苗・株の選び方
花色(苞色)はマゼンタ・赤・オレンジ・白・複色から。育てやすさなら在来系の強健種、コンパクトに楽しむなら矮性種を。株はつぼみ・苞付きで色を確認でき、幹がしっかりした行灯仕立てが初心者の定番です。
Hapot編集部より
ブーゲンビリアは、燃えるようなマゼンタやオレンジの「花」(正体は苞葉)で、一鉢に南国のリゾートを召喚するつる性花木です。沖縄や地中海リゾートの壁面を覆うあの色彩は、鉢植えなら本州でも十分楽しめます。攻略の鍵は、この花の「へそ曲がりな開花スイッチ」を知ること:①水を絞られると咲く(乾燥ストレスが花芽の合図)、②肥料が多いと葉ばかり茂る、③短日で咲く性質もあり秋によく色づく——つまり「可愛がるほど咲かず、少し厳しくすると咲き乱れる」のです。寒さは苦手(5°C目安)なので冬は室内へ。トゲに注意しつつ、「水控えめ・日光たっぷり」のリゾート式スパルタで、真夏と秋のベランダが染まります。
水やり
乾かし気味(花芽促進期はさらに絞る)
日光
直射日光
適温
5-35°C(寒さが苦手。冬は室内へ)
湿度
40-60%
土
水はけの良い土
肥料
控えめ(春と秋に少量。多肥は葉ボケの元)
成長速度
旺盛(つるは年数m)
毒性
トゲによるケガに注意。樹液で稀にかぶれ
花色(苞色)はマゼンタ・赤・オレンジ・白・複色から。育てやすさなら在来系の強健種、コンパクトに楽しむなら矮性種を。株はつぼみ・苞付きで色を確認でき、幹がしっかりした行灯仕立てが初心者の定番です。
日光が命です。1日6時間以上の直射日光が当たる、ベランダ・庭の特等席へ:日照不足では絶対に本領を発揮しません。つる性なので行灯仕立て・トレリス・フェンス誘引で。最低5°Cを下回る前に室内の明るい窓辺へ取り込み(温暖地の露地植えは軒下・南壁際で可能な場合も)、冬の室内では多少葉を落としても春に復活します。枝にトゲがあるため、動線から少し離した配置と手袋作業を。
開花コントロールの主導権は水にあります。生育期の基本は「土がしっかり乾いてからたっぷり」の乾かし気味運用。さらに咲かせたい時は「花芽催促の水絞り」:葉が軽くしおれるまで水を我慢→与える、を2〜3週間繰り返すと花芽スイッチが入ります(真夏の極端な断水は落葉するので加減を)。冬は月数回の控えめで十分です。
水はけの良い土(市販培養土+パーライト2割など)で、やや小さめの鉢に植えるのがコツです:根域制限(窮屈な根)がそのまま開花促進になります。「大きな鉢にゆったり」はブーゲンビリアでは葉ボケへの招待状。植え付け・植え替えは5〜7月に、根鉢をあまり崩さず。
花後の切り戻しが年間のリズムです。春〜夏の花が一巡したら、伸びたつるを2〜3節残して切り戻し:新しく伸びる枝に次の花が付きます(開花サイクルは「伸びる→絞る→咲く」の繰り返し)。冬前にも室内取り込みに合わせてコンパクトに整理を。強剪定にも強いので、暴れた株のリセットも恐れずに。トゲ対策の革手袋を忘れずに。
2〜3年に1回、5〜7月に。根鉢を崩しすぎない「そっと引っ越し」で、鉢は一回りだけ大きく(大きすぎは葉ボケ)。根詰まり気味の方が咲く花なので、植え替えの頻度は控えめでOKです。
挿し木で増やせます。5〜7月、今年伸びた枝を2〜3節で切り、下葉を外して挿し木用土へ:発根まで1〜2か月、温度が高いほど成功率が上がります。発根促進剤の使用と、ビニール袋を被せた密閉挿しが成功のコツです。
病害虫は少なめです。アブラムシ(新芽)とハダニ(乾燥期の葉裏)、室内取り込み中のカイガラムシをチェックする程度。実質的な「病」は管理由来:葉ボケ(肥料・水・鉢の過保護)と、寒さによる落葉(5°C以下)です。冬の落葉は多くの場合休眠であり、春の芽吹きで復活します。
気温上昇とともに生育再開。植え替え・挿し木の適期へ。
第一の開花期。水絞りサイクルで咲かせ、花後は切り戻し。
短日で色づく第二の最盛期。寒くなる前に室内取り込み準備。
5°C以上の明るい室内で。水は月数回、落葉しても春に復活。
ブーゲンビリアの花言葉は「情熱」「あなたしか見えない」。燃える色彩そのものの、南国の恋の花です。
鮮烈な暖色の苞は「強い陽の気の発生源」とされ、南向きのベランダや玄関を活気づける花といわれます。トゲがあるため通路の真際は避ける流儀も。
ブーゲンビリア相談の第1位で、原因はほぼ「過保護」です。処方箋:①肥料を止める(特に窒素。当面は無肥料でOK)、②水絞りサイクルの導入(葉が軽くしおれるまで待つ→たっぷり、を2〜3週間)、③日光6時間以上の確保、④大きすぎる鉢なら植え替えず根詰まりを待つ(窮屈が開花スイッチ)。この「リゾート式スパルタ」に切り替えると、早ければ数週間で枝先に色づいた苞が見え始めます。「心配だから水と肥料」が一番の遠回り——愛情は日光で注いでください。
多くは寒さによる休眠落葉で、枯れてはいません。ブーゲンビリアは10°C以下で葉を落とし始め、5°C前後では丸裸になることもありますが、枝がしなやかで緑色(爪で軽く削ると緑)なら生きています。冬の管理:①5°C以上の明るい室内へ、②水は月数回の最小限、③肥料は与えない、で春を待ちます。4〜5月、暖かくなると新芽が吹いて復活:その年の秋にはまた咲きます。来季はもう少し早め(最低10°Cの頃)の取り込みで、葉を残した冬越しも狙えます。