苗・株の選び方
良い苗は、葉が茎を抱くように2枚ずつ向かい合い、節の間が詰まっていること、葉に白い粉がしっかり残り青みが強いこと、株元から枝が複数出てこんもりしていることの3点で見分けます。
避けたいのは、枝の内側の葉が黒ずんだり落ちたりしている株と、葉の粉がまだらにはげて緑色が目立つ株です。前者は蒸れ、後者は雨や水やりで葉が濡れ続けた跡の可能性があります。ほかのユーカリと名札が混ざることがあるので、葉に葉柄がなく茎を抱いているかを確かめて選びます。
ユーカリ・ベイビーブルーの育て方の要点
Hapot編集部より
ユーカリ・ベイビーブルーは、背が高くなりにくい小型のユーカリで、鉢植えやベランダで育てたい人に向く品種です。ほかのユーカリが放っておくと何mにもなるのに対し、ベイビーブルーは枝が横にも広がりながらゆっくり育ち、鉢では1m前後にまとまりやすいとされます。葉の付き方も独特で、葉柄のない丸い銀青色の葉が茎を抱くように2枚ずつ向かい合い、枝が葉で串刺しになったような姿になります。葉の表面は白い粉をふいたような青みの強い色で、フラワーアレンジでは「ベビーブルー」の名で切り枝として流通しています。原種のプルベルレンタはオーストラリア南東部の限られた地域に自生し、寒さには比較的強く-7°C前後まで耐えるとされます。蒸れに弱いので、枝を混ませないことと乾かし気味の水やりを守れば、狭い場所でも青い葉を長く楽しめます。葉の精油成分はペットに有害とされるので、かじらせないように置き場所を選んでください。

水やり
鉢は土の中まで乾いて1〜2日後(春秋は5〜7日に1回)
日光
直射日光
温度の目安
-7〜35°C(耐寒性はユーカリの中では強め)
湿度
30-50%
土
軽石を多めにした乾きやすい土
大きさの目安
鉢植えでは高さ60cm〜1.2m程度にまとまりやすい。庭植えでも剪定で1.5〜2mほどに保てます。
成長の速さ
ユーカリの中ではゆっくり(鉢植えで年20〜40cm)
温度の目安(耐寒〜耐暑)
-7〜35°C(耐寒性はユーカリの中では強め)
肥料
4月に緩効性肥料を少量。ほぼ不要
成長速度
ユーカリの中ではゆっくり(鉢植えで年20〜40cm)
毒性
ユーカリの仲間は ASPCA で犬・猫に有毒とされる(葉の精油成分)。葉をかじらせない
青い粉をふいた葉は、手でこすると色が落ちます。触りすぎず、雨の多い時期は枝を混ませないことが、色を保つ鍵です。
良い苗は、葉が茎を抱くように2枚ずつ向かい合い、節の間が詰まっていること、葉に白い粉がしっかり残り青みが強いこと、株元から枝が複数出てこんもりしていることの3点で見分けます。
避けたいのは、枝の内側の葉が黒ずんだり落ちたりしている株と、葉の粉がまだらにはげて緑色が目立つ株です。前者は蒸れ、後者は雨や水やりで葉が濡れ続けた跡の可能性があります。ほかのユーカリと名札が混ざることがあるので、葉に葉柄がなく茎を抱いているかを確かめて選びます。
基本はユーカリと同じく、日なたで風通しの良い場所に置きます。ベイビーブルーで違うのは、蒸れへの弱さと、日当たりで変わる葉の青さです。葉が茎を抱いて重なり合うため、枝の内側に湿気がこもりやすく、梅雨から夏に壁際や鉢を密集させた場所に置くと、内側の葉から黒ずんで落ちます。壁から30cm以上離し、鉢の周りに風の通り道を作ります。日光に当たるほど葉の白い粉が濃くなって青みが増し、日陰では緑がかった色になります。耐寒性はポポラスより強いとされ、関東以西の平地なら冬も屋外で越せることが多いですが、鉢は北風の当たらない場所に寄せます。
よくある失敗は、梅雨に軒下の奥へ置き、枝の内側が蒸れて葉が落ちることです。混んだ枝を間引いて風の通る場所へ移せば、夏の間に新しい葉が出そろいます。
基本はユーカリと同じく乾かし気味ですが、ベイビーブルーはさらに控えめが向きます。成長がゆっくりで水を使う量が少なく、葉も詰まって付くため、土が湿ったままだと根と枝の内側の両方が傷みやすいのです。鉢の土が中まで乾いてから1〜2日待ち、鉢底から流れるまで与えます。目安は春と秋に5〜7日に1回、夏は3〜4日に1回、冬は10〜14日に1回です。水は葉の上からかけず、株元の土に注ぎます。葉に水滴が残ると白い粉がまだらに落ち、青い色むらの原因になります。
