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イングリッシュラベンダーの育て方

Lavandula angustifolia公開日: 最終更新日:

イングリッシュラベンダーの育て方の要点

開花
5〜7月
植えどき
3〜4月・10月
水やり
鉢は土が乾いて1〜2日後。寒冷地の庭植えは根付けば雨任せ
置き場所
直射日光

Hapot編集部より

イングリッシュラベンダーは、ラベンダーの中で最も香りが甘く上品で、寒さに最も強い系統です。ラベンダー全般と比べると、-15°C前後の冷え込みにも耐える一方、日本の梅雨から夏の蒸れには最も弱く、北海道や東北、高冷地など夏が涼しい地域で真価を発揮する品種群です。

学名は Lavandula angustifolia で、コモンラベンダーやトゥルーラベンダーとも呼ばれます。北海道・富良野のラベンダー畑の主役もこの系統で、富良野で選ばれた「おかむらさき」「濃紫早咲」などの品種が知られています。精油は樟脳のようなツンとした香りが少なく、酢酸リナリルを多く含む穏やかな香りが特徴で、ポプリやサシェ、ハーブティー、お菓子の香り付けまで幅広く使えます。

花穂は短めでまっすぐ立ち、開花は関東の平野部で5月下旬〜6月、寒冷地では6〜7月です。暖地で育てる場合は鉢植えにして、梅雨と真夏を涼しく乗り切る工夫が欠かせません。

イングリッシュラベンダーの姿

分類・基本データ

科
シソ科
属
ラベンダー属 Lavandula
種
イングリッシュラベンダー
別名
コモンラベンダー、トゥルーラベンダー、真正ラベンダー、アングスティフォリア、Lavandula angustifolia
原産地
地中海沿岸西部の、フランス南部やスペイン、イタリアなどの標高の高い山地の乾いた斜面が原産とされます。冷涼な高地に自生していたことが、寒さに強く蒸し暑さに弱い性質につながっています。

イングリッシュラベンダーの育て方の5つのポイント

水やり

鉢は土が乾いて1〜2日後。寒冷地の庭植えは根付けば雨任せ

日光

直射日光

温度の目安

-15〜30°C(寒さに強く、暑さと蒸れに弱い)

湿度

30-50%

土

水はけの良い弱アルカリ性の土(有機質は少なめ)

イングリッシュラベンダーはどれくらい大きくなる?

大きさの目安

草丈30〜60cm、株張り40〜60cmほどで、ラベンダーの中では小〜中型です。「ヒドコート」など矮性の品種は30〜40cmにまとまり、鉢植えに向きます。

成長の速さ

やや遅い

温度の目安(耐寒〜耐暑)

-15〜30°C(寒さに強く、暑さと蒸れに弱い)

ケアのポイント

肥料

3月と9月に緩効性肥料をごく少量

成長速度

やや遅い

毒性

人への強い毒性は知られていないとされる。精油は猫に負担になるとされるため、猫のいる部屋では焚かない

寒冷地では庭植え、暖地では動かせる鉢植えが基本です。花後すぐの刈り込みと、夏の西日・長雨を避ける置き場所で、蒸れによる枯れ込みを防ぎます。

育て方の詳細

苗・株の選び方

良い苗は、株元から枝が4〜5本以上分かれて低くこんもりしていること、葉が灰緑色で詰まり節間が短いこと、ラベルに品種名か「アングスティフォリア」の表記があることの3点で選びます。

避けたいのは、花穂が咲きそろって株元の葉が黄色くなった売り残りの苗と、茎がひょろりと伸びた徒長苗です。店頭の「ラベンダー」がラバンディンやフレンチ系のこともあるため、学名を確かめます。暖地で育てるなら、株がコンパクトにまとまる「ヒドコート(ヒッドコート)」や「マンステッド」などの小型品種を鉢で育てると、梅雨や夏に軒下へ動かしやすく管理が楽です。

置き場所・日当たり

基本はラベンダーと同じく日当たりと風通しのよい場所ですが、イングリッシュラベンダーは寒さに強く暑さに最も弱い系統なので、地域で置き方を変えます。北海道や東北、標高の高い地域なら、1日6時間以上日の当たる庭に地植えするのがいちばん長持ちします。冬の雪や-15°C前後の冷え込みにも耐え、防寒はほとんど要りません。

