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ディフェンバキアの育て方

Dieffenbachia seguine最終更新日:
編集部

Hapot編集部より

ディフェンバキア(Dieffenbachia seguine)は、白やクリーム色の斑が大胆に入る大きな葉が魅力の、サトイモ科の観葉植物です。熱帯アメリカのジャングルの林床原産で、強い日差しを必要とせず、耐陰性は観葉植物の中でもトップクラス。北向きの部屋や窓から離れたオフィスの一角など、「他の植物では暗すぎる場所」でも美しい葉を保てるのが最大の強みです。カミーラやトロピックスノーなど品種により斑の入り方が異なり、一枚の葉だけでも絵になる存在感があります。寒さにはやや弱いため冬は15°C以上を保つのがポイントですが、それ以外は手のかからない初心者向きの植物です。ただし樹液にシュウ酸カルシウムを含む強い毒性があるため、小さな子どもやペットのいる家庭では手の届かない場所に置く配慮が必要です。明るい葉色で薄暗い空間をぱっと明るくしたい人におすすめします。

分類・基本データ

サトイモ科
ディフェンバキア属 Dieffenbachia
ディフェンバキア
別名
ダムケーン、ダムプラント、シロカスリソウ、ディフェンバッキア
原産地
中南米(ブラジル、コロンビア、西インド諸島など)の熱帯雨林原産。高木の足元の薄暗く湿った林床に自生しており、高い耐陰性と湿度を好む性質はこの環境に由来します。
大きさ
室内鉢植えで30cm〜1.2m程度。卓上向きの小型品種カミーラは30〜50cm、大型のトロピックスノーやアモエナ系は1m前後まで育ちます。葉が横に大きく広がるため、高さのわりにボリュームが出ます。

育て方サマリ

水やり

土の表面が乾いたら(週1回程度、冬は10日に1回)

日光

日陰

適温

15-30°C(最低15°C以上)

湿度

60-80%

水はけの良い観葉植物用土。赤玉土6:腐葉土3:パーライト1

ケアのポイント

肥料

春〜秋に月1回緩効性肥料または2週間に1回液肥

成長速度

毒性

強い毒性あり(シュウ酸カルシウムの針状結晶)。樹液が皮膚につくとかぶれ、口に入ると激しい痛みと腫れ

剪定や植え替え時は必ず手袋を着用してください。子どもやペットの手が届かない場所に設置を。耐陰性は高いですが、全くの暗闘では徒長するので、できれば明るい日陰に。葉が垂れる主な原因は「寒さ」と「水のやりすぎ」です。冬は15°C以下にならない場所で管理し、水やりを控えめに。茎が伸びすぎたら思い切って切り戻すと、下から新芽が出てこんもりした株に再生します。

育て方の詳細

苗・株の選び方

斑がくっきりと鮮やかに入り、葉が大きく開いている株を選びましょう。新芽が中心から次々と立ち上がっている株は勢いがある証拠です。茎の根元が黒ずんでいたり、触るとぐらつく株は根傷みの恐れがあるので避けてください。葉裏のハダニ、茎の付け根のカイガラムシも確認を。寒さに弱いため、購入は最低気温が15°Cを超える5〜9月が安心です。冬に購入する場合は、持ち帰りの際に新聞紙などで包んで冷気から守りましょう。

置き場所・日当たり

「本が読める程度の明るさの日陰」が合言葉です。耐陰性は観葉植物でトップクラスで、北向きの部屋や窓から離れたオフィスの一角でも育ちますが、極端に暗いと斑がぼやけて緑一色に近づきます。斑の美しさを保ちたいなら、レースカーテン越しの光が入る半日陰がベストバランス。直射日光は短時間でも葉焼けするため厳禁です。寒さに弱く、冬は窓際の夜間冷気(5°C近くまで下がることも)に注意。夜だけ部屋の中央に移すか、窓から1m以上離して15°C以上を確保してください。

水やりの詳細

春〜秋は土の表面が乾いたらたっぷりと。サトイモ科らしく水を好みますが、過湿による根腐れが最大の失敗要因なので「乾いてから与える」リズムを崩さないこと。頻度の目安は春秋で週1〜2回、夏は週2〜3回。冬は成長が止まるため、土が完全に乾いてから2〜3日後に、暖かい日の午前中に与えます。冷たい水道水は根のストレスになるので、冬は室温に置いた水を使うとより安心です。湿度を好むため、年間を通して葉水を週2〜3回行うと葉のツヤが保たれ、ハダニ予防にもなります。

