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ヤブコウジの育て方

Ardisia japonica最終更新日:

ヤブコウジの育て方の要点

開花
7〜8月
植えどき
2月・10〜12月
水やり
鉢は表面が乾いたら。庭植えは根付けば雨任せ
置き場所
日陰

Hapot編集部より

ヤブコウジ(藪柑子)は、高さ10〜30cmほどの小さな常緑の低木で、晩秋から冬に葉の下へ赤く丸い実を付ける、「十両(じゅうりょう)」の名で正月の寄せ植えに使われてきた縁起物です。草のように見えますが木の仲間で、地下茎を横に伸ばして株を増やし、林の下に群れになって生えます。センリョウ(千両)、マンリョウ(万両)と並べて飾られることが多く、見分け方は、センリョウが葉の上に実を上向きに付け、マンリョウとヤブコウジは葉の下に実を垂らす点です。

マンリョウとは同じヤブコウジ属の仲間ですが、ヤブコウジは背丈がずっと低く、1本の茎に付く実は数個と少なめで、地下茎で広がって地面を覆うように育ちます。日陰に強く、庭の木の下のグランドカバーや、小鉢・苔玉でも楽しめます。

万葉集には「山橘(やまたちばな)」の名で詠まれ、江戸時代と明治時代には斑入りの品種が高値で取引されるほど流行した古典園芸植物でもあります。育て方の要点は、夏の直射日光を避けることと、鉢土を極端に乾かさないことの2つです。

ヤブコウジの姿

分類・基本データ

科
サクラソウ科(旧ヤブコウジ科)
属
ヤブコウジ属 Ardisia
種
ヤブコウジ
別名
藪柑子、十両、ジュウリョウ、山橘、ヤマタチバナ
原産地
日本の北海道(奥尻島)・本州・四国・九州から、朝鮮半島、中国、台湾にかけての林の下に自生します。

ヤブコウジの育て方の5つのポイント

水やり

鉢は表面が乾いたら。庭植えは根付けば雨任せ

日光

日陰

温度の目安

0-30°C前後が目安(寒さにはセンリョウ・マンリョウより強い。鉢は凍らせない)

湿度

50-70%

土

水はけのよい、腐葉土を含む土

ヤブコウジはどれくらい大きくなる?

大きさの目安

高さ10〜30cm。地下茎で横に広がり、庭では数年で群れになる。鉢植えは3〜5号に収まる小さな株。

成長の速さ

ゆっくり(高さ10〜30cm。地下茎で横に広がる)

温度の目安(耐寒〜耐暑)

0-30°C前後が目安(寒さにはセンリョウ・マンリョウより強い。鉢は凍らせない)

ケアのポイント

肥料

4〜11月に2か月に1回ほど緩効性肥料を少量

成長速度

ゆっくり(高さ10〜30cm。地下茎で横に広がる)

毒性

強い毒性は知られていない。実は食用にはならず、根茎には生薬として使われる成分が含まれるので、子どもやペットの誤食に注意

実が葉の上に付くのがセンリョウ、葉の下に垂れるのがマンリョウとヤブコウジです。ヤブコウジは高さ30cmほどまでの小さな株で、地下茎で広がります。

育て方の詳細

苗・株の選び方

実の付いた11〜1月に買うと、実の量と色をその場で確かめられます。緑葉の株のほか、‘辻が花’や‘糸錦’など葉に白い斑の入る古典品種もあり、斑入りは実が付きにくいので、実を楽しみたいなら緑葉を、葉の模様を楽しみたいなら斑入りを選びます。

良い株は、葉が濃い緑でつやがあり、下葉まで残っているもの、株元から複数の茎が出ているものです。葉が黄色く焼けた株や、新芽にアブラムシが付いた株は避けます。正月用の寄せ植えに使われた株は根が少ないことがあるので、長く育てるなら単独のポット苗を選ぶと安心です。

