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観葉植物初心者向け

クワズイモの育て方

Alocasia odora最終更新日:

Hapot編集部より

クワズイモは、明るい室内で冬に10°C前後を保てれば、水やりの加減だけで大きな葉を長く楽しめる、初心者向けの大型観葉植物です。太い幹の先から長い葉柄を伸ばし、長さ30〜60cmほどのハート形の葉を広げる姿は、南国らしさと力強さを部屋にもたらします。サトイモの仲間で見た目もよく似ていますが、名前のとおり「食わず芋」で、全草に針状のシュウ酸カルシウムを含むため食べられません。サトイモと間違えて芋や茎を食べ、口や喉の強い痛みや腫れ、嘔吐を起こした中毒事例が国内でも報告されています。切り口から出る樹液でも皮膚がかぶれることがあるので、作業は手袋を着け、ペットや小さな子どもの手が届かない場所に置いてください。日本でも四国南部や九州南部、沖縄に自生するため寒さには比較的強く、5°C程度までは耐えます。幹に水を蓄えるので乾燥にも強く、失敗の多くは冬の水のやりすぎです。葉先から水滴が落ちるのは余分な水を出す生理現象で、病気ではありません。

クワズイモの姿

分類・基本データ

科
サトイモ科
属
アロカシア属 Alocasia
種
クワズイモ
別名
アロカシア・オドラ、アロカシア、食わず芋、斑入りクワズイモ
原産地
中国南部から台湾、東南アジアにかけて分布し、日本では四国南部、九州南部、南西諸島の林の縁などに自生します。

クワズイモの育て方の5つのポイント

水やり

土の表面が乾いたら(春〜秋は週1〜2回、冬は2〜3週に1回)

日光

間接光

温度の目安

5-30°C

湿度

50-70%

土

水はけの良い観葉植物用土

クワズイモはどれくらい大きくなる?

大きさの目安

室内で50cm〜1.5m。葉は長さ30〜60cmほど。4〜10号鉢で流通し、小鉢は卓上、大鉢は床置きで楽しめます。

成長の速さ

中

温度の目安(耐寒〜耐暑)

5-30°C

ケアのポイント

肥料

5〜9月に2か月に1回緩効性肥料、または2週に1回液肥

成長速度

中

毒性

全草にシュウ酸カルシウムを含み有毒。食べると口や喉の激しい痛み・腫れ・嘔吐を起こす。サトイモと誤食した中毒事例あり。樹液で皮膚がかぶれることも。ペット・子どもの誤食に注意

幹に水を蓄えるので、冬は乾かし気味が鉄則。葉先の水滴は排水の生理現象。食べられない植物なので、サトイモと混同しないよう注意。

育て方の詳細

苗・株の選び方

良い株は3点で見分けます。幹が太くずっしりしていて、押しても硬く張りがあること、葉が4枚以上そろい、濃い緑で艶があること、幹の先に巻いた新しい葉の芽が見えて生育が続いていることです。

避けたいのは、幹の根元が柔らかくぶよぶよしていたり黒ずんでいたりする株で、根腐れや幹の腐敗が進んでいる可能性があります。もう一つは葉柄が細く長く伸びて葉が垂れ下がっている株で、暗い売り場で育っており、締まった姿に戻るまで半年以上かかります。冬に買う場合は、店内が10°C以上に保たれていたか、葉に寒さで傷んだ黒い斑点がないかも確認してください。

置き場所・日当たり

レースカーテン越しの明るい窓辺が最適です。耐陰性があり、日中に照明なしで本が読める程度の明るさがあれば維持できますが、暗い場所では葉柄が細く長く伸びて葉が垂れ、株の形が崩れます。直射日光は大きな葉が焼けて白や茶色に抜けるため、夏の西日や南向きの窓辺では必ず遮ります。春〜秋は最低気温15°C以上なら屋外の明るい日陰でも育ちますが、葉が大きく風で裂けやすいので、強風の当たらない場所を選んでください。冬は5°Cまで耐えるとされますが、室内で育てた株は寒さに慣れていないため、10°C以上を目安にし、夜は冷え込む窓際から1mほど離します。

よくある失敗は、日の当たらない部屋の隅に置いて葉がすべて同じ方向へ倒れることです。明るい場所へ移し、週に1回鉢を90度ずつ回すと、新しい葉からまっすぐ立ち上がるようになります。

