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花卉中級者向け

デンドロビウムの育て方

Dendrobium nobile hybrids公開日: 最終更新日:

デンドロビウムの育て方の要点

開花
1〜4月
水やり
成長期はたっぷり。秋から絞り、冬は控えめ
置き場所
直射日光
冬越し
3°C 以上を保つ

Hapot編集部より

デンドロビウム(ノビル系)は、洋ランの中では最も寒さに強く、秋に水を絞って寒さに当てるという年間リズムさえ理解すれば、ベランダで毎年咲かせられる中級者向きの洋ランです。バルブ(茎)の節々にびっしりと花を咲かせる姿は冬から春の窓辺の主役で、贈答鉢としても定番です。日本自生のセッコクの血を引くため最低3°C近くまで耐え、むしろ秋の低温に当てないと咲かないという、寒さを味方につける開花の仕組みを持ちます。管理の年間リズムは明快で、春から夏に水と肥料でバルブを太らせ、秋は水を絞って寒さに当て、冬に咲かせるの三拍子です。肥料は7月で止め、8月以降に続けると花芽が高芽(葉の付いた子株)に変わってしまうため、この点だけは覚えておいてください。株分けと高芽取りで増やせるので、数年でベランダがランの花棚になっていきます。暑がりのデンファレ系とは管理が別物なので、購入時に系統を確認することが大切です。

デンドロビウムの姿

分類・基本データ

科
ラン科
属
セッコク属 Dendrobium
種
デンドロビウム
別名
デンドロ、ノビル系デンドロビウム、セッコクラン
原産地
ヒマラヤ〜東アジア原産。日本のセッコクも同属で、その耐寒性を受け継ぎます。

デンドロビウムの育て方の5つのポイント

水やり

成長期はたっぷり。秋から絞り、冬は控えめ

日光

直射日光

温度の目安

3-30°C(洋ラン最強クラスの耐寒性)

湿度

50-70%

土

水苔またはラン用バーク(普通の土はNG)

デンドロビウムはどれくらい大きくなる?

大きさの目安

株高30〜60cm。窓辺サイズの鉢で毎年咲かせられる。

成長の速さ

春〜夏にバルブを育て、冬〜春に開花する年周期

温度の目安(耐寒〜耐暑)

3-30°C(洋ラン最強クラスの耐寒性)

ケアのポイント

肥料

4〜7月に置き肥+液肥(8月以降は止める)

成長速度

春〜夏にバルブを育て、冬〜春に開花する年周期

毒性

ラン科は無毒とされ、ペットのいる家庭でも比較的安心

「秋に水を絞って寒さに当てる」が開花の絶対条件。肥料は7月まで。8月以降の親切は高芽(葉っぱの子)を生むだけです。

育て方の詳細

苗・株の選び方

良い株は、バルブが太く本数が5本以上あること、葉が緑で艶があり落ちていないこと、株元がぐらつかず根がしっかり張っていることの3点で見分けます。つぼみ付きなら花色の確認も確実です。

避けたいのは、バルブにしわが寄って細い株と、バルブの節に白い綿状のもの(カイガラムシ)が付いた株の2つです。ノビル系(この記事の対象)とデンファレ系(暑がりで冬15°C必要)は管理が別物なので、ラベルの系統表記を必ず確認してください。寒さに強いのはノビル系です。購入は12〜3月の開花株が花色を確かめられて安心です。

置き場所・日当たり

春から秋は屋外の日なたに置き、真夏の7〜8月だけ30〜50%の遮光をします。この期間の日光が冬の花数を決めるため、室内に置きっぱなしにしないことが大切です。秋の10〜11月が勝負どころで、最低気温10°C前後の屋外に3〜4週間置いて低温に当てると花芽が作られます。霜が降りる前、最低気温が5°Cを下回る頃に室内へ取り込んでください。冬は暖房の効きすぎない明るい窓辺(10-15°C)で開花を待ちます。暖かすぎる部屋は花芽が高芽(子株)に変わる原因になります。

