クリスマス・お正月に飾る植物13種|縁起の意味と飾る時期、室内での管理と飾ったあとの育て方
ポインセチア・シクラメン・シャコバサボテンなどクリスマスの植物と、センリョウ・マンリョウ・ナンテン・ウメなどお正月の縁起木13種を、飾る時期・縁起の意味・室内に置ける日数で一覧に。センリョウとマンリョウの見分け方、暖房の部屋での水やり、飾り終えたあと翌年も楽しむ育て方まで解説します。

クリスマス・お正月の植物の要点
- ずっと室内で育てられるのは、ポインセチア・シクラメン・シャコバサボテンの3つ。ほかは屋外の植物なので、室内に飾るのは数日〜1週間にとどめる
- 暖房の風が当たる場所と、夜に冷える窓際の両方を避ける。水やりは土が乾いた日の午前中に
- お正月の縁起木(センリョウ・マンリョウ・ナンテン)は、実の付いた鉢を12月中旬までに買うと、正月まで実が残りやすい
- 飾り終えたらすぐに元の環境(屋外の日なた・半日陰)へ戻すと、翌年もまた楽しめる
飾る時期と縁起の一覧
図鑑に掲載している植物から、クリスマスとお正月によく飾られる13種をまとめました。植物名から、それぞれの育て方のページを開けます。
| 植物 | 時期 | 縁起・由来 | 室内に置ける目安 |
|---|---|---|---|
| ポインセチア | 11〜12月 | 赤い苞と緑の葉がクリスマスカラー。原産地メキシコの聖夜の伝説から「聖夜」の花言葉がある | 室内向き(10°C以上) |
| シクラメン | 11〜3月 | 冬の鉢花の定番で、贈り物にも多く使われる。花言葉は「はにかみ」など | 室内向き(10〜15°Cの涼しい場所) |
| シャコバサボテン | 11〜12月 | クリスマスのころに咲くことから「クリスマスカクタス」とも呼ばれる | 室内向き(10°C以上) |
| ゴールドクレスト | 11〜12月 | 明るい黄緑の円すい形の樹形で、小さなクリスマスツリーとして飾られる | 室内は1〜2週間まで |
| クリスマスローズ | 12〜3月 | 原種のニゲルがクリスマスのころに咲くことが名前の由来。多く出回る交配種は2〜3月咲き | 室内は数日まで(屋外の植物) |
| ヒイラギ | 11〜2月 | とげのある葉が魔除けとされ、節分に「柊鰯(ひいらぎいわし)」を飾る。11〜12月に白い香りのよい花が咲く | 屋外向き(切り枝で飾る) |
| センリョウ(千両) | 実は11〜1月 | 「千両」の名から商売繁盛や金運の縁起物とされ、正月の生け花や寄せ植えに使われる | 室内は1週間程度まで |
| マンリョウ(万両) | 実は11〜3月 | 「万両」は千両よりも格上の縁起物とされる。実が長く残り、正月を過ぎても楽しめる | 室内は1週間程度まで |
| ナンテン(南天) | 実は11〜2月 | 「難を転ずる」に通じる縁起木。鬼門や玄関に植える風習がある | 屋外向き(切り枝で飾る) |
| ハボタン(葉牡丹) | 11〜3月 | 葉が幾重にも重なる姿が「吉事を重ねる」とされ、正月の寄せ植えや門松に使われる | 屋外向き(室内は数日まで) |
| ウメ(梅) | 早咲きの鉢植えは1〜2月 | 「松竹梅」の梅として、寒さの中で最初に咲く花が新春を祝う縁起物とされる | 咲いている間の数日まで |
| キンカン(金柑) | 実は12〜2月 | 黄金色の実と「金冠」に通じる名から、金運の縁起物とされる | 室内は1週間程度まで |
| ロウバイ(蝋梅) | 12〜2月 | 蝋細工のような黄色い花と甘い香りで、新春の生け花に使われる | 屋外向き(切り枝で飾る) |
クリスマスに飾る植物
ポインセチア11〜12月
飾っている間
日の当たる窓辺に置き、夜は窓から1m以上離して10°C以上を保ちます。水は土の表面が乾いてから与え、受け皿の水は必ず捨てます。暖房の風が直接当たると葉が一気に落ちます。
飾ったあと
