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アロカシアの種類一覧|8品種の違いと選び方

アロカシアは、矢じり形やハート形の大きな葉と、種類ごとにまったく違う葉の質感が魅力のサトイモ科の観葉植物です。品種の違いは、艶のある硬い葉か、ビロードのような艶のない葉か、金属のような光沢の葉かという質感と、株の大きさで考えるとわかりやすく、ビロードや金属光沢の品種ほど湿度と温度を必要とします。どの種類も土は乾かし気味、空気は湿らせ気味という管理は共通で、冬に葉を落として休眠することがあります。図鑑に掲載している品種を一覧で比べ、部屋の環境と置き場所に合う選び方と、店頭で迷いやすい品種の見分け方をまとめました。

アロカシアの品種を比較

横にスクロールすると、ほかの項目も比べられます

アロカシアの品種ごとの写真・大きさ・難易度・日当たり・水やり・温度の比較
品種大きさの目安難易度日当たり水やり冬の最低温度
アロカシアの写真アロカシア種類によって幅があり、小型種は室内で高さ20〜40cm、大型種は1m以上になります。葉は長さ15〜60cmほどで、3.5〜8号鉢での流通が中心です。中級者向け間接光土の表面から2〜3cmが乾いたら(春〜秋は週1〜2回、冬は2〜3週に1回)15°C 以上
アロカシア・アマゾニカの写真アマゾニカ室内で高さ30〜50cm。葉は長さ20〜30cmの矢じり形で、3.5〜5号鉢での流通が中心です。中級者向け間接光土の表面から2〜3cmが乾いたら(春〜秋は週1回前後、冬は3週に1回)15°C 以上
アロカシア・クプレアの写真クプレア室内で高さ30〜60cm。葉は長さ20〜30cmの楕円形の楯形で、4〜5号鉢での流通が中心です。上級者向け日陰土の表面から2〜3cmが乾いたら(春〜秋は週1回前後、冬は2〜3週に1回)18°C 以上
アロカシア・ゼブリナの写真ゼブリナ室内で高さ60cm〜1mほど。葉柄が長く伸び、葉は長さ25〜40cmの矢じり形です。5〜8号鉢での流通が多く、床置きに向きます。中級者向け間接光土の表面から2〜3cmが乾いたら(春〜秋は週1〜2回、冬は2〜3週に1回)15°C 以上
アロカシア・ドラゴンスケールの写真ドラゴンスケール室内で草丈30〜60cm程度。葉は長さ15〜30cmほど。3.5〜5号鉢で流通することが多く、棚や卓上に置ける大きさです。中級者向け間接光土の表面から2〜3cmが乾いたら(春〜秋は週1〜2回、冬は2〜3週に1回)15°C 以上
アロカシア・フライデックの写真フライデック室内で高さ40〜80cm。葉は長さ25〜40cmの細長い矢じり形で、4〜6号鉢での流通が中心です。上級者向け間接光土の表面から2〜3cmが乾いたら(春〜秋は週1〜2回、冬は2〜3週に1回)15°C 以上
アロカシア・ブラックベルベットの写真ブラックベルベット室内で高さ20〜40cm。葉は長さ10〜20cmの厚いハート形で、2.5〜4号鉢での流通が中心です。中級者向け間接光土がほぼ乾いたら(春〜秋は7〜10日に1回、冬は3〜4週に1回)15°C 以上
クワズイモの写真クワズイモ室内で50cm〜1.5m。葉は長さ30〜60cmほど。4〜10号鉢で流通し、小鉢は卓上、大鉢は床置きで楽しめます。初心者向け間接光土の表面が乾いたら(春〜秋は週1〜2回、冬は2〜3週に1回)5°C 以上

条件別のおすすめ

冬に冷える部屋なら

冬の最低温度の目安が 5°C と、この仲間の中で寒さに強い品種です。

初めて育てるなら

難易度が「初心者向け」の品種です。

窓から遠い場所なら

日陰でも育つ、耐陰性の高い品種です。

アロカシアの選び方

冬の室温で選ぶ

冬に暖房を使っても10°C前後まで下がる部屋なら、日本にも自生するクワズイモが向いています。15°C以上を保てる部屋なら、アマゾニカ、ゼブリナ、フライデック、ブラックベルベット、ドラゴンスケールが候補です。クプレアは18°C前後が目安で、仲間の中でいちばん寒さに弱い部類です。

置き場所の大きさで選ぶ

棚や机の上に置くなら、高さ20〜40cmのブラックベルベットや、30〜50cmのアマゾニカ(ポリー)、ドラゴンスケールが扱いやすい大きさです。床に置いて存在感を出したいなら、葉柄が60cm〜1mまで伸びるゼブリナや、大きく育つクワズイモが向きます。