置き場所・日当たり

林の下のような、明るい日陰から日陰が最適です。5〜9月の強い日差しに当たると、葉が黄色く抜けたり縁から焼けたりします。庭植えは落葉樹の下や建物の北側・東側など、極端に乾かない場所に株間20〜30cmで植えます。

鉢植えは季節で置き場所を変えるのがコツで、5〜9月は日陰、4月と10月は半日陰、11〜3月は風の通る日なたに置きます。夏以外に朝日が1〜2時間当たると実付きがよくなります。寒さにはセンリョウやマンリョウより強いものの、鉢は土が凍らない軒下に置きます。

よくある失敗は、正月に買った鉢を暖かいリビングに飾り続け、葉がしおれて実がしなびることです。室内は1〜2週間までにして、屋外の明るい日陰へ戻します。

水やりの詳細

ヤブコウジは乾燥が苦手なので、鉢植えは表土が乾いたらたっぷり与え、極端に乾かさないようにします。小鉢や苔玉は乾きが早く、夏は朝夕に乾き具合を確かめます。苔玉は水を張ったバケツに5〜10分ほど沈め、泡が出なくなるまで吸わせます。冬も休眠しないので水やりは続けますが、夏より回数を減らし、暖かい日の午前中に与えます。いっぽう、根腐れしやすいので受け皿に水をためたままにはしません。庭植えは植え付け直後だけ表土が乾いたら与え、根付けば雨任せで育ちます。

よくある失敗は、寄せ植えの小さな株が真夏に水切れし、葉がまとめて落ちることです。日陰に移して水を切らさなければ、地下茎から新しい芽が出てくることが多いので、捨てずに待ちます。

最適な土の作り方

用土は選びませんが、根腐れしやすいので水はけのよい配合にします。鉢植えは赤玉土小粒3、腐葉土1の配合か、鹿沼土2、軽石1の配合、または市販の山野草用土が使えます。鉢は3〜5号の浅めの鉢や平鉢が地下茎の広がりに合っていて扱いやすく、株を大きくしたいときは一回り大きな平鉢に移します。

鉢底石を敷いて水はけを確保します。庭植えは植え穴に腐葉土を2〜3割混ぜ、水がたまりやすい場所は少し高めに植えます。植え付けの適期は、新芽が伸びる前の2〜4月か、涼しくなった9〜11月です。株元に腐葉土を薄く敷くと夏の乾燥を和らげられます。

剪定・切り戻し

ヤブコウジは背が低く、剪定はほとんど必要ありません。数年たって茎が伸びすぎたり、下葉が落ちて姿が乱れたりしたら、実を楽しんだあとの3〜4月に、株元から5cmほどの高さで刈り込みます。遅くとも6月までに刈り込めば、秋までに葉が戻るとされますが、刈り込んだ年は花と実が少なくなることがあります。花は7〜8月に、その年に伸びた茎の葉の付け根に咲くので、夏以降に茎を切ると、その年の実を落とします。斑入りの品種で斑の消えた枝が出たら、付け根から取り除きます。

よくある失敗は、正月の寄せ植えに使ったあと、実の付いた茎を短く切って株を弱らせることです。実が落ちるまで待ち、刈り込みは春にまとめて行います。

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    時期を確かめる

    刈り込みは実を楽しんだあとの3〜4月に行い、遅くとも6月までに済ませます。夏以降はその年の実を落とすので切りません。

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    切る茎を選ぶ

    伸びすぎた茎、下葉が落ちて間延びした茎、枯れた茎を選びます。斑入り品種では、斑の消えた枝も選びます。

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    株元近くで刈り込む

    選んだ茎を株元から5cmほどの高さで切ります。斑の消えた枝は付け根から取り除きます。

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    刈り込み後の管理

    半日陰に置いて土を乾かさずに管理し、4月以降は緩効性肥料を少量与えます。秋までに新しい葉が茂ります。

植え替え

鉢植えは2〜3年に1回、新芽が伸びる前の2〜4月か、涼しくなった9〜11月に植え替えます。新芽が伸びている時期は避けます。鉢から抜いたら根鉢をほぐし、葉の出ていない古い株や傷んだ根を切り離して、新しい土で植え直します。地下茎で増えた株は、このとき株分けもできます。株を大きくしたいときは、一回り大きな平鉢に植えます。正月の寄せ植えは、実が落ちた春に1株ずつ取り出して、小鉢か庭に植え直すと長く育てられます。

