苗・株の選び方
株選びでは、まず葉の色つやを確認しましょう。濃い緑色でハリがあり、黄ばみや茶色い斑点がない株が健康です。次に株元を軽く持って揺らし、ぐらつかないか確認を。ぐらつく株は根の張りが弱い可能性があります。節と節の間が間延びしていない、締まった株姿のものを選ぶと後の樹形づくりが楽です。葉の裏や付け根にカイガラムシやハダニがいないかもチェック。購入時期は成長期に入る5〜6月がベストで、購入後の環境変化にも順応しやすくなります。
Hapot編集部より
モンステラ(Monstera deliciosa)は、メキシコ南部から中米の熱帯雨林を原産とするサトイモ科のつる性観葉植物です。深い切れ込みと穴の入った大きな葉は「モンステラ柄」としてファブリックや雑貨のモチーフにもなるほど人気があり、1鉢置くだけで部屋が一気にリゾートのような雰囲気になります。原生地では樹木に気根を絡ませながらよじ登る性質があり、室内でも支柱を立てると立体的な樹形を楽しめます。耐陰性が高く乾燥にも比較的強いため、観葉植物が初めての方でも育てやすい入門種です。成長が早く、春から秋には次々と新しい葉を展開するので、育てる手応えを感じたい方にもぴったり。リビングの窓辺やソファ横など、レースカーテン越しの明るい場所が定位置におすすめです。
水やり
土が乾いたらたっぷり(週1-2回)
日光
間接光
適温
15-30°C
湿度
60-80%
土
水はけの良い観葉植物用土
肥料
春〜秋に月1回液肥
成長速度
中〜速い
毒性
ペットに有毒(シュウ酸カルシウム)
株選びでは、まず葉の色つやを確認しましょう。濃い緑色でハリがあり、黄ばみや茶色い斑点がない株が健康です。次に株元を軽く持って揺らし、ぐらつかないか確認を。ぐらつく株は根の張りが弱い可能性があります。節と節の間が間延びしていない、締まった株姿のものを選ぶと後の樹形づくりが楽です。葉の裏や付け根にカイガラムシやハダニがいないかもチェック。購入時期は成長期に入る5〜6月がベストで、購入後の環境変化にも順応しやすくなります。
レースカーテン越しの明るい間接光が理想です。目安は「日中、照明なしで本が読める明るさ」。窓から1〜2mの位置がちょうど良く、南〜東向きの部屋なら申し分ありません。直射日光は夏場30分でも葉焼けを起こすことがあるため必ず遮光を。逆に暗すぎる場所(照度の低い北側の隅など)では、新しい葉に切れ込みが入らない・茎ばかり間延びするといったサインが出ます。耐陰性はありますが「切れ込みの入った立派な葉」を楽しむには明るさが必要と覚えてください。エアコンの風が直接当たる場所は葉先が枯れ込む原因になるので避けましょう。
春〜秋の成長期は「土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり」が基本。指の第一関節まで土に挿して乾いていたら水やりのサインです。頻度の目安は春秋で週1〜2回、真夏は2〜3日に1回ですが、日数ではなく土の乾きで判断するのが失敗しないコツ。受け皿の水は根腐れの原因になるため必ず捨てます。冬(最低気温15°C以下)は成長が止まるので、土が完全に乾いてからさらに2〜3日待って与える「乾かし気味」の管理に切り替えます。年間を通して週2〜3回の葉水を併用すると、気根の生育とハダニ予防の両方に効果的です。
赤玉土(小粒)5:腐葉土3:パーライトまたは軽石2 の配合がおすすめ。水はけと保水性のバランスが良く、根腐れしにくい土になります。市販の観葉植物用土を使う場合は、パーライトを2割ほど追加すると排水性が向上します。鉢底には鉢底石を2〜3cm敷き、必ず緩効性肥料(マグァンプKなど)を元肥として混ぜ込みましょう。
適期は成長期の5〜9月。①古くなって黄変した下葉は付け根から切り取る、②伸びすぎた茎は「節の2〜3cm上」でカットする、の2点が基本です。節の下には成長点が隠れており、切った位置のすぐ下の節から新芽が展開します。切り口から樹液(シュウ酸カルシウム含有)が出るので、ゴム手袋を着用し、床は新聞紙で養生を。カットした茎は2節以上あれば挿し木・水挿しに使えるため、剪定と株の更新・増殖を同時に行うのが効率的です。大きく仕立て直したい場合も、株元から2〜3節残して切り戻せば1〜2か月で新芽が吹きます。
頻度は1〜2年に1回、適期は5〜8月(最低気温15°C以上)。①鉢底から根がはみ出す、②水の染み込みが明らかに遅い、③水やり後すぐ土が乾く、のいずれかが植え替えサインです。手順は、鉢から抜いて古い土を1/3ほど落とし、黒く傷んだ根だけハサミで整理し、一回り(直径+3cm)大きな鉢へ。深植えにすると茎が蒸れるので、株元の高さは元のままを維持します。植え替え直後は根が傷んでいるため、2週間は直射日光を避けた半日陰で管理し、肥料は3〜4週間待ってから再開してください。
最も簡単なのは「水挿し」です。①気根または節を含む茎を2〜3節分カット、②下の葉を外して水に挿す、③水は2〜3日おきに交換、④3〜4週間で根が5cm程度に伸びたら土へ植え付け。適期は5〜8月で、気温が高いほど発根が早まります。気根付きの節を使うと成功率が格段に上がるのがモンステラの特徴。土に直接挿す「挿し木」や、茎を横に寝かせて節を土に触れさせる「茎伏せ」でも増やせます。発根までは直射日光を避けた明るい日陰で管理してください。