よくある失敗は、秋に早々と暖かいリビングへ取り込み、冬に花ではなく葉の付いた子株ばかりが出ることです。その年は高芽を育てて株を増やす方に切り替え、翌秋は10°C前後の屋外に3〜4週間置く工程を必ず入れると、節々に花が並びます。

水やりの詳細

季節でメリハリを効かせます。成長期の4〜9月は水苔が乾いたらたっぷり、夏は毎日与えてバルブを太らせます。秋の10〜11月は週1回程度まで絞り、乾燥気味と低温のストレスで花芽を促します。冬は水苔が乾いてから2〜3日後に与える控えめな運用で、開花中の過湿を避けます。花が咲いたら花に水がかからないよう株元に注いでください。この秋に絞る勇気がデンドロビウム栽培の分かれ目です。失敗しやすいのは、秋も夏と同じ頻度で水を与え続け、バルブは太いのに花芽が付かず、翌春に高芽ばかりになることです。気づいた時点で水を週1回に減らし、屋外の寒さに当てれば、その年は無理でも翌年から花が戻ります。水苔が古くなって常に湿っている株は根腐れしやすいので、4〜5月に植え替えて乾きやすい状態に戻してください。

最適な土の作り方

水苔植えの素焼き鉢が基本で、バーク植えも可能です。普通の培養土は根腐れの原因になるため使いません。水苔は使う前に水で戻し、軽く絞ってから根の周りに巻き付け、鉢に押し込むように植えます。鉢は株のサイズに対して一回り小さいくらいが適正で、小さめできつい方が水の管理がしやすく花付きも安定します。バルブ3〜5本の株なら3〜4号鉢が目安です。市販のラン用のバーク(中粒)を使う場合は、鉢底に大粒のバークか鉢底石を2cm敷いて水はけを確保します。植え替え時に元肥は入れず、2週間後から置き肥を始めてください。

剪定・切り戻し

花が終わった花がらは付け根から摘み取ります。花の終わったバルブ(古い茎)は翌年以降も株の栄養タンクとして働くため、枯れて茶色くなるまで切らずに残すのが鉄則です。緑のバルブを切るのは貯金を捨てるようなもので、古いバルブから思い出したように花が咲く二度咲きもノビル系では珍しくありません。完全に枯れてカサカサになったバルブだけ、付け根からハサミで切るか手で外します。作業は花後の4〜5月、植え替えと一緒に行うと効率的です。

よくある失敗は、見た目を整えようと花後に緑のバルブを半分ほど切り、翌年の新芽が細くなって花が減ることです。切ってしまった場合は、残ったバルブを大切にして4〜7月の肥料と日光でバルブを太らせ、2年かけて株を立て直します。