よくある失敗は、真冬に寄せ植えから抜いて根を傷め、葉が落ちることです。春まで寄せ植えのまま管理し、植え替えは2月以降に行います。

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    時期と用意するもの

    2〜3年に1回、新芽が伸びる前の2〜4月か9〜11月に行います。浅めの鉢か平鉢、赤玉土と腐葉土、鉢底石を用意します。

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    株を抜いて根をほぐす

    鉢から抜いて根鉢をほぐし、傷んだ根や葉の出ていない古い株を切り離します。地下茎でつながった株はここで分けられます。

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    新しい土で植え直す

    鉢底石を敷いて土を入れ、根元が埋まりすぎない高さで植えます。株を大きくしたいときは一回り大きな平鉢を使います。

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    水やりと養生

    鉢底から流れ出るまで水を与え、2週間ほど日陰で休ませます。新芽が動き出したら、季節に合った置き場所へ戻します。

増やし方

ヤブコウジは地下茎で増えるので、株分けがいちばん手軽です。2〜4月か9〜11月の植え替え時に根鉢をほぐし、地下茎でつながった株を切り分けて植えます。葉の出ていない古い株も、別の鉢に植えれば新芽が伸びてきます。

挿し木は3〜6月に、剪定した枝を3cmほどに切り、赤玉土小粒や鹿沼土小粒に挿して、風の当たらない日陰で水を切らさずに管理します。斑入り品種は実が付きにくいので、挿し木や株分けで増やします。種まきは、9月下旬〜12月に熟した実を摘み、果肉を水で洗い落としてすぐにまき、戸外で乾かさずに管理すると春に芽が出ます。

よくある失敗は、果肉を付けたまま実をまいて芽が出ないことです。まく前に果肉をしっかり洗い落とします。

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    時期と方法を決める

    株分けは2〜4月か9〜11月、挿し木は3〜6月、種まきは実が熟す9月下旬〜12月が適期です。斑入りは挿し木か株分けで増やします。

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    株分けする

    根鉢をほぐし、地下茎でつながった株を、それぞれに根が付くように切り分けます。葉のない古い株も別の鉢に植えます。

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    挿し木をする

    剪定した枝を3cmほどに切り、赤玉土小粒や鹿沼土小粒に挿します。風の当たらない日陰で水を切らさずに管理します。

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    種をまく

    熟した実の果肉を水の中でつぶして洗い落とし、赤玉土小粒にすぐまきます。戸外で乾かさずに管理すると春に芽が出ます。

病害虫対策

病気はほとんどありませんが、春から秋に新芽へ付くアブラムシと、葉を綴じて中に潜むハマキムシに注意します。アブラムシは見つけたら水で洗い流すか、粘着テープで取り除きます。ハマキムシは巻いた葉を開いて中の幼虫を取り除くか、葉ごと切り取ります。数が多い場合は用途に登録のある薬剤をラベルどおりに使います。室内に長く置くと、乾燥で葉裏にハダニが付くこともあるので、飾ったあとは屋外の明るい日陰に戻します。実は冬のあいだ枝に残ることが多いものの、餌の少ない1〜2月ごろには鳥に食べられることもあります。

よくある失敗は、新芽の縮れに気づかず、アブラムシが株全体に広がってから対処することです。春の芽出しのころは葉の裏までよく確かめます。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
種蒔き
開花
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 2月植え付け・植え替え・株分けの開始
  • 3月伸びすぎた株の刈り込み・挿し木
  • 4月植え替えの期限・肥料の再開
  • 5月鉢は日陰へ移す
  • 7月開花・鉢は雨よけ
  • 10月実が色づく・植え付けの適期
  • 11月鉢は日なたへ・種まき
  • 12月実の見頃・室内に飾るのは1〜2週間まで

