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観葉植物初心者向け

ホヤの育て方

Hoya carnosa / Hoya kerrii ほか最終更新日:

Hapot編集部より

ホヤは、肉厚の葉に水を蓄えるため水やりの回数が少なくて済み、明るい窓辺で数年育てれば星形の花まで楽しめる、つる性の観葉植物です。和名は「サクララン」で、桜色の小さな花が手まりのように集まって咲き、ランのように見えることに由来しますが、ランの仲間ではありません。花は5〜9月に咲き、夜に甘い香りを強く放ちます。流通するのは主に、つるを伸ばすカルノーサ(サクララン)と、斑入りのクリムソンクイーンなどその園芸品種、葉が縮れてロープ状に連なるカルノーサ・コンパクタ、そしてハート形の葉1枚を挿した「ハートホヤ」で知られるケリーです。育て方は共通で、土が乾いてから水を与え、冬は乾かし気味にして室内で5〜10°C以上を保てば越冬します。花を咲かせるには、十分な光と、花が咲き終わった花柄(花茎)を切らずに残すことが大切です。成長は穏やかで、吊り鉢から垂らしても、支柱やリングに巻いても形を作れるので、狭い部屋で緑を楽しみたい人に向いています。

ホヤの姿

分類・基本データ

科
キョウチクトウ科
属
サクララン属 Hoya
種
ホヤ
別名
サクララン、ホヤ・カルノーサ、ハートホヤ、ホヤ・ケリー、ラブハート、ホヤ・コンパクタ
原産地
東南アジアからオーストラリア、太平洋諸島に広く分布します。カルノーサは中国南部や台湾のほか、日本でも九州南部から沖縄にかけて自生します。

ホヤの育て方の5つのポイント

水やり

土が乾いてから(春〜秋は週1回程度、冬は2〜3週に1回)

日光

間接光

温度の目安

5-30°C

湿度

40-60%

土

水はけの良い観葉植物用土(軽石・パーライトを加える)

ホヤはどれくらい大きくなる?

大きさの目安

つるの長さは室内で50cm〜2m。3〜6号鉢や吊り鉢で流通し、ケリーの葉1枚挿しは2〜3号の小鉢が中心です。

成長の速さ

ゆっくり〜中

温度の目安(耐寒〜耐暑)

5-30°C

ケアのポイント

肥料

5〜9月に2か月に1回緩効性肥料、または月2回の薄い液肥

成長速度

ゆっくり〜中

毒性

一般に毒性は低いとされるが、茎や葉を切ると白い乳液が出る。誤食や肌の弱い人の接触は避けるのが無難

肉厚の葉に水を蓄えるので、乾かし気味が基本。咲き終わった花柄は翌年もそこから咲くので切らないこと。花を咲かせたいなら明るさを確保。

育て方の詳細

苗・株の選び方

良い株は3点で見分けます。葉が肉厚で張りがあり、押してもしわが寄らないこと、葉と葉の間隔が詰まっていてつるが間延びしていないこと、つるの先端に新しい芽が動いていることです。花を早く楽しみたいなら、花柄が付いた株を選ぶとその年から咲くことがあります。

避けたいのは、葉がしわしわで土が湿っている株で、根腐れで水を吸えなくなっている可能性があります。もう一つは葉裏や茎に白い綿状の粒が付いている株で、カイガラムシが入り込んでいます。ケリーを選ぶときは、葉1枚挿しか、つるのある株かを確認してください。つるを伸ばして育てたいなら、茎と節のある株が必要です。

置き場所・日当たり

レースカーテン越しの明るい窓辺が最適です。耐陰性はありますが、暗い場所では葉と葉の間隔が開いてつるだけが伸び、花はほとんど咲きません。花を楽しむなら、春と秋は午前中の日が当たる東向きの窓辺、夏は直射日光を避けた明るい日陰が目安です。真夏の直射日光や西日は葉焼けを起こし、葉が黄色や赤茶色に変わるので遮ります。寒さには比較的強く、カルノーサは5°C程度まで耐えるとされますが、ケリーはやや寒さに弱いため10°C以上を保つと安心です。冬は夜に冷え込む窓際から1mほど離してください。吊り鉢で天井近くに飾る場合は、暖房の温風が当たり乾燥しやすいので位置に注意します。

よくある失敗は、暗い棚の上でつるが1m以上伸びても花が咲かないことです。明るい窓辺へ移し、伸びたつるは切らずに支柱やリングに巻き付けると、翌年以降に花芽が付きやすくなります。

