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ポトスの育て方

Epipremnum aureum最終更新日:
編集部

Hapot編集部より

ポトス(Epipremnum aureum)は、ソロモン諸島など南太平洋の熱帯域を原産とするサトイモ科のつる性観葉植物です。光沢のあるハート型の葉と旺盛な生命力が魅力で、「観葉植物といえばまずポトス」といわれるほどの定番種。耐陰性が高く、多少水やりを忘れても枯れにくいため、初めて植物を育てる方や忙しい方に最適です。棚の上から垂らす、ハンギングで吊るす、支柱に這わせてタワー仕立てにするなど、楽しみ方の幅が広いのも人気の理由。黄色い斑が入るゴールデンポトス、白斑のマーブルクイーン、明るいライムグリーンのライムなど品種も豊富で、部屋のテイストに合わせて選べます。切ったツルを水に挿すだけで簡単に増やせるので、株分けして家中に飾ったり、友人にプレゼントしたりする楽しみもあります。

分類・基本データ

サトイモ科
エピプレムヌム属 Epipremnum
ポトス
別名
オウゴンカズラ(黄金葛)、ゴールデンポトス、デビルズアイビー
原産地
ソロモン諸島をはじめとする南太平洋の熱帯雨林原産。原生地では樹木に絡みついて10m以上もよじ登り、葉が1m近くまで巨大化することもあります。
大きさ
室内ではツルの長さ30cm〜2m程度で楽しむのが一般的。3〜4号のミニ鉢から8号の支柱仕立てまでサイズ展開が豊富です。放任するとツルはどこまでも伸びるので、好みの長さで切り戻して管理します。

育て方サマリ

水やり

土が乾いたら(週1回程度)

日光

間接光

適温

10-30°C

湿度

40-60%

一般的な観葉植物用土

ケアのポイント

肥料

春〜秋に2週間に1回液肥

成長速度

速い

毒性

ペットに有毒

水やりを忘れても比較的丈夫。伸びすぎたら切り戻すと脇芽が出て茂ります。

育て方の詳細

苗・株の選び方

葉に厚みとツヤがあり、斑入り品種なら斑がはっきり入っている株を選びましょう。節間が詰まってこんもり茂っているものが良株で、ツルばかりひょろひょろ伸びて葉がまばらな株は徒長気味です。鉢を軽く揺らして株元がぐらつかないか、土の表面にカビや小バエがいないかも確認を。葉裏のカイガラムシのチェックも忘れずに。流通量が多いため通年購入できますが、買ってすぐ植え替えや挿し木を楽しみたいなら、成長期の5〜7月の購入が失敗が少なくおすすめです。

置き場所・日当たり

明るい間接光〜半日陰が適所です。耐陰性が高く照明だけの部屋でも枯れませんが、暗い場所ではツルが間延びし、斑入り品種(マーブルクイーンなど)は斑が消えていきます。斑を保つならレースカーテン越しの窓辺へ。直射日光は葉焼けの原因になるため避けます。つる性で吊り鉢・棚上・支柱仕立てと置き方の自由度が高いのも魅力で、いずれの場合もエアコンの風が直接当たらない場所を選んでください。5°C以下になる冬の窓際は避け、室内の暖かい場所で管理します。

水やりの詳細

土の表面が乾いたらたっぷり、が基本。乾燥に強く多少の水やり忘れはリカバーできる一方、常に土が湿っていると根腐れします。迷ったら「1日待つ」くらいがちょうど良い植物です。頻度の目安は春秋で週1回、夏は週2回、冬は10日〜2週に1回。ハンギング仕立ては鉢が小さく風にも当たるため、床置きより乾きが早い点に注意してください。葉がやや下を向いてハリがなくなったら水切れの初期サインで、たっぷり与えれば半日で回復します。

最適な土の作り方

市販の観葉植物用土でも十分育ちますが、こだわるなら赤玉土6:腐葉土3:パーライト1 の配合が理想的。水もちが良すぎると根腐れしやすいため、排水性を優先しましょう。ハイドロカルチャー(ハイドロボール)でも育てやすく、土を使わない清潔な栽培が可能です。