季節ごとの管理

春の管理

植え替えと株分けは新芽が伸びる前の2〜4月が適期です。伸びすぎた株の刈り込みは3〜4月に行います。4月から肥料を再開し、鉢は半日陰に置きます。新芽に付くアブラムシに注意します。

夏の管理

5〜9月は直射日光の当たらない日陰に置きます。7〜8月に葉の付け根に白や淡いピンクの小さな花が下向きに咲きます。開花中の長雨は実付きを悪くするので、鉢は軒下へ移します。鉢土を極端に乾かさないよう、朝夕に確かめます。

秋の管理

10〜11月に実が赤く色づきます。暑さが落ち着いたら鉢は半日陰に移し、9〜11月は植え付けと植え替えの適期です。種まきは熟した実を摘んで、果肉を洗い落としてすぐにまきます。

冬の管理

実の観賞期で、正月の寄せ植えや室内に飾るのは1〜2週間を目安にします。屋外の鉢は11〜3月は風の通る日なたに置き、土が凍らない場所で冬を越します。冬も休眠しないので、土が乾いたら少なめに水を与えます。

10月の作業をくわしく知りたいときは秋の植え替えの記事も参考になります。

よくあるトラブルと対策

夏に葉が黄色く抜けたり縁が茶色く焼けたりする

原因

直射日光による葉焼け。ヤブコウジは林の下に生える植物で、5〜9月の強い日差しに当たると葉が傷む。

対策

焼けた葉は戻らないので、見苦しいものだけ付け根から取ります。鉢は5〜9月は日陰へ移し、庭植えは午後に日陰になる場所へ、春か秋に植え替えます。新しい葉がきれいに出れば回復しています。

「葉が黄色くなる」の原因の見分け方と対処を詳しく

実がほとんど付かない

原因

暗すぎる置き場所、開花期の雨、または斑入り品種の性質。斑入り品種は緑葉のものより実が付きにくい。

対策

夏以外は朝日が1〜2時間当たる明るい場所に置き、7〜8月の開花中は鉢を軒下に移します。斑入り品種は葉を楽しむものと考え、実を楽しみたいなら緑葉の株を選びます。花は1つの花に雄しべと雌しべがそろうので、1株でも実は付きます。

「斑・模様・色が薄くなる」の原因の見分け方と対処を詳しく

下葉が落ちて茎だけが伸びた姿になる

原因

株の老化と日照不足。数年たつと枝が伸びて下葉が落ち、上だけに葉が残る。

対策

実を楽しんだあとの3〜4月に、株元から5cmほどの高さで刈り込みます。遅くとも6月までに済ませれば、秋までに葉が戻るとされます。地下茎から出る若い芽を育てて、古い茎と入れ替えていくのも方法です。

「葉が落ちる」の原因の見分け方と対処を詳しく

新芽が縮れたり、葉が綴じ合わされたりする

原因

アブラムシやハマキムシ。春から秋に新芽に付き、ハマキムシは葉を巻いて中に潜む。

対策

アブラムシは水で洗い流すか、テープで取り除きます。巻いた葉は開いて中の幼虫を取り除き、葉ごと切ってもかまいません。数が多い場合は用途に登録のある薬剤をラベルどおりに使います。

「虫がついた」の原因の見分け方と対処を詳しく

冬に鉢の土が凍って葉がしおれる

原因

鉢土の凍結。寒さには比較的強いが、鉢植えは根が浅く土ごと凍ると水を吸えなくなる。

対策

凍らない軒下や無暖房の玄関へ移し、凍った鉢は自然に解けるまで待ってから、暖かい日の午前中に水を与えます。冬も休眠しないので、土が乾いたら少なめに水を与えます。室内に飾るのは1〜2週間を目安にし、暖房の風は避けます。