水やりの詳細

葉が肉厚で水を蓄えるため、乾燥には強く過湿に弱い植物です。春〜秋は土の中まで乾いてから鉢底から流れるまでたっぷり与え、目安は5〜9月で週1回、真夏の乾きが早い時期は週2回です。秋は間隔を徐々に空け、冬は2〜3週に1回、暖かい日の午前中に与えます。受け皿の水は毎回捨ててください。水切れの合図は葉がしわっと柔らかくなることで、この状態で与えれば1〜2日で張りが戻ります。花が咲いている時期は水切れさせると花やつぼみが落ちやすいので、乾いたら早めに与えます。冬は乾かし気味に管理するほうが、翌年の花付きが良くなるといわれます。

よくある失敗は、葉が少しやわらかいのを見て毎日水を与え、根腐れで葉が黄色く落ちることです。土が湿っているなら水を止め、鉢から抜いて黒い根を切り、乾いた新しい土に植え直して1週間ほど水を控えます。

最適な土の作り方

根が細く過湿で傷みやすいため、通気と水はけを優先します。市販の観葉植物用土に軽石(小粒)かパーライトを3割混ぜるのが手軽で、自分で配合するなら赤玉土(小粒)4、軽石3、腐葉土3が目安です。洋ラン用のバーク入り用土を混ぜても通気が良くなります。鉢底には鉢底石を2cmほど敷き、元肥は緩効性肥料を少なめにします。根詰まり気味のほうが花が付きやすい傾向があるため、鉢は株に対して小さめを選び、乾きの早い素焼き鉢やプラ鉢の吊り鉢が扱いやすいです。保水性の高い土や鉢底穴のない鉢は根腐れの原因になります。

剪定・切り戻し

ホヤの剪定で最も大切なのは、咲き終わった花柄(花茎)を切らないことです。ホヤは同じ花柄の先から毎年つぼみを付けるため、花が落ちたあとの短い軸を残しておくと、翌年もそこから咲きます。剪定は伸びすぎたつるの整理が中心で、5〜7月に長さを見て節の少し上で切ります。ただし先端に葉がなく細く伸びるつるは、これから葉や花芽を付ける成長中のつるであることが多いので、すぐに切らず支柱やリングに巻いて様子を見ます。茎や葉を切ると白い乳液が出るので、肌の弱い人は手袋を着けてください。

よくある失敗は、花後に見た目を整えようと花柄ごと切り落とし、翌年花が咲かなくなることです。切ってしまった場合でも新しいつるに花柄ができるので、明るい場所でつるを伸ばし、2〜3年待てば再び咲きます。切ったつるは挿し木に使えます。

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    時期と道具を用意する

    つるの切り戻しは5〜7月が適期です。清潔なハサミと手袋を用意し、作業前に花柄の位置を確認して、切らない場所を決めておきます。

  2. 2

    花柄と成長中のつるを見分ける

    花が咲き終わった短い軸は翌年も咲く花柄なので残します。先端に芽のある葉のないつるも成長中なので、支柱に巻いて残します。

  3. 3

    伸びすぎたつるを節の上で切る

    長すぎるつるや枯れたつるだけを選び、節の5mmほど上で切ります。切り口から白い乳液が出たら、湿らせた布で拭き取ります。

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    残したつるを支柱に巻き付ける

    残したつるは支柱やリングに沿って巻き、ひもで軽く留めます。つるを横や下向きに誘引すると、節から新しい芽や花柄が出やすくなります。

  5. 5

    明るい場所で乾かし気味に管理する

    作業後は明るい窓辺に置き、水は土が乾いてから与えます。切ったつるは2〜3節ずつに分けて挿し木に使えます。

植え替え

2〜3年に1回、5〜7月に行います。根詰まり気味のほうが花が付きやすいため、毎年の植え替えは不要です。鉢底から根が出る、水がしみ込まない、土が乾くのが極端に早くなった、が植え替えのサインです。鉢から抜いたら古い土を軽く落とし、黒く傷んだ根だけを切って、一回り(直径3cm)大きい鉢に植えます。つるが長い株は、作業前に支柱やリングからつるを外さず、鉢ごと移し替えるつもりで扱うと葉や花柄を傷めません。つぼみが付いている時期は、植え替えでつぼみが落ちやすいので花後まで待ちます。植え替え後は水を与えて明るい日陰で1〜2週間養生し、肥料は1か月後から再開します。

