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実がならない・太らない原因と対処法

50件の植物別事例を収録最終更新日:

花は咲いているが実がついていないミニトマトの枝

植物名から事例を探す(38種)

まず確認したい結論

  • 花は咲くのに実がつかない・小さいまま落ちるなら、受粉がうまくいっていない。受粉樹の有無と、花の時期の天候・虫の有無を確認する
  • 葉やつるばかり勢いよく茂って実がつかないなら、窒素過多による「つるぼけ」。肥料を止めて枝の勢いを落とす
  • 実はつくが小さい・数が多すぎるなら、摘果や間引きの不足か水切れ。数を減らして一つに養分を集める
  • 実がつくかどうかは花の時期に決まる。今年が難しければ、来年の花の時期に向けて受粉と肥料の準備をする

実がならない原因は、大きく「花が咲かない」「咲いたのに実にならない」「実はつくが太らない」の3段階に分けられます。花が咲かない場合は花が咲かない記事を参照してください。この記事では、花は咲いているのに実がつかない、または実が小さい・結球しないといったケースを扱います。受粉・肥料・株の負担・水・日照が主な原因で、花の咲き方と葉の茂り方を見れば多くは切り分けられます。野菜・果樹それぞれの対処と、来年に向けた予防をまとめます。

原因の切り分け(質問に順番に答える)

上から順に読み、「はい」ならその原因の項目へ、「いいえ」なら次の質問へ進みます。

  1. 1花は咲くが、実が小さいうちに黄色くなって落ちる、または花が終わってもふくらまない

  2. 2葉やつる、枝ばかり濃い緑で勢いよく伸び、花が少ない

  3. 3実の数は多いが、どれも小さい・形が悪い・熟すのが遅い

  4. 4実の尻(花が付いていた側)が黒く陥没する、または実が割れる・しわが寄る

  5. 5去年はたくさんなり、今年はほとんど花も実もつかない果樹である

  6. 61日に直射日光が当たるのが4時間未満、または葉が薄く色が淡い

原因別の見分け方と対処

1受粉不良(受粉樹・虫・天候)

こんなときはこの原因

  • 花はたくさん咲くが、小さな実のまま黄色くなって落ちる(生理落果)
  • ブルーベリー・リンゴ・ナシ・ウメ・サクランボ・キウイなど、1本では実がつきにくい植物を1本だけ育てている
  • 花の時期に雨や低温が続いた、またはベランダや室内で虫がほとんど来ない
  • ズッキーニやカボチャで、雌花が咲いても実がふくらまずしぼむ

対処の手順

  1. 自家不和合性の果樹は、相性のよい別品種を受粉樹として近くに植える。キウイは雄木と雌木の両方が必要
  2. 人工授粉をする。晴れた日の午前中に、雄花の花粉を筆や綿棒で雌花のめしべにつける。トマトは花を軽く揺するだけでも効果がある
  3. ウリ科(キュウリ・カボチャ・ズッキーニ)は雌花が咲いた朝に雄花を摘み、花びらを外してめしべに直接こすりつける
  4. 雨が続く時期は、開花中だけ簡単な雨よけをして花粉が流れないようにする。ベランダなら虫を呼ぶ花を近くに置く

回復の見込み: 人工授粉した花は数日で実がふくらみ始めます。受粉樹を植えた場合は、その木が咲く翌年以降から結実が安定します。

2つるぼけ(窒素過多)

こんなときはこの原因

  • つるや枝、葉ばかりが太く濃い緑で勢いよく伸び、花がほとんどつかない
  • スイカ・カボチャ・サツマイモ・トマト・果樹で起きやすい
  • 元肥を多く入れた、堆肥や鶏ふんをたっぷり入れた、または野菜用の肥料を頻繁に与えている
  • トマトの茎の先端が太く、葉が内側に巻いている

対処の手順

  1. 追肥をいったん止め、実がつき始めるまで肥料を与えない
  2. 次の肥料からはリン酸・カリウムの多い「実もの用」に切り替え、規定量より控えめに
  3. 水やりを少し控えめにして株の勢いを落とす。サツマイモやカボチャはつるを持ち上げて不定根を切る「つる返し」をする
  4. 来年は元肥を減らし、堆肥主体で土を作る。前作の肥料が残っている畑では元肥なしでも育つことがある