「しおれる・元気がない」の原因の見分け方と対処を詳しく

ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

ヤブコウジの花言葉・風水

花言葉

ヤブコウジの花言葉は「明日の幸福」「威厳」などとされます。冬に赤い実を付けるめでたい姿から、新しい年の幸せを願う言葉が生まれたといわれます。名前は、藪に生え、実の付いた姿を柑子(こうじ・小さなみかん)に見立てたことに由来するとされ、センリョウ、マンリョウより実が少ないことから十両の名で呼ばれます。

風水・縁起

ヤブコウジは「十両」の名から金運の縁起物とされ、正月にはセンリョウやマンリョウと寄せ植えにして、お金に困らないことを願う習わしがあります。風水では赤い実が運気を高めるとして玄関に飾るとよいとされますが、根拠の薄い話です。飾ったあとは屋外の明るい日陰へ戻します。

ヤブコウジのよくある質問

Qヤブコウジの見頃(実の時期)はいつですか?回答を見る
A

関東以西の平地では10〜11月に実が赤く色づき、冬のあいだ観賞できます。花は7〜8月に、葉の付け根に白や淡いピンクの小さな花が下向きに咲きますが、葉に隠れて目立ちません。実は葉の下に1〜数個ずつ垂れ下がるように付き、正月の寄せ植えの時期にちょうど見頃を迎えます。餌の少ない時期には鳥に食べられることもあります。

Qヤブコウジは鉢植えで育てられますか?回答を見る
A

鉢植えでよく育ち、小鉢や苔玉でも楽しめます。3〜5号の浅めの鉢か平鉢に、水はけのよい土で植えます。置き場所は5〜9月は日陰、4月と10月は半日陰、11〜3月は風の通る日なたと、季節で変えるのがコツです。乾燥が苦手なので表土が乾いたら水を与え、冬は鉢土が凍らない軒下に置きます。植え替えは2〜3年に1回、2〜4月か9〜11月に行います。

Qヤブコウジとマンリョウ、センリョウの違いは何ですか?回答を見る
A

いちばん分かりやすいのは、実の付き方と背丈です。センリョウは葉の上に実が上向きに集まり、マンリョウとヤブコウジは葉の下に実が垂れ下がります。マンリョウとヤブコウジは同じヤブコウジ属の仲間ですが、マンリョウは高さ30cm〜1mで実が房になってたくさん付くのに対し、ヤブコウジは高さ10〜30cmと小さく、実は1本に数個ほどです。ヤブコウジは地下茎で横に広がって地面を覆うように育つのも違いです。

Qヤブコウジはなぜ「十両」と呼ばれるのですか?回答を見る
A

センリョウ(千両)やマンリョウ(万両)より実が少なく、小さな姿であることから「十両」と呼ばれるとされます。赤い実を付ける縁起物として、正月にはセンリョウやマンリョウと寄せ植えにして、金運や商売繁盛を願う習わしがあります。万葉集には「山橘(やまたちばな)」の名で詠まれ、古くから親しまれてきた植物です。

Qヤブコウジに実がならないのはなぜですか?回答を見る
A

多い原因は、暗すぎる置き場所、開花期の雨、斑入り品種であることの3つです。花は1つの花に雄しべと雌しべがそろっているので、1株でも実は付きます。夏以外は朝日が1〜2時間当たる明るい場所に置き、7〜8月の開花中は鉢を軒下へ移します。斑入り品種は緑葉の株より実が付きにくい性質があります。夏以降に茎を切ると、その年の実を落とすので注意します。

Qヤブコウジを庭のグランドカバーにできますか?回答を見る
A

できます。地下茎で広がる性質を生かし、木の下や建物の北側など日陰のグランドカバーに向いています。株間20〜30cmで植えると、数年で地面を覆います。極端に乾かない、水はけのよい場所を選び、植え付け直後だけ表土が乾いたら水を与えれば、あとは雨任せで育ちます。斑入りの品種を使うと、暗くなりがちな日陰の庭が明るく見えます。

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10月の季節の作業と、ヤブコウジの手入れで迷いやすいところに合わせて選んでいます。

この記事について

執筆: Hapot編集部

植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。

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