苗・株の選び方
良い株は、縞模様の葉柄が太くまっすぐ立ち、株元でぐらつかないこと、葉の表が明るい緑でかすれがないこと、株元から新しい葉柄がのぞいていることの3点で見分けます。
避けたいのは、葉柄が細く長く間延びして、支柱なしでは立っていられない株と、葉柄の付け根に白い綿や茶色い粒が付いている株です。前者は暗い場所に長く置かれていた株、後者はカイガラムシの可能性があります。縞の模様は株ごとに濃さが違うので、好みの葉柄を選ぶ楽しみもあります。
アロカシア・ゼブリナの育て方の要点
Hapot編集部より
アロカシア・ゼブリナは、シマウマのような黄色と黒の縞模様が入った葉柄(茎)が見どころの、すらりと背の高いアロカシアです。基本のアロカシアとの違いは、模様が葉ではなく葉柄にあることと、葉柄が60cm〜1m近くまで伸びて、明るい緑の矢じり形の葉を高い位置に掲げることです。フィリピンの熱帯林が原産とされ、葉の表は無地でつるりとしているため、横から見たときの縞の線と、葉の軽やかな広がりを楽しむ品種です。葉柄が長いぶん光の方向へ傾きやすく、暗い場所では倒れやすくなるのが扱いの難しいところです。寒さと過湿にはほかのアロカシアと同じく弱く、冬15°C以上と、乾かし気味の水やりが基本になります。床置きで縦のラインを見せたい人や、ほかの観葉植物と違うシルエットを探している人に向きます。葉の数は5〜7枚ほどで入れ替わりながら育ちます。

