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ユーカリの種類一覧|4品種の違いと選び方

ユーカリはオーストラリア原産のフトモモ科の常緑樹で、銀色の葉と切り枝をスワッグやドライにできることから人気があります。同じユーカリでも、葉の形や色、寒さへの強さ、どこまで大きくなるかは種類によって大きく違い、選び方を誤ると数年で手に負えない高さになったり、冬に葉を傷めたりします。ここでは図鑑に掲載している種類を一覧で比べ、育てる場所と楽しみ方に合う選び方をまとめました。

ユーカリの品種を比較

横にスクロールすると、ほかの項目も比べられます

ユーカリの品種ごとの写真・大きさ・難易度・日当たり・水やり・温度の比較
品種大きさの目安難易度日当たり水やり冬の最低温度
ユーカリの写真ユーカリ放任で5〜10m。剪定管理で2〜3m、鉢植えなら1〜2mを維持。中級者向け直射日光乾かし気味(庭植えは根付けば基本不要)-5°C 以上
ユーカリ・ベイビーブルーの写真ベイビーブルー鉢植えでは高さ60cm〜1.2m程度にまとまりやすい。庭植えでも剪定で1.5〜2mほどに保てます。中級者向け直射日光鉢は土の中まで乾いて1〜2日後(春秋は5〜7日に1回)-7°C 以上
ユーカリ・ポポラスの写真ポポラス鉢植えは切り戻しで1〜2m、庭植えは剪定で2〜3mに保つのが一般的。自生地では10〜20mの高木になります。中級者向け直射日光鉢は土の中まで乾いたらたっぷり(春秋は4〜5日に1回、夏は2〜3日に1回)-5°C 以上
レモンユーカリの写真レモンユーカリ鉢植えでは芯止めして1〜2mに保つのが一般的。自生地や暖地の庭植えでは10m以上の高木になります。中級者向け直射日光鉢の土が乾いたらたっぷり(春秋は3〜4日に1回、夏は毎日確認、冬は1週間に1回程度)5°C 以上

条件別のおすすめ

冬に冷える部屋なら

冬の最低温度の目安が -7°C と、この仲間の中で寒さに強い品種です。

ユーカリの選び方

育てる場所の広さで選ぶ

ユーカリの多くは成長が速く、庭植えで剪定しないと5m以上になります。ベランダや限られたスペースなら、ゆっくり育って鉢で1m前後にまとまりやすいベイビーブルーが向きます。庭で大きく育てながら切り枝をたくさん取りたいなら、成長の速いポポラスやグニーを選び、年2回の剪定で高さを保ちます。

冬の寒さで選ぶ

寒さへの強さは種類で差があり、グニーは-8°C程度、ベイビーブルーは-7°C前後まで耐えるとされ、寒冷地でも屋外で冬を越しやすい種類です。ポポラスは-5°C程度で、寒風に当たると葉が茶色く傷みます。レモンユーカリは霜に弱く、冬は5°C以上を保てる場所が必要なので、寒い地域では冬に室内へ取り込める鉢植えにします。

葉の形と色で選ぶ

コインのような丸い葉を楽しむならポポラス、小さな銀葉が枝に密に付く姿ならグニー、茎を抱く丸葉が串刺しのように連なる青い葉ならベイビーブルーです。レモンユーカリは柳のような細長い緑の葉で、銀葉の種類とは見た目が大きく異なります。

切り枝やドライの使い方で選ぶ

スワッグやリースの主役にするなら、葉が大きく形のはっきりしたポポラスが映えます。小さな葉を添えて動きを出したいならグニー、青みのあるアクセントにはベイビーブルーが向きます。どの種類も葉の締まる9〜10月に切ると、ドライにしても色が残りやすくなります。

香りで選ぶ

葉に触れたときの香りを楽しみたいなら、レモンのような香りが立つレモンユーカリが一番です。銀葉の種類もさわやかなユーカリらしい香りがあり、なかでもグニーは香りが強めとされます。香りの成分である精油は犬や猫に有害とされるので、ペットのいる家では葉をかじらせない置き場所を選びます。

手間のかけ方で選ぶ

どの種類も乾かし気味の水やりと、水はけの良い土が共通の条件です。成長が速いポポラス・グニー・レモンユーカリは、背丈を保つ剪定を毎年欠かせません。剪定の手間を減らしたいならベイビーブルーが向きますが、蒸れに弱いので枝の間引きと風通しの確保が必要です。

似た品種の見分け方

ポポラスとグニーの見分け方

ポポラスの葉は直径3〜5cmと大きめで、短い葉柄があり、枝に1枚ずつ平たく並びます。グニーの若い葉は直径2〜3cmと小さく、葉柄がほとんどなく枝に寄り添うように密に付き、青みが強めです。花屋で「ユーカリ」として売られる丸い大きな葉の切り枝は、多くがポポラスです。

ベイビーブルーとポポラスの見分け方

葉の付き方を見ると見分けられます。ベイビーブルーの葉は葉柄がなく、茎を抱くように2枚ずつ向かい合って付き、枝が葉で串刺しになったように見えます。葉の表面は白い粉をふいたような青みの強い色です。ポポラスは葉柄で枝に付き、葉の向きがそろわずに平たく並びます。

レモンユーカリとほかのユーカリの見分け方

レモンユーカリは細長い披針形の明るい緑の葉で、丸い銀葉のユーカリとは見た目で区別できます。葉を軽くこするとレモンのような香りが立つのも確かな目印です。現在はユーカリ属から近縁のコリンビア属に分類が移されていますが、園芸ではユーカリの仲間として扱われています。

品種ごとの特徴

品種に共通する水やり・置き場所・植え替えの方法はユーカリの育て方にまとめています。

そのほかの珍しい種類

国内ではほとんど流通していないため、図鑑に個別のページは作っていない種類です。名前を見かけたときの参考にしてください。

ユーカリ・グニー(Eucalyptus gunnii)

タスマニア原産で、小さな丸い銀葉が枝に密に付き、-8°C程度まで耐える寒さに強い種類です。苗木の流通は多いものの、図鑑ではユーカリの基本ページで育て方を紹介しています。

シルバードロップ(Eucalyptus gunnii 'Silver Drop')

グニーから選ばれた園芸品種で、葉が小さく枝が細かく分かれ、こんもりとまとまります。小さな銀葉を密に楽しみたい人向けとして、苗木で出回ることがあります。

アップルボックス(Eucalyptus bridgesiana)

若い枝に丸い銀灰色の葉を付け、ポポラスに似た姿になる種類です。名前は樹皮の質感がリンゴの木に似ることに由来するとされます。国内では苗木の流通は限られます。

ユーカリ・ニコリー(Eucalyptus nicholii)

柳のように細い葉が垂れ下がり、ペパーミントのような香りがあることからウィローペパーミントとも呼ばれます。細葉の姿は銀の丸葉の種類とは雰囲気が大きく異なります。