よくある失敗は、早く大きくしようと2回り以上大きな鉢に植え、土が乾かずに根腐れさせることです。元に近いサイズの鉢へ植え直し、乾かし気味に管理すれば立て直せます。

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    時期と道具をそろえる

    5〜7月に、2〜3年に1回行います。一回り大きい鉢、軽石を混ぜた水はけの良い土、鉢底石、清潔なハサミ、手袋を用意します。つぼみがある株は花後に回します。

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    つるを傷めないよう株を抜く

    支柱やリングはそのままに、鉢を横に倒して縁を軽く叩き、株元を持って抜きます。花柄を折らないよう、つるは束ねてから作業します。

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    古い土と傷んだ根を整理する

    根鉢の古い土を3分の1ほど軽く落とし、黒く柔らかい根だけを切ります。根を崩しすぎると花付きが落ちるので、白い根は残します。

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    小さめの鉢に元の深さで植える

    鉢底石を2cm敷いて土を入れ、株元が元と同じ深さになるよう植えます。隙間に土を入れ、割り箸で軽く突いて根の間まで行き渡らせます。

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    水を与えて明るい日陰で養生する

    鉢底から流れるまで水を与え、1〜2週間は明るい日陰に置きます。その後は土が乾いてから水を与え、肥料は1か月後から再開します。

増やし方

挿し木で簡単に増やせ、適期は気温が20°C以上になる5〜7月です。つるを2〜3節(10cm前後)付けて切り、下の節の葉を外して、切り口から出る白い乳液を水で洗い流します。湿らせた挿し木用土か赤玉土(小粒)に節が1つ以上埋まるように挿し、明るい日陰で土を乾かしすぎないよう管理すると、3〜4週間で発根します。水を入れたコップに挿す水挿しでも発根します。長いつるを鉢の土の上に這わせ、節をピンで押さえて発根させる方法も失敗が少ないです。ケリーのハート形の葉を1枚だけ挿したものは、発根しても節がないため新しい芽がほとんど出ず、何年も葉1枚のままのことが多いので注意してください。

よくある失敗は、発根を急いで土を常に湿らせ、切り口を腐らせることです。腐った部分を切り戻して乾かし、表面が乾いてから水を与える管理に変えます。

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    時期と道具を用意する

    適期は気温20°C以上の5〜7月です。清潔なハサミ、挿し木用土か赤玉土(小粒)、小鉢、手袋を用意し、葉が健康なつるを選びます。

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    2〜3節を付けてつるを切る

    つるを2〜3節、長さ10cm前後で節の少し下から切ります。花柄の付いた部分は親株に残し、葉と節がそろった部分を挿し穂にします。

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    下葉を外し乳液を洗い流す

    土に埋まる下の節の葉を外し、切り口から出る白い乳液を水で洗い流します。乳液に触れた手もすぐに洗ってください。

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    節を埋めて用土に挿す

    湿らせた用土に、節が1つ以上埋まるように挿します。水挿しにする場合は、節が水に浸かるようにして水を2〜3日ごとに替えます。

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    明るい日陰で発根を待つ

    明るい日陰に置き、土の表面が乾いたら水を与えます。3〜4週間で発根し、新しい芽が動いたら明るい窓辺へ移して通常管理にします。

病害虫対策

比較的丈夫ですが、カイガラムシとアブラムシ、乾燥期のハダニに注意します。特に多いのはカイガラムシで、葉裏や茎、花柄の付け根に白い綿状や茶色の粒として付き、排泄物で葉がべたつき、すす病で黒く汚れることもあります。見つけたら歯ブラシや綿棒でこすり落とし、多い場合は殺虫剤を散布します。アブラムシは春のつぼみや新芽に集まるので、早めに水で洗い流すか薬剤で駆除します。ハダニは暖房で乾燥する冬に葉が白っぽくかすれるのが目印で、週1〜2回の葉水で予防できます。なお、花が咲いている時期に花から垂れる透明で甘い液は花の蜜で、害虫の排泄物ではありません。

よくある失敗は、花の蜜のべたつきを虫と思い込んで殺虫剤をかけ、つぼみを傷めることです。べたつきが花の真下だけなら蜜なので拭き取るだけで十分で、葉裏や茎に虫がいるかを確かめてから対処します。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
開花
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 5月植え替え・挿し木・肥料開始
  • 6月つるの誘引・アブラムシ確認
  • 7月花柄を残す・西日を遮る
  • 8月水やりは乾いてから・蜜のべたつきを拭く
  • 9月肥料終了・カイガラムシ確認

季節ごとの管理

春の管理

気温が上がる4〜5月から水やりを週1回に戻し、5月から肥料を再開します。置き場所は午前中の日が入る明るい窓辺です。挿し木や植え替えは5月からが適期です。新芽やつぼみにアブラムシが付きやすいので、見つけたら早めに洗い流してください。