水やり
土の表面から2〜3cmが乾いたら(春〜秋は週1〜2回、冬は2〜3週に1回)
日光
間接光
温度の目安
15-30°C
湿度
60-80%
土
バークと軽石を混ぜた、水はけの良い用土
大きさの目安
室内で高さ60cm〜1mほど。葉柄が長く伸び、葉は長さ25〜40cmの矢じり形です。5〜8号鉢での流通が多く、床置きに向きます。
成長の速さ
ふつう(生育期に月1枚ほど新しい葉柄と葉が立ち上がる)
温度の目安(耐寒〜耐暑)
15-30°C
肥料
5〜9月に2週に1回、規定の2倍に薄めた液肥
成長速度
ふつう(生育期に月1枚ほど新しい葉柄と葉が立ち上がる)
毒性
全草にシュウ酸カルシウムを含み有毒。かじると口の痛みや腫れ、よだれ、嘔吐を起こすことがある。床置きになりやすい大きさなので、犬や猫の誤食に特に注意する
葉柄が一方向に傾くのは光を追っているためです。1〜2週間に1回、鉢を90度ずつ回すと、株がまっすぐに育ちます。
良い株は、縞模様の葉柄が太くまっすぐ立ち、株元でぐらつかないこと、葉の表が明るい緑でかすれがないこと、株元から新しい葉柄がのぞいていることの3点で見分けます。
避けたいのは、葉柄が細く長く間延びして、支柱なしでは立っていられない株と、葉柄の付け根に白い綿や茶色い粒が付いている株です。前者は暗い場所に長く置かれていた株、後者はカイガラムシの可能性があります。縞の模様は株ごとに濃さが違うので、好みの葉柄を選ぶ楽しみもあります。
基本はアロカシアと同じで、レースカーテン越しの明るい場所が向いています。ゼブリナで違うのは、葉柄が長く、光の方向へ大きく傾くことです。窓の片側からだけ光が入る場所では、数週間で株全体が窓へ倒れかかります。窓から1mほどの位置で、1〜2週間ごとに鉢を90度回すのが、縞模様の葉柄をまっすぐ見せるための基本です。高さが出るので床置きになりやすく、冬は床の冷えを避けるため、鉢台やスタンドに乗せます。
よくある失敗は、部屋の奥の暗い場所に置き、葉柄が細く間延びして自分の葉の重さで折れることです。折れた葉柄は戻らないので、明るい場所へ移し、次の葉柄が太く育つのを待ちます。
水やりのリズムはアロカシアと同じで、土の表面から2〜3cmが乾いてから鉢底から流れるまで与えます。ゼブリナは葉の面積に比べて葉柄が長く、水が多すぎると葉柄の付け根が柔らかくなり、葉が倒れる形で過湿が表れます。春から秋は週1〜2回、冬は2〜3週に1回が目安です。大きめの鉢で育てることが多いので、表面だけでなく割り箸を挿して中の湿り気も確かめます。
よくある失敗は、葉が垂れたのを水切れと思い込んで水を足すことです。土が湿っているのに葉柄が倒れる場合は根が傷んでいるので、水を止めて1週間ほど乾かし、株元が柔らかければ植え替えて傷んだ根を切ります。
長い葉柄を支えるため、水はけが良く、それでいて株元がぐらつかない用土が向きます。観葉植物用土5、洋ラン用バーク(中粒)2、軽石(小粒)2、パーライト1が目安です。バークが多すぎると株が軽い土の中で揺れて倒れやすくなるので、軽石で重さを足します。鉢は背の高さとのバランスを見て、重めの陶器鉢か、プラスチック鉢を鉢カバーに入れて安定させます。鉢底石は2cmほど敷きます。腐葉土の多い柔らかい土は水がたまりやすく、葉柄の付け根が傷む原因になるので避けます。
ゼブリナの剪定は、古い葉と、倒れて折れた葉柄の整理が中心です。葉が黄色くなったら、葉柄を株元から2〜3cm残して切ります。縞模様の葉柄は、葉が黄色くなっても緑と縞が残っているうちは株が養分を回収しているので、葉だけが傷んでも急いで切らなくてかまいません。折れて垂れ下がった葉柄は、そのままでは回復しないため、折れた位置より株元側で切ります。
よくある失敗は、背が高くなりすぎたからと葉柄の途中で切って高さを抑えようとすることです。切った葉柄から新しい葉は出ないため、高さを抑えたいときは置き場所を明るくして、次に出る葉柄を太く短く育てます。
時期と道具を用意する
整理は5〜9月に行います。清潔なハサミと手袋を用意し、切る葉柄の位置を株元から確かめます。
折れた葉柄を切る
折れて垂れた葉柄は戻らないので、折れた位置より株元側、株元から2〜3cmのところで切ります。
黄色い葉を整理する
葉が黄色くなっても葉柄に緑と縞が残るうちは待ち、全体が黄色く乾いてきたら株元近くで切り取ります。
鉢を回して形を整える
整理のあとは鉢を90度回し、残った葉柄が光へ均等に向くようにします。以後も1〜2週間ごとに回します。