関東以西の平野部では鉢植えが向いています。梅雨は雨の当たらない軒下、7〜8月は午後の西日を避けられる東向きの明るい場所に移し、鉢をすのこやレンガの上に置いて鉢の中の熱と湿気を逃がします。

よくある失敗は、暖地で花壇に植えっぱなしにし、8月に株の内側から茶色く枯れ込むことです。枯れた枝を緑の葉が残る位置まで切り、鉢に上げて涼しい半日陰で休ませると、9月下旬ごろ新芽が出て持ち直すことがあります。

水やりの詳細

水やりの基本はラベンダーと同じく乾かし気味ですが、イングリッシュラベンダーは根が細く、夏の高温期に鉢の中が蒸れると一気に根腐れする点に特に注意します。鉢植えは土の表面が乾いて1〜2日後、春と秋は週1〜2回が目安です。夏は日中に与えると鉢の中が蒸し風呂になるため、真夏の水やりは朝の涼しい時間だけにします。

寒冷地の庭植えは、根付けば雨だけで育ち、冬は雪の下でも水やりは不要です。暖地の鉢は冬も土が乾いて3〜4日後、暖かい日の午前中に控えめに与えます。

よくある失敗は、夏にしおれた株を見て夕方にたっぷり水を与え、翌朝には下葉が黒く傷んでいることです。暑さによる一時的なしおれは夕方に戻ることが多いので、まず鉢を涼しい場所へ移し、土が乾いているときだけ翌朝に与えます。

最適な土の作り方

市販のハーブ用土に軽石を2割足すか、赤玉土小粒5、軽石3、腐葉土2の配合に、苦土石灰をひと握り混ぜて弱アルカリ性に寄せます。イングリッシュラベンダーは系統の中でも過湿に敏感なので、腐葉土などの有機質は2割までにして、水はけを最優先にします。鉢は通気性のよい素焼き鉢かスリット鉢を選び、鉢底石を3cmほど敷きます。寒冷地の庭植えは、植え付けの2週間前に苦土石灰を1平方メートルあたり100gほどすき込み、20〜30cm盛り土をして植えると、雪解け水がたまらず根が傷みません。

剪定・切り戻し

剪定は年2回で、花後の刈り込みは開花が終わり次第、関東では6月中、寒冷地では7月中に行います。イングリッシュラベンダーは株がこんもり丸くまとまる性質なので、花茎を付け根から切ったうえで、株全体を半球形に整えるように、今年伸びた緑の部分の半分ほどを刈り込みます。秋の9〜10月にも軽く形を整えます。

葉のない茶色い木質部まで切り込まないことが最大の注意点で、この系統は古い枝からの芽吹きが特に弱いとされます。

よくある失敗は、花を長く楽しもうと刈り込みを8月まで遅らせ、蒸れて株の中心が枯れることです。中心が抜けた株は、残った外側の枝を軽く整えて秋に新芽を育て、翌春の挿し木で若い株を用意しておくと安心です。

  1. 1

    花後すぐに剪定ばさみを用意する

    関東では6月中、寒冷地では7月中の、花が終わり次第行います。よく切れる剪定ばさみと、収穫した花穂を束ねる輪ゴムを用意します。

  2. 2

    花茎を付け根から切る

    花穂の付いた花茎を、株の葉の上の付け根で切り取ります。花穂はドライフラワーやサシェに使えます。

  3. 3

    緑の部分の半分を刈り込む

    今年伸びた緑の枝の半分ほどを刈り込み、株全体が半球形になるよう整えます。中心の混み合った枝も少し抜きます。

  4. 4

    木質部まで切り込まない

    葉のない茶色い木質部まで切ると芽が出にくい系統です。必ず緑の葉が数枚残る位置で切りそろえます。

  5. 5

    9〜10月に枝先を軽く整える

    秋に伸びた枝先を軽く切りそろえ、冬に向けて形を整えます。株が古く中心が抜けてきたら、挿し木で若い株を用意します。

植え替え

鉢植えは1〜2年に1回、3〜4月か9〜10月に植え替えます。イングリッシュラベンダーは根が細く傷みやすいので、根鉢は肩と底の土を軽く落とす程度にして、ひと回り大きな素焼き鉢へ移します。暖地では、鉢を大きくしすぎると土が乾きにくく夏に蒸れるため、6〜7号鉢で止め、古くなった株は挿し木の若い株に更新するほうが長く楽しめます。寒冷地で庭へ下ろす場合は、4〜5月か9月中に植え付け、冬までに根を張らせます。