夏の管理

開花期で、土が乾いたら週1〜2回たっぷり水を与え、2か月に1回の緩効性肥料を続けます。直射日光と西日は葉焼けを起こすので明るい日陰へ。咲き終わった花柄は切らずに残します。この時期に多いのは花の蜜によるべたつきとカイガラムシで、葉裏も確認します。

秋の管理

水やりの間隔を徐々に空け、10月には10日〜2週に1回にします。肥料は9月で止めます。日が短くなるので、窓辺で最も明るい位置へ移します。最低気温が10°Cを下回る前に屋外の株は室内へ取り込み、その際に葉裏や茎にカイガラムシがいないか確認します。

冬の管理

5〜10°C以上を保ち、水は土が乾いてから2〜3週に1回、乾かし気味にして肥料は与えません。日中は窓辺で光に当て、夜は冷気を避けて窓から離します。冬に多いのは低温期の過湿による根腐れと暖房の乾燥によるハダニで、水は控え、葉水は続けます。

よくあるトラブルと対策

ホヤの花が咲かない

原因

株が若い(挿し木から3年前後は咲かないことが多い)、光量不足、鉢が大きすぎて葉やつるばかり茂る、または前年に花柄を切ってしまったことが主な原因。

対策

午前中の日が入る明るい窓辺へ移し、鉢はやや根詰まり気味のまま育てます。冬は乾かし気味にし、咲き終わった花柄は切らずに残します。肥料は5〜9月の規定量にとどめます。

「花が咲かない」の原因の見分け方と対処を詳しく

葉のないつるが伸びるだけ

原因

ホヤは先に細いつるを伸ばし、あとから葉や花柄を付ける性質がある。暗い場所ではこの状態が長く続き、葉が付かないまま間延びしやすい。

対策

先端に芽があるつるは切らず、支柱やリングに巻いて明るい窓辺へ移します。枯れて茶色くなったつるだけを節の上で切り、長すぎて邪魔なものは5〜7月に切って挿し木にします。

「徒長・間延びする」の原因の見分け方と対処を詳しく

花の下や床がべたべたする

原因

ホヤの花が分泌する蜜が垂れたもの。花のない時期にもべたつき、黒い汚れが出る場合はカイガラムシやアブラムシの排泄物の可能性がある。

対策

花の真下だけなら蜜なので、受け皿や敷物で受け、葉や床は濡れた布で拭きます。花がないのにべたつく場合は葉裏や茎を確認し、虫を歯ブラシでこすり落とすか殺虫剤で駆除します。

「しおれる・元気がない」の原因の見分け方と対処を詳しく

葉がしわしわになる

原因

土が乾いている場合は水切れ。土が湿っているのにしわが寄る場合は、根腐れで根が水を吸えなくなっている。

対策

乾いていればたっぷり水を与えると1〜2日で張りが戻ります。湿っているなら水を止めて鉢から抜き、黒い根を切って乾いた新しい土に植え直し、1週間ほど水を控えます。

「根腐れ・株元が腐る」の原因の見分け方と対処を詳しく

つぼみが咲く前に落ちる

原因

つぼみが付いた時期の水切れ、置き場所の移動や鉢の向きを変えたことによる環境の変化、エアコンの風の直撃などが原因になりやすい。

対策

つぼみが付いたら鉢を動かさず、向きも変えずに管理します。土が乾いたら早めに水を与え、エアコンの風が当たらない位置に置きます。花柄は残しておけば次のつぼみが付きます。

「花が咲かない」の原因の見分け方と対処を詳しく

葉が黄色や赤茶色に変色する

原因

夏の直射日光や西日による葉焼け。冬の窓際の冷え込みや、低温期の過湿でも葉が黄色くなって落ちることがある。

対策

夏はレースカーテン越しか明るい日陰へ移します。冬は窓から1mほど離して5〜10°C以上を保ち、水を控えます。変色した葉は戻らないので、気になる場合は付け根から取り除きます。

「葉が黄色くなる」の原因の見分け方と対処を詳しく

ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

ホヤの花

ホヤの花
ホヤの花(イメージ)

ホヤは花を楽しめる観葉植物の代表格で、つるが十分に伸びた株を明るい窓辺で育てると、5〜9月ごろに咲きます。直径1〜1.5cmほどの星形の花が10〜30輪ほど手まり状に集まり、カルノーサでは白〜淡いピンクの花の中心に赤みのある星形の副花冠がのります。蝋細工のようなつやがあり、夜に甘い香りを強く放ちます。蜜がしたたることがあるので床や家具に注意しましょう。

