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ニオイアヤメの育て方

Iris germanica 'Florentina'(I. × germanica var. florentina)、Iris pallida など最終更新日:

Hapot編集部より

ニオイアヤメは、乾燥ぎみの日なたを好み、植えっぱなしで毎年5月ごろに香りのある花を咲かせる、ジャーマンアイリスの仲間です。ニオイイリスとも呼ばれ、白に淡い青紫がかった花の「フロレンティナ」や、淡い藤色の花のイリス・パリダが代表的です。花そのものにも甘い香りがありますが、名前の由来になったのは根茎の香りで、掘り上げて乾燥させ、数年寝かせた根茎はスミレに似た香りを帯びます。この根茎は「オリスルート」と呼ばれ、香水やポプリの香りを長持ちさせる保留剤として古くから使われてきました。育て方は一般的なジャーマンアイリスと同じで、根茎の上半分を地表に出す浅植えが最大のポイントです。日本の梅雨の多湿は根茎の腐敗を招きやすいため、水はけの良い場所を選びます。根茎にはペットや人に有害な成分が含まれるので、口にしないよう注意してください。

ニオイアヤメの姿

分類・基本データ

科
アヤメ科
属
アヤメ属 Iris
種
ニオイアヤメ
別名
ニオイイリス、オリス、イリス・フロレンティナ、イリス・パリダ、アイリス・パリダ、オリスルート
原産地
地中海沿岸から南ヨーロッパの乾いた丘陵に分布するアヤメの仲間で、フロレンティナは古くからイタリアのフィレンツェ周辺で栽培されてきたことで知られます。イリス・パリダはクロアチアなどアドリア海沿岸の原産とされ、どちらも根茎を香料に使うために育てられてきました。

ニオイアヤメの育て方の5つのポイント

水やり

鉢植えは土がしっかり乾いてから。地植えは根付けば降雨のみ

日光

直射日光

温度の目安

-15-30°C(耐寒性は強い。高温多湿に弱い)

湿度

40-60%

土

水はけの良い、中性〜弱アルカリ性の土

ニオイアヤメはどれくらい大きくなる?

大きさの目安

草丈は50〜90cmほどで、剣のような灰緑色の葉が扇状に広がり、その間から花茎が立ち上がります。花は直径8〜10cmほど。根茎が年々横に広がり、株が大きくなります。

成長の速さ

中(根茎が年々横に広がる)

温度の目安(耐寒〜耐暑)

-15-30°C(耐寒性は強い。高温多湿に弱い)

ケアのポイント

肥料

3月と花後の6月に緩効性肥料を少量(窒素の多い肥料は控える)

成長速度

中(根茎が年々横に広がる)

毒性

ASPCA(米国動物虐待防止協会)では、アイリス(アヤメ属)は犬・猫・馬に有毒とされ、とくに根茎に多い刺激性の成分により、よだれや嘔吐、下痢などが起こることがある。乾燥させた根茎の粉は皮膚や呼吸器のアレルギーを起こすことがあるので、扱うときは手袋を着ける

浅植えと水はけ、この2つで根茎の腐れを防げます。日なたに植え、3〜4年に1回、花後に株分けして更新します。

育て方の詳細

苗・株の選び方

苗や根茎を選ぶときは、根茎が太く固く締まっていて、押してもへこまないこと、葉に張りがあり灰緑色がくすんでいないこと、根茎に傷やカビ、黒ずみがないことの3点を確認します。品種名がはっきり書かれたものを選ぶと、花色や香りの違いを楽しめます。

避けたいのは、根茎がやわらかくぶよぶよしている株や、悪臭がする株で、軟腐病にかかっている可能性があります。葉先が広く枯れ込んでいる株も、根が傷んでいることがあります。根茎は植え付け適期の7〜9月に出回るものを買うと、すぐに植えられて失敗が少なくなります。