剪定・切り戻し

基本は黄変した下葉を付け根から取り除くだけでOK。株が成長して茎が伸び、下がスカスカの「頭でっかち」になったら、5〜7月に茎を株元から10〜15cm残して切り戻します。1か月ほどで残した茎の節から新芽が吹き、コンパクトに再生。切った上部は挿し木に使えます。注意点は樹液で、シュウ酸カルシウムの針状結晶により皮膚がかぶれ、目に入ると激痛を起こします。剪定時は必ずゴム手袋を着用し、使ったハサミも洗浄してください。作業後の手洗いも忘れずに。

植え替え

1〜2年に1回、5〜8月に一回り大きな鉢へ。鉢底から根が見える、水の染み込みが遅い、株がぐらつく、が植え替えサインです。古い土を1/3ほど落とし、傷んだ根を整理して植え付けます。植え替え作業は樹液に触れる機会が最も多い場面なので、長袖+ゴム手袋で。植え替え後は明るい日陰で2週間養生し、水は土が乾いてから。株分けも同じタイミングで可能で、株元から子株が出ていたら根を付けて切り分ければ独立させられます。

増やし方

挿し木(茎挿し)と茎伏せで増やせます。適期は気温が安定して高い6〜8月。①切り戻しで出た茎を5〜10cmずつに分割、②切り口を半日ほど乾かす、③湿らせた挿し木用土(赤玉土小粒やバーミキュライト)に挿す、④明るい日陰で土を乾かさないよう管理、で3〜4週間で発根します。葉のない茎の断片でも、節があれば横に寝かせて半分土に埋める「茎伏せ」で新芽が出ます。作業中は樹液に触れないよう必ず手袋を着用してください。

病害虫対策

乾燥期のハダニと、年間を通してのカイガラムシに注意します。ハダニは葉裏に付き、葉の色が白っぽくかすれるのが初期サイン。こまめな葉水で予防し、発生したら葉裏をシャワーで洗い流します。カイガラムシは葉の付け根や茎に付きやすく、ベタつき(甘露)で気づくことが多いです。見つけ次第、濡れた布や歯ブラシで除去を。風通しの悪さは両方の発生要因になるため、株が茂りすぎたら葉を間引き、サーキュレーターで空気を動かすのも有効な予防策です。

季節ごとの管理

春の管理

成長期。肥料を開始し、植え替えにも適した時期です。

夏の管理

旺盛に成長。水やりと葉水をしっかり行いましょう。

秋の管理

肥料を減らし、冬の準備。

冬の管理

15°C以上を保つ暖かい室内で管理。水やりは控えめに。寒さで葉が垂れたら温度を確認。

よくあるトラブルと対策

葉が垂れる

原因

寒さ(15°C以下)、水のやりすぎ

対策

暖かい場所に移動し、土が乾いてから水やり

下葉が黄色くなる

原因

自然な老化、光不足

対策

古い葉は取り除き、明るい日陰に移動

茎が間延びする

原因

日光不足

対策

思い切って切り戻し、明るい場所で管理

ディフェンバキアの花言葉・風水

花言葉

ディフェンバキアの花言葉は「危険な恋」です。白い斑入りの葉の美しさに惹かれて触れると、毒のある樹液でかぶれてしまう——その美しさと危うさの同居に由来するといわれます。ミステリアスな花言葉のため一般的な贈答には不向きとされることもありますが、葉の美しさは折り紙付きで、自宅用のインテリアグリーンとして高い人気があります。

風水・縁起

風水では、ディフェンバキアの丸みのある大きな葉は「気を和らげ、人間関係を円滑にする」とされ、家庭運や対人運を高める植物といわれます。明るい斑入りの葉は陰の気がこもりがちな空間に陽の気を補うとされ、日当たりがなくても育つ性質と相まって、北側の部屋や廊下、トイレの運気改善に向く植物です。方角では家庭運を司る南西や、人間関係に関わる東南が好相性。来客の目に触れるリビングの隅に置けば、空間の印象と気の流れを同時に明るくしてくれます。

ディフェンバキアのよくある質問

Qディフェンバキアの樹液が手についてしまったら、どうすればいい?回答を見る
A

すぐに流水と石けんでよく洗い流してください。ディフェンバキアの樹液にはシュウ酸カルシウムの針状結晶が含まれ、皮膚につくとかゆみ・かぶれ・ヒリヒリした痛みを起こすことがあります。目に入った場合は最低15分流水で洗い、痛みが続くなら眼科を受診してください。万一口に入ると、舌や喉が腫れて激しく痛み、声が出にくくなることもあるため、口をよくすすいで症状が強ければ医療機関へ。剪定や植え替えの際は必ずゴム手袋を着用し、使ったハサミも洗っておくと安心です。