植え替えは1〜2年に1回、5〜7月に行います。ゼブリナは背が高く鉢が倒れやすいので、根詰まりと同時に、鉢と株の重さのバランスも植え替えの判断材料になります。鉢底から根が出る、水がしみ込まない、株が鉢ごと倒れやすくなった、が合図です。鉢は直径3cm大きいものにし、塊茎を深く埋めすぎない高さで植えます。植え付けたら、支柱を1本添えて葉柄を軽く留めると、根が張るまでの倒れを防げます。
よくある失敗は、植え替え直後に水を何度も与え、ゆるんだ土の中で株が傾いたまま根腐れすることです。最初の水やりのあとは表面が乾くまで待ちます。
時期と道具をそろえる
最低気温が18°Cを超える5〜7月に行います。直径3cm大きい重めの鉢、軽石を混ぜた用土、支柱、ビニールタイ、清潔なハサミ、手袋を用意します。
株元を支えて抜く
長い葉柄が折れないよう、2人で作業するか、鉢を横に倒して株元を持ちながら抜きます。葉柄を束ねて持たないようにします。
傷んだ根を切る
古い土を半分ほど落とし、黒く柔らかい根を切ります。子株や子球があれば、このときに外して取っておきます。
植え付けて支柱を添える
鉢底石を2cm敷き、塊茎を深く埋めすぎない高さで植えます。株元近くに支柱を挿し、背の高い葉柄をビニールタイで軽く留めます。
根が張るまで静かに置く
水を与えたら明るい日陰で2週間休ませ、鉢を動かさないようにします。新しい葉柄が立ち上がったら支柱を外し、液肥を再開します。
ゼブリナは、株元から出る子株と、根の間にできる子球で増やせます。適期は5〜7月の植え替えのときです。子株は縞模様の葉柄が1〜2本立ち、根が伸びたものを選んで切り離します。子球は、湿らせた水苔に半分埋めてふた付きの容器に入れ、25°C前後の明るい日陰で芽を待ちます。子球から育てた株も、葉柄に縞が入るのは数枚目の葉からのことが多いとされます。
よくある失敗は、子株を小さすぎるうちに分けて、細い葉柄が自立できずに倒れることです。分けた子株には細い支柱を添え、株元がしっかりするまで明るい日陰で1か月ほど育てます。
時期と道具を準備する
5〜7月の植え替えに合わせて行います。小鉢、細い支柱、清潔なナイフ、手袋、水苔とふた付き容器を用意します。
子株を切り離す
葉柄が1〜2本立ち、根が伸びた子株を選び、親株とのつながりをナイフで切ります。根は付けたまま、傷つけないように扱います。
小鉢に植えて支える
子株を2.5〜3号の小鉢に植え、細い支柱を添えて葉柄を留めます。明るい日陰に置き、葉水で湿度を保ちます。
子球は水苔で芽出しする
根の間の子球は、軽く絞った水苔に半分埋めてふたをし、25°C前後に置きます。1日1回換気し、芽と根が出たら小鉢へ移します。
ゼブリナでも多いのはハダニで、葉の表に細かいかすれが出て、無地の明るい緑がくすんで見えます。長い葉柄の付け根にはカイガラムシが付きやすく、縞模様にまぎれて見落としやすいので注意します。週1回、葉裏と葉柄を上から下まで確かめ、ハダニはシャワーで洗い流し、カイガラムシは歯ブラシでこすり落とします。乾燥する冬と冷房期は、毎日の葉水で予防します。
よくある失敗は、葉柄にべたつきが出ても気付かず、すす病で黒く汚れることです。べたつきはカイガラムシの排せつ物のことが多いので、見つけたら葉柄を濡れた布で拭き、虫を取り除いて殺虫剤を散布します。
最低気温が15°Cを超えたら水やりを週1回に戻し、5月から液肥を始めます。新しい葉柄が伸びる時期なので、鉢を回す習慣をここから始めます。植え替えと株分けは5月以降に。休眠していた株も、塊茎が硬ければ芽吹きます。
水は土が乾いたら週1〜2回、朝に与え、液肥も続けます。直射日光は避け、レース越しの光で葉柄を太く育てます。冷房の風が当たると葉が傷むので離します。乾燥で増えるハダニと、葉柄のカイガラムシを週1回確かめます。
9月で肥料を終え、水やりの間隔を広げます。最低気温が18°Cを下回り始めたら、床置きの株は鉢台に乗せるか、部屋の内側へ移します。古い葉が1〜2枚黄色くなるのは冬への入れ替わりなので、緑が残るうちは切らずに待ちます。
15°C以上の部屋で、水は2〜3週に1回に減らし、肥料は与えません。床からの冷えで株元が傷みやすいので、鉢台で床から離します。葉が減っても塊茎が硬ければ休眠です。暖房の乾燥でハダニが増えるため、葉水を続けます。
原因
暗い場所で葉柄が細く間延びしたか、過湿で付け根が柔らかくなっている。
対策
土が乾いているなら明るい場所へ移して鉢を回し、次の葉柄を太く育てます。土が湿ったまま倒れるなら水を止め、根を確かめます。折れた葉柄は付け根近くで切ります。