置き場所・日当たり

1日5〜6時間以上、日が当たる場所に植えます。日照が足りないと葉ばかり茂って花芽が付かず、株も軟弱になります。原産地は地中海沿岸の乾いた丘陵で、湿った場所や水がたまる低い場所は苦手です。地植えなら、土を10cmほど盛って高植えにすると、梅雨の長雨でも根茎が蒸れにくくなります。鉢植えは日当たりの良いベランダに置き、梅雨の長雨の時期は軒下に移すと安心です。耐寒性は強く、冬も屋外のままで越冬します。

よくある失敗は、半日陰の湿った花壇に植えて、何年も花が咲かず根茎が腐ってしまうことです。花が咲かない株は、花後の7〜9月に掘り上げ、日当たりと水はけの良い場所へ植え直します。

水やりの詳細

ニオイアヤメは乾燥に強く、水のやりすぎが失敗の最大の原因です。地植えは根付いてしまえば、真夏に晴れが何日も続くとき以外は水やりの必要はありません。鉢植えは土がしっかり乾いてから、鉢底から流れるまでたっぷり与えます。目安は春と秋で週1回、夏は乾き具合を見て週2回ほど、冬は月に1〜2回です。水は根茎にかけず、株の周りの土に注ぎます。根茎の上に水がたまると腐りやすくなるためです。

よくある失敗は、ほかの草花と同じように毎日水を与え、梅雨どきに根茎がやわらかく腐ることです。受け皿に水をためたままにしないでください。根茎を押してぶよぶよしていたら、水を止めて掘り上げ、傷んだ部分を切り取って乾かします。

最適な土の作り方

水はけを最優先にした、中性から弱アルカリ性の土が向いています。鉢植えなら赤玉土小粒5、腐葉土2、軽石か川砂3が目安で、市販の草花用培養土に軽石を3割混ぜても使えます。酸性に傾いた土を嫌うので、地植えでは植え付けの2週間前に苦土石灰を1㎡あたり100gほどまき、よく耕しておきます。腐葉土や堆肥は少なめにし、窒素の多い肥料は元肥に入れません。窒素が多いと葉ばかり茂り、根茎も腐りやすくなるためです。粘土質の庭では、川砂や軽石を3割ほど混ぜて水はけを改善し、高植えにします。

剪定・切り戻し

手入れの中心は花がら摘みと、枯れ葉の整理です。花は1本の花茎に数輪が順に咲くので、咲き終わった花はそのつど付け根から摘み取ります。すべての花が終わったら、花茎を根茎の近くで切り取ります。種を付けさせないことで、根茎に養分がたまり、翌年の花付きが良くなります。葉は光合成で根茎を太らせるので、緑のうちは切らずに残します。夏から秋に先端が茶色く枯れた葉は、枯れた部分だけを切りそろえ、晩秋には外側の枯れ葉を取り除いて根茎に日を当てます。