よくある失敗は、毎日少しずつ水を足して土が乾く間がなくなり、下葉から黄ばんで落ちることです。水を止めて鉢を日なたで乾かし、次からは鉢を持ち上げて軽くなったのを確かめてから与えます。
赤玉土小粒5、軽石(日向土)小粒4、腐葉土1の、乾きの早い配合が向きます。ユーカリの中でも過湿に弱いため、軽石の割合を多めにします。市販の観葉植物用土を使う場合は、軽石か鹿沼土を4割足してください。鉢は通気性の良い素焼き鉢やスリット鉢が扱いやすく、苗より一回り大きい6〜7号から始めます。鉢底石は2〜3cm敷きます。元肥は入れなくても育ち、肥料を多くすると枝が間延びして、葉の詰まった姿が崩れます。受け皿は使わないか、水やりのたびに水を捨てます。
ベイビーブルーは成長がゆっくりなので、ほかのユーカリのような強い切り戻しはあまり必要ありません。剪定の目的は、枝の内側に風を通すことです。適期は3〜4月と9〜10月で、内側へ向かう枝や重なり合った枝を付け根から切り、枝と枝の間に手のひらが入るくらいの隙間を作ります。高さを抑えたいときは、伸びた枝を葉の対のすぐ上で切ると、その下の対から脇芽が出てこんもりまとまります。一度に切るのは枝全体の3分の1までにします。成長が遅いぶん、切りすぎると元の姿に戻るまで1年以上かかります。
よくある失敗は、切り枝を取りたくて株元から長い枝を何本も切り、株がまばらになることです。収穫は外側の枝先を少しずつにし、翌年の春まで切り戻しを待てば、枝数が回復します。
時期と道具をそろえる
剪定は3〜4月と9〜10月に行います。先の細い清潔な剪定ばさみと手袋を用意し、葉に触れすぎないように作業します。
混み合った枝を探す
株の内側へ向かう枝、枝同士が重なって葉がこすれている部分、内側の葉が黒ずんでいる枝を切る候補にします。
付け根から間引く
候補の枝を付け根から切り、枝と枝の間に手のひらが入るくらいの隙間を作ります。一度に切るのは全体の3分の1までです。
伸びた枝先を整える
高さを抑えたい枝は、葉の対のすぐ上で切ります。下の対から脇芽が出て、こんもりした姿にまとまります。
植え替えは2年に1回、4〜5月か9〜10月が目安です。成長がゆっくりで根の回りも穏やかなため、ほかのユーカリほど頻繁に鉢増しする必要はありません。鉢底から根がのぞく、水が土にしみ込みにくい、の2つが合図です。根鉢は崩さず、底で回った根だけを軽くほぐし、一回り(直径3cm)大きな鉢へ元の深さで植えます。深植えにすると株元が蒸れて傷むので、根元の高さは変えません。植え替え後は2週間、強い日差しと雨を避けた明るい場所に置きます。
よくある失敗は、大きな鉢に一気に移して土が乾かなくなり、根腐れさせることです。土の量が多すぎたと気づいたら、水やりの間隔を空けて日なたで乾かし、次の植え替えで適した大きさの鉢に戻します。
時期と道具をそろえる
4〜5月か9〜10月に行います。直径3cm大きい素焼き鉢かスリット鉢、赤玉土と軽石と腐葉土、鉢底石を用意し、数日前から水を控えます。
枝を持って葉を守る
葉の白い粉が落ちないよう、作業中は葉ではなく枝や株元を持ちます。混んだ枝があれば、植え替えの前に間引いておきます。
根鉢を崩さずに抜く
鉢の側面を押して株を抜き、根鉢は崩さずに、底で回った根だけを軽くほぐします。黒く傷んだ根があれば切り取ります。
元の深さで植える
鉢底石を2〜3cm敷いて土を入れ、株元の高さを変えずに植えます。深植えは株元が蒸れる原因になるので避けます。
2週間は雨を避けて休ませる
植え付け後に一度だけたっぷり水を与え、強い日差しと雨を避けた明るい場所に2週間置きます。その後日なたへ戻します。
ベイビーブルーは苗木を買って育てるのが基本です。園芸品種のため、種をまいても親と同じ姿になるとは限らず、葉の色や株の大きさにばらつきが出るとされます。挿し木はユーカリの仲間に共通して根付きにくく、5〜6月にその年に伸びた枝を10cmほどに切り、発根促進剤を付けて挿しても、成功するのは一部です。試すなら数本まとめて挿し、霧吹きで湿度を保ちながら明るい日陰で1〜2か月待ちます。原種のプルベルレンタの種なら、4〜5月にまいて丸い銀葉の苗を育てられます。
