苗・株の選び方
花(苞)が白く立ち上がり、つぼみが控えている株を選ぶと長く楽しめます。葉に艶があり、株元の詰まったものが良株。葉先の枯れが目立つ株は管理ストレスの履歴があるため避けるのが無難です。
Hapot編集部より
スパティフィラムは、濃緑の葉の間から帆のような純白の花(仏炎苞)を掲げる、「花の咲く耐陰性観葉」の代表格です。英名ピースリリー(平和のユリ)の清楚な佇まいで、贈答にも自宅用にも選ばれ続けています。NASAの空気清浄研究で取り上げられた植物としても有名。性質は日陰と水を好むサトイモ科らしいもので、半日陰の室内でよく育ち、水切れすると葉全体をしなだれさせて「水をください」と全身でアピールする分かりやすさも人気の理由です(水を与えれば数時間でシャキッと復活)。「明るい日陰+水切れさせない」だけで、春から秋まで白い帆を次々と揚げてくれます。
水やり
土の表面が乾いたらすぐたっぷり(水好き)
日光
日陰
適温
13-28°C
湿度
50-70%
土
保水性のある観葉植物用土
肥料
春〜秋に月1回液肥(花のスタミナ源)
成長速度
中
毒性
全草に毒性あり(シュウ酸カルシウム)。ペット・子どもに注意
花(苞)が白く立ち上がり、つぼみが控えている株を選ぶと長く楽しめます。葉に艶があり、株元の詰まったものが良株。葉先の枯れが目立つ株は管理ストレスの履歴があるため避けるのが無難です。
明るい日陰が定位置です。直射日光は葉焼けで真っ先に傷むため厳禁:レースカーテン越しか、窓から離れた明るい室内が適地です。耐陰性は高いものの、極端に暗いと花が咲かなくなります——「葉を楽しむなら日陰OK、花を求めるなら明るい日陰の上限」と覚えてください。冬は13°C以上を保ち、窓際の冷気とエアコンの直風を避けます。
サトイモ科屈指の水好きです。春〜秋は土の表面が乾いたらすぐたっぷり、真夏は毎日近くなることも。水切れすると葉柄ごと全体がしなだれる明快なサインを出し、与えれば数時間で復活しますが、繰り返すと葉先の枯れと花数減少につながるため「しおれる前に与える」のが理想です。冬は成長が緩むので、表面が乾いて1〜2日後に。年間を通した葉水が葉の艶とハダニ予防に効きます。
保水性のある観葉植物用土が合います。市販の培養土で十分ですが、乾きの早すぎる環境なら腐葉土やピートモスを1〜2割足して保水を強化します。水好きとはいえ滞水は根腐れの元なので、鉢底石で排水の底力は確保してください。
咲き終わって緑色に変わった花は、花茎の根元から切り取ります(次の花への栄養回し)。枯れた葉・黄変した葉も付け根から除去。株姿は自然にまとまるため、これ以上の剪定は不要です。樹液に刺激があるため作業は手袋着用で。
1〜2年に1回、5〜9月に。スパティフィラムは株分かれで密になりやすく、「花が減った・水切れが早くなった」はほぼ根詰まりのサインです。一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けでリフレッシュを。植え替え後は2週間ほど明るい日陰で養生します。
株分けが簡単で確実です。植え替え時に、根鉢を手で割って2〜3芽ずつのブロックに分け、それぞれ植え付けるだけ。適期は5〜9月。分けた直後は一時的にしなっとしますが、水を切らさなければ数週間で立ち直ります。増やした株は贈答の定番でもあります。
病害虫は少なめですが、乾燥期のハダニとカイガラムシをチェックします。葉水と月1回の葉拭きでほぼ予防可能。葉先が茶色く枯れるのは病気ではなく、水切れの繰り返し・空気の乾燥・水道水のミネラル蓄積が主因:管理の見直しで新しい葉から改善します。
成長・開花のスタート。植え替え・株分け・液肥開始。
開花続く。水切れ厳重注意、葉水もたっぷり。
秋の花を楽しみつつ、13°Cを下回る前に定位置を冬仕様に。
13°C以上で管理。水は控えめ、葉水は継続。
原因
水切れの典型サイン(スパティフィラムの分かりやすいSOS)。
対策
たっぷり水を与えれば数時間で復活します。頻発する場合は根詰まりで保水力が落ちているため、5〜9月に植え替えを。
原因
水切れの繰り返し・空気の乾燥・水道水のミネラル蓄積。
対策
「しおれる前に水」へ管理を切り替え、葉水を習慣に。月1回たっぷりの水で鉢内の塩類を流すのも有効です。枯れた葉先は斜めカットで整えます。
スパティフィラムの花言葉は「上品な淑女」「清らかな心」。白い帆を掲げる清楚な花姿に由来し、英名ピースリリーの平和の象徴とも重なります。
白い花と濃緑の葉は「浄化と調和」の気を持つとされ、リビングや寝室の気を鎮める植物といわれます。空気清浄研究の実績も相まって「清めのグリーン」の代表格です。
三大原因は「暗すぎる・根詰まり・肥料切れ」です。①レースカーテン越しの明るさへ移動(耐陰性に甘えて暗くしすぎが最多)、②1〜2年植え替えていなければ5〜9月に植え替えか株分け(株が密になると咲きません)、③春〜秋は月1回の液肥を。3点セットで、翌シーズンには白い帆が戻ります。新しい葉が小さくなっている場合は根詰まりが濃厚なので、まず植え替えを。
花(仏炎苞)の寿命による正常な変化です。咲き進むと葉緑素が増えて緑化し、光合成する「葉」に戻っていきます。緑になった花は観賞価値とともに役目を終えているため、花茎の根元から切り取りましょう。株の栄養が次のつぼみに回り、花のリレーが続きます。咲き始めから緑っぽい場合は光不足のサインなので、置き場所を一段明るくしてください。