  1. 1

    時期と道具を用意する

    花がら摘みは開花中の1〜4月に随時、枯れたバルブの整理は花後の4〜5月に行います。清潔なハサミと手袋を用意し、ハサミは株ごとに消毒します。

  2. 2

    しおれた花を付け根から摘む

    咲き終わった花は花柄の付け根から指で摘み取るか、ハサミで切ります。花に水がかかると傷みが早まるので、水やりは株元に注ぎます。

  3. 3

    枯れたバルブだけを外す

    完全に茶色く枯れてカサカサになったバルブを付け根からそっと外します。緑のバルブは翌年の栄養タンクなので、開花済みでも切らないでください。

  4. 4

    傷んだ葉と根元を確認する

    黄変した葉は付け根から取り、バルブの節にカイガラムシがいないか確認して歯ブラシでこすり落とします。根元が黒く柔らかい場合は植え替えを検討します。

  5. 5

    作業後は屋外で肥料を始める

    整理が終わったら屋外の日なたに出し、水苔が乾いたらたっぷり水を与えます。4〜7月は置き肥と液肥でバルブを太らせ、7月中に肥料を終えてください。

植え替え

2〜3年に1回、花後の4〜5月に行います。水苔が古く黒ずんで常に湿っている、鉢からバルブがはみ出している、水を与えてもすぐ乾かないといった様子が植え替えのサインです。株を鉢から抜いて古い水苔を取り除き、黒く傷んだ根を切り、新しい水苔で根を包んで一回り小さいか同じサイズの素焼き鉢に植えます。株分けもこのタイミングで行い、バルブ3本以上を1株として切り分けます。植え替え後は水を1週間控え、明るい日陰で2週間養生してから屋外の日なたへ移します。失敗しやすいのは、大きな鉢に植え替えて水苔が乾かず、根腐れで新芽が出ないことです。デンドロビウムは根が詰まるくらいが調子を保つので、鉢を大きくしすぎないでください。根腐れした株は傷んだ根を全部切り、小さな鉢に植え直して水を控えれば新しい根が出ます。

  1. 1

    時期と道具を用意する

    植え替えは花後の4〜5月に行います。乾燥水苔、同じか一回り小さい素焼き鉢、清潔なハサミ、ピンセット、手袋を用意し、水苔は前日に戻しておきます。

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    株を抜いて古い水苔を取る

    鉢の縁を軽く叩いて株を抜き、古い水苔をピンセットと指で丁寧に取り除きます。黒く傷んだ根や枯れた根はハサミで切り、白く硬い根は残します。

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    枯れたバルブと株分けの整理

    茶色く枯れたバルブだけ付け根から外し、緑のバルブは残します。株分けするならバルブ3本以上を1株として、根を傷めないよう切り分けます。

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    水苔で根を包んで植え込む

    湿らせた水苔を根の周りに巻き付け、鉢に押し込むようにやや硬めに植えます。バルブの付け根が水苔の表面に出る高さにし、ぐらつかないよう固定します。

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    水を控えて日陰で養生する

    植え替え後は1週間水を与えず、明るい日陰に2週間置きます。その後は屋外の日なたへ移し、水苔が乾いたらたっぷり与え、肥料は2週間後から始めてください。

増やし方

株分けと高芽取りの2本立てです。株分けは4〜5月の植え替え時に、バルブ3本以上を1株として根を傷めないよう切り分け、それぞれ水苔で植えます。高芽はバルブの節から出る葉と根を持つ子株で、根が3cmほど伸びた5〜6月に手でねじるように外し、水苔に植えれば独立します。2〜3年で開花サイズに育ちます。ただし高芽の多発は秋冬の水と肥料の与えすぎ、または低温不足の管理サインでもあるため、増やしたい時以外は管理を見直してください。失敗しやすいのは、根が出る前の高芽を外して枯らすことです。根が3cm未満なら親株に付けたまま待ち、植えた後は水苔を乾かさず明るい日陰で1か月養生します。

