冬の寄せ植え|パンジー・ビオラ・ハボタンの組み合わせ方と作り方、春まで咲かせる手入れ
冬の寄せ植えに向く植物11種を役割(主役・脇役・葉もの)と耐寒性で一覧に。組み合わせの例、苗の数と鉢のサイズ、作り方の手順、冬の水やり・花がら摘み・液肥、よくある失敗まで解説します。
冬の寄せ植えの要点
- 作るのは 10月下旬〜11月下旬。寒くなる前に根を張らせる
- 主役の花1〜2種、脇役1種、垂れる葉もの1種の3〜4種で組むとまとまる
- 冬は苗が大きくならないので、植え付けの時点で見栄えのする株数を植える
- 水やりは暖かい日の午前中。花がらはこまめに摘み、液肥は2週間に1回
冬の寄せ植えに向く植物
屋外で冬を越せて、寒い時期に花や葉の色を楽しめる植物を、寄せ植えの中での役割ごとにまとめました。 植物名から、それぞれの育て方のページを開けます。
| 植物 | 役割 | 見頃 | 寒さへの強さ |
|---|---|---|---|
| パンジー | 主役(花) | 11〜5月 | 強い(霜に当たっても回復する) |
| ビオラ | 主役(花) | 11〜5月 | 強い(-5°C 程度まで) |
| ガーデンシクラメン | 主役(花) | 10〜4月 | やや強い(霜と凍結は避ける) |
| ハボタン | 主役(葉) | 11〜3月 | 強い(寒さで色が濃くなる) |
| プリムラ(ジュリアン) | 主役(花) | 12〜4月 | 強い(-5°C 程度まで) |
| クリスマスローズ | 主役(花) | 1〜4月 | 非常に強い |
| アリッサム | 脇役(縁から垂れる) | 10〜5月 | あり(強い霜は避ける) |
| エリカ | 脇役(高さを出す) | 11〜4月 | あり(-3°C 前後まで) |
| アイビー | 葉もの(垂れる) | 通年 | 強い |
| ヒューケラ | 葉もの(色を添える) | 通年 | 強い |
| ワイヤープランツ | 葉もの(すき間を埋める) | 通年 | あり(強い霜で葉が傷む) |
室内向けの鉢花のシクラメンやポインセチアは寒さに弱く、屋外の寄せ植えには向きません。屋外で使うなら、寒さに強く改良されたガーデンシクラメンを選びます。
組み合わせ方のコツ
性質の近い植物を組む
同じ鉢に植えると、水やりと日当たりが同じになります。上の表の植物はどれも日なたを好み、乾き気味の管理が合う組み合わせです。 湿り気を好む植物や日陰向きの植物を混ぜると、どちらかが弱ります。
高さ・色・形に差をつける
奥に背の高いエリカやハボタン、中ほどに主役の花、手前の縁にアリッサムやアイビーを垂らすと、立体感が出ます。 色は、主役の花の色に同系色を1つ、白か銀色の葉ものを1つ合わせると失敗しにくく、3色以内に抑えるとまとまって見えます。
組み合わせの例
- ハボタン(紫)+ビオラ(紫・白)+アリッサム(白)+アイビー:冬の定番で、春まで長く楽しめる
- ガーデンシクラメン(赤)+ワイヤープランツ+ヒューケラ(銅葉):クリスマスから年明けに映える
- パンジー(黄)+プリムラ(オレンジ)+アイビー:明るい色で玄関先が華やぐ
寄せ植えの作り方
- 1
鉢と土を用意します。苗4〜6株なら直径24〜30cm(8〜10号)の鉢か、幅60cm前後のプランターが目安です。土は市販の草花用培養土を使い、鉢底穴に鉢底ネット、底に鉢底石を2〜3cm敷きます。
- 2
植える前に、ポットのまま鉢の上に並べて配置を決めます。背の高い苗を奥(丸鉢なら中心)、主役の花を正面、垂れる葉ものを手前の縁に置くと、まとまりよく見えます。
- 3