4〜5月に枝を半分ほどに切り戻して植え替えます。9月下旬から約40日、夕方5時から朝8時まで段ボールをかぶせて暗くすると、12月に苞がまた赤く色づきます。
シクラメン11〜3月
飾っている間
明るく涼しい窓辺が最適で、暖房の効いた20°C以上の部屋では花が早く終わります。水は球根や葉にかけず、鉢の縁から土に注ぐか、底面給水鉢なら受け皿の水が切れてから足します。
飾ったあと
しおれた花は花茎の根元をねじって抜き取ります。5月以降は雨の当たらない日陰で夏越しさせ、9月に植え替えると秋にまた咲きます。
シャコバサボテン11〜12月
飾っている間
つぼみが付いたら、鉢の向きを変えたり置き場所を移したりしないでください。光の向きが変わると、つぼみがぽろぽろ落ちます。水は土が乾いてから与えます。
飾ったあと
花が終わったら4〜5月に植え替え、夏は半日陰の屋外へ。9月以降は夜に照明の当たらない部屋に置くと、つぼみが付きやすくなります。
ゴールドクレスト11〜12月
飾っている間
室内では日当たりと風通しのよい窓辺に置きます。根が一度乾ききると、内側の葉から茶色く枯れて戻りません。土の表面が乾いたら早めに水を与えます。
飾ったあと
飾り終えたら屋外の日なたへ戻します。蒸れに弱いので、春に一回り大きな鉢へ植え替え、混み合った枝を間引きます。
クリスマスローズ12〜3月
飾っている間
寒さに強い屋外の植物です。室内に飾るのは数日にとどめ、暖房の部屋に長く置くと花首が垂れてつぼみが開かなくなります。
飾ったあと
屋外の半日陰、夏は落葉樹の木陰になるような場所で育てます。花が終わったら花茎を根元から切り、10〜11月に古い葉を切り取ります。
ヒイラギ11〜2月
飾っている間
鉢植えは屋外の日なた〜半日陰で育てます。飾るなら枝を切って生けるのが一般的です。
飾ったあと
剪定は花の後の12月か、新芽の固まる6月ごろに行います。とげで手を傷めやすいので、革手袋を使います。
お正月に飾る縁起の植物
センリョウ(千両)実は11〜1月
飾っている間
鉢植えは明るい半日陰に置き、室内に飾るのは1週間ほどにします。乾燥すると実が落ちやすいので、土の表面が乾いたら水を与えます。
飾ったあと
屋外の明るい半日陰で、霜と冷たい北風の当たらない場所へ戻します。実を楽しんだ枝は2〜3月に根元から切ると、新しい枝が伸びて秋にまた実が付きます。
マンリョウ(万両)実は11〜3月
飾っている間
日陰に強く、室内の明るい場所でも傷みにくい植物です。ただし暖房の部屋に長く置くと実がしぼむので、飾るのは1週間ほどにします。
飾ったあと
屋外の半日陰〜日陰で育てます。成長がゆっくりなので剪定はほとんど不要で、背が高くなりすぎたら3〜4月に切り戻します。
ナンテン(南天)実は11〜2月
飾っている間
丈夫で、日なたから半日陰までよく育ちます。正月飾りには実の付いた枝を切って使うのが一般的です。
飾ったあと
古い幹を2〜3月に根元から切ると、株が若返って実付きがよくなります。実を付けた枝を毎年切ると翌年の実が減るので、全体の3分の1ずつ更新します。
ハボタン(葉牡丹)11〜3月
飾っている間
寒さに当たって中心が色づく植物で、室内に長く置くと色があせ、茎が間延びします。屋外の日なたで育て、飾るのは玄関先や軒下にします。
飾ったあと
春になると中心から花茎が伸びて菜の花のような花が咲きます。茎を伸ばしたまま育てると、枝分かれした「踊りハボタン」に仕立てられます。
ウメ(梅)早咲きの鉢植えは1〜2月
飾っている間
正月用の鉢植えは、暖かい温室で開花を早めたものが多く出回ります。暖房の部屋では花が数日で散るので、夜は寒い玄関などへ移し、水切れさせないようにします。
飾ったあと
花が終わったらすぐに枝を2〜3芽残して切り詰め、屋外の日なたへ移します。花芽は夏に付くので、夏以降の剪定は避けます。
キンカン(金柑)実は12〜2月
飾っている間
日当たりを好む果樹なので、室内に飾るのは1週間ほどにします。実を付けたまま暖房の部屋に置くと、葉が落ちやすくなります。