水やりの詳細

春〜秋の成長期は、土の表面が乾いたら鉢底から流れるまでたっぷり与えます。目安は5〜9月で週1〜2回、真夏の屋外や明るい窓辺では乾きが早いので、指を2cmほど差して確かめてから与えます。秋は気温が下がるにつれて間隔を空け、冬は土が中まで乾いてからさらに2〜3日待ち、2〜3週に1回程度に減らします。太い幹に水を蓄えているため、冬の水切れで枯れることはまれで、低温期の過湿のほうがはるかに危険です。受け皿の水は毎回捨ててください。葉先から水滴が落ちるのは、根から吸った余分な水を葉の縁の水孔から出す「溢液(いつえき)」という現象で、水を与えた翌朝などに見られます。

よくある失敗は、冬に葉が垂れたのを水不足と思い込んで水を足し、幹がぶよぶよになることです。土が湿っているなら水を止め、10°C以上の明るい場所で乾かしてください。

最適な土の作り方

市販の観葉植物用土に、軽石(小粒)かパーライトを2割ほど混ぜた水はけの良い土が扱いやすいです。自分で配合するなら赤玉土(小粒)5、腐葉土3、軽石2が目安です。鉢底には鉢底石を2〜3cm敷き、元肥として緩効性肥料を規定量混ぜます。保水性の高い土をそのまま使うと冬に幹や根が腐りやすいので、水を与えて10秒以内に鉢底から抜ける程度を目安にしてください。大きく育つと葉の重みで倒れやすくなるため、鉢は深めで重さのあるものを選び、鉢底穴のない化粧鉢に直接植えるのは避けます。

剪定・切り戻し

日常の剪定は、古い葉の整理だけで十分です。クワズイモは幹の先から新しい葉を1枚出すごとに、下の古い葉が1枚黄色くなって役目を終えます。黄変した葉は葉柄の付け根から2〜3cm残して清潔なハサミで切り、残った部分は乾いてから手で外します。株全体で葉が5〜6枚あれば健全で、1枚ずつ入れ替わるのは自然なことです。幹が伸びすぎた場合は、5〜7月に幹を好みの高さで切る「胴切り」で仕立て直せ、残した幹の節から1〜2か月で新芽が出ます。切り口や葉柄から出る樹液はシュウ酸カルシウムを含み、肌に付くとかゆみや痛みが出るので、手袋を着け、刃物は作業後に洗ってください。

よくある失敗は、垂れた葉を見栄えのために次々と切り、葉が2枚以下になって成長が止まることです。光合成のため3枚以上は残し、明るい場所で新しい葉を待ちます。

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    時期と道具を用意する

    古葉の整理は通年、幹を切る胴切りは5〜7月に行います。清潔なハサミかノコギリ、手袋、樹液を拭く布を用意し、切る位置を決めます。

  2. 2

    黄変した下葉を選ぶ

    切るのは黄色く変色した葉と、傷んで垂れたまま戻らない葉だけです。光合成を保つため、緑の葉は最低3枚以上残すようにします。

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    葉柄の付け根から切る

    葉柄を幹の付け根までたどり、2〜3cm残して切ります。残した部分は乾いて茶色くなってから手で外すと、幹を傷めずに済みます。

  4. 4

    伸びすぎた幹は胴切りする

    背丈を下げたいときは、5〜7月に幹を好みの高さで切ります。残った幹の節から1〜2か月で新芽が出て、切った上部は挿し木に使えます。

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    道具を洗い乾かし気味に管理する

    樹液が付いた刃物と手袋は水で洗います。切ったあとは明るい場所に置き、新しい葉が出るまで水は土が乾いてから与えます。

植え替え

2年に1回、最低気温が15°Cを超える5〜7月に行います。鉢底から根が出る、水がしみ込みにくい、株元から子株が出て鉢がいっぱいになった、が植え替えのサインです。鉢から抜いて古い土を3分の1ほど落とし、黒く柔らかい根を切ってから、一回り(直径3cm)大きい鉢に元の深さで植え付けます。大きく育てたくない場合は、根を3分の1ほど整理して同じ大きさの鉢に戻しても構いません。植え替え後は鉢底から流れるまで水を与え、1〜2週間は明るい日陰で養生し、肥料は1か月後から再開します。樹液に触れないよう手袋を着けてください。

よくある失敗は、秋や冬に植え替えて根が動かず、根腐れさせることです。寒い時期に根詰まりに気づいたら、鉢ごと二回り大きな鉢に入れ、隙間に土を足すだけにとどめ、本格的な植え替えは翌年の5月まで待ちます。

