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果樹中級者向け

パッションフルーツの育て方

Passiflora edulis最終更新日:

パッションフルーツの育て方の要点

水やり
春〜秋は表面が乾いたらたっぷり。冬は乾いて2〜3日後に控えめに
置き場所
直射日光
冬越し
5°C 以上を保つ

Hapot編集部より

パッションフルーツは、日当たりのよいベランダがあれば鉢植えで実まで楽しめる、つる性の熱帯果樹で、夏に緑のカーテンを作りながら収穫もしたい人に向いています。和名はクダモノトケイソウで、観賞用のトケイソウと同じトケイソウ属の仲間です。

5〜7月と9月ごろに白と紫の時計のような花を咲かせ、受粉から60〜80日ほどで実が濃い紫に色づいて自然に落ちます。家庭向けに出回る紫系の品種や交雑品種の多くは1本で実がなりますが、花は1日でしぼむため、朝のうちに人工授粉をすると実付きが確実になります。つるは1年で3〜5mほど伸び、新しく伸びたつるに花が付くので、毎年切り戻しても翌年の花は減りません。

寒さには弱く、霜に当てると枯れることがあります。関東以西の平地でも冬は室内の窓辺に取り込み、5°C以上を保ちます。8〜10号の鉢と、冬に取り込む置き場所を用意できるかが、始める前に考えておきたい点です。

パッションフルーツの姿

分類・基本データ

科
トケイソウ科
属
トケイソウ属 Passiflora
種
パッションフルーツ
別名
クダモノトケイソウ、果物時計草、ぱっしょんふるーつ
原産地
ブラジル南部からパラグアイ、アルゼンチン北部にかけての南米が原産とされます。日本では鹿児島県や沖縄県、東京都の島しょ部などで栽培されています。

パッションフルーツの育て方の5つのポイント

水やり

春〜秋は表面が乾いたらたっぷり。冬は乾いて2〜3日後に控えめに

日光

直射日光

温度の目安

5-30°C(生育適温20-30°C。冬は5°C以上の室内で)

湿度

50-70%

土

水はけと水もちのよい、有機質を含む土

パッションフルーツはどれくらい大きくなる?

大きさの目安

つるは1年で3〜5m伸びる。鉢植えはネットに沿って高さ2m前後に誘引する。実は直径5〜7cm、重さ40〜80g。

成長の速さ

速い(つるが1年で3〜5m。挿し木苗は早ければ翌年に結実)

温度の目安(耐寒〜耐暑)

5-30°C(生育適温20-30°C。冬は5°C以上の室内で)

ケアのポイント

肥料

4〜9月に月1回の緩効性肥料。窒素の与えすぎに注意

成長速度

速い(つるが1年で3〜5m。挿し木苗は早ければ翌年に結実)

毒性

熟した果実は食用。未熟な果実や葉には青酸配糖体が含まれるとされるため食べない

花は1日でしぼむので、開いた朝のうちに人工授粉をすると実付きが安定します。冬は最低気温が10°Cを下回る前に室内へ取り込み、5°C以上を保ちます。

育て方の詳細

苗・株の選び方

苗は、つるの先に元気な新芽があり、葉が濃い緑で厚みのあるものを選びます。茎が太く節と節の間が詰まっていること、葉裏にアブラムシやハダニがいないことも確かめます。その年から実を楽しみたい場合は、つるが長く伸びてつぼみの付いた大苗を選ぶと収穫しやすくなります。

避けたいのは、下葉が黄色く落ちてつるが細く間延びした苗と、葉に黄色いまだら模様やゆがみがある苗です。まだら模様はウイルス病のことがあり、回復しません。品種は、1本で実がなる紫系や「サマークイーン」などの交雑品種を選ぶと、初めてでも育てやすくなります。

