苗・株の選び方
つぼみが多く、咲いている花が全体の3割程度の株を選ぶと長く楽しめます。葉がぷっくり肉厚で艶のあるものが健康。八重咲きカランディーバは花もちがさらに良く、初心者ほど満足度が高い選択です。
Hapot編集部より
カランコエは、多肉植物でありながら赤・ピンク・黄・オレンジの小花を株いっぱいに咲かせる、「花と多肉のいいとこ取り」な鉢花です。秋から春の花の少ない季節に長く咲き、水やりは控えめでOK、価格も手頃——冬の窓辺の彩り役として完成度の高い一鉢です。ぷっくりした肉厚の葉に水を蓄えるため、旅行や出張の多い人でも枯らす心配が小さいのも美点。ポインセチアと同じ「短日植物」で、夜が長くなると花芽を作る性質を持つため、翌年も咲かせる鍵は「秋の夜、照明に当てないこと」。この仕組みさえ知れば、毎年冬に花のカーテンが開きます。八重咲きのカランディーバ、釣鐘型のエンゼルランプなど品種の幅も魅力です。

水やり
土が完全に乾いてから(多肉式の控えめ管理)
日光
直射日光
適温
10-28°C(霜は厳禁、5°C以上を維持)
湿度
30-50%
土
水はけの良い多肉用土または花用培養土+パーライト
肥料
春と秋に月1〜2回薄めの液肥
成長速度
ゆっくり〜中
毒性
ペット(特に犬・猫)に有毒(強心配糖体)。誤食厳禁
つぼみが多く、咲いている花が全体の3割程度の株を選ぶと長く楽しめます。葉がぷっくり肉厚で艶のあるものが健康。八重咲きカランディーバは花もちがさらに良く、初心者ほど満足度が高い選択です。
日当たりの良い窓辺が定位置です。日照不足では花付きが落ち、茎も間延びします。霜に当たると一発で傷むため、冬は室内の明るい窓辺で5°C以上を維持(10°C以上あればつぼみの成長も順調)。春と秋は屋外の日なたでも元気に育ちます。梅雨の長雨は多肉ゆえ苦手:雨の当たらない場所で管理してください。翌年も咲かせたい株は、9〜10月に夜間照明の当たらない場所へ置くことが最重要です(詳しくはFAQで)。
多肉植物の流儀で「土が完全に乾いてから数日後にたっぷり」が基本です。頻度は春秋で10日に1回、冬は2週に1回程度。肉厚の葉に水を蓄えているため、少々の放置ではびくともしません。枯らす原因はほぼ100%水のやりすぎ:葉がふっくらしていれば水は足りています。葉に張りがなくなり薄くなったら水のサイン。花に水をかけると傷むので株元給水で。
水はけ最優先です。多肉植物用土か、花用培養土にパーライトを3割混ぜた配合で。鉢は乾きやすい素焼き鉢が安心です。過湿だけが敵なので、「乾く土・乾く鉢・乾かす管理」の三拍子で失敗がなくなります。
花が咲き終わった花茎を根元から切り取るのが基本の手入れです。全体の花が終わったら、株を1/3ほど切り戻すと脇芽が吹いてこんもりした姿に再生し、次の開花に向けた仕立て直しになります。切った枝は挿し木に使えます(多肉なので切り口を数日乾かしてから挿すのがコツ)。
1〜2年に1回、花後の春か秋に。根詰まりすると水はけが悪化し、多肉には危険な過湿環境になります。一回り大きな鉢に、水はけの良い土で植え替えを。植え替え後1週間は水を与えず、根の傷を乾かしてから再開する多肉式を守ってください。
挿し木(挿し芽)と葉挿しで増やせます。挿し木は春か秋:枝先を5〜10cmで切り、切り口を2〜3日乾かしてから乾いた土に挿し、1週間後から控えめに水やりを開始。2〜3週間で発根します。葉挿しも可能ですが挿し木のほうが確実で早い。お気に入りの花色を挿し木でつなぎ、株を若く保つサイクルが理想です。
病害虫は少なめです。稀にアブラムシ(花茎・つぼみ)とカイガラムシが付くので見つけ次第除去を。最大のリスクはやはり過湿:灰色かび病(花がらの放置+多湿)と根腐れは、水控えめ+花がら摘み+風通しでほぼ完封できます。うどんこ病が出たら風通しを見直し、初期なら重曹水で対処を。
開花の後半戦。花後は切り戻し+植え替え+挿し木のメンテ期。
雨を避けて風通しの良い半日陰で夏越し。水は月2回程度。
翌冬の開花準備期。夜間照明を避けて花芽を作らせる。
開花シーズン。明るい窓辺+5°C以上+控えめな水で長く楽しむ。
原因
日照不足による徒長。
対策
日当たりの良い窓辺へ移動し、間延びした枝は切り戻して挿し木に。新しく出る芽から締まった姿に戻ります。
原因
花後の切り戻し不足と、秋の夜間照明による花芽形成の阻害。
対策
花後に株を1/3切り戻して仕立て直し、9月中旬からは夜間照明の当たらない場所で管理します。短日条件が揃えば冬にまた咲きます。
カランコエの花言葉は「幸福を告げる」「たくさんの小さな思い出」。小花が群れ咲く姿と、釣鐘型の花を鐘に見立てた由来を持ちます。
冬に咲く暖色の花は「陰の季節の陽の気」を担うとされ、窓辺や玄関の彩りとして運気の冷え込みを防ぐといわれます。
夜の照明が原因の可能性が濃厚です。カランコエは短日植物:秋、夜が12時間以上の暗さになると花芽を作りますが、リビングの照明が夜も当たると「まだ夏」と勘違いして咲きません。対策は9月中旬から約1か月、①夜間照明の届かない部屋・場所に置く、または②夕方から朝まで段ボールを被せる短日処理を行うこと。日中はしっかり日光に当てます。これで11月頃につぼみが見え、冬の開花が戻ります。ポインセチアと同じ理屈と覚えてください。
水のやりすぎか寒さによる細胞の傷みです。①土が湿り続けていないか(多肉式の「完全に乾いてから」へ切り替え)、②5°C以下の窓辺や霜に当てていないか、を確認してください。傷んだ葉と茎は切除し、土が乾くまで水を止めて様子を見ます。株元まで軟化している場合は、無事な枝先を挿し木にして株を作り直すのが確実な救出法です。