よくある失敗は、見た目を整えようと緑の葉を短く刈り込みすぎて、翌年の花が減ることです。葉を切るのは枯れた部分だけにとどめます。

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    咲き終わった花を摘む

    4月下旬〜5月の開花期は、しぼんだ花をそのつど付け根から摘み取ります。つぼみは傷つけないようにします。

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    花茎を根元で切る

    1本の花茎の花がすべて咲き終わったら、花茎を根茎の近くで切り取り、種を付けさせないようにします。

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    緑の葉は残す

    緑の葉は根茎に養分をためるので切りません。見た目を整えるための刈り込みはしないようにします。

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    枯れた葉先を切りそろえる

    夏から秋に茶色く枯れた葉先は、枯れた部分だけを斜めに切りそろえます。

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    晩秋に枯れ葉を取り除く

    外側の枯れ葉を株元から取り除き、根茎に日と風が当たるようにします。取った葉は片付けて病気を防ぎます。

植え替え

植え付けと植え替えの適期は、花後の7〜9月です。鉢植えは2年に1回、地植えは3〜4年に1回を目安に掘り上げます。根茎が混み合って中心部の古い根茎から花が咲かなくなったら植え替えの合図です。掘り上げた根茎は、古く芽のない部分を切り取り、葉を10〜15cmほどに切りそろえてから植え付けます。植えるときは、根茎の上半分が地表に出る浅植えにし、根だけを土に広げます。芽の向きをそろえて植えると、株が同じ方向に広がっていきます。植え付け後は軽く水を与え、その後は土が乾いてから与えます。深く植えると根茎が腐りやすく花も咲きにくくなるので注意します。

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    時期と道具をそろえる

    適期は花後の7〜9月です。スコップ、清潔なナイフ、水はけの良い用土、鉢植えなら一回り大きな浅めの鉢と鉢底石を用意します。

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    株を掘り上げる

    根茎を傷つけないよう、株の周りに広くスコップを入れて掘り上げます。鉢植えは鉢から抜き、根の周りの土を軽く落とします。

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    根茎と葉を整理する

    芽のない古い根茎や傷んだ部分を切り取ります。葉は扇形を保ったまま、10〜15cmほどに切りそろえます。

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    根茎を浅く植える

    土を山形に盛って根茎をのせ、根を周りに広げます。根茎の上半分が地表に出る高さで、根だけを土で覆います。

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    控えめに水を与える

    植え付け後に軽く水を与え、その後は土が乾いてから与えます。根茎の上には水をかけないようにします。

増やし方

株分けで増やすのが一般的で、適期は花後の7〜9月です。掘り上げた根茎を、葉が1〜2束付いた長さ5〜10cmほどの単位に、手で折るか清潔なナイフで切り分けます。切り口は半日から1日ほど日陰で乾かしてから植えると、腐りにくくなります。分けた根茎は浅植えにし、株の間を30cmほどあけて植えます。植え付けた年は根を張ることに力を使うため、花が咲くのは翌年以降になることが多いです。種からも育てられますが、開花まで数年かかり、親と同じ花にならないことがあるため、品種を残すなら株分けにします。分けた根茎の一部を香りの観察用に取り分け、乾かして保管しておくと、オリスルートの香りの変化も楽しめます。

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    花後に株を掘り上げる

    適期は7〜9月です。混み合った株を掘り上げ、根茎の周りの土を手で落とします。

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    根茎を切り分ける

    葉が1〜2束付いた長さ5〜10cmほどの単位に、手で折るか清潔なナイフで切り分けます。中心の古い根茎は除きます。

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    切り口を乾かす

    切り分けた根茎は、日陰で半日から1日ほど置いて切り口を乾かします。腐りを防ぐための大切な工程です。

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    浅植えで植え付ける

    根茎の上半分を地表に出し、芽の向きをそろえて30cmほど間隔をあけて植えます。根だけを土に広げて覆います。

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    乾かしぎみに根付かせる

    植え付け後は軽く水を与え、その後は土が乾いてから与えます。花が咲くのは翌年以降になることが多いです。

病害虫対策

最も注意したいのは、根茎がやわらかく腐る軟腐病です。梅雨や長雨の時期に、根茎がぶよぶよになって悪臭を放ち、葉が根元から倒れます。見つけたら傷んだ部分を健全な部分まで切り取り、切り口を乾かしてから水はけの良い場所に植え直します。予防は浅植えと水はけの確保、窒素肥料を控えることです。葉に褐色の斑点が出る病気が出ることもあり、病斑の出た葉は取り除きます。害虫は春の新芽や花茎に付くアブラムシ、葉を食べるヨトウムシやナメクジで、見つけしだい取り除きます。