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    時期と道具を準備する

    高芽取りは根が3cm伸びた5〜6月、株分けは4〜5月の植え替え時に行います。乾燥水苔、2〜3号の素焼き鉢、清潔なハサミ、手袋を用意します。

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    根の伸びた高芽を外す

    根が3cm以上伸びた高芽の付け根を持ち、ねじるようにして親株から外します。根がまだ短い高芽は外さず、親株に付けたまま伸びるのを待ちます。

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    株分けはバルブ3本以上で切る

    株分けの場合は、根を傷めないようバルブ3本以上を1株として切り分けます。切り口にウイルス病が入らないよう、ハサミは株ごとに消毒します。

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    水苔で小さな鉢に植える

    湿らせた水苔で根を包み、2〜3号の素焼き鉢に押し込むように植えます。高芽は倒れやすいので、支柱を添えて麻ひもで軽く固定します。

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    明るい日陰で1か月養生する

    植えた後は水苔を乾かさず、明るい日陰に1か月置きます。新芽が動いたら屋外の日なたへ移し、親株と同じ年間リズムで育てると2〜3年で開花します。

病害虫対策

丈夫ですが、屋外で育てる期間はナメクジ(新芽、花芽、根の先端を食害)、カイガラムシ(バルブの節に潜む)、ハダニ(乾燥期の葉裏)に注意します。ナメクジは夜間の見回りと誘引剤で対処し、カイガラムシは歯ブラシでこすり落とします。ハダニは葉裏に霧吹きで水をかけて予防します。ウイルス病は治療できないため、ハサミの火炎消毒かアルコール消毒を株ごとに習慣にしてください。軟腐病(新芽が黒く溶ける)は風通しと水管理で防ぎます。失敗例で多いのは、屋外に出した5月の新芽をナメクジにかじられ、その年のバルブが育たないことです。かじられた新芽は回復しないので、脇から出る次の芽を大切にし、鉢を地面から30cm以上の棚に上げてナメクジの侵入を防ぎます。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
開花
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 1月節々の開花を楽しむ・花がら摘み
  • 4月花後の植え替え・株分け・屋外へ
  • 5月肥料スタート・日光浴の日々
  • 7月肥料はこの月で終了(重要)
  • 10月水を絞り、寒さに当てる(開花スイッチ)
  • 11月霜の前に室内の涼しい窓辺へ

季節ごとの管理

春の管理

花後の4〜5月に植え替えと株分けをして屋外へ出します。水は水苔が乾いたらたっぷり、肥料は植え替え2週間後から置き肥と液肥を始めます。日なたに置き、ナメクジが新芽をかじるので鉢を棚に上げてください。

夏の管理

バルブ育成の本番です。水は毎日たっぷり与え、肥料は7月で必ず終えます。7〜8月は30〜50%の遮光をした屋外で日光に当てます。8月以降も肥料を続けると花芽が高芽に変わるので、置き肥は7月中に取り除いてください。

秋の管理

10〜11月は水を週1回に絞り、最低気温10°C前後の屋外に3〜4週間置いて寒さに当てます。肥料は与えません。霜が降りる前、5°Cを下回る頃に室内へ取り込みます。水と暖かさが多いと花芽が高芽になるので我慢が必要です。

冬の管理

節々に花が並ぶ開花期です。水は水苔が乾いて2〜3日後に控えめに与え、肥料は不要です。10-15°Cの明るい窓辺に置くと1〜2か月花が続きます。暖房の風が当たるとつぼみが落ちるので、暖かすぎる部屋は避けてください。

10月の作業をくわしく知りたいときは冬の寄せ植えや秋の植え替えの記事も参考になります。

よくあるトラブルと対策

花芽の位置から葉と根の付いた子株(高芽)が出た

原因

秋冬の低温不足・水と肥料の与えすぎ。花芽が高芽に化けた典型例。

対策

高芽は根が3cm伸びたら外して水苔に植え、株を増やす楽しみに転用します。本題は来季の管理で、肥料は7月で終了、秋は水を絞って寒さに当てる年間リズムへ戻しましょう。

バルブに白い綿状のものが付いている

原因

コナカイガラムシ。バルブの節や葉の付け根に潜む定番害虫。

対策

歯ブラシでこすり落とし、多発時は薬剤を。株分け・植え替え時に隅々をチェックすると根絶しやすいです。風通しの良い屋外栽培期は発生が減ります。

バルブにしわが寄ってしぼんできた

原因

根腐れで水を吸えていない、または植え替え直後や冬の極端な乾燥。

対策

水苔が常に湿っているなら根腐れなので、傷んだ根を切って新しい水苔で小さな鉢に植え直します。乾燥が原因なら水苔が乾いたらたっぷり与える通常管理に戻せば、新芽から回復します。しわの寄った古いバルブは元に戻りませんが切らずに残します。

つぼみが黄色くなって開かずに落ちる

原因

取り込み後の暖房の風や急な温度変化、開花期の水切れ、または日照不足。

対策

暖房の風が直接当たらない10-15°Cの明るい窓辺に移し、水苔が乾いて2〜3日後に水を与えます。落ちたつぼみは戻りませんが、残りのつぼみは環境を整えれば開きます。

