HapotHapot植物のことなら、ハポット。
観葉植物初心者向け

ザミオクルカスの育て方

Zamioculcas zamiifolia最終更新日:
編集部

Hapot編集部より

ザミオクルカス(通称ZZプランツ)は、肉厚で光沢のある葉を羽根状に連ねる、彫刻のような美しさと圧倒的な枯れにくさを兼ね備えた観葉植物です。土の中にジャガイモのような塊茎を持ち、水と養分をたっぷり備蓄。1か月の水やり忘れも、照明だけのオフィスも、へっちゃらで乗り切るタフさから、欧米では「ZZ plant=枯らせない植物」の代名詞になっています。成長はゆっくりで樹形が崩れず、手入れはほぼ不要。艶やかな深緑の葉はモダンインテリアと相性抜群で、黒葉品種「レイヴン」も人気急上昇中です。「植物の世話をする時間がない、でも本物の緑が欲しい」——そんな人への現代最強の回答がこの一鉢です。

分類・基本データ

サトイモ科
ザミオクルカス属 Zamioculcas
ザミオクルカス
別名
ZZプランツ、ザンジバルジェム、雄鳥のしっぽ、ザミア
原産地
東アフリカ(ケニア、タンザニア、ザンジバルなど)の乾燥地帯原産。
大きさ
室内で30cm〜1m。成長はゆっくりで、4〜8号鉢のサイズ感が長く続きます。

育て方サマリ

水やり

土が完全に乾いてから数日後(2〜3週に1回)

日光

日陰

適温

10-30°C

湿度

30-60%

水はけの良い多肉植物用土または観葉植物用土

ケアのポイント

肥料

春〜秋に2か月に1回緩効性肥料(少なめでOK)

成長速度

ゆっくり

毒性

全草に毒性あり(シュウ酸カルシウム)。ペット・子どもの誤食に注意

枯らす原因は水のやりすぎ、ほぼ一択。「忘れた頃に水やり」で十分です。塊茎が水を蓄えているので安心して放置してください。

育て方の詳細

苗・株の選び方

葉に艶があり、葉軸が太くまっすぐ立ち上がっている株を選びましょう。株元がぐらつく・葉が黄色い株は塊茎の傷みの可能性があるため避けること。人気の黒葉品種「レイヴン」は新芽が緑→黒く変化するのが正常なので、緑の新芽を不良と勘違いしないように。

置き場所・日当たり

明るい日陰が理想ですが、照明だけの部屋から明るい窓辺まで、驚異的な適応力を持ちます。オフィスの窓なしフロアで元気に育つ数少ない植物の筆頭です。ただし美しく育てるなら「本が読める明るさ」を確保:極端に暗いと新芽が間延びします。直射日光は葉焼けするため避けてください。寒さはやや苦手で、冬は10°C以上を保ち、窓際の冷気から離すこと。エアコンの風が直接当たっても葉が厚いので他の植物より耐えますが、避けるに越したことはありません。

水やりの詳細

「やらなすぎ」くらいが正解です。地中の塊茎と肉厚の葉に大量の水を蓄えているため、春〜秋は土が完全に乾いてからさらに数日後、2〜3週に1回で十分。冬は月1回以下か断水気味に。1か月忘れても枯れません。逆に、他の観葉植物の感覚で週1〜2回与えると確実に塊茎が腐ります。ザミオクルカスの枯死原因は9割が過湿と断言できるほど。「水やりを忘れる人ほど上手に育つ」植物なので、罪悪感なく放置してください。

最適な土の作り方

多肉植物用土か、観葉植物用土に軽石・パーライトを3割混ぜた排水重視の配合で。塊茎の過湿を防ぐことが用土選びのすべてです。鉢底石をしっかり敷き、受け皿に水を溜めないこと。プラ鉢より乾きやすい素焼き鉢のほうが失敗を減らせます。

剪定・切り戻し

剪定はほぼ不要です。古い葉(羽根状の葉軸ごと)が黄変したら、付け根からカットする程度。樹形が自然に整う植物なので、手を入れる場面はほとんどありません。全草に毒性(シュウ酸カルシウム)があるため、切り口の樹液に触れないよう作業時は手袋を着用してください。