よくある失敗は、梅雨入り直前の6月に植え替えて根が回復しないまま蒸れ、株が丸ごとしおれることです。その場合は雨の当たらない明るい日陰で乾かし気味に管理し、回復しなければ元気な枝先で挿し木をして株を残します。

  1. 1

    3〜4月か9〜10月に素焼き鉢と用土を用意する

    ひと回り大きな素焼き鉢、赤玉土小粒5・軽石3・腐葉土2に苦土石灰をひと握り混ぜた用土、鉢底石を用意し、前日から水を控えます。

  2. 2

    根鉢の肩と底の土を軽く落とす

    株を鉢から抜き、根鉢の肩と底の土だけを指で軽く落とします。根が細く傷みやすいので、根鉢の中心は崩しません。

  3. 3

    鉢底石を厚めに敷いて植え付ける

    鉢底石を3cmほど敷き、株元の高さが元と同じになるように植えます。株元に土を盛り上げると蒸れるので、平らに整えます。

  4. 4

    暖地は6〜7号鉢で止める

    暖地では鉢を大きくしすぎると土が乾かず夏に蒸れます。6〜7号鉢で止め、古くなった株は挿し木の若い株に替えます。

  5. 5

    1週間は明るい日陰で休ませる

    鉢底から流れるまで水を与え、1週間は雨の当たらない明るい日陰に置きます。その後は日なたに戻し、乾かし気味に管理します。

増やし方

増やし方は挿し木と種まきの2通りです。品種の香りや花色をそのまま残すなら挿し木で、適期は4〜6月か9〜10月です。花の付かない若い枝先を8cmほどに切り、下葉を取って挿し木用土に挿せば、3〜4週間で発根します。

イングリッシュラベンダーはラベンダーの中では種から育てやすい系統で、3〜4月に種をまけます。種は寒さに当たると発芽がそろいやすいとされるため、湿らせた種を冷蔵庫で2〜4週間冷やしてからまくと発芽率が上がります。ただし種からの株は花色や香りに個体差が出て、開花は翌年以降になります。

よくある失敗は、種に厚く土をかけてしまい、いつまでも芽が出ないことです。光を好む性質があるとされるので、ごく薄く土をかけるか押さえるだけにして、乾かさないよう底面から給水します。

  1. 1

    4〜6月か9〜10月に道具をそろえる

    清潔なハサミ、挿し木用土を入れた3号ポット、割り箸、ラベルを用意します。花の付かない若い枝が伸びている株を選びます。

  2. 2

    枝先を8cmほどに切る

    花やつぼみの付いていない今年の枝先を8cmほどに切ります。茶色く木質化した部分は発根しにくいので使いません。

  3. 3

    下葉を取り水に1時間浸ける

    土に埋まる下半分の葉を取り、切り口を斜めに整えます。1時間ほど水に浸けて吸水させてから挿します。

  4. 4

    湿らせた用土に3cm挿す

    割り箸で穴をあけて3cmほどの深さに挿し、周りの土を軽く押さえます。挿した後は鉢底から流れるまで水を与えます。

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    3〜4週間は明るい日陰で管理する

    雨と直射日光の当たらない明るい日陰に置き、土の表面が乾きかけたら水を与えます。新芽が伸びたら日なたに慣らします。

病害虫対策

ラベンダーの仲間に共通して病害虫は少なめですが、イングリッシュラベンダーは暖地の梅雨から夏に灰色かび病や根腐れが出やすい系統です。花後すぐに刈り込んで株の中に風を通し、鉢は雨の当たらない場所へ移すことが、いちばんの予防になります。株元にたまった枯れ葉や落ちた花がらは、梅雨入り前に取り除きます。寒冷地では、春先にアブラムシ、乾いた夏にハダニがつくことがあり、葉裏に水をかけて洗い流すか、見つけ次第取り除きます。

よくある失敗は、梅雨の間に灰色のカビが生えた花穂を放置し、茎から株全体へ広げてしまうことです。カビの出た花穂と枝はすぐ切り取って処分し、残りの株を軒下で乾かし気味に管理すると、被害を止められます。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
種蒔き
開花
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 3月緩効性肥料をごく少量・植え替え
  • 4月種まき・挿し木・寒冷地の植え付け
  • 6月収穫と花後の刈り込み(関東)・梅雨は軒下へ
  • 7月寒冷地の刈り込み・暖地は西日を避ける
  • 9月挿し木・植え替え・少量の追肥
  • 10月枝先を軽く整える・秋の植え付け