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    時期と道具をそろえる

    最低気温が15°Cを超える5〜7月に、2年に1回行います。一回り大きく深い鉢、水はけの良い土、鉢底石、清潔なハサミ、手袋を用意します。

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    手袋を着けて株を抜く

    樹液でかぶれないよう手袋を着け、鉢の縁を軽く叩きながら幹の根元を持って抜きます。葉柄を持って引くと付け根から折れるので避けます。

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    古い土と傷んだ根を整理する

    根鉢の肩と底の古い土を3分の1ほど落とし、黒く柔らかい根を切ります。株元の子株は、根が付いていれば株分けしても構いません。

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    元の深さで植え付ける

    鉢底石を2〜3cm敷いて土を入れ、幹の根元が元と同じ深さになるよう据えます。隙間に土を入れ、割り箸で突いて根の間まで行き渡らせます。

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    水を与えて明るい日陰で養生する

    鉢底から流れるまで水を与え、1〜2週間は明るい日陰に置きます。新しい葉が動いたら元の場所へ戻し、肥料は1か月後から再開します。

増やし方

株分けと、幹を切って植える挿し木(胴切り)の2通りで増やせます。適期はどちらも5〜7月で、最低気温15°C以上の時期に行います。株分けは植え替えのときに、株元から出た子株を親株から切り離し、根が付いた状態で別の鉢に植えます。根が少ない子株は、親株に付けたまま1年育ててから分けると失敗しません。挿し木は、伸びすぎた幹を15〜20cmに切り、葉を1〜2枚に減らして切り口を1〜2日乾かし、湿らせた赤玉土や挿し木用土に幹の下3分の1を埋めます。明るい日陰で土を乾かしすぎないよう管理すると、1〜2か月で発根して新しい葉が出ます。

よくある失敗は、切ったばかりの湿った切り口のまま挿して腐らせることです。切り口が乾いて固くなってから挿し、腐った場合は傷んだ部分を切り戻して乾かし直します。作業はすべて手袋を着けて行ってください。

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    時期と道具を用意する

    適期は5〜7月です。清潔なナイフかノコギリ、挿し木用土か赤玉土(小粒)、鉢、手袋を用意し、作業中は樹液が肌に付かないよう手袋を着けます。

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    子株を切り分けるか幹を切る

    株分けは根の付いた子株を親株から切り離します。挿し木は伸びた幹を15〜20cmの長さに切り、葉を1〜2枚に減らして蒸散を抑えます。

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    切り口を1〜2日乾かす

    幹の切り口は風通しの良い日陰で1〜2日乾かし、表面が乾いて固くなるのを待ちます。湿ったまま挿すと切り口から腐りやすくなります。

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    湿らせた用土に植え付ける

    湿らせた用土に幹の下3分の1を埋め、ぐらつかないよう支柱で支えます。子株は根を広げて普通の土に植え、水をたっぷり与えます。

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    明るい日陰で発根を待つ

    15°C以上の明るい日陰に置き、土の表面が乾いたら水を与えます。1〜2か月で新しい葉が出れば発根の合図で、肥料はその後から始めます。

病害虫対策

病害虫は少ないほうですが、乾燥する室内ではハダニとカイガラムシが付きやすくなります。ハダニは葉裏に付き、葉の表面に白い点状のかすれが広がるのが目印です。週2〜3回、葉の表と裏に霧吹きで葉水をかけると予防でき、発生したら浴室のシャワーで葉裏を洗い流します。カイガラムシは葉柄の付け根や葉裏に白い綿状や茶色の粒として付くので、歯ブラシでこすり落とし、多い場合は殺虫剤を散布します。病気で多いのは過湿による根腐れと幹の腐敗で、冬に10°C以下の環境で水を与え続けると起こりやすくなります。大きな葉にはほこりが積もるので、月1回は湿らせた布で拭くと光合成を妨げず、虫の早期発見にもなります。

よくある失敗は、葉の白いかすれを肥料不足と思い込んで肥料を足すことです。かすれが広がる場合は葉裏をルーペで確認し、ハダニなら1週間おきに2〜3回シャワーを続けます。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 5月植え替え・株分け・肥料開始
  • 6月胴切り・挿し木
  • 7月葉水でハダニ予防・西日を遮る
  • 8月水やりは乾いてから・葉拭き
  • 9月肥料終了・水やりの間隔を空ける

