苗・株の選び方
肌の色が青々〜濃い緑で均一、トゲがしっかり立っている株を選びます。手で軽く押して株元が硬く締まっているかが最重要チェックポイントで、グラつく株は根の状態に不安があります。茎の途中が急に細くなっている株は、その時期に日光不足で育った証拠なので避けましょう。白い綿状のカイガラムシがトゲの根元に潜んでいないかも確認を。購入適期は成長期に入る4〜6月で、植え替えもすぐ行えます。冬の屋外売り場で寒さに当たった株は、暖かくなってから調子を崩すことがあるので注意してください。
Hapot編集部より
柱サボテン(Cereus)は、空に向かってまっすぐ伸びる柱状のフォルムが印象的なサボテン科の多肉植物です。メキシコや南米の乾燥地帯が原産で、太い茎に水をたっぷりたくわえるため乾燥に非常に強く、水やりは月1〜2回で十分という手間のかからなさが魅力です。鬼面角(キメンカク)やブラジル原産の電磁波サボテンとして知られるセレウス・ペルヴィアヌスなどが代表的で、彫刻のような縦のラインはモダンなインテリアと相性抜群です。成長が遅く樹形が崩れにくいので、植物の世話に時間をかけられない忙しい方や、出張の多い一人暮らしの方にも向きます。日当たりの良い南向きの窓辺やベランダさえ確保できれば、初心者でも10年単位で長く付き合える頼もしい一鉢です。

水やり
土が完全に乾いてから(月1-2回)
日光
直射日光
適温
5-40°C
湿度
20-40%
土
サボテン用土
肥料
春〜秋に月1回薄い液肥
成長速度
遅い
毒性
トゲに注意
肌の色が青々〜濃い緑で均一、トゲがしっかり立っている株を選びます。手で軽く押して株元が硬く締まっているかが最重要チェックポイントで、グラつく株は根の状態に不安があります。茎の途中が急に細くなっている株は、その時期に日光不足で育った証拠なので避けましょう。白い綿状のカイガラムシがトゲの根元に潜んでいないかも確認を。購入適期は成長期に入る4〜6月で、植え替えもすぐ行えます。冬の屋外売り場で寒さに当たった株は、暖かくなってから調子を崩すことがあるので注意してください。
日当たりの良い場所が基本です。春〜秋は屋外の日なたか、室内なら南向きの窓辺へ。日照不足が続くと、先端だけひょろひょろと細く伸びる「徒長」を起こし、元の太さには戻りません。ただし室内管理の株を急に真夏の直射日光に出すと日焼け(白〜茶色の焼け跡)するため、屋外に出すときは半日陰から徐々に慣らします。風通しも重要で、閉め切った部屋より空気の動く場所が調子良く育ちます。冬は5°C以上あれば十分です。
春と秋の成長期は、土が完全に乾いてから3〜4日後にたっぷりと(2週に1回程度)。「サボテン=水不要」は誤解で、成長期にしっかり水を与えるほうがよく育ちます。夏の猛暑期は生育が鈍るのでやや控えめに、冬は月1回以下〜断水で休眠させます。冬にしっかり乾かして休ませると、株が締まり花も咲きやすくなります。過湿は根腐れに直結するため、受け皿の水は必ず捨て、梅雨時の屋外は雨よけを。
基本的に剪定不要ですが、天井に届くほど伸びた・先端が徒長して不格好、という場合は「胴切り」で仕立て直せます。適期は4〜6月。よく切れる清潔なナイフで好みの高さで水平にカットし、切り口を日陰で2〜3週間しっかり乾かします。残った下部からは切り口付近から新芽(子)が吹き、カットした上部は乾かしてから土に挿せば挿し木になります。切り口が大きい場合は殺菌剤を塗ると安心です。
2〜3年に1回、3〜5月に。鉢底から根が出る・土の乾きが悪い・株に対して鉢が小さく倒れそう、が植え替えサインです。作業の1週間前から断水し、新聞紙や革手袋でトゲを避けながら鉢から抜き、古い土と枯れた根を整理してサボテン用土へ。植え替え後は1〜2週間水を与えず、根の傷を乾かしてから水やり再開。柱サボテンは背が高く倒れやすいので、重みのある陶器鉢が実用的です。
挿し木(挿し芽)が確実です。胴切りした上部や、株元から出た子株を切り取り、切り口を2〜3週間日陰で乾かしてから、乾いた土に立てて挿します。発根までは水を与えず、1か月ほどして根が出たら水やり開始。適期は4〜6月。種まきも可能ですが成長が非常にゆっくりなため、実用的には挿し木一択です。乾かし不足で挿すと切り口から腐るので「よく乾かす」が成功の鍵です。
カイガラムシ(白い綿状のコナカイガラムシ)が肌やトゲの根元に付きやすく、見つけたらピンセットや歯ブラシで除去します。根に付くネジラミ(サボテンネコナカイガラムシ)は生育不良の原因になるため、植え替え時に根を確認し、白い粉状のものが付いていたら根を洗って乾かしてから植え直しを。株元が茶色く木質化するのは老化現象で病気ではありませんが、黒く軟らかく腐る場合は根腐れなので、胴切りで健康な部分を挿し木にして救出します。
成長開始。水やりと施肥を再開します。植え替えにも良い時期。