置き場所・日当たり

春から秋は1日6時間以上、直射日光の当たる屋外で育てます。日照が足りるほどつるが太く育ち、花数も増えます。つるは巻きひげでネットに絡んで伸びるので、ベランダや窓辺に高さ2m前後のネットを張れば、夏の緑のカーテンになります。生育適温は20-30°Cで、気温が10°Cを下回ると生育が止まります。

最低気温が10°Cを切る10月下旬から11月ごろに室内へ取り込み、日当たりのよい窓辺で5°C以上を保ちます。霜の降りない暖地では屋外で冬を越す例もありますが、寒冷地では室内で冬越しさせます。

よくある失敗は、取り込みが遅れて霜に当たり、葉がしおれて黒くなることです。つるの緑の部分が残っていれば、傷んだ葉とつるを切り戻して室内で春を待つと、5月ごろに新芽が出てきます。

水やりの詳細

4月から10月の生育期は、土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。葉が大きく茂る真夏は乾きが早く、8〜10号の鉢では朝と夕方の1日2回必要になる日もあります。実が育つ時期に水切れすると、実が小さいまま落ちたり、中身が少なくなったりします。水は株元の土に注ぎ、開いた花にかけて花粉を流さないようにします。

室内で冬越しする11月から3月は生育が止まるので、冬は土が乾いて2〜3日たってから控えめに与えます。

よくある失敗は、冬も夏と同じ量を与えて根を傷め、葉が黄色く落ちることです。その場合は水やりを止めて土をしっかり乾かし、暖かい窓辺で様子を見ると、春に新芽が動くことがあります。

最適な土の作り方

水はけと水もちのバランスがよい、有機質を含む土が向いています。市販の果樹用培養土や野菜用培養土をそのまま使えます。自分で配合する場合は、赤玉土小粒6、腐葉土3、バーミキュライト1の割合に、緩効性の化成肥料を元肥として混ぜます。鉢底には鉢底石を2〜3cm敷き、水が抜けやすいようにします。

つるが茂ると水をよく吸うので、乾きすぎる軽い土より、適度に水を保つ土のほうが管理しやすくなります。植え付けの際は鉢の縁から2〜3cm下まで土を入れ、水やりのときに水がたまる余裕を残します。

剪定・切り戻し

パッションフルーツは、その年に伸びた新しいつるの葉の付け根に花が付くため、古いつるを切っても翌年の花は減りません。剪定は年2回で、1回目は室内へ取り込む前の10月下旬から11月に、つるを1m前後まで切り戻して持ち運びやすくします。2回目は暖かくなった4〜5月に、枯れたつるや細く弱いつるを付け根から切り、元気なつるを3〜4本残して新しいつるを伸ばします。

生育中は、伸びたつるをネットや支柱へ横向きに誘引すると、わき芽が増えて花数が多くなります。

よくある失敗は、つるを伸ばしっぱなしにして葉が混み合い、内側の花が咲かないことです。夏でも混んだつるを間引いて光を入れると、また花が付き始めます。

  1. 1

    時期と道具

    取り込み前の10月下旬から11月と、暖かくなった4〜5月に行います。清潔な剪定ばさみと、つるを留める麻ひもを用意します。

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    冬の前に切り戻す

    室内に取り込む前に、つるを1m前後まで切り戻します。残したつるは支柱に巻き付けて、運びやすくまとめます。

  3. 3

    春に古いつるを整理する

    4〜5月に枯れたつるや細いつるを付け根から切り、元気なつるを3〜4本残します。花は新しく伸びたつるに付きます。

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    生育中に誘引する

    伸びたつるはネットや支柱に横向きに誘引し、麻ひもで緩く留めます。葉が混み合ったところは夏でも間引きます。

植え替え

植え付けと植え替えは、最低気温が10°Cを超える4月下旬から5月が適期です。寒さに弱い熱帯果樹なので、ほかの果樹のように冬に植え替えると根が傷みます。購入した苗は、緑のカーテンにするなら8〜10号の鉢か、容量20L以上の深型プランターに1株を植えます。鉢が大きいほどつるがよく伸びて実も多くなりますが、冬に室内へ取り込むなら運べる大きさにとどめます。

