苗・株の選び方
葉の模様が鮮明で、葉先・葉縁の枯れ込みが少ない株を選びます。新芽が筒状に立ち上がっている株は生育good。購入時から葉傷みの多い株は環境ストレスを受けているため避けるのが無難です。初挑戦なら比較的丈夫なオルビフォリアやランキフォリアから。
Hapot編集部より
カラテアは、葉そのものが芸術品のような、観葉植物界きっての「柄物」です。孔雀の羽根のようなマコヤナ、白い縞のオルビフォリア、裏が赤紫のメダリオンなど、品種ごとに描かれる模様は他のどの植物にも似ていません。夜になると葉を立てて閉じ、朝また開く「睡眠運動」も神秘的な魅力。一方で栽培難易度は観葉植物の中でやや高めで、その理由はただ一点「湿度」です。熱帯雨林の高湿度で進化した薄い葉は乾燥に敏感で、日本の冬の乾いた室内では葉先や葉縁がチリチリと傷みがち。逆に言えば、湿度60%前後を保つ工夫(加湿器・こまめな葉水・浴室近くの配置)さえできれば、この芸術的な葉を一年中楽しめます。中級者へのステップアップに最適な一鉢です。
水やり
土の表面が乾いたら(乾かしすぎ厳禁)
日光
日陰
適温
15-30°C
湿度
60-80%
土
水はけと保水を両立した観葉植物用土
肥料
春〜秋に月1回薄めの液肥
成長速度
中
毒性
無毒とされ、ペットのいる家庭でも安心(ASPCA無毒リスト掲載)
葉の模様が鮮明で、葉先・葉縁の枯れ込みが少ない株を選びます。新芽が筒状に立ち上がっている株は生育good。購入時から葉傷みの多い株は環境ストレスを受けているため避けるのが無難です。初挑戦なら比較的丈夫なオルビフォリアやランキフォリアから。
明るい日陰が定位置です。熱帯雨林の下草なので直射日光は厳禁:短時間でも葉焼けし、美しい模様が台無しになります。レースカーテン越しよりさらに柔らかい光か、北向きの明るい窓辺が理想的。そして光より大事なのが湿度で、エアコンの風が直撃する場所は最悪の環境です。加湿器のある部屋、家族の集まるリビングの奥、明るい洗面所などが好適地。冬は15°C以上を保ち、窓際の冷気からも離してください。夜に葉が立つのは健康な証拠です。
春〜秋は土の表面が乾いたらすぐたっぷりと。乾燥に弱いため、他の観葉植物のような「乾かし気味」は禁物ですが、常時じめじめも根腐れを招くので「乾いたら即、を繰り返す」リズムが正解です。冬は成長が緩むため表面が乾いて1〜2日後に。そして水やり以上に重要なのが空中湿度:毎日の葉水(できれば朝夕)か加湿器で60%前後を保ちます。冬の水道水は冷たすぎるので、室温に置いた水を使うと根のストレスを減らせます。純水に近い水(汲み置き・浄水)を使うと葉のシミも防げます。
保水と排水のバランス型が適します。赤玉土(小粒)4:ピートモス3:パーライト3の配合か、市販の観葉植物用土にピートモスとパーライトを1割ずつ追加。乾きすぎる土は大敵ですが、水はけの悪い土は根腐れを招くため、「保水するけど滞留しない」土を目指します。鉢はプラ鉢や陶器鉢など保湿性のあるものが素焼きより向いています。
剪定は不要です。傷んだ葉・古い葉を株元から切り取る程度。葉先や葉縁が茶色く傷んだ場合は、傷んだ部分に沿ってハサミで整えられます(模様に沿って切ると自然に見えます)。株が茂って蒸れるようなら、外側の古葉を数枚抜いて風を通しましょう。
1〜2年に1回、5〜7月に。根詰まりすると水切れが加速し、葉傷みが一気に進むため、水の染み込みが遅くなったら早めの植え替えを。根鉢を軽くほぐし、一回り大きな鉢へ。株分けも同時にできます。植え替え後は湿度を高めに保って2週間養生させてください。寒い時期の植え替えは失敗しやすいので厳禁です。
株分けで増やします。5〜7月の植え替え時に、地下茎でつながった株を2〜3芽ずつのブロックに分け、根を付けて切り分けます。分けた直後は葉がくたっとしがちですが、高湿度(透明袋を軽くかぶせる簡易温室など)で養生すれば1〜2週間で持ち直します。葉挿し・挿し木はできないため、増やす手段は株分け一択です。
乾燥期のハダニが最大の敵です。湿度不足はハダニの温床と葉傷みのダブルパンチになるため、「加湿=防虫」と覚えてください。発生したらシャワーで葉裏を洗い流し、湿度環境を見直します。カイガラムシは葉裏と葉軸をチェックしてブラシで除去。葉の縁の枯れ込みは病気ではなく乾燥ストレスのサインなので、薬剤より加湿で対処します。
成長開始。植え替え・株分けは5月から。液肥を再開。
成長期。葉水を朝夕に。エアコンの風に最大警戒。
水やりを緩め、15°Cを下回る前に暖かい定位置へ。
15°C以上+湿度キープが冬越しの全て。加湿器が最強の味方。
原因
水不足・湿度不足・寒さのストレス反応。
対策
土が乾いていれば水を、湿っていれば湿度(葉水・加湿器)と室温(15°C以上)を確認します。環境が整えば数日で葉が開きます。
原因
直射日光による退色、または極端な暗さ。
対策
「明るい日陰」へ調整を。直射は厳禁ですが、暗すぎても模様が冴えません。北向きの明るい窓辺が理想です。
カラテアの花言葉は「飛躍」「あたたかい心」。夜に葉を閉じて祈るように見える姿から、家族の平和を象徴するともいわれます。
個性的な葉模様は「変化と創造の気」を持つとされ、クリエイティブな仕事部屋に向くといわれます。夜に葉を閉じる性質から陰陽のバランスを整える植物とも。
空中湿度の不足がほぼ唯一の原因です。カラテアは湿度60%前後を好み、日本の冬の室内(湿度30〜40%)では確実に葉が傷みます。対策の優先順位は①加湿器の導入(最も確実)、②朝夕の葉水、③エアコンの風の直撃回避、④浴室・洗面所近くなど湿度の高い場所への移動。水やり不足や水質(塩素・ミネラル)も一因になるため、汲み置き水の使用も効果的です。傷んだ部分は戻らないので、ハサミで整えつつ新しい葉の状態で改善を判断してください。
正常どころか、健康のサインです。カラテア(クズウコン科)は夜に葉を立てて閉じ、朝に開く「睡眠運動」を行います。葉の付け根の膨らみ(葉枕)が水圧で動く仕組みで、祈りを捧げるように見えることから英語では「Prayer Plant」の仲間と呼ばれます。逆にこの動きがなくなってきたら、水不足や株の不調のサインかもしれません。夜のカサカサという葉擦れの音も、カラテアと暮らす楽しみのひとつです。
はい、カラテア属はASPCA(米国動物虐待防止協会)の無毒リストに掲載されており、猫・犬に安全とされています。美しい柄物の観葉植物はディフェンバキアやアグラオネマなど有毒種が多い中、カラテアは「柄物×ペット安全」を両立する貴重な存在。ペペロミア・テーブルヤシと並び、ペットオーナーの三種の神器といえます。もちろん食べ物ではないので、かじり癖への物理対策はしておきましょう。