回復の見込み: 肥料を止めて2〜4週間で株の勢いが落ち着き、花がつき始めます。ただし大きく育った株は今年の収穫が少なくなることも多く、来年の元肥調整が本番の対策です。

3摘果・間引き・整枝の不足

こんなときはこの原因

  • 実の数は多いが、どれも小さく、色づきや熟すのが遅い
  • ミカン・カキ・リンゴ・モモなどで、枝がしなるほど実がついている
  • ダイコンやニンジンが細い、ハクサイ・キャベツ・レタスが結球しない
  • トマトやナスで、わき芽を放置して枝が込み合っている

対処の手順

  1. 果樹は実が親指の先ほどになったら摘果する。目安は葉20〜30枚に対して実1個(ミカンは葉25〜30枚に1個、リンゴは1花そう1個)
  2. 野菜は間引きを段階的に行い、最終株間を守る。ダイコンは本葉5〜6枚で1本に、ハクサイは30〜40cm、キャベツは40〜45cm間隔
  3. トマトは1本仕立てでわき芽を摘み、ナス・ピーマンは3本仕立てにして風通しと日当たりを確保する
  4. 結球野菜が巻かないときは、植え付けが遅れて低温期に入ったことが多い。地域の植え付け適期を守り、外葉が大きく育つ時期に肥料を切らさない

回復の見込み: 摘果や間引きの直後から、残った実に養分が集まって太り始めます。結球しなかったハクサイなどは今年は葉物として食べ、来年は植え付け時期を早めてください。

4カルシウム不足・水分の乱れ(尻腐れ・裂果)

こんなときはこの原因

  • トマト・ピーマン・スイカなどで、実の尻(花のあと)が黒く陥没して腐ったようになる
  • 土が乾いたり湿ったりを繰り返し、水やりが不規則
  • 急に雨が降った後に実が割れる、しわが寄る
  • 窒素肥料を多く与えている(カルシウムの吸収が妨げられる)

対処の手順

  1. 尻腐れは病気ではなく生理障害。傷んだ実は取り除き、以降の実を守る
  2. 水やりを規則的にし、土を乾かしすぎない。マルチングで土の乾湿の差を減らす
  3. カルシウムを葉面散布できる資材を、ラベルに従って週1回ほど新しい実と葉にかける
  4. 植え付け前に苦土石灰を混ぜて土のカルシウムを補い、窒素肥料は控えめにする

回復の見込み: 水管理を整えれば、次に肥大する実からは症状が出なくなります。すでに黒くなった実は元に戻りません。

5隔年結果(なり年と裏年)

こんなときはこの原因

  • ミカン・カキ・リンゴ・ウメなどで、たくさんなった翌年はほとんどならない
  • 去年は摘果せず実をつけ放題にした
  • 実をならせたまま収穫が遅れ、株が消耗した

対処の手順

  1. なり年に摘果をしっかり行い、実の数を制限する。葉に対する実の数を目安に、7月ごろまでに済ませる
  2. 収穫は遅らせず、熟したものから早めに採って株の負担を減らす
  3. 収穫後すぐにお礼肥を与え、翌年の花芽づくりに養分を回す
  4. 裏年は無理に実をつけようとせず、剪定と肥料で株を充実させる

回復の見込み: 隔年結果の癖は、なり年の摘果を2〜3年続けると次第に均され、毎年安定して実がつくようになります。

6日照不足

こんなときはこの原因

  • 葉が薄く色が淡く、茎や枝が間延びしている
  • 花数が少なく、ついた実も色づきが悪い・甘みが乗らない
  • ベランダの奥や、建物・大きな木の陰に置いている
  • 株同士が密植で、下のほうの葉に光が届いていない

対処の手順

  1. 実もの野菜と果樹は1日6時間以上の直射日光が基本。鉢植えなら日当たりのよい場所に移す
  2. 地植えで移動できない場合は、周囲の枝や雑草を整理して光を入れる
  3. 株間を広げ、混み合った枝葉を間引いて実に光が当たるようにする
  4. 日当たりが限られる場所では、半日陰でも育つ葉物野菜やベリー類に切り替える

