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ヒイラギの育て方

Osmanthus heterophyllus最終更新日:

ヒイラギの育て方の要点

水やり
庭植えは根付けば雨任せ。鉢は表面が乾いたら
置き場所
半日陰
冬越し
-10°C 以上を保つ

Hapot編集部より

ヒイラギ(柊)は、日なたから半日陰まで育ち刈り込みにも強いので、目隠しの生け垣や魔よけの庭木を手軽に持ちたい人に向く常緑樹です。トゲのある葉は節分の柊鰯に使われ、昔から鬼門や玄関の脇に植えられてきました。キンモクセイと同じモクセイ属ですが、花は11月から12月に咲く白い小花で、香りは穏やかで甘く、近づくとふわりと感じる程度です。クリスマスに飾る赤い実の「ヒイラギ」は、モチノキ科のセイヨウヒイラギという別の木で、日本のヒイラギの実は翌年の初夏に黒紫色に熟します。雌雄異株で、雄株には実がならないため、実を楽しみたいなら雌株を選ぶ必要があります。成長はゆっくりで年に10〜20cmほど、寒さには-10°C程度まで耐えます。葉のトゲは手入れのときに刺さるので、厚手の手袋を用意しておくと作業が楽になります。老木になるとトゲのない丸い葉が増えるのも、この木ならではの特徴です。

ヒイラギの姿

分類・基本データ

科
モクセイ科
属
モクセイ属 Osmanthus
種
ヒイラギ
別名
柊、ひいらぎ、オニノメツキ
原産地
日本原産。福島県以南の本州から四国、九州、沖縄、台湾の山地に自生し、古くから魔よけの木として庭や社寺に植えられてきました。

ヒイラギの育て方の5つのポイント

水やり

庭植えは根付けば雨任せ。鉢は表面が乾いたら

日光

半日陰

温度の目安

-10〜35°C程度(関東以西の平地なら庭植え可)

湿度

40-60%

土

水はけと水もちのよい、腐葉土を含んだ土

ヒイラギはどれくらい大きくなる?

大きさの目安

庭植えで2〜3m(放任すると4〜8m)。生け垣は1.5〜2mに保てる。鉢植えは1m前後。

成長の速さ

遅い(年に10〜20cm。放任で4〜8m)

温度の目安(耐寒〜耐暑)

-10〜35°C程度(関東以西の平地なら庭植え可)

ケアのポイント

肥料

2月の寒肥と、9月に少量の追肥

成長速度

遅い(年に10〜20cm。放任で4〜8m)

毒性

毒性は知られていない。赤い実のセイヨウヒイラギは別の木で、実は有毒とされる

葉のトゲは手入れのたびに刺さるので、厚手の手袋を用意します。剪定は3〜4月と6月に済ませ、7月以降は花芽を残すため枝先を刈り込みません。

育て方の詳細

苗・株の選び方

苗は、葉の色が濃くツヤがあり、葉裏に食べ跡や白い殻が付いていないもの、幹の根元がしっかりしてぐらつかないもの、枝が下のほうから均等に出ているものの3点で選びます。

避けたいのは、葉が茶色く透けたようになっている株と、下葉が落ちて枝が間延びした株です。茶色い葉はヘリグロテントウノミハムシの食害のことがあり、植えたあとに周りの木へ広がります。実を楽しみたい場合は、雌株と表示された苗か、実の付いた株を選びます。生け垣用にはヒイラギモクセイも流通していますが、花は咲いても実はならないとされます。

置き場所・日当たり

日なたから半日陰まで育ち、1日3〜4時間日が当たれば葉色よく茂ります。耐陰性があり、建物の北東側や玄関脇にも植えられます。ただし日照が少ないほど枝がまばらになり、花数も減ります。寒さには-10°C程度まで耐え、関東以西の平地なら防寒は不要です。成長は年に10〜20cmとゆっくりで、高さ1.5〜2mの生け垣を長く保てます。通路や子どもの遊ぶ場所のすぐ脇は避けます。落ちた古い葉もトゲが硬く、触れると刺さります。鉢植えは7〜8号鉢で高さ1m前後にまとまり、ベランダでも育てられます。