季節ごとの管理

春の管理

最低気温が15°Cを超える5月から水やりを週1回に増やし、肥料を再開します。置き場所はレースカーテン越しの明るい窓辺で、植え替え、株分け、胴切りは5月からが適期です。屋外に出すなら最初の1週間は日陰で慣らし、葉焼けを防ぎます。

夏の管理

成長期で、土の表面が乾いたら週1〜2回たっぷり水を与え、2か月に1回の緩効性肥料か2週に1回の液肥を続けます。直射日光と西日は葉焼けの原因になるので遮ってください。多いのはハダニと葉先の水滴で、水滴は生理現象なので心配いりません。

秋の管理

気温が下がるにつれて水やりの間隔を空け、10月には10日に1回程度にします。肥料は9月で止めます。屋外の株は最低気温が15°Cを下回る前に室内の明るい窓辺へ移します。日が短くなり葉が垂れやすいので、最も明るい窓辺を冬の定位置にします。

冬の管理

10°C以上を目安に保ち、水は土が乾いてから2〜3日待って2〜3週に1回、肥料は与えません。日中は窓辺で光に当て、夜は冷気を避けて窓から離します。多いのは低温と過湿による幹の腐敗と、暖房の乾燥によるハダニです。

よくあるトラブルと対策

葉が垂れて立ち上がらない

原因

光不足で葉柄が細長く伸びたか、冬の低温と過湿で根が水を吸えなくなっている。土が乾いている場合は水切れも考えられる。

対策

土が乾いていれば水を与えると半日〜1日で戻ります。湿っているなら水を止め、10°C以上のレースカーテン越しの窓辺へ移します。戻らない古い葉は付け根で切り、新しい葉が立つのを待ちます。

「しおれる・元気がない」の原因の見分け方と対処を詳しく

葉先から水滴が出て床が濡れる

原因

根から吸い上げた余分な水を葉の水孔から出す溢液という生理現象。水やりの翌朝や湿度の高い日に起こりやすく、病気ではない。

対策

心配はいりませんが、毎日続くなら水が多すぎるので、土の表面が乾くまで間隔を空けます。水滴は床や家具を拭き取り、念のためペットがなめないようにします。

「葉先・葉の縁が枯れる」の原因の見分け方と対処を詳しく

幹がぶよぶよして柔らかい

原因

冬の10°C以下での水やりや、受け皿に溜まった水による幹と根の腐敗。株元から腐りが上がってくることが多い。

対策

水を止め、柔らかい部分より上の硬い幹を清潔な刃物で切り、断面が白く硬いことを確認します。切った幹は1〜2日乾かしてから挿し木にし、15°C以上の明るい日陰で発根を待ちます。

「根腐れ・株元が腐る」の原因の見分け方と対処を詳しく

下の葉が1枚ずつ黄色くなる

原因

新しい葉が出るたびに古い葉が1枚ずつ役目を終える自然な葉の入れ替わり。複数枚が同時に黄変する場合は過湿か低温、根詰まりの可能性がある。

対策

1枚ずつなら葉柄の付け根から2〜3cm残して切るだけで構いません。一度に何枚も黄変するなら土の湿りと室温を確認し、根詰まりなら5〜7月に植え替えます。

「葉が黄色くなる」の原因の見分け方と対処を詳しく

葉が白っぽくかすれる

原因

ハダニ。エアコンや暖房で乾燥した部屋で葉裏に増え、葉の汁を吸うため表面に白い点状のかすれが広がる。

対策

浴室で葉の裏表をシャワーで洗い流し、1週間おきに2〜3回続けます。予防には週2〜3回の葉水が有効です。多発した場合は殺ダニ剤を使い、ひどく傷んだ葉は切り取ります。

「虫がついた」の原因の見分け方と対処を詳しく

葉に茶色い焦げたような跡ができた

原因

直射日光や夏の西日による葉焼け。屋外に急に出した場合や、窓ガラス越しの強い日差しでも起こる。

対策

レースカーテン越しの明るい日陰へ移します。焼けた部分は元に戻らないので、見た目が気になれば葉の形に沿って切り整えます。屋外へ出すときは1週間ほど日陰で慣らしてください。

ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

クワズイモの花

クワズイモの花
クワズイモの花(イメージ)

クワズイモは大型のサトイモ科のなかでは咲きやすく、大きく育った株なら鉢植えでも花が咲くことがあります。自生地では春から夏ごろに咲き、暖かい地域の屋外の株ではよく見られます。室内でも、幹が太くなった株で咲きやすいといわれます。