回復の見込み: 光の条件が整った後にできる花から結実が良くなります。すでにある実の肥大も改善します。

7水切れ(開花・肥大期の乾燥)

こんなときはこの原因

  • 花や小さな実が、晴天が続いた後にまとめて落ちた
  • 実が小さいまま硬く、皮が厚い・しわがある
  • 鉢植えやプランターで、夏の夕方に葉がしおれている
  • ブルーベリーやキュウリなど、根が浅く乾燥に弱い植物である

対処の手順

  1. 開花から実の肥大期は水を切らさない。鉢植えは土の表面が乾いたら鉢底から流れるまでたっぷり与え、夏は朝夕2回になることもある
  2. 地植えでも晴天が1週間続くようなら、株元に十分な量を与える
  3. 株元にワラやバークチップでマルチングして、乾燥と地温の上昇を防ぐ
  4. 鉢が小さすぎて乾きが早いなら、一回り大きな鉢へ植え替えるか、二重鉢にして根を守る

回復の見込み: 水を安定させれば、次の花から実つきが戻ります。落ちてしまった花や実は戻りませんが、株が健康なら次々に花をつけます。

復活できる? 生きているかの見分け方

回復の見込みあり

  • 花がまだ咲き続けている、または今後も開花する時期である(人工授粉や水管理で今年の実も間に合う)
  • 株は健康で葉の色つやがよく、原因が受粉・摘果・水やりなど今から変えられるものである
  • 小さな実はついていて、肥大が止まっているだけ

回復が難しい

  • 受粉樹が必要な果樹を1本で育てていて、今年の花はすでに終わっている
  • つるぼけで大きく育ちすぎ、開花期の残りが短い(今年の収穫はほぼ見込めない)
  • 結球野菜で植え付けが遅れ、すでに低温期に入っている

確かめ方

  1. 花の時期が残っているかを確認する。残っていれば人工授粉と水管理で今年の実を狙う
  2. 花の時期が終わっているなら、今年は諦めて来年に備える。受粉樹の準備・元肥の見直し・摘果の計画を今のうちに立てる
  3. 実が小さいだけなら、摘果・水やり・追肥(実もの用)で残りの期間に太らせられる。株が疲れているなら実を減らして株を守る

再発させないために

  • 受粉樹が必要な果樹は、購入時に相性のよい品種を確認して2本以上植える。1本でなる品種を選ぶのも手
  • 実もの野菜の元肥は控えめに。葉の勢いを見ながら実がつき始めてから追肥を始める
  • 果樹は毎年摘果し、葉の枚数に対する実の数を守る。なり年ほどしっかり減らす
  • 開花〜肥大期は水を切らさず、マルチングで土の乾湿の差を減らす
  • 1日6時間以上日が当たる場所に植え、株間と整枝で風通しと日当たりを保つ
  • 収穫後はお礼肥で株を回復させ、翌年の花芽づくりを助ける

受粉・摘果・追肥の記録で、来年の収穫を安定させる

実がならない原因は、開花の時期や肥料のタイミングをたどれば多くが見えてきます。Hapot に野菜や果樹を登録すると、栽培記録と作業リマインダーで「いつ咲いて、いつ何を与えたか」が残り、来年の元肥や摘果の計画に活かせます。

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よくある質問

Q. 花は咲くのに実がならないのはなぜですか?

受粉ができていないことがほとんどです。1本では実がつきにくい果樹なら受粉樹が必要で、野菜なら花の時期の雨・低温・虫不足が原因になります。晴れた日の午前中に人工授粉をすると、多くの場合は実がつき始めます。

Q. 人工授粉はいつ、どうやればいいですか?

花が開いた日の午前中、花粉が乾いている時間帯に行います。筆や綿棒で雄花(またはおしべ)の花粉を取り、雌花のめしべの先に軽くつけます。トマトやナスは花を指で軽くはじいて揺らすだけでも効果があります。数日おきに繰り返すと確実です。

Q. 実が小さいまま大きくならないのはなぜですか?

実の数が多すぎる、水が足りない、日照が足りないのいずれかが多いです。まず摘果や間引きで数を減らし、開花〜肥大期に水を切らさないようにしてください。葉が薄く色が淡いなら日当たりも見直します。