よくある失敗は、大きな木の下の暗い日陰に植え、下枝が枯れ上がって株元がすかすかになることです。3月に周りの枝を透かして光を入れるか、鉢なら半日日の当たる場所へ移すと、2年ほどで内側から新しい枝が出てきます。

水やりの詳細

庭植えは植え付けから1年ほど、土の表面が乾いたら株元にたっぷり与えます。根が張ったあとは雨だけで育ち、真夏に晴天が2週間ほど続いたときだけ、朝か夕方に株元へ与えます。鉢植えは土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るまで与え、目安は春と秋が3〜4日に1回、夏は毎日、冬は7〜10日に1回です。11月から12月の開花期も、鉢の乾燥には気を配ります。冬は午前中の暖かい時間に与え、夕方の水やりは鉢土が凍る原因になるので避けます。

よくある失敗は、受け皿に水を溜めたままにして根が傷み、葉が黄色くなって落ちることです。受け皿の水を捨て、表面が乾くまで水を控えると、1〜2か月で新しい葉が出て持ち直します。葉が丸ごと乾いて茶色くなった枝は、緑の残っている部分まで切り戻します。

最適な土の作り方

ヒイラギは土をあまり選ばず、水はけと水もちのバランスがよい、腐葉土を含んだ土ならよく育ちます。鉢植えは赤玉土小粒6、腐葉土3、軽石1の配合か、市販の花木・庭木用培養土をそのまま使えます。鉢底には鉢底石を2〜3cm敷き、水が抜ける道を作ります。庭植えは根鉢の2倍の幅と深さに穴を掘り、掘った土に腐葉土や堆肥を3割ほど混ぜて戻します。粘土質で雨のあとに水が溜まる場所は、周囲より10〜15cm高く土を盛って植えます。植え付けたら株元に腐葉土を3cmほど敷くと、夏の乾きを抑えられます。

剪定・切り戻し

剪定の適期は、新芽が伸びる前の3月から4月と、春の枝が伸び止まる6月の年2回です。ヒイラギは夏から秋に枝先へ花芽を作り、11月ごろに咲くため、花を楽しみたい場合は7月以降に枝先を刈り込まないようにします。生け垣は表面を刈り込みバサミで整え、上を狭く下を広い台形にすると下枝まで光が届きます。庭木は混み合った枝、内向きの枝、真上へ強く伸びる枝を付け根から抜き、株の中に風を通します。萌芽力が強く、太い枝を切っても芽が出やすい木です。作業は素手で行わず、厚手の革手袋と長袖を着けます。

よくある失敗は、9月に伸びた枝が気になって生け垣を刈り込み、11月の花がほとんど咲かないことです。その年はそれ以上刈らずに冬を越させ、翌年は6月までに刈り込みを終えれば、秋に花が戻ります。

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    時期と道具を確かめる

    3〜4月か6月に行います。剪定バサミ、刈り込みバサミ、厚手の革手袋と長袖を用意し、7月以降は枝先を切らないようにします。

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    不要な枝を抜く

    枯れ枝、内側へ向かう枝、交差する枝、真上へ強く伸びる枝を付け根から切り、株の内側に光と風が入るようにします。

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    表面を刈り込む

    生け垣は刈り込みバサミで表面をそろえ、上を狭く下を広い台形に整えます。庭木は飛び出した枝を外向きの芽の上で切ります。

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    片付ける

    切った枝と落ちた葉は、トゲで刺さらないよう手袋をしたまま集めて袋に入れます。食害のある葉が混じっていれば一緒に処分します。

植え替え

庭への植え付けは、新芽が動く前の3月下旬から4月か、暑さが落ち着いた9月下旬から10月が適期です。ヒイラギは太い根が深く伸び、植えて5年以上たつと移植を嫌うため、場所は最初によく考えて決めます。苗は根鉢を崩さずに植え、高さ1m以上の苗は支柱を立てて半年ほど固定します。鉢植えは2〜3年に1回、根が鉢底から出てきたら3〜4月に一回り大きな鉢へ植え替えます。根鉢の底と肩を3分の1ほどほぐし、黒く傷んだ根を切ってから新しい土で植え直します。大きさを保ちたい場合は、根を3分の1ほど切り詰めて同じ鉢に戻します。