Qディフェンバキアは猫や犬がいる家では飼えませんか?回答を見る
A

置けないわけではありませんが、観葉植物の中でも特にペットへの危険度が高い種類なので、対策なしでの同居はおすすめしません。かじると口内の激痛・よだれ・嘔吐・腫れを引き起こし、特に猫は症状が重くなりやすいとされます。置く場合は、ペットが絶対に入れない部屋に限定するのが最も確実です。キャットタワーから飛び移れる棚の上などは「手が届く場所」と考えてください。落ち葉も毒性があるためこまめに回収を。かじった形跡があり様子がおかしいときは、すぐ動物病院に連絡しましょう。

Qディフェンバキアの葉の斑(模様)が薄くなって緑っぽくなるのはなぜ?回答を見る
A

置き場所が暗すぎることが主な原因です。耐陰性が高い植物ですが、極端に暗い場所が続くと、光合成を補うために葉緑素の多い緑の面積を増やそうとして、新しい葉ほど斑が減っていきます。レースカーテン越しの光が入る場所や、照明が長時間ついている明るめの室内に移すと、次に展開する葉から斑が戻ってきます。すでに緑化した葉は元に戻りません。逆に直射日光は葉焼けを起こすので、「本が読める程度の明るさの日陰」を目安にすると、斑の美しさを保ちやすくなります。

Qディフェンバキアの葉先から水が垂れるのは病気ですか?回答を見る
A

病気ではありません。「溢液現象(いつえきげんしょう)」と呼ばれる正常な生理現象で、根が吸い上げた余分な水分を葉の先端の水孔から排出しているものです。サトイモ科の植物によく見られ、特に水やり後の湿度が高い夜〜早朝に起こりやすくなります。株が元気に水を吸えている証拠でもあります。ただし床や家具に水滴が落ちてシミになることがあるため、気になる場合は受け皿の位置を工夫するか、水やりをやや控えめにすると軽減します。垂れた水滴には微量の樹液成分が含まれる可能性があるので、ペットが舐めないよう拭き取っておくと安心です。

Qディフェンバキアに花が咲いたら、どうすればいい?回答を見る
A

株が成熟すると、春〜夏にサトイモ科特有の白い仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれた棒状の花を咲かせることがあります。咲かせたままでも枯れはしませんが、花は観賞価値が低いわりに養分を多く消費し、葉の成長が鈍る原因になります。葉を美しく保ちたいなら、花茎の根元から早めに切り取るのがおすすめです。切る際は樹液が出るので必ず手袋を着用してください。室内では受粉相手がいないため種はできません。花が咲くのは株が充実したサインなので、開花後の5〜8月に一回り大きな鉢へ植え替えると、さらに勢いよく育ちます。

Qディフェンバキアが大きくなりすぎたときの仕立て直し方は?回答を見る
A

茎を好みの高さで切る「切り戻し」で低くコンパクトに再生できます。適期は5〜7月。ゴム手袋を着用し、清潔なハサミで残したい高さの節の1〜2cm上を切ると、1か月ほどで切り口の下の節から新芽が伸びてきます。切り取った上部の茎は捨てずに、10cmほどの長さに切り分けて挿し木にすれば株を増やせます。葉を1〜2枚残して水はけの良い土に挿し、明るい日陰で土を乾かさないよう管理すると1〜2か月で発根します。茎を横に寝かせて半分土に埋める「茎伏せ」でも増やせるので、大株の整理と株の更新を同時に楽しめます。

ディフェンバキアの品種一覧

ディフェンバキア としてまとめている他の品種です。

品種大きさの目安難易度水やり
ディフェンバキア(本記事)室内鉢植えで30cm〜1.2m程度。卓上向きの小型品種カミーラは30〜50cm、大型のトロピックスノーやアモエナ系は1m前後まで育ちます。葉が横に大きく広がるため、高さのわりにボリュームが出ます。初心者向け土の表面が乾いたら(週1回程度、冬は10日に1回)
ディフェンバキア・カミーラ30〜50cm程度の小型品種。3〜5号鉢の卓上サイズで流通。初心者向け土の表面が乾いたら(春〜秋は週1-2回)
ディフェンバキア・コンパクタ30〜40cm程度の小型品種。3〜5号鉢の卓上サイズで流通。初心者向け土の表面が乾いたら(春〜秋は週1-2回)
ディフェンバキア・トロピックスノー室内で60cm〜1.2m。7〜10号鉢の中型〜大型サイズで流通。初心者向け土の表面が乾いたら(春〜秋は週1-2回)
ディフェンバキア・レフレクター室内で50〜80cm程度。5〜7号鉢の中型サイズで流通。初心者向け土の表面が乾いたら(春〜秋は週1-2回)