Q. トマトのお尻が黒く腐るのは病気ですか?

尻腐れ病と呼ばれますが病気ではなく、カルシウム不足による生理障害です。水やりの乱れや窒素過多でカルシウムが実に届かないと起きます。水管理を規則的にし、カルシウム資材を葉面散布すると、次の実からは防げます。

Q. ハクサイやキャベツが結球しないのはなぜですか?

植え付けが遅れて、外葉が育つ前に低温期に入ったことが最も多い原因です。次いで肥料切れと株間の狭さです。今年は葉物として収穫し、来年は地域の適期に植えて、外葉が育つ時期に追肥を切らさないようにしてください。

Q. 去年はたくさんなったのに今年は全然ならないのはなぜですか?

隔年結果です。前年に実をならせすぎて株が消耗し、翌年の花芽が作られなかった状態です。なり年に摘果をしっかり行い、収穫後にお礼肥を与えると、2〜3年で毎年安定してなるようになります。

植物別の事例と対処(50件)

観葉植物の「実がならない・太らない」事例(1件)

コーヒーの木花が咲かない、実がならない

原因

株が若い(実生4〜5年未満)、鉢が小さい、冬の温度不足、光不足のいずれか。

対策

7号鉢以上まで段階的に鉢増しし、春から秋は明るい日陰で月1回の肥料を与えます。冬も15°C前後を保つと花芽が付きやすくなります。高さ1m前後に育つまでは気長に待ってください。

野菜の「実がならない・太らない」事例(16件)

エダマメ莢に針で刺したような跡があり、実が入っていない

原因

カメムシの吸汁です。開花後の若い莢を吸われると、その莢は実が入らず空になります。実入り期の収量を最も減らす害虫です。

対策

朝の動きが鈍い時間に捕殺し、多発するなら開花後から防虫ネットのトンネルで覆います。被害を受けた莢は早めに取り除き、株の栄養を無事な莢へ回してください。

カブ葉ばかり茂って根が太らない

原因

間引き不足で株間が狭い、チッソ肥料の過多、日照不足のいずれか。密植のままだと根同士が競合して胚軸が太れない。

対策

本葉5〜6枚までに株間10cmへ間引き切り、追肥はチッソ分の少ないものを最終間引き後に1回だけにします。プランターは1日5時間以上日の当たる場所に移すと、2〜3週間で首の膨らみが見え始めます。

キャベツ結球した玉がパカッと割れた

原因

裂球。収穫の遅れと、乾燥後の大雨や大量の水やりによる急激な吸水が原因。

対策

固く締まったら早めに収穫するのが一番の予防です。割れた玉は日持ちしないだけで味は同じなので早めに消費し、収穫が遅れそうな株は軽くひねって根を切り、吸水を抑えます。

キャベツキャベツが巻かず葉が開いたまま

原因

外葉の育成不足。植え付けの遅れ、追肥忘れ、害虫による食害、日照不足のいずれかで、結球に必要な外葉が育っていない。

対策

寒くなる前なら追肥と害虫駆除、不織布の保温で巻く可能性があります。真冬に入ったら春まで置いてとう立ち菜として食べ、来季は9月中の植え付けと追肥2回を守ってください。

キュウリ実が曲がる

原因

水切れ、肥料切れ、採り遅れによる株の疲れ。葉が茂りすぎて実に光が当たらない場合も曲がる。

対策

毎日の水やりと2週間おきの追肥を立て直し、20cm前後で若採りして株の負担を減らします。整枝で風と光を通せば、2-3週間で次の実からまっすぐになります。曲がった実も味は同じです。

ゴーヤ実が曲がる、細くて小さい

原因

真夏の水切れや肥料切れ、実の成らせすぎで株の体力が落ちています。受粉が不完全な場合も先細りの実になります。

対策

朝夕2回の水やりと2週に1回の追肥を再開し、採り遅れた大きな実をすべて外して株を休ませます。曲がった実も味は変わらないので早めに収穫して食べてください。

サツマイモ貯蔵中のイモが腐った

原因

収穫時の傷、霜に当たったイモ、10°C以下の低温での保存が主な原因です。特に冷蔵庫や寒い玄関に置くと低温障害で内部が変色し、そこから腐敗が広がります。

対策

傷んだイモは取り除き、残りは土付きのまま半日干して乾かした後、新聞紙に包んで13-15°Cの冷暗所で保存します。霜の前に収穫し、掘るときにイモを傷つけないよう周りから掘り起こしてください。