植え替えは1〜2年に1回が目安で、鉢底から根が出ていたら行います。根鉢は肩と底を軽くほぐす程度にし、太い根は切らないようにします。

よくある失敗は、暖かくなる前の3月に植え替えて生育が止まることです。その場合は日の当たる室内に置き、気温が上がるのを待ちます。

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    時期と用意するもの

    4月下旬から5月に行います。8〜10号の鉢、果樹用培養土、鉢底石、ネットか支柱、清潔なハサミを用意します。

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    根鉢を軽くほぐす

    鉢から抜き、根鉢の肩と底を軽くほぐします。黒く傷んだ根だけを切り取り、太く白い根は切らずに残します。

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    植え付けて支柱を立てる

    鉢底石を敷いて土を入れ、根鉢の上面が鉢の縁より2〜3cm下になる高さで植えます。支柱やネットを立ててつるを絡ませます。

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    水やりと養生

    鉢底から流れ出るまで水を与え、1週間ほど半日陰で休ませます。新芽が動いたら日なたへ移し、肥料は2週間後から与えます。

増やし方

家庭では5月から7月の挿し木で増やすのが手軽です。その年に伸びた元気なつるを、節を2〜3つ含めて10〜15cmに切り、上の葉を1〜2枚残して大きな葉は半分に切ります。切り口を1時間ほど水に浸けてから赤玉土小粒や挿し木用土に挿し、明るい日陰で土を乾かさないように管理すると、20-25°Cなら1か月ほどで根が出ます。挿し木苗は早ければ翌年に花が咲きます。

実の中の種から育てる実生もでき、20°C以上なら2〜4週間で発芽しますが、実がなるまで2年ほどかかり、交雑品種は親と同じ実になるとは限りません。

よくある失敗は、挿し穂の葉を残しすぎてしおれることです。葉を減らし、直射日光と風を避けると成功しやすくなります。

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    挿し穂を切る

    5月から7月に、清潔なハサミでその年に伸びた元気なつるを、節を2〜3つ付けて10〜15cmに切ります。

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    葉を減らして水を吸わせる

    下の葉を取り、上の葉を1〜2枚残して大きな葉は半分に切ります。切り口を斜めに切り直し、1時間ほど水に浸けます。

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    用土に挿す

    湿らせた赤玉土小粒か挿し木用土に、棒で穴を開けてから節が1つ埋まる深さに挿します。周りの土を軽く押さえます。

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    発根まで管理する

    明るい日陰で土を乾かさないように管理します。20-25°Cなら1か月ほどで根が出るので、新芽が伸びたら鉢に植え替えます。

病害虫対策

よく見られる害虫は、新芽に群がるアブラムシ、乾燥すると葉裏に付くハダニ、茎や葉に張り付くカイガラムシです。アブラムシはウイルス病を広げることがあるので、春の新芽の時期は週1回葉裏を確認し、見つけたら水で洗い流すか、果樹に使える薬剤をラベルどおりに使います。ハダニは葉の色が白っぽくかすれるのが目印で、冬の乾いた室内で増えやすいため、葉の裏表に霧吹きで水をかけて防ぎます。

カイガラムシは歯ブラシでこすり落とします。葉や実に褐色の斑点が出る病気もあり、見つけた葉は早めに取り除きます。

よくある失敗は、取り込んだ室内でハダニが増えて葉が落ちることです。シャワーで葉を洗い、風通しのよい窓辺に置くと、新しい葉で回復します。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
開花
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 4月春の剪定・暖かくなったら屋外へ
  • 5月植え替え・挿し木・人工授粉の開始
  • 6月人工授粉・つるの誘引
  • 7月人工授粉・水切れに注意
  • 8月夏の実の収穫と追熟
  • 9月秋の花の人工授粉・肥料はここまで
  • 10月つるを切り戻して室内へ取り込む
  • 11月秋の実の収穫・室内で冬越し