季節ごとの管理

春の管理

3月に緩効性肥料をごく少量与え、水は土が乾いて1〜2日後に与えます。日当たりのよい戸外に置き、新芽にアブラムシがついたら早めに取り除きます。寒冷地は雪解け後に枯れ枝を整理し、4〜5月に植え付けを行います。

夏の管理

開花後すぐに花穂を収穫し、株を半球形に刈り込みます。暖地では梅雨は軒下、7〜8月は西日の当たらない明るい場所へ移し、水は朝だけ与え、肥料は止めます。株の内側の蒸れと根腐れが最も起きやすい季節です。

秋の管理

9〜10月は挿し木と植え替えの適期です。水は週1回程度に戻し、9月に緩効性肥料をごく少量与えます。日当たりのよい場所に戻して株を充実させ、秋の長雨が続くときは鉢を軒下へ移して根腐れを防ぎます。

冬の管理

寒さに強く、-15°C前後まで戸外で冬越しできるとされます。水は土が乾いて3〜4日後の暖かい午前中に与え、肥料は与えません。日当たりのよい戸外に置き、霜柱で株が浮き上がりやすい場所では株元に軽石を敷きます。

11月の作業をくわしく知りたいときは冬の寄せ植えや秋の植え替えの記事も参考になります。

よくあるトラブルと対策

夏に株の中心から茶色く枯れる

原因

暖地の梅雨から夏の蒸れです。イングリッシュラベンダーはラベンダーの中で最も高温多湿に弱く、株の内側に湿気がこもると枝が次々に枯れます。

対策

枯れた枝を緑の葉が残る位置まで切り、鉢を雨の当たらない明るい半日陰へ移します。翌年は花後すぐに株を半球形に刈り込み、梅雨入り前に風を通します。

暖地で育てると花穂が少ない

原因

日照不足か、冬の寒さに十分当たっていないことが考えられます。冬に室内へ取り込むと花芽がそろいにくいとされます。

対策

1日6時間以上日の当たる場所に置き、冬も戸外で寒さに当てます。肥料は3月と9月にごく少量にとどめ、窒素の与えすぎを避けます。

花穂に灰色のカビが生える

原因

灰色かび病です。梅雨の長雨で花穂や枝が湿ったままになると発生し、放置すると茎から株全体へ広がります。

対策

カビの出た花穂と枝をすぐ切り取って処分します。鉢は軒下へ移し、株元の枯れ葉を取り除いて乾かし気味に管理します。

植え替えた後に株がしおれる

原因

根が細く傷みやすい系統で、根鉢を崩しすぎたか、梅雨や真夏など根が回復しにくい時期に植え替えたことが原因です。

対策

雨の当たらない明るい日陰に置き、水は土が乾いてから控えめに与えます。回復しない場合は元気な枝先を挿し木にして株を残します。

種をまいても芽が出ない

原因

土を厚くかけすぎたか、低温に当てずにまいたことが考えられます。光を好み、寒さに当たると発芽がそろいやすい性質があるとされます。

対策

湿らせた種を冷蔵庫で2〜4週間冷やしてから、3〜4月にまきます。土はごく薄くかけ、底面給水で乾かさないように管理します。

ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

イングリッシュラベンダーの花言葉・風水

花言葉

ラベンダーの花言葉には「沈黙」「あなたを待っています」「清潔」などがあります。イングリッシュラベンダーは、古くからヨーロッパで洗濯や入浴の香り付けに使われてきた系統で、語源とされるラテン語の lavare(洗う)にちなむ「清潔」が特によく似合います。

風水・縁起

風水では紫は精神を落ち着かせ、品格を高める色とされます。甘く穏やかな香りのイングリッシュラベンダーは、寝室や玄関に乾燥させた花束を飾ると、気持ちを鎮めて安眠を助けるといわれます。富良野の畑のように一面に咲く姿から、穏やかな暮らしの象徴とも見なされています。