サツマイモ収穫したら小さなイモが畝の外まで散らばっていた

原因

つる返しをしなかったため、地面を這うつるの節から根が下りてそこにも小さなイモができ、栄養が分散しました。株元のイモが太らず、細いイモが多数できる典型的な状態です。

対策

細いイモも食べられるので集めて追熟させます。来季は7月から月1〜2回、つるを持ち上げて節の根を剥がし、裏返して畝に載せ直してください。空中栽培にすれば作業自体が不要になります。

トマト花が落ちて実がならない

原因

受粉不良、35°Cを超える高温、窒素肥料過多によるつるボケ

対策

晴れた午前中に花房を軽く揺すって受粉させ、必要なら着果促進剤を1回散布する。葉が巻き気味なら追肥を止める

ナス花が咲いても落ちてしまい実にならない

原因

水不足と肥料不足による短花柱花です。雌しべが雄しべより短いと受粉できずに落花します。35°Cを超える高温や日照不足でも起こります。

対策

すぐに化成肥料をひと握り追肥し、毎日の水やりに戻します。2週間ほどで雌しべの長い花が咲き始め、実が付くようになります。日陰なら日なたへ移してください。

ハクサイ結球部の外葉が溶けて悪臭がする

原因

軟腐病。結球期の過湿と、傷口からの細菌感染。

対策

発症株は感染源になるため早めに抜き取り処分します。予防は高畝と水はけの改善、株元を傷つけない管理、食害痕が感染口になるため害虫防除の徹底です。

ハクサイ結球しないまま冬になった

原因

植え付けの遅れ、元肥と追肥の不足、害虫の食害、乾燥のいずれかで外葉が20枚前後まで育たず、結球に必要な養分が足りなかった。

対策

開いたままの株も葉は炒め物や鍋で食べられ、春には菜の花になります。来季は早生種かミニハクサイを9月中に植え、当日から防虫ネットをかけ、2週間おきの追肥と水やりを守ります。

ハクサイ結球が割れて中の葉が見えている(裂球)

原因

収穫の遅れで内部の葉が育ちすぎたか、乾燥後の大雨で急に吸水して外側の葉が耐えられなくなった。

対策

割れた株は日持ちしないので早めに収穫して食べます。結球が固く締まったら60-90日の適期を過ぎる前に採り、乾燥が続いたら敷きわらで土の水分を安定させます。

ピーマン花が咲いてもぽろぽろ落ちて実にならない

原因

水切れ、35°Cを超える猛暑、肥料切れ、または採り遅れの実による株の消耗です。

対策

朝夕の水やりと2週に1回の追肥を再開し、大きな実はすべて収穫して株を休ませます。猛暑期の落花は一時的なもので、涼しくなれば3〜4週間で着果が戻ります。

ミニトマト花は咲くのに実がならない

原因

無風のベランダでの受粉不良、窒素肥料の過多によるつるボケ

対策

晴れた午前中に花房を指で軽く弾いて受粉させる。葉が濃緑で巻き気味なら追肥を止め、実が付き始めてから再開する

レタス結球レタスが玉にならない

原因

植え付けが遅れて寒くなる前に葉数が足りない、肥料不足、日照不足が考えられます。

対策

秋は10月上旬までに植え付け、2週間に1回追肥します。巻かない株はリーフレタスと同じように外葉を摘んで食べます。

果樹の「実がならない・太らない」事例(22件)

イチジク夏に実がしぼんで硬いまま落ちた

原因

7〜9月の実の肥大期の水切れ。イチジクの実は水分で膨らむため、鉢植えで1〜2日水を切らすと実が硬く小さくなり、未熟のまま落ちる。

対策

すぐにたっぷり水を与え、以後は朝夕2回の水やりを守ります。鉢を床から離し、西日をすだれで和らげると土の乾きが緩やかになります。落ちた実は戻りませんが、その後に付く実は正常に育ちます。