植え替え

2〜3年に1回、5〜8月に。塊茎が育って鉢がパンパンになる・プラ鉢が変形する・鉢底から根が出る、が植え替えサインです。成長がゆっくりなので頻繁な植え替えは不要。一回り大きな鉢に、水はけの良い土で植え付けます。植え替え後1週間は水を与えず、根の傷を乾かしてから再開を。作業時は手袋を忘れずに。

増やし方

株分けと葉挿しで増やせます。株分けは植え替え時に塊茎ごと切り分けるだけで確実。葉挿しは小葉を1枚ずつ切り取って土に挿しておくと、数か月かけて葉の付け根に小さな塊茎ができ、やがて新芽が出ます。発根まで2〜3か月、株らしくなるまで1年以上かかる超スローペースですが、1枚の葉から増える様子は観察の楽しみとして格別です。適期はいずれも5〜8月。

病害虫対策

病害虫はほとんど付きません。稀にカイガラムシとハダニが付く程度で、艶のある葉は異変に気づきやすく、拭き取りで解決します。唯一にして最大の敵は過湿による塊茎の腐敗:葉が黄変して株元がぶよつく場合は、土から抜いて腐った部分を切除し、乾かしてから新しい土に植え直します。「水を控える」が全ての予防です。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 5植え替え・株分け(2〜3年に1回)
  • 6葉挿しに挑戦
  • 7葉拭きで艶出し
  • 8水やりは控えめを維持

季節ごとの管理

春の管理

気温15°C超で成長開始。水やりを再開し、植え替えは5月から。

夏の管理

成長期。それでも水は2〜3週に1回で十分。

秋の管理

水やりを減らし始め、10°Cを下回る前に定位置を冬仕様に。

冬の管理

10°C以上を確保。月1回以下の水やりで休眠気味に管理。

よくあるトラブルと対策

葉軸ごと黄色くなって倒れる

原因

ほぼ確実に水のやりすぎによる塊茎の腐敗。

対策

水やりを完全に止め、土が乾ききるまで待ちます。株元がぶよつく場合は土から抜き、腐った塊茎を切除して数日乾かし、新しい乾いた土へ。以後は2〜3週に1回の水やりを厳守してください。

新芽が間延びして葉の間隔がスカスカ

原因

光量不足。耐陰性は高いが、極端に暗いと徒長する。

対策

本が読める明るさの場所へ移動します。間延びした葉軸は戻らないため、気になる場合は付け根から切除し、新しい芽の展開を待ちます。

ザミオクルカスの花言葉・風水

花言葉

ザミオクルカスの花言葉は「輝く未来」。艶やかな葉が光を反射して輝く様子に由来し、ZZプランツの名とともに新築・開業祝いの贈り物として人気です。

風水・縁起

上に向かって伸びる艶やかな葉は「成長と繁栄」の象徴とされ、金運・事業運を高める植物といわれます。暗所に強いことから、玄関・廊下・オフィスの気を底上げする定番です。

ザミオクルカスのよくある質問

Qザミオクルカスの葉が黄色くなりました。原因は?回答を見る
A

ほぼ間違いなく水のやりすぎです。土が乾ききる前に次の水を与え続けると、塊茎が傷んで下葉から黄変します。すぐに水やりを止め、土が完全に乾くまで待ってください(数週間かかってもOK)。株元がぶよぶよする場合は塊茎の腐敗が進んでいるので、土から抜いて腐った部分を切除し、数日乾かしてから新しい乾いた土へ。健康な塊茎が残っていれば復活します。稀に強光による葉焼けや自然な世代交代でも黄変しますが、まず疑うべきは過湿です。

QZZプランツのレイヴンとは何ですか?回答を見る
A

ザミオクルカスの黒葉品種('Raven')です。新芽は明るい緑色で展開し、成熟するにつれて艶のある黒に変化するドラマチックな品種で、シックなインテリアに合うと近年大人気。育て方は普通のザミオクルカスと全く同じで、枯れにくさもそのままです。「新芽が緑色なのは正常」という一点だけ知っておけば、戸惑うことはありません。

Qザミオクルカスはペットがいる家でも大丈夫?回答を見る
A

注意が必要です。全草にシュウ酸カルシウムを含み、猫や犬がかじると口内の刺激・よだれ・嘔吐を起こすことがあります。致死性は低いとされますが、ペットが届かない棚上や、入れない部屋に置くのが安全です。かじった形跡があり様子がおかしい場合は動物病院へ。人間も樹液で皮膚がかぶれることがあるため、植え替えや剪定では手袋を着用してください。