よくある失敗は、真夏に植え替えて葉がぱらぱらと落ちることです。風の当たらない半日陰に移し、土を乾かさないように管理すれば、枝が緑のうちは翌春に新芽が出ます。

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    時期と用意するもの

    3〜4月に行います。一回り大きな鉢、花木用培養土、鉢底石、清潔なハサミ、トゲから手を守る厚手の手袋を用意します。

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    根をほぐす

    鉢から抜き、根鉢の肩と底を3分の1ほどほぐします。黒く傷んだ根と、鉢底でとぐろを巻いた根を切り取ります。

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    植え直す

    鉢底石を2〜3cm敷いて土を入れ、根鉢の上面が鉢の縁より2〜3cm下になる高さで据えます。周りに土を入れ、棒でつついて隙間を埋めます。

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    水やりと養生

    鉢底から流れ出るまで水を与え、2週間ほど半日陰で休ませます。新芽が動き出したら元の場所に戻し、肥料は1か月後から与えます。

増やし方

家庭では6月から7月の挿し木がいちばん手軽です。その年の春に伸びて少し固くなった枝を10〜15cmに切り、上の葉を2〜3枚残して下の葉を取ります。トゲで手を傷めないよう、葉はハサミで付け根から切り落とします。切り口を斜めに切り直して1時間ほど水に浸け、鹿沼土や挿し木用土に挿して明るい日陰に置くと、2〜3か月で根が出ます。雌株に実がなった場合は、6〜7月に黒紫色に熟した実を採り、果肉を洗い落としてすぐにまくと、翌春から翌々春にかけて芽が出ますが、生け垣になる大きさまでは5年以上かかります。

よくある失敗は、挿し穂を日なたに置いて1週間ほどでしおれさせることです。直射日光の当たらない場所に移し、土を乾かさないように管理し直すと、残った穂から発根が期待できます。

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    挿し穂を切る

    6〜7月に、春に伸びて少し固くなった枝を10〜15cmに切ります。手袋をはめ、清潔なハサミと鹿沼土、挿し木用の鉢を用意します。

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    葉を整える

    上の葉を2〜3枚残し、下の葉はハサミで付け根から切ります。切り口を斜めに切り直し、1時間ほど水に浸けて吸わせます。

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    用土に挿す

    湿らせた鹿沼土に棒で穴を開け、挿し穂を3〜4cmの深さに挿します。切り口に発根促進剤を付けると根が出やすくなります。

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    発根まで管理する

    直射日光の当たらない明るい日陰で、土を乾かさないように管理します。2〜3か月で根が出るので、翌年の3〜4月に鉢へ上げます。

病害虫対策

ヒイラギでいちばん困るのはヘリグロテントウノミハムシです。4〜5月に幼虫が新しい葉の内部に潜って食べ、葉が茶色く枯れたように変わり、夏ごろからは成虫が葉に小さな丸い穴を開けます。ヒイラギモクセイにも付き、生け垣で一斉に被害が出ることがあります。幼虫の入った葉は見つけしだい摘み取って処分し、数が多い年は4月の新芽の時期に、用途に登録のある薬剤をラベルどおりに散布します。そのほか、枝に白い殻のカイガラムシが付くと、排せつ物から葉が黒く汚れるすす病が出ます。ブラシでこすり落とし、12〜2月にマシン油乳剤を散布すると翌年の発生が減ります。

よくある失敗は、茶色い葉を病気だと思って放置し、翌年さらに被害が広がることです。被害葉を取り除いて落ち葉も片付けると、翌春の新しい葉はきれいにそろいます。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
開花
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 2月寒肥・節分の枝を切る
  • 3月剪定・植え付け・植え替え
  • 4月新しい葉の食害を見回る
  • 6月軽い剪定・挿し木
  • 7月ここから枝先は刈り込まない
  • 9月追肥・植え付け
  • 11月開花・香りを楽しむ
  • 12月カイガラムシの冬の防除