葉の質感で選ぶ

艶のある葉に白い葉脈がくっきり入る姿ならアマゾニカ、しっとりした手ざわりのビロードの葉ならフライデックかブラックベルベット、うろこのような凹凸ならドラゴンスケール、銅色の金属光沢ならクプレアです。ゼブリナは葉が無地で、模様は茎(葉柄)の縞にあります。

部屋の湿度で選ぶ

加湿器を使わない部屋なら、葉が硬く乾燥に比較的強いクワズイモやドラゴンスケールが向いています。フライデックとクプレアは湿度60%以上がないと葉の縁が傷みやすいので、加湿器のある部屋で育てます。ブラックベルベットは葉が厚く、ビロードの品種の中では乾燥にやや強いとされます。

初めて育てるなら

最初の1株には、寒さと乾燥に強いクワズイモか、流通が多く苗を選びやすいアマゾニカが向いています。アマゾニカはハダニが付きやすいので、葉裏の確認を習慣にします。フライデックやクプレアは、ほかのアロカシアで水やりの感覚をつかんでから迎えると失敗が少なくなります。

ペットや子どもがいる家では

アロカシアはどの種類も、全草にシュウ酸カルシウムを含む有毒植物です。かじると口や喉の痛み、腫れ、嘔吐を起こすことがあるため、床置きの大型品種より、高い棚に置ける小型品種を選ぶと管理しやすくなります。葉の整理や植え替えは手袋を着けて行います。

似た品種の見分け方

アマゾニカとフライデックの違い

どちらも濃い緑の矢じり形の葉に白い葉脈が入りますが、アマゾニカは硬く艶のある葉で、縁が大きく波打ちます。フライデックは艶のないビロード状の葉で、触るとしっとりした感触があり、縁の波打ちはゆるやかです。株の高さも違い、アマゾニカ(ポリー)が30〜50cmにまとまるのに対し、フライデックは40〜80cmまで育ちます。

ブラックベルベットとフライデックの違い

どちらもビロード状の葉ですが、ブラックベルベットは黒に近い深い緑の厚いハート形の葉で、高さ20〜40cmの小型です。フライデックは深い緑の細長い矢じり形の葉で、高さ40〜80cmまで育ちます。葉脈は、ブラックベルベットが銀白色、フライデックが白く太い線です。

クワズイモとほかのアロカシア、サトイモの違い

クワズイモ(アロカシア・オドラ)は艶のある明るい緑のハート形の葉で、模様は入らず、太い幹のような茎が立ち上がります。模様を楽しむ熱帯のアロカシアより寒さに強い点も違います。見た目の似たサトイモは、葉柄が葉の裏の中ほどに付き、葉の表が水をはじきますが、クワズイモは葉柄が葉の縁近くに付きます。クワズイモは有毒で食べられません。

クプレアとドラゴンスケールの違い

どちらも葉脈に沿った凹凸が目立つ品種ですが、クプレアは銅色を帯びた金属のような光沢があり、葉柄が葉の中ほどに付く楯形の葉です。ドラゴンスケールは銀色がかった緑の厚い葉で、濃い緑の葉脈がうろこのように浮き出し、葉柄は葉の縁近くに付きます。

品種ごとの特徴

品種に共通する水やり・置き場所・植え替えの方法はアロカシアの育て方にまとめています。

そのほかの珍しい種類

国内ではほとんど流通していないため、図鑑に個別のページは作っていない種類です。名前を見かけたときの参考にしてください。

アロカシア・シルバードラゴン(Alocasia baginda 'Silver Dragon')

ドラゴンスケールと同じバギンダの品種で、葉全体がより白っぽい銀色になり、葉脈が淡く見えます。育て方はドラゴンスケールと同じで、冬15°C以上と乾かし気味の土が基本です。葉の色が明るい分、強い光でやや焼けやすいといわれます。

アロカシア・スティングレイ(Alocasia macrorrhizos 'Stingray')

葉の先が細長く伸び、葉の形がエイ(スティングレイ)のように見える品種です。大型種のマクロリゾスから選ばれたとされ、高さ1m前後まで育ちます。形の面白さで人気がありますが、国内での流通量は多くありません。

アロカシア・ポーテイ(Alocasia portei)

葉の縁が深く切れ込み、ギザギザの大きな葉を広げる大型の種類です。フィリピン原産とされ、葉柄にも斑点模様が入ります。大きく育つため、広い室内か温室向きで、一般の園芸店で見かけることはまれです。

アロカシア・マクロリゾス(Alocasia macrorrhizos)

葉の長さが1mを超えることもある大型の種類で、ジャイアントタロの名でも知られます。クワズイモに似た艶のある緑の葉ですが、さらに大きくなります。斑入りの品種も流通しますが、家庭の室内では置き場所を選びます。