キウイキウイの花は咲くのに実がならない

原因

雄木がない、雄木と雌木の開花期がずれている、または開花期の雨や低温で虫が飛ばず受粉できていないことが考えられます。キウイは雌雄異株で、雌木だけでは実がなりません。

対策

開花期の合う雄木を数m以内に植えます。開花中は朝のうちに雄花を摘み、おしべを雌花のめしべにこすり付けて人工授粉すると、実付きが安定します。

サクランボ(暖地桜桃)サクランボが1本なのに実がならない

原因

佐藤錦などの甘果桜桃は多くの品種が1本では実がつきにくく、相性のよい受粉樹が必要です。暖地桜桃でも、植えて間もない若木や冬の切りすぎ、日照不足では実がつきません。

対策

名札で品種を確かめ、甘果桜桃なら開花時期の合う別品種を近くに置きます。暖地桜桃は日なたに置き、剪定は冬に枯れ枝や混んだ枝を間引く程度にとどめて、花芽のつく短い枝を残します。

ザクロザクロの花が咲いても実がならない

原因

八重咲きの花ザクロは観賞用で、実がほとんどなりません。実ザクロでも、付け根がふくらんでいない花は自然に落ちるほか、開花期の長雨で受粉がうまくいかないことがあります。

対策

名札で実ザクロの品種かを確かめます。開花期は鉢を軒下へ移して花を雨から守り、肥料は2月と収穫後の年2回にとどめて、窒素の多い肥料を控えます。

ザクロザクロの花や小さな実がぽろぽろ落ちる

原因

実にならない花が落ちるのは自然な現象です。小さな実がまとまって落ちる場合は、6〜8月の水切れや日照不足が考えられます。

対策

付け根のふくらんだ花が残っていれば心配ありません。夏は鉢の土を朝に確認して乾いていればたっぷり与え、日当たりのよい場所に置きます。

ジューンベリージューンベリーの花は咲いたのに実がならない

原因

開花中の雨や低温で受粉がうまくいかなかったか、植えて間もない若木であることが多い原因です。冬の剪定で花芽の付いた枝を切った場合もあります。

対策

鉢植えは開花中だけ雨の当たらない場所へ移します。剪定は冬に混んだ枝を間引く程度にとどめ、ふっくらした丸い花芽の付いた短い枝は残します。

パッションフルーツパッションフルーツの花は咲くのに実がならない

原因

花が1日でしぼむため受粉できていない、雨で花粉が流れた、日照不足や窒素肥料の与えすぎでつるばかり茂っているのいずれかが多い原因です。

対策

花が開いた日の午前中に人工授粉し、雨の日は鉢を軒下へ移します。1日6時間以上日の当たる場所に置き、肥料は窒素の少ない果樹用に替えます。

ヒメリンゴ花は咲くのに実がならない

原因

1本では実の付きにくいヒメリンゴを1本だけで育てているか、開花中の雨や遅霜で受粉できなかったことが考えられます。

対策

開花期の重なるアルプス乙女やほかのリンゴを近くに置き、咲いた花どうしを筆でなでて人工授粉します。開花中は鉢を軒下へ移します。

フェイジョア花はたくさん咲くのに実がならない

原因

1本では実付きの悪い品種を1本だけ植えているか、開花中の雨で受粉できなかったことが多い原因です。植えて2〜3年の若木もまだ実が付きにくい時期です。

対策

開花期の合う別の品種を近くに置き、咲いている花の雄しべを筆でなでて別の株の花に付ける人工授粉をします。鉢植えは開花中だけ軒下へ移します。

ブルーベリー実がならない

原因

1品種だけで受粉できない、土の酸度が足りない、若木に実をならせすぎた

対策

同じ系統の異品種を隣に置き、ピートモス主体の酸性用土に植え替える。開花時に筆で人工授粉し、若木は花芽を半分摘む

ブルーベリー実が小さい

原因

着果過多、肥料不足、実の肥大期の水切れ

対策

花芽を間引いて実の数を減らし、5月に追肥する。5-7月は朝夕の水やりとマルチングで乾燥を防ぐ