よくある失敗は、根茎の上に落ち葉や腐葉土を厚くかぶせて、湿気がこもって腐らせることです。根茎の上は覆わず、日と風が当たるようにします。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
開花
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 3月芽出しの肥料を少量
  • 5月花がら摘み・アブラムシのチェック
  • 6月花茎を切る・花後の肥料・梅雨は軒下へ
  • 7月植え替え・株分け
  • 8月植え替え・株分け(根茎の切り口を乾かす)
  • 9月植え付けを終える
  • 11月枯れ葉を取り除く

季節ごとの管理

春の管理

3月に緩効性肥料を少量与えます。4月下旬から5月が開花期で、咲き終わった花はこまめに摘みます。水は土が乾いてから与えます。花茎や新芽に付くアブラムシに注意します。

夏の管理

花茎は根元で切り取り、6月に花後の肥料を少量与えます。梅雨は根茎が蒸れて腐りやすいので、鉢植えは軒下に移します。7月から9月は植え替えと株分けの適期です。真夏の水やりは土の乾き具合を見て控えめにします。

秋の管理

株分けや植え付けは9月中に終えると、冬までに根が張ります。枯れた葉先を切りそろえ、晩秋には外側の枯れ葉を取り除いて根茎に日を当てます。水は土が乾いてから与え、肥料は与えません。

冬の管理

葉の一部が枯れても根茎は休んだまま冬を越します。寒さに強く、屋外のままで管理できます。水は鉢の土が乾いたら月に1〜2回、暖かい日の午前に与え、肥料は与えません。根茎の上を厚く覆うと蒸れるので、霜よけは不要です。

よくあるトラブルと対策

根茎がぶよぶよになって悪臭がする

原因

軟腐病などによる根茎の腐敗です。梅雨どきの多湿、深植え、窒素の多い肥料が重なると起こりやすくなります。

対策

株を掘り上げ、やわらかい部分を固い部分まで切り取り、切り口を1〜2日乾かします。水はけの良い場所に浅植えで植え直し、水やりを控えます。

「病気・カビ・斑点」の原因の見分け方と対処を詳しく

葉は茂るのに花が咲かない

原因

日照不足、深植え、根茎の混み合い、または窒素肥料の与えすぎが原因です。

対策

花後の7〜9月に掘り上げ、若い根茎を選んで日当たりの良い場所に浅植えし直します。肥料は少なめにし、窒素の多い肥料は控えます。

「花が咲かない」の原因の見分け方と対処を詳しく

葉が根元から倒れてくる

原因

根茎の腐れか、植え付け直後で根が張っていないことが考えられます。

対策

根茎を押してやわらかければ腐れなので、傷んだ部分を切り取って植え直します。固ければ、葉を短く切りそろえて根付くのを待ちます。

「根腐れ・株元が腐る」の原因の見分け方と対処を詳しく

葉に褐色の斑点が出る

原因

葉に斑点の出る病気です。長雨や風通しの悪さで広がりやすくなります。

対策

斑点の出た葉を取り除き、枯れ葉もこまめに片付けて株元の風通しを良くします。株の上から水をかけないようにします。

「病気・カビ・斑点」の原因の見分け方と対処を詳しく

花茎や新芽に小さな虫がびっしり付く

原因

アブラムシです。春の新芽や伸びてきた花茎に付きやすく、つぼみの生育が悪くなります。

対策

見つけたら水で洗い流すか、テープで取り除きます。数が多い場合は園芸用の殺虫剤を使い、つぼみが開くのを妨げないようにします。

「花が咲かない」の原因の見分け方と対処を詳しく

ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

ニオイアヤメの花

ニオイアヤメの花
ニオイアヤメの花(イメージ)

ニオイアヤメは、4月下旬から5月にかけて、ジャーマンアイリスと同じ形の香りのある花を咲かせます。花は直径8〜10cmほどで、上に立つ3枚の花びらと、外側に垂れる3枚の花びらからなり、垂れる花びらの付け根にはひげのような突起があります。「フロレンティナ」は白に淡い青紫がかった花、イリス・パリダは淡い藤色の花で、どちらも甘い香りがあります。