剪定・切り戻し

ポトスの剪定は「どの位置で切ってもOK」という気楽さが特徴です。伸びすぎたツルを好みの長さでカットすると、切り口の下の節から新芽が出て枝数が増え、こんもりした株になります。適期は5〜9月ですが、室内管理なら通年可能。株元の葉が減って寂しくなった古い株は、思い切って株元から20cm程度まで全体を切り戻すと、若々しい姿に再生します。切ったツルは捨てずに水挿しにすれば、そのまま株の増殖に使えます。

植え替え

1〜2年に1回、5〜8月に。成長が速く根詰まりしやすいため、水の染み込みが遅くなったらサインです。一回り大きな鉢に植え替えるか、大きくしたくない場合は根鉢を1/3ほど整理して同じ鉢に植え直します。植え替えと同時に伸びすぎたツルを切り戻すと、株の負担が減り新芽の吹きも良くなります。土は市販の観葉植物用土で十分。ハイドロカルチャーへの切り替えもこの時期が適しています。

増やし方

観葉植物で最も増やしやすい部類です。①ツルを2〜3節ずつカット、②下の葉を外す、③節が水に浸かるようコップに挿す、だけで1〜2週間で発根します。根が3〜5cmになったら土に植え付け。数本まとめて植えるとボリュームのある株が最初から作れます。適期は5〜9月。水挿しのまま育てる「水栽培」も可能で、その場合は週1回の水替えと月1回の液肥(ハイドロ用)で維持できます。

病害虫対策

丈夫で病害虫は少なめですが、カイガラムシとハダニが稀に付きます。カイガラムシは茎や葉裏の白い綿状・茶色の粒状の付着物が目印で、歯ブラシや爪楊枝で除去を。ハダニは乾燥期に発生しやすく、葉水で予防できます。葉が密集して蒸れると根腐れや病気の温床になるため、茂りすぎたら間引き剪定で風通しを確保しましょう。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 5植え替え・挿し木
  • 6切り戻し(伸びすぎたツルをカット)
  • 7挿し木・葉水
  • 8傷んだ葉の整理
  • 9切り戻し・形を整える

季節ごとの管理

春の管理

成長期の始まり。肥料を開始し、伸びすぎたツルは切り戻して形を整えましょう。

夏の管理

よく伸びる時期。水やりの頻度を上げ、ハンギングの場合は乾きやすいので注意。

秋の管理

���々に成長が緩やかに。肥料を減らし、冬に備えます。

冬の管理

水やりを控えめに。10°C以上を保てる室内で管理。暖房の乾燥対策に葉水を。

よくあるトラブルと対策

葉が黄色くなる

原因

水のやりすぎ、根詰まり

対策

水やりを控え、鉢が小さければ植え替える

斑が消える

原因

日光不足で緑一色に戻る

対策

明るい間接光の場所に移動する

ポトスの花言葉・風水

花言葉

ポトスの花言葉は「永遠の富」「華やかな明るさ」です。「永遠の富」は、つやのある葉が途切れることなく次々と茂る旺盛な生命力に由来するといわれます。「華やかな明るさ」は、黄金色の斑が入る葉が暗い場所でも明るく輝いて見えることから。金運につながる縁起の良い花言葉を持つため、開店祝いや新生活の贈り物にも選ばれています。

風水・縁起

風水でポトスは「金運」と「恋愛運」を高める植物とされます。丸みのあるハート型の葉は気持ちを和らげ、人間関係を良好にする「陰の気」を持つといわれます。金運を上げたいならキッチンや西の方角、恋愛運なら南東に置くのがおすすめ。また生命力が強いことから「悪い気を吸収して浄化する」とされ、気が滞りやすいトイレや洗面所との相性も良い植物です。ツルが下に垂れる仕立ては気を落ち着かせ、上に這わせる仕立ては発展運を高めるとされるので、置く場所に合わせて仕立てを変えてみましょう。

ポトスのよくある質問

Qポトスは水栽培(水挿し)だけで育てられますか?回答を見る
A

可能です。切ったツルを水を入れた容器に挿しておくだけで1〜2週間で発根し、そのまま水だけで何ヶ月も育てられます。長く楽しむコツは、水を週1〜2回交換して常に清潔に保つこと、根が出たら水量を根の半分程度に減らして酸素を取り込みやすくすること、月1〜2回ごく薄めた液体肥料を加えることです。ただし水だけでは土植えより成長が緩やかで葉も小さめになります。大きく育てたくなったら、水根から土に植え替えるか、ハイドロボールを使ったハイドロカルチャーに移行するとよいでしょう。