咲き終わったら、花びらだけを落とし、花が咲いた花柄(花茎)は切らずに残します。翌年以降もこの花柄の先から繰り返しつぼみがつくためです。咲かない原因は、光不足、株が若い、花柄を切ったなどが多いとされます。つぼみがついてから鉢を動かすと落ちることもあるといわれます。なお、ハート形の葉1枚だけを挿したケリーは、節がないとつるが伸びず花も咲きません。

ホヤの花言葉・風水

花言葉

ホヤの花言葉は「人生の門出」「同感」などが知られています。由来ははっきりしませんが、星形の小さな花がいくつも集まって一斉に開く姿が、新しい出発や心が通い合う様子にたとえられたといわれます。毎年同じ花柄から繰り返し咲く性質も、門出を祝う贈り物として好まれる理由のひとつです。

風水・縁起

風水では、ハート形や丸みのある葉が人間関係や恋愛の運気を高めるとされ、ケリーの葉は贈り物の定番です。つるが下へ垂れる植物は高ぶった気を落ち着けると考えられたことから、寝室や玄関に吊るして飾る使い方がよく紹介されます。窓辺の明るい位置に吊るすと、生育にも合っています。

ホヤのよくある質問

Qホヤの花が咲きません。どうすれば咲きますか?回答を見る
A

光量を増やし、株が成熟するまで待つのが基本です。ホヤは挿し木から花が咲くまで3年前後かかることが多く、若い株は咲きません。成熟した株で咲かない場合は、まず光不足を疑い、午前中の日が入る明るい窓辺へ移します。鉢が大きすぎると葉やつるばかり茂るので、やや根詰まり気味の鉢で育てます。冬は乾かし気味に管理し、咲き終わった花柄を切らずに残すことも大切です。肥料の与えすぎも花付きを悪くします。

Q咲き終わった花柄(花茎)は切ったほうがいいですか?回答を見る
A

切らずに残してください。ホヤは咲き終わった花柄の先に翌年もつぼみを付け、同じ場所から何年も繰り返し咲きます。花が落ちたあとの短い軸は枯れているように見えますが、生きている部分です。花柄ごと切ると、新しい花柄ができるまで花が咲かなくなります。花がらは自然に落ちるので、触らなくて構いません。床に落ちた花が気になる場合は、花の部分だけを拾い、軸は残しておきます。

Qホヤの花から液がたれてべたつきます。虫ですか?回答を見る
A

多くは花の蜜で、虫ではありません。ホヤの花は透明で甘い蜜をたっぷり分泌し、量が多いと花の下の葉や床に垂れてべたつきます。花の真下だけがべたつくなら蜜なので、受け皿や敷物で受け、葉や床は濡れた布で拭けば十分です。一方、花のない時期にも葉や茎がべたつき、黒いすすのような汚れが出る場合はカイガラムシやアブラムシの排泄物の可能性が高いので、葉裏や茎を確かめて駆除してください。

Q葉のないつるばかり伸びます。切ってもいいですか?回答を見る
A

すぐには切らず、支柱やリングに巻いて様子を見てください。ホヤは葉の付いていない細いつるを先に伸ばし、あとからそのつるに葉や花柄を付ける性質があります。先端に芽があり、触ると張りがあるなら成長中のつるです。暗い場所では葉の付かないつるが増えるので、明るい窓辺へ移すと葉が付きやすくなります。長すぎて邪魔な場合だけ、5〜7月に節の上で切り、切ったつるは挿し木に使えます。

Qハート形のホヤ・ケリー(葉1枚)は大きくなりますか?回答を見る
A

葉1枚だけを挿したものは、何年たっても葉1枚のままのことが多いです。新しい芽は茎の節から出るため、葉の付け根に節が含まれていない葉挿しでは、発根しても芽が出ないのが一般的です。ハートの形を楽しむ鉢として割り切り、水は土が乾いてから少量を与えます。まれに芽が出ることもありますが、つるを伸ばして育てたい場合は、最初から茎と節の付いたケリーの株を選んでください。

Qホヤに毒性はありますか?ペットがいても大丈夫ですか?回答を見る
A

一般に毒性は低いとされ、海外のペット向けの資料でも中毒の恐れが少ない植物として扱われることが多いです。ただし茎や葉を切ると白い乳液が出て、肌の弱い人はかぶれることがあり、大量に食べれば嘔吐などを起こす可能性もあります。ペットや小さな子どもがかじらないよう、吊り鉢や高い棚に置くと安心です。剪定や挿し木の作業では、乳液に触れたらすぐ水で洗い流してください。

ホヤを育てながら、あわせて使いたい

この記事について

執筆: Hapot編集部

植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。

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