警戒すべきはハダニとカイガラムシの2種です。ハダニは乾燥時(特に冬の暖房環境)に葉裏に発生し、葉が白くかすれたようになります。予防は定期的な葉水で、発生したらシャワーで葉裏を洗い流し、ひどい場合は殺ダニ剤を。カイガラムシは茎や葉の付け根に付く白〜茶色の粒状の虫で、排泄物で葉がベタつくのが発見のサイン。成虫は薬剤が効きにくいため、歯ブラシでこすり落とすのが確実です。月1回、葉の表裏と茎をチェックする習慣をつければ、どちらも初期段階で対処でき大事に至りません。
成長が始まる時期。肥料を月1回与え始めます。植え替えが必要な場合はこの時期に。新芽が次々と展開するので、支柱を立てて誘引しましょう。
最も成長する季節。水やりの頻度を上げ、葉水もこまめに行います。直射日光が強くなるので、窓際の場合はレースカーテンで遮光を。エアコンの風が直接当たらないよう注意。
成長が緩やかになります。肥料を徐々に減らし、水やりの間隔も少しずつ空けていきます。冬越しに向けた準備期間です。
成長がほぼ止まります。水やりは土が完全に乾いてから。15°C以下にならない暖かい室内で管理。暖房の温風が直接当たらないよう注意しましょう。
原因
水のやりすぎ、または日光不足
対策
土の乾き具合を確認し、水やり頻度を見直す。明るい間接光の場所に移動
原因
光量不足、または株が若い
対策
より明るい場所に移動し、支柱で上方向へ誘引する
原因
過湿・水はけの悪い土
対策
水はけの良い土に植え替え、水やり頻度を減らす
モンステラの花言葉は「嬉しい便り」「壮大な計画」「深い関係」です。「嬉しい便り」は、葉の切れ込みから差し込む光がまるで希望の便りのように見えることに由来するといわれます。ハワイでは葉から差す光が「希望の光を導く」と考えられ、神聖な植物として扱われてきました。新築祝いや開店祝いの贈り物にも喜ばれる花言葉です。
風水では、モンステラの丸みを帯びた大きな葉は「金運」を呼び込み、気持ちを落ち着かせる「調和」の気を持つとされます。特に金運アップを狙うなら部屋の西や北の方角、人間関係運なら南東に置くのが良いといわれます。気の入口である玄関に置くと良い気を呼び込み、リビングでは家族関係を和やかにするとされます。ハワイでは「神聖な植物」として魔除けの意味も持ち、新築祝いの贈り物としても縁起の良い植物です。葉にホコリが溜まると運気が滞るとされるので、こまめに拭いてあげましょう。
葉の縁から水滴が落ちるのは「溢液(いつえき)現象」と呼ばれる生理現象で、病気ではありません。根から吸い上げた余分な水分を、葉の縁にある水孔から排出している状態です。株が元気に水を吸えている証拠ともいえますが、土が常に湿っているサインでもあるため、水やりの間隔を少し空けてもよいでしょう。床や家具にシミがつくことがあるので、受け皿の位置やラグの上を避けるなど置き場所に配慮すると安心です。朝方によく見られます。
見た目が気になる場合は切っても株が枯れることはありません。ただし気根は空気中の水分を取り込み、株を支える役割を持つため、できれば活かすのがおすすめです。長く伸びた気根は土の中に誘導すると養水分の吸収を助け、株がより丈夫になります。支柱に這わせれば自然な立ち姿に仕立てられます。切る場合は清潔なハサミで付け根近くからカットし、切り口から雑菌が入らないよう晴れた日に行いましょう。挿し木をする際は気根付きの節を使うと発根が早くなります。
室内でも環境が合えば2m近くまで成長します。コンパクトに保ちたい場合は、伸びすぎた茎を節の上で切り戻すのが基本で、適期は5〜7月です。切った茎は水挿しで発根させて増やせます。また、植え替え時に同じサイズの鉢に戻し、根を3分の1ほど整理すると成長スピードを抑えられます。小さく楽しみたい方には、葉が20cm程度にしかならない近縁種の「ヒメモンステラ(ラフィドフォラ・テトラスペルマ)」を選ぶのも一つの方法です。
注意が必要です。モンステラの茎葉にはシュウ酸カルシウムが含まれ、ペットや子どもが噛むと口内の痛みや腫れ、よだれ、嘔吐などを引き起こすことがあります。剪定時の樹液も皮膚につくとかぶれることがあるため、作業時は手袋を着用しましょう。ペットや子どもの手が届かない棚の上やハンギング、プラントスタンドの活用がおすすめです。万が一かじってしまい様子がおかしい場合は、かじった植物名を伝えて動物病院や医療機関に相談してください。
原産地や温室では、サトイモ科特有の白い仏炎苞に包まれた花を咲かせ、トウモロコシのような形の実をつけます。学名の「デリシオサ(美味しい)」はこの実に由来し、完熟するとバナナとパイナップルを合わせたような香りがするといわれます。ただし未熟な実はシュウ酸カルシウムを多く含み危険です。日本の一般的な室内栽培では開花することはほとんどなく、開花には株の成熟と十分な光・温度が必要なため、観賞は葉を中心に楽しむのが現実的です。
必須ではありませんが、本来つる性の植物なので、大きくなると茎が横に倒れて広がりやすくなります。省スペースで美しい樹形を保つには支柱が有効です。おすすめは水苔を巻いた「モスポール(ヘゴ支柱)」で、気根が絡みつきやすく、原生地に近い形で上へ誘引できます。植え替え時に根を傷つけないよう鉢の中心近くに立て、茎を麻ひもやビニールタイで8の字に緩く固定します。上に誘引された株は葉が大きくなり、切れ込みも入りやすくなる傾向があります。
モンステラ としてまとめている他の品種です。