Qポトスは猫や犬がいる家でも育てられますか?回答を見る
A

注意が必要です。ポトスはサトイモ科特有のシュウ酸カルシウムを含み、ペットが葉や茎をかじると口の中の痛みや腫れ、よだれ、嘔吐を引き起こすことがあります。特に猫は高い場所にも登れるため、棚の上に置いただけでは安全とはいえません。ペットが入らない部屋で育てる、天井からのハンギングにして届かない高さに吊るすなどの対策をしましょう。垂れたツルはかじられやすいので短めに保つのも有効です。かじった形跡があり様子がおかしい場合は、早めに動物病院へ相談してください。

Qポトスをトイレや洗面所など窓のない場所に置いても育ちますか?回答を見る
A

照明だけの空間でも数週間〜数ヶ月は楽しめますが、長期的には光不足で徒長したり葉が小さくなったりします。窓のない場所に置きたい場合は、同じサイズの株を2鉢用意して1〜2週間ごとに明るい窓辺とローテーションするのがおすすめです。また1日8時間程度、植物育成LEDライトを当てれば窓がなくても元気に育てられます。耐陰性が高いポトスでも「暗くても枯れにくい」のであって「暗い方が好き」ではない点を押さえておきましょう。

Qポトスタワーはどうやって作るのですか?回答を見る
A

ヘゴ支柱やモスポールにツルを這わせて柱状に仕立てたものがポトスタワーです。作り方は、6〜8号鉢の中心に支柱を立て、周囲に4〜6本のツルを植え付け、葉の向きを外側にそろえながらビニールタイで支柱に留めていきます。ポトスは登はん性があり、上に這わせると葉がひと回り大きく育つ性質があるため、タワー仕立てはボリュームのある見栄えになります。適期は5〜7月。支柱の頂上まで育ったら、先端を切り戻すと脇芽が出て密度が上がります。霧吹きで支柱を湿らせると気根が活着しやすくなります。

Qポトスの寿命はどのくらいですか?何年も育て続けられますか?回答を見る
A

明確な寿命はなく、適切に管理すれば10年以上育て続けられます。ただし同じ株を長く育てると、株元の葉が落ちてツルが間延びし、見た目が乱れてきます。そこでおすすめなのが「更新」という考え方です。伸びたツルを10cmほどに切って水挿しや挿し木で発根させ、元の鉢に植え戻すと若々しい姿を保てます。古株も切り戻せば脇芽が出て再生します。2〜3年に1回の植え替えで根詰まりを防ぐことも長く楽しむポイントです。

Qポトスの品種によって育てやすさは違いますか?回答を見る
A

違いがあります。基本のゴールデンポトスが最も丈夫で、暗さにも乾燥にも強い優等生です。白斑の多いマーブルクイーンは葉緑素が少ないぶん光合成の効率が低く、成長が遅めで光不足や寒さの影響を受けやすいため、やや明るい場所での管理が必要です。ライムは明るい葉色が魅力ですが、強光で葉焼け、光不足で色がくすむため置き場所の見極めが大切。エンジョイやグローバルグリーンは比較的コンパクトにまとまり、ハンギング初心者にも扱いやすい品種です。初めてなら緑の多い品種から始めると失敗が少ないでしょう。

ポトスの品種一覧

ポトス としてまとめている他の品種です。

品種大きさの目安難易度水やり
ポトス(本記事)室内ではツルの長さ30cm〜2m程度で楽しむのが一般的。3〜4号のミニ鉢から8号の支柱仕立てまでサイズ展開が豊富です。放任するとツルはどこまでも伸びるので、好みの長さで切り戻して管理します。初心者向け土が乾いたら(週1回程度)
ポトス・エンジョイ20〜50cm程度のコンパクトサイズ。3〜4号鉢の卓上サイズが主流。初心者向け土が乾いたら(週1回程度)
ポトス・マーブルクイーンツルの長さで30cm〜2m。ハンギング・棚置き・支柱仕立てまで自在。初心者向け土が乾いたら(週1回程度)