原因
長い葉柄が光の方向へ伸びる性質による。片側からしか光が入らない場所で起こりやすい。
対策
1〜2週間ごとに鉢を90度ずつ回します。傾きが大きい葉柄は支柱で軽く支え、次の葉からまっすぐ育つのを待ちます。
原因
葉柄の付け根に付いたカイガラムシの排せつ物と、それに生えるすす病。縞模様にまぎれて虫を見落としやすい。
対策
歯ブラシや綿棒で虫をこすり落とし、葉柄を濡れた布で拭きます。数が多い場合は殺虫剤を2週間おきに2〜3回散布します。
原因
光不足で葉柄が細く長く伸び、縞の間隔が広がっている。縞の濃さには株ごとの個体差もある。
対策
レース越しの明るい窓辺で育て、次に伸びる葉柄を太く短くします。購入時は縞のはっきりした株を選びます。
ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。
ゼブリナ独自の花言葉はなく、アロカシア属の「復縁」「仲直り」が紹介されることが多いです。長い葉柄がまっすぐ上へ伸びて葉を掲げる姿から、目標に向かって伸びていく人への贈り物として選ばれることもあります。
風水では、まっすぐ上へ伸びる植物は向上心や仕事運を後押しするとされます。ゼブリナのように縦のラインがはっきりした植物は、部屋の気を上へ引き上げるともいわれ、リビングの角や玄関の広い場所に置くのが向くとされます。
光不足で葉柄が細く伸びたか、根が傷んで支えられなくなったかのどちらかです。土が乾いているのに倒れるなら、明るさが足りないことが多く、レース越しの窓辺へ移して鉢を回すと、次の葉柄は太く育ちます。土が湿ったまま倒れる場合は根腐れの疑いがあるので、水を止めて株元の硬さを確かめます。倒れた葉柄は戻らないため、支柱で支えるか、付け根で切って整理します。
縞の濃さは株ごとの個性と、葉柄の育ち方で変わります。ゼブリナは原種で、葉柄の黄色と黒の縞の入り方には個体差があります。また、暗い場所で細く伸びた葉柄は縞が間延びして薄く見えやすいとされます。明るい場所で太く育った葉柄ほど、縞がくっきりします。購入時に好みの縞の株を選び、レース越しの光で育てると模様を保ちやすくなります。
室内の鉢植えでは、高さ60cm〜1mほどが目安です。原産地ではさらに大きくなるとされますが、室内では鉢の大きさと光の量で成長がゆるやかにとどまります。葉柄が長いぶん高さが出やすく、葉の数は5〜7枚ほどで入れ替わりながら育ちます。天井の低い部屋で高さを抑えたい場合は、鉢を大きくしすぎず、明るい場所で葉柄を太く短く育てます。
温度と水の管理はほぼ同じで、置き場所の条件で選ぶのが確実です。どちらも冬15°C以上と乾かし気味の水やりが必要です。ゼブリナは背が高く、光の方向へ傾きやすいので、鉢を回せる広い明るい場所が向きます。アマゾニカは30〜50cmの小型で棚に置けますが、ハダニが付きやすい点に注意が必要です。床置きならゼブリナ、棚置きならアマゾニカが目安です。
多くはカイガラムシの排せつ物で、放置すると黒いすす病の原因になります。長い葉柄の付け根や裏側に、白い綿のような虫や、茶色い殻のような虫が付いていないか確かめてください。見つけたら歯ブラシや綿棒でこすり落とし、葉柄を濡れた布で拭きます。数が多い場合は、カイガラムシに使える殺虫剤を2週間おきに2〜3回散布します。
アロカシア としてまとめている他の品種です。

アロカシア
Alocasia spp.

アロカシア・アマゾニカ
品種: × amazonica 'Polly'
Alocasia × amazonica 'Polly'

アロカシア・クプレア
品種: cuprea
Alocasia cuprea

アロカシア・ドラゴンスケール
Alocasia baginda 'Dragon Scale'

アロカシア・フライデック
品種: micholitziana 'Frydek'
Alocasia micholitziana 'Frydek'

アロカシア・ブラックベルベット
品種: reginula 'Black Velvet'
Alocasia reginula 'Black Velvet'

クワズイモ
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執筆: Hapot編集部
植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。