ブルーベリー色づいた実がなくなる

原因

ヒヨドリやムクドリによる鳥害

対策

色づき始める5月下旬-6月上旬までに網目20mm以下の防鳥ネットで株全体を覆い、裾を留めて隙間をなくす

ポポー実がならない

原因

1品種のみで受粉できない、雌性先熟のため同じ木の花では受粉しにくい

対策

異品種をもう1本植え、4月の開花時に別品種の花粉を筆や綿棒で雌しべに塗る人工授粉を数日おきに行う

ポポー花は咲くのに実が落ちる

原因

受粉不良、幼木の体力不足、実の肥大期の水切れ

対策

人工授粉を確実に行い、幼木は1果房2-3個に摘果して負担を減らす。7-9月は週1-2回たっぷり水を与える

ユスラウメユスラウメの花は咲くのに実がならない

原因

開花期の雨や低温で虫が来ず受粉が進まなかった、植えて間もない若木である、日照が足りない、のいずれかが多い原因です。

対策

日当たりのよい場所に置き、開花期は鉢を軒下へ移します。実つきを確実にしたいときは、筆で花の中をなでて人工授粉します。

ユスラウメ熟したユスラウメの実を鳥に食べられる

原因

ヒヨドリなどが赤く色づいた実を食べに来ています。実が小さく数が多いため、一度に多くを食べられやすくなります。

対策

実が色づき始めた5月下旬ごろに、株全体を防鳥ネットで覆います。熟した実から順に早めに収穫します。

ラズベリーラズベリーの花が咲かず、実がならない

原因

一季なりの品種で、翌年に実をつける新しい枝まで冬に切ってしまったことが多い原因です。日照不足や、植えたばかりの若い株の場合もあります。

対策

一季なりは収穫を終えた枝だけを根元から切り、その年に伸びた枝は残します。切ってしまった年は新しい枝を育てて翌年の収穫を待ち、鉢は日なたに置きます。

キンカンキンカンの花は咲くのに実がならない

原因

7〜9月の水切れや肥料切れで、花や幼果が育たずに落ちていることが多いです。花が少ない場合は、日照不足や3月の切りすぎで、花の咲く春の枝が減っていることが考えられます。

対策

夏は鉢植えの水やりを毎日確認し、6月の夏肥を与えます。1日6時間以上日が当たる場所に置き、剪定は混み合った枝の間引き程度に留めると、翌夏から花と実が増えます。

ミカンミカンの実が夏に次々と落ちる

原因

6〜7月の生理落果は樹が実の数を調整する自然な現象です。ただし7〜8月に落ちる場合は水切れ、肥料切れ、隔年結果の成り年で実が多すぎたことが原因になります。

対策

6月中の落果は様子を見ます。7月以降は乾燥が続けばたっぷり補水し、6月の夏肥を忘れずに与えます。葉25〜30枚に1果を目安に摘果して、残す実に養分を集中させてください。

ユズ何年たっても花が咲かず、実がならない

原因

種から育てた実生の木(実がなるまで10年以上)、植えて間もない若木、毎年の切りすぎ、日照不足のいずれかが多い原因です。

対策

剪定は3月に枯れ枝や混んだ枝を抜く程度にとどめ、枝先を切りそろえないようにします。日陰なら日なたへ移し、実生の木は気長に待つか、接ぎ木苗を植えます。

ユズ前の年はたくさん実ったのに、今年はほとんど実がない

原因

実をつけすぎた翌年に休んでしまう隔年結果です。熟した実を長く木に残した場合も起こりやすくなります。

対策

実が多い年は7〜8月に小さな実や傷のある実を間引き、収穫は年内に終えます。10〜11月の肥料で木を回復させると、毎年実りやすくなります。

レモン実が落ちる

原因

着果過多、実の肥大期の水切れ、養分不足

対策

7-8月に葉25-30枚に1果を目安に摘果し、夏は朝の水やりを日課にする。3月・6月・11月の年3回、柑橘用肥料を与える

庭木・樹木の「実がならない・太らない」事例(11件)