飾ったあと
屋外の日なたへ戻し、実は2月ごろまでに収穫します。収穫後の3月に植え替えと剪定、肥料を与えると、夏にまた花が咲きます。
ロウバイ(蝋梅)12〜2月
飾っている間
庭木や大鉢で育てる落葉樹です。正月には咲き始めの枝を切って生けると、室内に香りが広がります。
飾ったあと
花が終わった2〜3月に、伸びすぎた枝と古い枝を切ります。夏に翌年の花芽が付くので、夏以降は強く切らないようにします。
センリョウとマンリョウの見分け方
| 見るところ | センリョウ | マンリョウ |
|---|---|---|
| 実の付き方 | 葉の上に集まって上向きに付く | 葉の下に垂れ下がって付く |
| 葉の縁 | 鋭いギザギザ | 細かく波打つように縮れる |
| 実の見頃 | 11〜1月 | 11〜3月(長く残る) |
| 分類 | センリョウ科 | サクラソウ科(旧ヤブコウジ科) |
よく似た赤い実の植物に、背が10〜20cmと低いヤブコウジ(十両)もあります。千両・万両と並べて寄せ植えにすると、縁起のよい組み合わせになります。
暖房の部屋での置き場所と水やり
置き場所は「窓に近く、暖房の風が当たらない」
冬の室内は、昼は窓際が明るく、夜は窓際が外とほぼ同じくらいまで冷えます。日中はレース越しの窓辺に置き、夜は窓から1m以上離します。 エアコンやファンヒーターの風が当たると、数日で葉や花がしおれます。
水やりは土が乾いた日の午前中
暖房の部屋は鉢土が早く乾きますが、根は冷えに弱いので、夕方の水やりは避けます。土の表面が乾いていたら、午前中に鉢底から流れるまで与え、受け皿の水は捨てます。 ラッピングの包装は鉢底に水がたまる原因になるので、外すか底に穴を開けてください。
屋外の植物は「夜だけ玄関へ」
センリョウやハボタンなど屋外の植物を長く飾りたいときは、昼はリビング、夜は暖房のない玄関へ移すと、室内に置ける日数を延ばせます。
育てた記録を残しておく
ポインセチアの短日処理を始めた日や、シクラメンの花が終わった時期を記録しておくと、翌年の手入れの時期が分かります。植物日記に写真と一緒に残しておけます。
よくある質問
センリョウとマンリョウの見分け方は?
実の付く位置で見分けます。センリョウは実が葉の上に集まって上向きに付き、マンリョウは実が葉の下に垂れ下がるように付きます。葉もセンリョウは縁が鋭いギザギザ、マンリョウは縁が波打つように細かく縮れています。どちらも赤い実が一般的ですが、黄色い実の品種もあります。
クリスマスに飾った植物は、年が明けたらどうすればいいですか?
室内向きのポインセチア・シクラメン・シャコバサボテンは、そのまま明るい室内で春まで育てます。屋外の植物(ゴールドクレスト・クリスマスローズ・ハボタンなど)は、飾り終えたらすぐに屋外の日なたや半日陰へ戻します。室内に長く置くほど株が弱り、外に出したときの寒さで傷みやすくなります。
ポインセチアは翌年も赤くなりますか?
短日処理をすれば赤くなります。ポインセチアは日が短くなると苞が色づく性質があるので、9月下旬から約40日間、夕方5時から朝8時まで段ボールなどをかぶせて完全に暗くします。夜に照明の当たる部屋に置いたままだと、苞は緑のままです。
クリスマスの赤い実のヒイラギと、節分のヒイラギは同じですか?
別の植物です。クリスマスリースに使う赤い実のヒイラギは、セイヨウヒイラギ(ホーリー)というモチノキ科の木です。日本で節分に飾るヒイラギはモクセイ科で、実は初夏に黒紫色に熟し、赤い実は付きません。どちらも葉にとげがあるため、同じ名前で呼ばれています。
暖房の効いた部屋で鉢植えを長持ちさせるには?
暖房の風が直接当たらない、窓に近い明るい場所に置き、夜は窓から離します。暖房の部屋は土が早く乾く一方、窓際は夜に冷えるので、水やりは土の表面が乾いた日の午前中にします。屋外向きの植物は、夜だけ寒い玄関へ移すと長持ちします。