季節ごとの管理

春の管理

4月下旬から5月に植え替え、最低気温が10°Cを超えたら屋外の日なたへ出します。月1回の緩効性肥料を再開し、水は土が乾いたらたっぷり与えます。新芽にアブラムシが付きやすいので、週1回は葉裏を見回ります。

夏の管理

5〜7月の花は開いた日の午前中に人工授粉し、日なたで育てます。真夏は乾きが早く、朝夕の水やりが必要になります。肥料は月1回与えます。8〜9月に熟した実は落ちたら拾って追熟させます。乾燥で増えるハダニにも注意します。

秋の管理

9月ごろにもう一度花が咲き、その実は10〜11月に熟します。肥料は9月で止め、水は気温に合わせて減らします。最低気温が10°Cを下回る前につるを切り戻して室内へ取り込みます。取り込みが遅れて霜に当てないよう注意します。

冬の管理

日当たりのよい窓辺で5°C以上を保ちます。冬は肥料を与えません。水は土が乾いて2〜3日たってから控えめにします。暖房の風が直接当たる場所は葉が傷むので避けます。乾燥した室内ではハダニが増えやすいため、葉に霧吹きをします。

10月の作業をくわしく知りたいときは冬の寄せ植えや秋の植え替えの記事も参考になります。

よくあるトラブルと対策

パッションフルーツの花は咲くのに実がならない

原因

花が1日でしぼむため受粉できていない、雨で花粉が流れた、日照不足や窒素肥料の与えすぎでつるばかり茂っているのいずれかが多い原因です。

対策

花が開いた日の午前中に人工授粉し、雨の日は鉢を軒下へ移します。1日6時間以上日の当たる場所に置き、肥料は窒素の少ない果樹用に替えます。

「花が咲かない」の原因の見分け方と対処を詳しく

小さい緑の実が黄色くなって落ちる

原因

実が育つ時期の水切れや肥料切れ、受粉が不十分だったことが考えられます。株の力に対して実が多すぎる場合も落ちやすくなります。

対策

土が乾いたら鉢底から流れ出るまで水を与え、実が付いたあとも月1回の追肥を続けます。実が多すぎる株は小さい実を摘んで数を減らします。

「葉が黄色くなる」の原因の見分け方と対処を詳しく

冬に室内で葉が黄色くなって落ちる

原因

日照不足、5°Cを下回る低温、冬の水のやりすぎによる根の傷みのいずれかが多い原因です。

対策

日当たりのよい窓辺で5°C以上を保ち、水は土が乾いて2〜3日たってから控えめに与えます。つるが緑色なら、春に新芽が出てきます。

「葉が黄色くなる」の原因の見分け方と対処を詳しく

葉が白っぽくかすれて裏にクモの巣のようなものがある

原因

ハダニの被害です。乾燥した冬の室内や、梅雨明け後の高温で乾いた時期に増えます。

対策

シャワーで葉の裏表を洗い流し、霧吹きで葉に水をかけて乾燥を防ぎます。数が多いときは果樹に使える薬剤をラベルどおりに使います。

「虫がついた」の原因の見分け方と対処を詳しく

葉に黄色いまだら模様が出て縮れる

原因

アブラムシなどが広げるウイルス病の可能性があります。

対策

治す方法はないため、症状のある株はほかの株から離し、処分を検討します。アブラムシを早めに防ぎ、剪定ばさみは株ごとに消毒して使います。

「葉が黄色くなる」の原因の見分け方と対処を詳しく

ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

パッションフルーツの花言葉・風水

花言葉

パッションフルーツの花言葉は、トケイソウと同じく「聖なる愛」「信仰」「宗教的な情熱」などとされます。南米に渡った宣教師が、花の形をキリストの受難(パッション)の象徴に見立てたことが名前の由来とされ、花言葉もそこから生まれたといわれます。