イングリッシュラベンダーのよくある質問

Qイングリッシュラベンダーとラバンディンの違いは何ですか?回答を見る
A

香りの質ならイングリッシュラベンダー、暑さへの強さと株の大きさならラバンディンが上です。イングリッシュラベンダーは草丈30〜60cmで、樟脳臭の少ない甘く穏やかな香りが特徴ですが、暖地の夏の蒸れに弱い系統です。ラバンディンはイングリッシュラベンダーとスパイクラベンダーの交雑種で、1m近い大株になり、暑さと多湿に比較的強い反面、香りに樟脳のようなすっきりした成分が加わります。寒冷地ならイングリッシュ、関東以西の庭植えならラバンディンが選びやすいでしょう。

Qイングリッシュラベンダーは関東や関西の暖地でも育てられますか?回答を見る
A

育てられますが、鉢植えで夏の置き場所を変えることが条件です。イングリッシュラベンダーはラベンダーの中で最も蒸れに弱く、暖地の庭植えでは梅雨から8月に株の内側から枯れ込みやすくなります。6〜7号の素焼き鉢に水はけ最優先の土で植え、花後すぐに株を刈り込み、梅雨は軒下、7〜8月は西日の当たらない明るい場所へ移します。「ヒドコート」など株が小さくまとまる品種を選ぶと管理が楽です。

Qイングリッシュラベンダーの花が咲かないのはなぜですか?回答を見る
A

日照不足か、冬の寒さに十分当たっていないことが主な原因です。イングリッシュラベンダーは1日6時間以上の日光が必要で、半日陰では茎が間延びして花穂が上がりません。また冬の低温に当たることで花芽がそろいやすくなるとされ、冬に室内へ取り込んだ株は花が少なくなりがちです。冬も日当たりのよい戸外に置き、肥料は3月と9月にごく少量にとどめると、5月下旬〜6月に花穂が上がりやすくなります。

Qイングリッシュラベンダーはハーブティーやお菓子に使えますか?回答を見る
A

使えます。ラベンダーの中で食用や飲用に最も向くのがイングリッシュラベンダーです。樟脳のような成分が少なく、甘く穏やかな香りなので、ハーブティーやクッキー、シロップの香り付けに使われます。花穂の1〜3割が咲いた頃に収穫し、風通しのよい日陰で乾かしてから使います。香りが強いので、ティーならカップ1杯に乾燥した花小さじ半分ほどから試します。農薬を使っていない株の花を使い、妊娠中や持病のある方は控えめにします。

Qイングリッシュラベンダーの剪定はいつ、どこを切ればいいですか?回答を見る
A

花が終わったらすぐ、関東なら6月中、寒冷地なら7月中に刈り込みます。花茎を付け根から切ったうえで、今年伸びた緑の部分の半分ほどを刈り、株全体を半球形に整えます。葉のない茶色い木質部まで切ると芽が出にくいので、必ず緑の葉が残る位置で切ります。9〜10月にも伸びた枝先を軽く整えると、冬から春にかけて株がこんもりした形を保てます。刈り込みを8月まで遅らせると、蒸れて株の中心が枯れやすくなります。

Qイングリッシュラベンダーは種から育てられますか?回答を見る
A

育てられます。ラベンダーの中では種から育てやすい系統です。3〜4月に、湿らせた種を冷蔵庫で2〜4週間冷やしてからまくと発芽がそろいやすくなります。光を好むとされるので、土はごく薄くかけ、底面給水で乾かさないように管理します。本葉が4〜5枚になったら小鉢に移し、花が咲くのは翌年以降です。種からの株は花色や香りに個体差が出るため、品種の性質をそのまま残したいときは4〜6月か9〜10月の挿し木で増やします。

Qイングリッシュラベンダーの冬越しに防寒は必要ですか?回答を見る
A

ほとんど必要ありません。-15°C前後まで耐えるとされ、ラベンダーの中で最も寒さに強い系統です。北海道や東北でも、日当たりと水はけのよい庭なら雪の下で冬を越します。注意したいのは寒さより過湿で、雪解け水がたまる場所では20〜30cm盛り土をして植えます。暖地の鉢植えも冬は戸外の日なたに置き、水は土が乾いて3〜4日後の暖かい午前中に控えめに与えます。室内の暖かい場所に入れると、徒長して翌春の花が減ります。

ラベンダーのほかの品種

ラベンダー としてまとめている他の品種です。

ラベンダーの種類一覧(4種)を写真で比較する

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この記事について

執筆: Hapot編集部

植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。

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