土を鉢の半分ほど入れ、苗をポットから抜いて並べます。根が白く回っている苗は、底と肩を軽くほぐします。株元の高さをそろえ、鉢の縁から2〜3cm下に土の表面が来るようにします。
- 4
苗のすき間に土を足し、割り箸で軽く突いて根の間まで土を入れます。株元を押し固めすぎないようにし、最後に表面を平らにならします。
- 5
鉢底から水が流れるまでたっぷり与え、植え付けから1週間ほどは北風の当たらない明るい場所で根付かせます。その後、日当たりのよい場所へ移します。
鉢の号数と必要な土の量は鉢の号数・土の量 早見表で確認できます。
冬の水やりと手入れ
水やりは土が乾いてから、午前中に
冬の寄せ植えは乾きにくいので、土の表面が乾いてから鉢底から流れるまで与えます。目安は3〜5日に1回です。 夕方に与えると夜に鉢の中が冷えて根を傷めるので、暖かい日の午前中にします。花や葉に水がかかると傷みやすいので、株元の土に注ぎます。
花がら摘みと液肥
しぼんだ花は花茎の付け根から摘み取ります。パンジーやビオラは花が咲き続けるぶん肥料を使うので、 2週間に1回、規定の倍率に薄めた液肥を水やり代わりに与えます。ハボタンは肥料が多いと色づきが悪くなるので、寄せ植えに入れたら控えめにします。
置き場所
半日以上日が当たり、北風の当たらない場所に置きます。寒波で最低気温が -3°C を下回りそうな夜は、軒下や玄関の中へ移すと、 ガーデンシクラメンなど寒さにやや弱い植物も傷まずに越せます。防寒のやり方は冬の防寒対策にまとめています。
よくある失敗
株元が蒸れて葉が溶けるように腐る
原因
苗を詰めすぎて風が通らないか、水のやりすぎです。灰色かび病が出やすくなります。
対策
傷んだ葉と花がらを取り除き、土が乾くまで水を止めます。混み合った株は1株抜いて風を通します。
葉にアブラムシが付く
原因
暖かい日が続く晩秋や早春に、パンジーやビオラの新芽や花に付きやすくなります。
対策
見つけたら手で取るか、水で洗い流します。数が多いときは園芸用の殺虫剤を使います。
よくある質問
冬の寄せ植えはいつ作るのがいいですか?
関東以西の平地では10月下旬から11月下旬が適期です。気温が10°C以上あるうちに植えると、本格的に寒くなる前に根が張り、冬の間も花が途切れにくくなります。12月以降に作るときは、根鉢を崩さずに植え、北風の当たらない軒下で管理します。
寄せ植えに何株植えればいいですか?
直径24cm(8号)の丸鉢なら、9cmポットの苗で4〜5株が目安です。冬は苗がほとんど大きくならないので、秋から春まで長く楽しむ寄せ植えでも、植え付けの時点で見栄えのする量を詰めて植えて構いません。ただし葉が重なりすぎると蒸れて傷むので、苗の間は指1本分ほど空けます。
パンジーとビオラはどう違いますか?
花の大きさで分けるのが一般的で、花の直径がおよそ5cm以上をパンジー、それより小さいものをビオラと呼びます。性質はほぼ同じですが、ビオラのほうが花数が多く寒さにやや強いので、冬の寄せ植えで花を切らしたくないときに向いています。パンジーは1輪が大きく、少ない株数でも目を引きます。
寄せ植えの花が冬に咲かなくなりました。
寒さで咲く数が減るのは自然なことで、春に暖かくなるとまた次々に咲きます。気になるときは、しぼんだ花を花茎の付け根から摘み取り、日当たりのよい場所へ移して、2週間に1回ほど薄めた液肥を与えます。花がらを残すと種を作るために株が疲れ、春の花数も減ります。
寄せ植えに使ったガーデンシクラメンは来年も咲きますか?
夏越しができれば翌年も咲きます。春に花が終わったら寄せ植えから掘り上げて鉢に植え替え、夏は雨の当たらない風通しのよい日陰で、水を控えて休ませます。9月に新しい土へ植え替えると、秋からまた花が咲き始めます。