1本の花茎に数輪が順に咲くので、しぼんだ花はそのつど摘み取り、すべて咲き終わったら花茎を根元で切ります。

ニオイアヤメの花言葉・風水

花言葉

ニオイアヤメ単独の花言葉は定まっていませんが、アイリス全般の花言葉として「希望」「信じる心」「メッセージ」などが知られています。ギリシャ神話で神々の伝言を虹に乗せて運ぶ女神イリスにちなむとされ、虹のようにさまざまな花色があることも名前の由来といわれます。

風水・縁起

ニオイアヤメについて、風水で広く知られた決まった意味づけはありません。一般に、剣のようにまっすぐ伸びる葉は邪気を払い、香りのある花は空間を清めるといわれます。日当たりの良い庭の南側や玄関前に植えると、育つ条件の面でも理にかなっています。

ニオイアヤメのよくある質問

Qニオイアヤメの根茎(オリスルート)はどうやって香りを出すのですか?回答を見る
A

掘り上げた根茎を乾燥させ、長く寝かせることで、スミレに似た香りが生まれます。掘りたての根茎にはほとんど香りがなく、皮をむいて薄く切り、乾燥させてから2〜3年ほど保管するうちに香り成分ができてくるとされます。乾燥させた根茎の粉は、ポプリや香り袋の香りを長持ちさせる保留剤として使われてきました。家庭で作る場合も、粉は皮膚や呼吸器のアレルギーを起こすことがあるので手袋とマスクを着け、口にしないでください。

Qニオイアヤメの花が咲きません。回答を見る
A

原因は日照不足、深植え、株の混み合いの3つを疑います。日なたでないと花芽ができにくく、根茎が土に深く埋まっていても花が咲きにくくなります。また、植えてから年数がたって根茎が混み合うと、中心の古い根茎からは花が咲かなくなります。花後の7〜9月に掘り上げて、若い根茎を選んで日当たりの良い場所に浅植えし直すと、翌年以降の花付きが戻ります。窒素の多い肥料を与えすぎて葉ばかり茂っている場合は、肥料を控えます。

Q根茎がぶよぶよになって嫌なにおいがします。回答を見る
A

軟腐病などで根茎が腐っている状態です。すぐに株を掘り上げ、やわらかくなった部分を健全な固い部分まで清潔なナイフで切り取ります。切り口は日陰で1〜2日乾かし、水はけの良い新しい場所か新しい土に、根茎の上半分を出す浅植えで植え直します。使った刃物は洗い、腐った部分は庭に残さず処分します。梅雨どきの多湿と深植え、窒素の多い肥料が主な原因なので、植え直した後は水やりを控えめにします。

Qニオイアヤメはペットや子どもがいても大丈夫ですか?回答を見る
A

口にすると体調を崩すおそれがあるので注意が必要です。ASPCA(米国動物虐待防止協会)では、アイリス(アヤメ属)は犬や猫、馬に有毒とされ、とくに根茎に多い成分でよだれや嘔吐、下痢などが起こることがあるとされています。掘り上げた根茎や切った葉をそのままにせず、ペットや小さな子どもが触れない場所で作業し、片付けまで済ませてください。植えている場所を犬が掘り返さないよう、花壇を囲うなどの工夫も有効です。

Qニオイアヤメとジャーマンアイリスの育て方は違いますか?回答を見る
A

基本的な育て方はジャーマンアイリスと同じです。どちらも根茎で育つアヤメの仲間で、日当たりと水はけの良い場所、根茎の上半分を出す浅植え、花後の7〜9月の株分けがポイントです。ニオイアヤメは香料用に育てられてきた系統で、花の大きさや色の華やかさでは改良されたジャーマンアイリスに及ばないものの、花と根茎の香りを楽しめるのが特徴です。寒さに強い点、多湿に弱い点も共通しています。

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この記事について

執筆: Hapot編集部

植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。

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