季節ごとの管理

春の管理

3〜4月は剪定と植え付けの適期です。鉢は表面が乾いたら水を与え、肥料は2月の寒肥で足ります。日なたから半日陰に置きます。4〜5月は新しい葉に潜るヘリグロテントウノミハムシの幼虫を見回り、茶色い葉を摘みます。

夏の管理

鉢は朝に水を与え、乾く日は夕方にも確かめます。庭植えは晴天が2週間続いたら株元へ与えます。肥料は与えず、置き場所はそのままです。7月以降は花芽を残すため枝先を刈り込みません。乾燥期はカイガラムシに注意します。

秋の管理

9月に緩効性肥料を少量施します。鉢は表面が乾いたら水を与え、置き場所は変えません。11月から12月に白い花が咲き、甘い香りが漂います。9月下旬から10月は植え付けの適期ですが、長雨の時期は鉢の過湿に気をつけます。

冬の管理

鉢の水やりは乾いてから2〜3日後、暖かい日の午前中に与えます。2月に油かすや堆肥の寒肥を施します。屋外の日なたや半日陰で冬越しでき、節分の枝はこの時期に切ります。寒風で葉先が傷むことがあります。

10月の作業をくわしく知りたいときは冬の寄せ植えや秋の植え替えの記事も参考になります。

よくあるトラブルと対策

ヒイラギに実がならない

原因

雄株である、雌株でも近くに雄株がなく受粉しない、植えて間もない若木のいずれかが多い原因です。日本のヒイラギの実は冬ではなく、開花の翌年6〜7月に黒紫色に熟します。

対策

実を楽しみたい場合は雌株と表示された苗を選び、近くに雄株も植えます。冬に赤い実がなる木を求めているなら、モチノキ科のセイヨウヒイラギなど別の木を検討します。

「実がならない・太らない」の原因の見分け方と対処を詳しく

ヒイラギの葉が茶色くなる、葉に穴があく

原因

4〜5月にヘリグロテントウノミハムシの幼虫が新しい葉の中に潜って食べ、夏からは成虫が葉に小さな穴を開けます。ヒイラギモクセイの生け垣でも多い被害です。

対策

被害を受けた葉を摘み取り、落ち葉も集めて処分します。発生の多い年は4月の新芽の時期に、用途に登録のある薬剤をラベルどおりに散布します。

「虫がついた」の原因の見分け方と対処を詳しく

葉や枝が黒いすすで汚れる

原因

枝や葉裏に付いたカイガラムシの排せつ物にカビが生えるすす病です。生け垣の内側など風通しの悪い場所で出やすくなります。

対策

殻をブラシでこすり落とし、混み合った枝を間引いて風を通します。冬に用途に登録のあるマシン油乳剤をラベルどおりに散布すると翌年の発生が減ります。

「虫がついた」の原因の見分け方と対処を詳しく

ヒイラギの花が咲かない

原因

7月以降の刈り込みで枝先の花芽を切った、日当たりが足りない、植えて間もない若木のいずれかが多い原因です。

対策

剪定は3〜4月と6月に済ませ、7月以降は枝先を切りません。日陰の株は周りの枝を透かして光を入れ、2月の寒肥で株を育てて待ちます。

「花が咲かない」の原因の見分け方と対処を詳しく

春に古い葉が黄色くなって落ちる

原因

4〜5月に新しい葉が開くと、2〜3年たった古い葉が入れ替わりで落ちる自然な現象です。新しい葉まで黄色い場合は根腐れや水切れが考えられます。

対策

古い葉だけなら心配いりません。新しい葉も傷んでいる場合は、鉢の受け皿の水を捨て、土の表面が乾いてから与える水やりに直します。

「葉が黄色くなる」の原因の見分け方と対処を詳しく

ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

ヒイラギの花言葉・風水

花言葉

ヒイラギの花言葉は「用心深さ」「先見の明」「保護」とされます。トゲのある葉で身を守る姿や、古くから魔よけとして家を守る木とされてきたことに由来するといわれます。白い小さな花が冬の初めにひっそり香る様子から、「歓迎」の意味が添えられることもあります。