よくある失敗は、挿し穂を湿った土に挿したまま暗い場所に置き、切り口から黒く腐ることです。腐った挿し穂は取り除き、残りを風通しの良い明るい日陰に移します。
時期と道具をそろえる
挿し木は5〜6月に行います。清潔なハサミ、発根促進剤、赤玉土小粒か挿し木用土を入れた小鉢、霧吹きを用意します。
今年伸びた枝を切る
その年に伸びた若い枝を10cmほどの長さで切ります。下の2対の葉を取り、上の葉は2〜3対残します。
発根促進剤を付けて挿す
切り口を斜めに切り直し、発根促進剤を付けて、湿らせた用土に3cmほどの深さで挿します。数本まとめて挿します。
明るい日陰で湿度を保つ
直射日光の当たらない明るい日陰に置き、霧吹きで用土と周りの湿度を保ちます。切り口が黒く腐った穂は取り除きます。
根付いたら鉢に植える
1〜2か月して新芽が伸び始めたら根付いた合図です。根を崩さずに3号ポットへ移し、乾かし気味に育てます。
害虫は少なめですが、葉が茎を抱いて重なる部分にカイガラムシやアブラムシが潜みやすく、見つけにくいのがベイビーブルーの弱点です。月に1回は枝を持ち上げて葉の重なりの内側を確認します。カイガラムシは歯ブラシでこすり落とし、アブラムシは水で洗い流します。コガネムシの幼虫が鉢の中で根を食べると、水を与えても株がしおれたままになるので、鉢を抜いて確認します。病気では、梅雨の蒸れで枝の内側の葉が黒ずむ症状がもっとも多く、予防は枝の間引きと株元への水やりです。
よくある失敗は、葉の白い粉を汚れと思って拭き取り、青みが消えてしまうことです。粉は葉を守る天然のろう分なので、虫の確認は葉に触れすぎないように行います。
水は土が中まで乾いて1〜2日後、5〜7日に1回を目安にし、4月に緩効性肥料を少量だけ置きます。日なたに出して葉の青みを育てます。3〜4月に混んだ枝を間引き、伸びた枝先を軽く整えます。アブラムシが新芽に付きやすい時期です。
蒸れにもっとも弱い季節です。水は3〜4日に1回、朝に株元へ与え、肥料は与えません。梅雨は鉢を壁際や軒下の奥に詰め込まないでください。風通しの良い日なたに置き、内側の葉が黒ずんでいないか、葉の重なりを確認します。
水は5〜7日に1回に戻し、肥料は与えません。日当たりの良い場所で、葉の青みがもっとも濃くなる時期です。切り枝の収穫は9〜10月に外側の枝先から少しずつ行います。植え替えが必要な株はこの時期に済ませます。
水は10〜14日に1回、暖かい日の午前中に控えめにし、肥料は与えません。耐寒性は比較的強く、関東以西の平地なら屋外で越せることが多いですが、鉢は北風の当たらない日なたへ寄せます。強い剪定は春まで待ちます。
10月の作業をくわしく知りたいときは秋の植え替えの記事も参考になります。
原因
梅雨から夏の蒸れ。葉が茎を抱いて重なり合うため、枝の内側に湿気がこもりやすい。
対策
混んだ枝を付け根から間引いて風を通し、鉢を壁から30cm以上離した日なたへ移します。水は葉にかけず株元へ与えます。黒くなった葉は取り除きます。
原因
葉の白い粉(ろう分)が落ちたか、日照不足。粉は手でこすったり水がかかり続けたりすると取れる。
対策
日当たりの良い場所へ移し、葉に触れすぎない、水やりは株元へ、雨の続く時期は軒下へ寄せる、を守ります。落ちた粉は戻りませんが、新しく出る葉は青く育ちます。
原因
水のやりすぎによる根の傷み。ベイビーブルーは成長がゆっくりで水を使う量が少なく、土が湿ったままになりやすい。
対策
水を止めて鉢を日なたで乾かします。次からは土が中まで乾いて1〜2日たってから与え、鉢を持ち上げて軽くなったのを確かめます。
原因
カイガラムシやアブラムシの付着。茎を抱く葉の重なりに潜み、見つけにくい。
対策
カイガラムシは歯ブラシでこすり落とし、アブラムシは水で洗い流します。月に1回は枝を持ち上げて葉の重なりの内側を確認し、枝を間引いて風を通します。
ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

ユーカリ・ベイビーブルーは、ある程度育った株であれば、冬の終わりから春にかけて葉の付け根に小さな花を付けることがあるとされます。鉢植えで小さく保っている株では、咲かない年も多いと考えておきましょう。