ウメ5〜6月に膨らみかけた実が落ちる

原因

肥大期の水切れか、受粉不良による生理落果です。実の付けすぎでも落ちます。

対策

5〜6月は庭植えでも乾けば10Lほど与え、鉢植えは毎朝水を与えます。実が多すぎる枝は葉10枚に1果を目安に摘果すると、残った実が落ちにくく大きく育ちます。

ウメモドキ花は咲くのに実が1つもつかない

原因

雌雄異株のため。雄木には実がならず、雌木でも近くに雄木がないと受粉できず実がつかない。

対策

まず花の中心にふくらんだ子房(実のもと)があるかを見て、雌木か雄木かを確かめます。雌木なら、同じ時期に咲く雄木を近くに植えるか、鉢植えの雄木を開花期だけそばに置きます。購入時は「雌木」の表示がある株を選ぶのが確実です。

オリーブ実がならない

原因

1品種のみで受粉できない、樹が若い、前年に枝先を刈り込んで花枝を落とした

対策

開花期の重なる異品種をもう1本植えるか人工授粉する。剪定は間引き中心にして前年枝を残し、3-5年は樹を育てる

オリーブ葉先が枯れる・夏に実が落ちる

原因

根詰まりで水切れしやすくなっている

対策

3-4月か9-10月に一回り大きな鉢へ、赤玉土6:腐葉土3:軽石1に苦土石灰を混ぜた土で植え替える。翌春の新芽から症状が消える

センリョウ花は咲いたのに実がならない

原因

6〜7月の開花中に雨が続いて受粉しなかったか、日陰が暗すぎる、夏の直射日光で株が弱った、実を付けた古い枝ばかりの株であることが多い原因です。

対策

鉢植えは開花中だけ軒下へ移し、置き場所は木漏れ日程度の明るい日陰にします。2〜3月に実を付けた古い枝を根元から切り、若い枝に入れ替えます。

ナンテン花は咲いたのに実がならない

原因

6月の開花期に雨が続いて受粉しなかったことが多い原因です。日当たり不足や、実の付きにくいオタフクナンテンの場合もあります。

対策

鉢植えは開花中だけ軒下へ移し、花房を軽く揺すって受粉を助けます。庭植えは古い茎を間引いて株の中まで日が当たるようにします。

ピラカンサ色づいた実が一度にほとんどなくなった

原因

ヒヨドリやツグミなどの鳥による採食。ピラカンサの実はほかの木の実が減る冬の後半に食べられることが多く、群れで来ると数日で実がなくなる。

対策

実を長く残したい枝には、色づいたころから防鳥ネットをふんわりかけます。鳥に食べられるのは自然なことなので、庭に来る鳥を楽しむと割り切るのも一つの方法です。

ピラカンサ鉢植えの葉が黄色くなって落ち、実がしぼむ

原因

鉢の水切れ。実を付けている秋から冬も水は必要で、乾いた北風や軒下の雨の当たらない場所で鉢土が乾ききると、葉と実が傷む。

対策

土の表面が乾いたら鉢底から流れるまで与え、冬も乾き具合を週に1〜2回確かめます。根詰まりで水が染み込みにくい鉢は、3月か10月に一回り大きな鉢へ植え替えます。

マンリョウマンリョウに実がならない、花が咲かない

原因

実生から3年未満の若い株、7月の開花中の長雨、強い日差しによる株の弱り、室内の暗い場所に置きっぱなしにしたことが多い原因です。

対策

春から秋は屋外の明るい日陰で育て、開花中は鉢を軒下へ移します。4月と9月に少量の肥料を施し、若い株は実が付く大きさまで育つのを待ちます。

ムラサキシキブ花は咲いたのに紫の実がほとんど残らない

原因

夏の水切れや西日による株の弱り。6〜7月の開花後に実が育つ時期に乾燥すると、若い実が落ちやすい。

対策

梅雨明けから8月は、鉢植えは朝に毎日、庭植えも晴天が続くときは株元にたっぷり水を与えます。西日の強い場所では株元を腐葉土で覆い、翌年からは午後に日陰になる場所へ移すと安定します。

ヒイラギヒイラギに実がならない

原因

雄株である、雌株でも近くに雄株がなく受粉しない、植えて間もない若木のいずれかが多い原因です。日本のヒイラギの実は冬ではなく、開花の翌年6〜7月に黒紫色に熟します。

対策

実を楽しみたい場合は雌株と表示された苗を選び、近くに雄株も植えます。冬に赤い実がなる木を求めているなら、モチノキ科のセイヨウヒイラギなど別の木を検討します。

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