成長期。水やりは夕方の涼しい時間に。真夏の直射日光が強すぎる場合は遮光を。
水やりの間隔を徐々に空け、冬越しの準備を。
断水気味に管理。月1回程度、暖かい日の午前中にごく少量の水を。5°C以上を保つ。
原因
根腐れ(水のやりすぎ)
対策
腐った部分を切り取り、切り口を乾燥させてから植え直す
原因
日光の偏り、根の弱り
対策
定期的に鉢を回転させ、根の状態を確認
サボテンの花言葉は「燃える心」「偉大」「枯れない愛」です。灼熱の砂漠でも枯れずに生き、内に水をたくわえ続ける姿から「燃える心」「枯れない愛」が生まれました。トゲをまとった厳しい外見の奥に大輪の美しい花を咲かせることも、秘めた情熱の象徴とされます。タフな花言葉から、新生活や開業のお祝いにもよく選ばれます。
風水では、サボテンのトゲは「邪気を払い、悪い気を跳ね返す」とされる一方、良い気まで遠ざけるともいわれる扱いに注意が必要な植物です。基本は、良い気の入口である玄関の内側やリビングの中央、寝室は避け、悪い気が入りやすいとされる窓辺やベランダ、家の鬼門(北東)方位に「外に向けて」置くのが良いとされます。職場ではトゲが対人関係を尖らせるという考え方もあるため、デスクに置くなら同僚に向けない配慮を。いずれにせよ日光が大好きな植物なので、日当たりの良い窓辺に置くことが風水的にも生育的にも正解です。
鉢植えの柱サボテンは年に数cm〜10cm程度と成長はゆっくりです。日光と水が十分だと伸びが早まり、室内管理では遅くなります。大きくしたくない場合は、鉢を小さめ(株の直径より一回り大きい程度)のまま維持し、肥料を与えず、水やりも控えめにすると成長を抑えられます。それでも天井に届きそうになったら、好みの高さで胴切りして仕立て直せます。切った上部は切り口を2週間以上しっかり乾かしてから乾いた土に挿せば発根し、残った下部の脇からも新芽が出て、結果的に2鉢に増やせます。胴切りの適期は5〜6月です。
咲きます。セレウス属は夏の夜に直径15cm前後の白い大輪を咲かせ、一晩でしぼむ「一夜花」として知られます。ただし開花には株の成熟が必要で、一般に高さ1m前後・10年程度育った株でないと咲きにくいです。コツは、春〜秋にしっかり日光に当てて株を充実させること、冬に5〜10°Cの低温と断水でしっかり休眠させてメリハリをつけること、成長期にリン酸分の多い肥料を月1回与えることです。室内で年中暖かく管理すると休眠せず花芽が付きにくくなります。気長に育てた先のご褒美と考えてください。
根元から茶色く「硬く」なっているなら、多くは病気ではなく「木質化(コルク化)」という自然な老化現象です。長年育った株が自重を支えるため、幹の下部が木の幹のように変化するもので、健康上の問題はありません。見分けのポイントは硬さで、押してみて硬ければ木質化、ブヨブヨと柔らかければ腐敗です。なお、急に広がる薄茶色のカサブタ状の変色は、強い直射日光による日焼けや、冬の寒さによる凍傷の痕の場合もあります。いずれも進行しなければ実害は少ないですが、変色部が柔らかくなってきたら早めに健全部で切り戻してください。
太いトゲは消毒したトゲ抜きで刺さった方向に沿って抜き、傷口を流水で洗って消毒します。見えにくい細かいトゲ(芒刺)は、ガムテープを軽く当てて剥がすと一度に取れます。残ったまま放置すると化膿することがあるので、痛みが続く場合は皮膚科を受診してください。植え替えなど株を扱うときは、革手袋を着用し、新聞紙を厚めに折って帯状にしたもので株を巻いて持つと安全です。発泡スチロールの板で挟む方法も有効です。小さなお子さんやペットのいるご家庭では、手の届かない台の上や柵の内側に置きましょう。
日光不足のサインです。光が足りない環境で成長すると、新しく伸びる部分だけが細く、色も薄くなり、いびつな円錐形になっていきます。一度細くなった部分は元の太さに戻らないため、早めに置き場所を見直しましょう。室内なら南向きの窓辺直近に移し、春〜秋はベランダなど屋外で日に当てるのが理想です。ただし暗い場所から急に直射日光に出すと日焼けするので、1〜2週間かけて明るい日陰から徐々に慣らします。細い部分が見た目に気になる場合は、太い部分との境目で胴切りして仕立て直すときれいな姿に戻せます。
ほぼ断水で問題ありません。柱サボテンは5°C以下になると休眠し、根がほとんど水を吸わなくなるため、土が湿ったままだと根腐れや凍結のリスクが高まります。屋外や寒い部屋で5°C前後の環境なら、12〜2月は完全断水でも枯れません。暖房の効いた15°C以上の室内に置いている場合は完全には休眠しないので、月1回、暖かい日の午前中に土の表面が湿る程度の水を与えます。断水中は株が少しやせて柔らかみが出ますが正常な反応で、3月以降に水やりを再開すれば1か月ほどでハリが戻ります。再開時は少量から徐々に増やすのがコツです。