の細胞を凍らせて傷めます。夕方に不織布や寒冷紗を株にふんわりかけ、裾を洗濯ばさみや石で留めます。支柱を3〜4本立てて覆いが葉に直接触れないようにすると、より効果があります。日中は外すか、晴れた日は裾を開けて蒸れを防ぎます。ビニールは昼に中が高温になりやすいので、使うときは必ず換気口を開けます。

マルチング(株元を覆う)

腐葉土やバークチップ、わらを株元に厚さ5cmほど敷くと、土の凍結と霜柱を防ぎ、根を寒さから守れます。宿根草や球根、植え付けたばかりの庭木に特に効きます。春に暖かくなったら薄くするか、そのまま土に混ぜ込みます。

鉢を移す・地面から離す

鉢植えは地植えより根が冷えやすく、鉢土が凍ると根が傷みます。北風の当たらない南向きの軒下や壁際へ移し、鉢台やすのこに載せて地面から10cm以上離します。寒い地域では、鉢をひと回り大きな鉢や発泡スチロール箱に入れ、すき間に腐葉土を詰める二重鉢にすると、鉢の中の温度が下がりにくくなります。

北風よけ

冷たい乾いた風は、気温以上に葉の水分を奪って傷めます。常緑樹や柑橘類は、北側と西側に寒冷紗やよしずを立てて風を和らげます。庭木は植え付けから1〜2年の若い木ほど風で傷みやすいので、支柱で幹を固定しておくと根が動かず、寒さにも耐えやすくなります。

霜柱で植えたばかりの苗や球根が浮き上がったときは、見つけ次第、株元を指で押さえて土を寄せます。 根が外気に触れたままだと乾いて枯れるので、マルチングで霜柱自体を防いでおくと安心です。

冬の水やりと肥料

水は暖かい日の午前中に

冬は気温が低く土が乾きにくいので、鉢植えは土の表面が乾いてから 2〜3 日待って与えます。 夕方に与えると夜の冷え込みで鉢の中が冷え、凍ることもあります。庭植えは基本的に雨任せで、晴れが 10 日以上続いたときだけ与えます。 乾いた北風が続くと常緑樹や鉢植えは意外に水切れするので、葉がしおれていないかも見てください。

肥料は休み、庭木には寒肥

冬は多くの植物の生長が止まるので、鉢植えの草花や多肉植物には肥料を与えません。 庭木や果樹には、春の芽吹きに向けて 1〜2 月に有機質の肥料を株の周りに埋める「寒肥」を施します。 冬に咲くパンジーやビオラなどは例外で、花が続いている間は月 2〜3 回薄めた液肥を与えます。

耐えられる最低温度の一覧

Hapot の植物図鑑に掲載している庭木・果樹・多肉植物・サボテン 55 種を、冬に耐えられる最低温度の目安で分けました。 数値は成木・成株の目安で、植えたばかりの苗や若い木は数度弱いと考えてください。草花とハーブは種類ごとの耐寒性の差が大きいので、各植物のページの冬越しの項を確認してください。

寒冷地でも屋外で越せる18種

-10°C 以下まで耐えます。関東以西の平地なら防寒はほぼ不要で、寒冷地でも鉢の凍結に気をつければ屋外で越せます。

関東以西の平地なら屋外で越せる12種

-5〜-9°C 程度まで耐えます。寒冷地では株元のマルチングと北風よけをするか、鉢を軒下へ移します。

霜よけをすれば屋外で越せる5種

-4〜0°C 程度が限界です。霜に直接当てないよう軒下へ移すか、不織布をかけます。寒波の夜は玄関などへ取り込みます。

お住まいの地域の冬の最低気温で、手持ちの植物が屋外で越せるかを調べるには冬越し危険度チェッカーが便利です。

寒さで傷んだときの対処

葉が黒くなる・透けたようになる

原因

霜や凍結で葉の細胞が壊れる寒害です。晴れた翌朝、日が当たって急に解けたときに傷みが広がります。

対策

傷んだ葉は戻りませんが、すぐには切らず春まで残します。次の寒波からは不織布をかけるか軒下へ移します。

葉が黒くなる原因と対策

常緑樹の葉が茶色く枯れる

原因

冷たい北風で葉の水分が奪われ、根からの吸水が追いつかないことが主な原因です。

対策

北側に風よけを立て、土が乾いていれば暖かい日の午前中に水を与えます。枝が生きていれば春に新芽が出ます。

植えたばかりの苗が浮き上がる

原因

霜柱で土ごと持ち上げられています。根が外気にさらされて乾き、枯れる原因になります。

対策

見つけ次第、株元を押さえて土を寄せます。株元に腐葉土などを敷いて霜柱を防ぎます。

月ごとの作業は11月の植物カレンダーと12月の植物カレンダーでも確認できます。

よくある質問

霜よけはいつからいつまで必要ですか?

関東以西の平地では、初霜の目安となる11月下旬から、遅霜の心配がなくなる4月上旬までです。寒冷地は10月下旬から5月上旬まで必要になります。毎晩かける必要はなく、天気予報で最低気温が3°Cを下回りそうな晴れた夜にかけるのが基本です。気温が3°Cでも、地面近くは0°Cを下回って霜が降りることがあります。

不織布とビニールはどちらがいいですか?

家庭の霜よけには不織布が向いています。光と空気を通すので、かけたままでも中が蒸れにくく、昼に外し忘れても傷みません。ビニールは保温力が高い一方、晴れた日中は中が30°Cを超えることもあり、換気しないと株が蒸れて弱ります。寒冷地で夜の冷え込みが厳しいときに、不織布の上から重ねて使うのが安全です。

冬の水やりはいつすればいいですか?

暖かい日の午前10時から正午ごろに与えます。夕方に与えると、夜の冷え込みで鉢の中の水が冷えたり凍ったりして根を傷めます。冬は乾きにくいので、鉢植えは土の表面が乾いてから2〜3日待って与え、庭植えは基本的に雨任せで、晴れが10日以上続いたときだけ与えます。

鉢が冬に割れてしまいました。防ぐ方法はありますか?

素焼き鉢(テラコッタ)は土と鉢が水を含んだまま凍ると、氷が膨らんで割れることがあります。冬は水やりを控えめにして鉢土を乾き気味に保ち、鉢を軒下へ移すか地面から離して置きます。寒冷地では冬だけプラスチック鉢に植え替えるか、二重鉢にすると割れにくくなります。

霜に当たって葉が茶色くなりました。もう枯れますか?

葉が傷んでも、枝や株元が生きていれば春に芽吹くことが多いです。枝を少し曲げてしなるか、表皮を爪で軽く削って下が緑色なら生きています。傷んだ葉はすぐに切らず、残しておくと下の芽を寒さから守る覆いになります。遅霜の心配がなくなる春に、枯れた部分を切り戻してください。

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