風水・縁起

ヒイラギは、トゲのある葉が邪気や鬼を払うとされ、鬼門にあたる北東や裏鬼門の南西、玄関の脇に植える魔よけの木として知られています。節分に柊鰯を戸口に飾る風習も、同じ考えから生まれたとされます。根拠のある話ではないので、通路から少し離れた手入れしやすい場所を選びます。

ヒイラギのよくある質問

Qヒイラギとセイヨウヒイラギ(クリスマスホーリー)の違いは?回答を見る
A

名前は似ていますが、科も実の色も違う別の木です。日本のヒイラギはモクセイ科で、葉が枝に向かい合って付き、11〜12月に白い花が咲いて、雌株には翌年の初夏に黒紫色の実がなります。クリスマスに飾るセイヨウヒイラギはモチノキ科で、葉は互い違いに付き、冬に赤い実が熟します。トゲのある葉の形が似ているため、日本では「ヒイラギ」の名で呼ばれるようになったとされます。セイヨウヒイラギの実は有毒とされるので、子どもやペットの誤食に注意します。

Qヒイラギの葉のトゲがなくなるのはなぜですか?回答を見る
A

木が古くなるとトゲのない丸い葉が増えるのは、自然な性質です。若い木や地面に近い枝はトゲのある葉を付け、高い位置の枝や樹齢を重ねた木ほど縁がなめらかな葉になります。動物に食べられやすい若いうちだけトゲで身を守っている、という説明がよくされますが、はっきりした理由は分かっていません。病気ではないので手当ては不要です。刈り込んで若い枝を出させると、トゲのある葉が出やすくなるとされます。

Qヒイラギに実がならないのはなぜですか?回答を見る
A

ヒイラギは雌雄異株で、雄株には実がならないことが一番の理由です。実がなるのは雌株だけで、雌株でも近くに雄株がないと受粉せず、実が付きにくくなります。雌株の実は開花の翌年6〜7月に黒紫色に熟すので、冬に赤い実を期待しているなら、それはセイヨウヒイラギなど別の木です。実を楽しみたい場合は雌株と表示された苗を選び、雄株も近くに植えます。生け垣に多いヒイラギモクセイは実がならないとされます。

Q節分の柊鰯はいつからいつまで飾りますか?回答を見る
A

節分の日の夕方に飾り、翌日に外す地域が多いですが、決まりは地域によって違います。2月いっぱいや、翌年の節分まで飾っておく地域もあります。ヒイラギの葉のトゲが鬼の目を刺し、焼いたイワシの頭のにおいで鬼を遠ざけるとされる風習です。外したあとは紙に包み、塩で清めてから処分する方法がよく紹介されています。庭のヒイラギから枝を切る場合は、株の内側から数本を間引くように切ると、木の形を崩さずに済みます。

Qヒイラギの花はいつ咲きますか?香りはありますか?回答を見る
A

11月から12月に白い小さな花が咲き、甘い香りがあります。花は葉の付け根に固まって付き、直径5mmほどで4つに裂けます。キンモクセイやギンモクセイと同じ仲間らしい香りですが、強さは穏やかで、近づいたときにふんわり感じる程度です。花が多く付くのは、植えて数年たった株からが多いとされます。7月以降に枝先を刈り込むとつぼみを落とすので、花を楽しみたい年は剪定を6月までに済ませます。

Qヒイラギを庭に植えてはいけないと言われるのはなぜですか?回答を見る
A

植えてはいけない木ではありませんが、葉のトゲが手入れの負担になることが主な理由です。剪定のたびに手や腕に刺さり、落ちた古い葉もトゲが硬いまま残るので、通路や子どもが遊ぶ場所の脇では扱いにくくなります。ヘリグロテントウノミハムシの被害で葉が茶色くなることもあります。一方で、魔よけとして鬼門に植える縁起のよい木ともされます。通路から1m以上離して植え、厚手の手袋で手入れすれば、丈夫で長く楽しめます。

ヒイラギを育てる人が次に読んでいるページ

10月の季節の作業と、ヒイラギの手入れで迷いやすいところに合わせて選んでいます。

この記事について

執筆: Hapot編集部

植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。

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