花は、長さ15〜20cmほどの淡い黄緑〜クリーム色の仏炎苞が、クリーム色の棒状の肉穂花序を包む形で、葉の付け根から立ち上がります。仏炎苞の下側は筒状に花序を包み、上側が開きます。甘い香りがあるとされ、学名の種小名も「香りのある」という意味です。花のあとにはつぶつぶの実が集まり、熟すと赤く色づきます。実を含め全草にシュウ酸カルシウムを含み有毒なので、子どもやペットが触れないよう注意し、株を充実させたい場合は花が傷む前に手袋をして付け根から切り取りましょう。

クワズイモの花言葉・風水

花言葉

クワズイモの花言葉は「仲直り」「復縁」です。由来ははっきりしませんが、大きなハート形の葉が向き合うように広がる姿から、離れた心が再び寄り添うことにたとえられたといわれます。ハートの葉を持つ植物として、けんかをした相手との関係修復を願う贈り物に選ばれることもあります。

風水・縁起

風水では、丸みのある大きな葉が周囲の気を穏やかにし、上へ向かって伸びる葉柄が良い気を呼び込むとされます。とげのない柔らかな葉の形から、リビングに置くと家族の会話を和ませ、くつろげる空間をつくる植物といわれています。置き場所は、人が集まるリビングの明るい一角が向いているとされます。

クワズイモのよくある質問

Qクワズイモの葉が垂れてきました。どうすれば戻りますか?回答を見る
A

まず土の湿り具合を確かめて原因を切り分けます。土が乾いて葉にハリがないなら水切れなので、鉢底から流れるまで与えれば半日〜1日で持ち直します。土が湿っているのに垂れる場合は、光不足か低温、過湿が原因です。暗い場所なら明るい窓辺へ移し、冬なら10°C以上の場所で水を止めて乾かします。一度垂れた古い葉は戻らないこともありますが、環境が合えば次の葉からまっすぐ立ち上がります。

Q葉の先から水滴がポタポタ落ちます。病気ですか?回答を見る
A

病気ではなく、根から吸い上げた余分な水を葉の先や縁にある水孔から排出する「溢液(いつえき)」という生理現象です。水を与えた翌朝や、湿度が高く蒸散しにくい日に起こりやすく、株が水を十分に吸えている証拠でもあります。ただし毎日のように続く場合は水のやりすぎのサインなので、土の表面が乾くまで間隔を空けてください。水滴が落ちる場所は受け皿や敷物で受け、床や家具に付いたら拭き取ってください。

Qクワズイモの幹がぶよぶよしてきました。助かりますか?回答を見る
A

腐っていない部分が残っていれば、切り戻して挿し木で助けられる可能性があります。幹がぶよぶよになるのは、多くが冬の低温と過湿による腐敗です。すぐに水を止め、柔らかくなった部分より上の硬い幹を清潔な刃物で切り、断面が白く硬いことを確かめます。切った幹は1〜2日乾かしてから乾いた用土に挿し、15°C以上の明るい日陰で管理します。根元まで腐っている鉢は土ごと処分し、作業は手袋を着けて行ってください。

Qクワズイモとサトイモはどう見分けますか?食べられますか?回答を見る
A

クワズイモは食べられません。一般に、クワズイモは葉に艶があり、地上に太い幹が立ち上がり、葉柄が葉の切れ込みの付け根に付きます。サトイモは葉に艶がなく水をよく弾き、葉柄が葉の内側に付くのが特徴です。ただし芋だけで見分けるのは難しく、家庭菜園の近くに生えた株を誤って食べた中毒事例もあります。由来がはっきりしない芋や葉は食べず、口にして痛みが出たらすぐ吐き出して口をすすぎ、医療機関に相談してください。

Qクワズイモは冬に何度まで耐えられますか?回答を見る
A

5°C程度までは耐えるとされますが、室内で育てた株は10°C以上を保つのが安全です。日本の暖かい地域に自生する植物なので観葉植物としては寒さに強いほうですが、霜や0°C近い冷え込みに当たると葉が黒く傷み、幹まで腐ることがあります。冬は夜に冷える窓際から1mほど離し、水を2〜3週に1回まで減らすと寒さへの耐性が高まります。暖房のない部屋で5°Cを下回る日は、段ボールで鉢を囲うなどの対策をしてください。

クワズイモを育てながら、あわせて使いたい

この記事について

執筆: Hapot編集部

植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。

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