風水・縁起

風水では、つるを伸ばして上へ育つ植物は運気を上向きにし、たくさん実をつける果樹は家に実りをもたらす縁起物とされます。窓辺の緑のカーテンは、強い日差しをやわらげて部屋の気を整えるともいわれます。根拠のある話ではないので、日当たりを最優先に置き場所を決めます。

パッションフルーツのよくある質問

Qパッションフルーツは鉢植えでも実がなりますか?回答を見る
A

なります。8〜10号の鉢に1株を植え、日当たりのよい場所で育てれば収穫できます。つるが伸びるほど花が増えるので、高さ2m前後のネットや行灯仕立ての支柱に誘引します。つぼみの付いた大苗から始めればその年の夏に、挿し木の小さな苗なら翌年に実がなるのが目安です。収穫量は1鉢で20〜30個ほどが一つの目安ですが、つるの伸び方と受粉の成否で大きく変わります。冬は室内に取り込み、5°C以上を保って冬越しさせます。

Qパッションフルーツは1本で実がなりますか?回答を見る
A

家庭向けに出回る紫系や交雑品種の多くは、1本で実がなります。自分の花の花粉で受粉できる性質があり、受粉用の株を別に植える必要はありません。ただし花は朝に開いて午後にはしぼむ1日花なので、虫の少ないベランダでは受粉しないまま落ちることがあります。花が開いたら午前中に、雄しべの花粉を筆や指で雌しべの先に付けると確実です。なお、果皮が黄色い黄色系は、1本では実がなりにくいとされます。

Qパッションフルーツの人工授粉のやり方は?回答を見る
A

花が開いた日の午前中に、雄しべの花粉を雌しべの先に付けます。花の中心から上に伸び、先が3つに分かれているのが雌しべ、その下に5本並ぶ黄色い粉の付いたものが雄しべです。綿棒や筆、指先で雄しべの花粉をこすり取り、雌しべの先端に軽くなすり付けます。雨に当たると花粉が流れるので、雨の日は鉢を軒下へ移してから行います。受粉に成功すると数日で花の付け根がふくらみ、緑色の小さな実が育ち始めます。

Qパッションフルーツの収穫時期と食べごろは?回答を見る
A

実が濃い紫色になり、自然に落ちたときが収穫のサインです。受粉から60〜80日ほどで熟し、夏の花の実は8〜9月、秋の花の実は10〜11月ごろに落ちます。落ちた直後は酸味が強いので、室温で3〜7日ほど置いて追熟させ、皮に少ししわが寄ってきたら食べごろです。半分に切り、種ごとゼリー状の果肉をスプーンですくって食べます。追熟が済んだら冷蔵庫で保存し、早めに食べ切ります。

Qパッションフルーツは冬越しできますか?何度まで耐えますか?回答を見る
A

関東以西の平地では、冬は室内に取り込んで5°C以上を保てば冬越しできます。生育は10°Cを下回ると止まり、0°C前後の霜に当たると葉やつるが傷んで枯れることがあります。最低気温が10°Cを下回る前に、つるを1m前後に切り戻して日当たりのよい窓辺に置きます。冬は肥料を止め、水は土が乾いてから控えめに与えます。霜の降りない暖地の軒下なら屋外で冬を越す例もありますが、寒波の夜は取り込むと安心です。

Qパッションフルーツとトケイソウの違いは何ですか?回答を見る
A

どちらもトケイソウ属の仲間で、パッションフルーツは実を食べるために育てる種類です。和名をクダモノトケイソウといい、花は白と紫で、熟すと紫色の実がなります。一般にトケイソウと呼ばれるのは観賞用の種類で、青や紫の花が鮮やかですが、実は果物として出回るものではありません。寒さはトケイソウのほうが強く、関東では屋外で冬を越す株も多いのに対し、パッションフルーツは冬に室内へ取り込みます。

パッションフルーツを育てる人が次に読んでいるページ

10月の季節の作業と、パッションフルーツの手入れで迷いやすいところに合わせて選んでいます。

この記事について

執筆: Hapot編集部

植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。

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