花は白〜クリーム色で花びらがなく、細いおしべが房のように広がります。茎を抱く青い葉の間に咲くため、近づかないと気付かないほど控えめです。楽しみの中心は花ではなく、白い粉をふいた青い葉と考えてください。
ユーカリの花言葉は「新生」「再生」「思い出」とされます。山火事のあとに芽吹く再生力が由来といわれます。ベイビーブルーは名前のとおり赤ちゃんのような青い小さな葉から、出産祝いや新生活のアレンジに添えられることもあります。
風水では、銀青色の葉は気持ちを静め、空間を浄化する気を持つとされます。丸い葉は角のない穏やかな気を生むといわれ、ベイビーブルーの切り枝を寝室や書斎に飾ると、落ち着いた雰囲気を保つとされます。枯れた葉はこまめに取り除くことが条件とされます。
鉢植えなら高さ60cm〜1.2m程度にまとまることが多いとされます。ユーカリの中では成長がゆっくりで、枝が横にも広がるため、背丈ばかり伸びて倒れる心配が少ない品種です。ただし庭植えで剪定せずに育てると、年数とともに2m以上になることもあります。大きさを保ちたいときは、3〜4月に伸びた枝を葉の対のすぐ上で切り、一度に切るのは枝全体の3分の1までにします。鉢を大きくしすぎないことも、株をまとめるコツです。
取らずに残してください。葉を守る天然のろう分です。ベイビーブルーの青い色は、葉の表面をおおう白い粉によって見えています。拭いたりこすったりすると粉が落ちて緑っぽい色になり、一度落ちた部分は元に戻りません。粉は強い日差しや乾燥から葉を守る働きもあるとされます。水やりの水を葉にかけない、雨の続く時期は軒下へ寄せる、切り枝を扱うときは葉ではなく枝を持つ、の3点で色を保てます。
葉の付き方と、育つ大きさが一番の違いです。ベイビーブルーの葉は葉柄がなく、茎を抱くように2枚ずつ向かい合って付き、枝が葉で串刺しになったように見えます。ポポラスの葉は短い葉柄で枝に1枚ずつ付き、平たく並びます。大きさは、ポポラスが年に50cm〜1m伸びる速さなのに対し、ベイビーブルーはゆっくりで鉢では1m前後にまとまりやすいとされます。ベランダの限られた場所ならベイビーブルー、たくさん切り枝を取りたいならポポラスが向きます。
多くは蒸れによるもので、梅雨から夏に出やすい症状です。ベイビーブルーは葉が茎を抱いて重なり合うため、枝の内側に湿気がこもりやすく、風が通らないと内側の葉から黒ずんで落ちます。混んだ枝を付け根から間引いて風を通し、鉢を壁から離した風通しの良い日なたへ移してください。水やりは葉にかけず株元へ与え、土が乾いてから1〜2日待つ間隔にします。黒くなった葉は戻らないので取り除き、新しい葉が出るのを待ちます。
ユーカリ としてまとめている他の品種です。
| 品種 | 大きさの目安 | 難易度 | 水やり |
|---|---|---|---|
| ユーカリ・ベイビーブルー(本記事) | 鉢植えでは高さ60cm〜1.2m程度にまとまりやすい。庭植えでも剪定で1.5〜2mほどに保てます。 | 中級者向け | 鉢は土の中まで乾いて1〜2日後(春秋は5〜7日に1回) |
| ユーカリ | 放任で5〜10m。剪定管理で2〜3m、鉢植えなら1〜2mを維持。 | 中級者向け | 乾かし気味(庭植えは根付けば基本不要) |
| ユーカリ・ポポラス | 鉢植えは切り戻しで1〜2m、庭植えは剪定で2〜3mに保つのが一般的。自生地では10〜20mの高木になります。 | 中級者向け | 鉢は土の中まで乾いたらたっぷり(春秋は4〜5日に1回、夏は2〜3日に1回) |
| レモンユーカリ | 鉢植えでは芯止めして1〜2mに保つのが一般的。自生地や暖地の庭植えでは10m以上の高木になります。 | 中級者向け | 鉢の土が乾いたらたっぷり(春秋は3〜4日に1回、夏は毎日確認、冬は1週間に1回程度) |
10月の季節の作業と、ユーカリ・ベイビーブルーの手入れで迷いやすいところに合わせて選んでいます。
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執筆: Hapot編集部
植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。