春に出た新芽が黒く溶けた

原因

軟腐病、または新芽の付け根に水がたまったことによる腐敗。ナメクジの食害が入口になることも。

対策

溶けた新芽は付け根から取り除き、風通しの良い場所で水苔を乾かし気味にします。脇から次の芽が出るので大切に育て、鉢は棚に上げてナメクジの侵入を防ぎます。

ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

デンドロビウムの花言葉・風水

花言葉

デンドロビウムの花言葉は「わがままな美人」「天性の華を持つ」「思いやり」です。茎の節々を埋め尽くす華やかさと、咲かせ方に少しコツがいる気まぐれさが「わがままな美人」の由来とされます。属名はギリシャ語の「dendron(樹木)」と「bios(生命)」に由来し、木に着生して生きる性質を表しています。

風水・縁起

風水では節ごとに花を重ねる姿は「積み重なる幸運」の象徴とされ、デンドロビウムは冬の窓辺の縁起花として贈答にも好まれます。ラン類は気品と繁栄を表す花とされ、リビングや玄関に置くと家運を上げるといわれます。ピンクは対人運と恋愛運、白は浄化、紫は精神の安定を助ける色とされ、東か南東の窓辺が良いとされます。

デンドロビウムのよくある質問

Qデンドロビウムの花が咲かず、代わりに子株(高芽)ばかり出ます。回答を見る
A

デンドロビウムで最も多い悩みで、原因は秋冬の過保護です。花芽になるはずの節が、秋の低温不足(10°C前後に3〜4週間当てていない)、秋冬の水のやりすぎ、8月以降も肥料を続けた、のどれかで高芽(子株)に変わります。対策は年間リズムの立て直しで、肥料は7月で終了し、秋は水を週1回に絞って屋外の寒さに当て、霜の前に取り込みます。この秋の管理で翌年は節々に花が並びます。出てしまった高芽は根が3cm伸びたら外して株を増やす楽しみに転用してください。

Qデンドロビウムの花の終わった古い茎(バルブ)は切っていいですか?回答を見る
A

緑色のうちは切らないでください。デンドロビウムのバルブは開花済みでも生きた貯蔵庫で、水分と養分を蓄えて新芽の成長と翌年の開花を支えます。古いバルブから思い出したように花が咲く二度咲きもノビル系では珍しくありません。切ってよいのは、完全に茶色く枯れてカサカサになったバルブだけで、4〜5月の植え替え時に付け根からそっと外します。見た目を整えたい気持ちは分かりますが、緑は財産と覚えてください。切ってしまった場合は、残ったバルブを日光と肥料で2年かけて太らせます。

Qデンドロビウムはいつ室内に取り込めばいいですか?回答を見る
A

最低気温が5°Cを下回る頃、霜が降りる直前が目安で、関東平野部なら11月下旬〜12月上旬です。それより早く取り込むと秋の低温に当たる期間が足りず、花芽ができません。10〜11月は最低気温10°C前後の屋外に3〜4週間置くことが開花の条件なので、寒くなってきても慌てずに外に置いてください。取り込んだ後は暖房の効きすぎない10-15°Cの明るい窓辺に置き、水は水苔が乾いて2〜3日後に控えめに与えます。暖かい部屋に置くとつぼみが落ちたり高芽に変わったりするので注意してください。

Q贈り物でもらったデンドロビウムを来年も咲かせるには?回答を見る
A

花が終わった4〜5月に植え替えて屋外に出すことから始めます。花がらを摘み、古い水苔を取り除いて新しい水苔で小さめの素焼き鉢に植え、2週間養生してから屋外の日なたへ移します。5〜7月は水を毎日与え、置き肥と液肥でバルブを太らせます。8月以降は肥料を止め、10〜11月は水を週1回に絞って10°C前後の寒さに3〜4週間当てます。霜の前に取り込んで10-15°Cの窓辺に置けば、1〜3月に再び咲きます。贈答鉢は複数株の寄せ植えが多いので、植え替え時に1株ずつ分けると管理しやすくなります。

デンドロビウムに関係するナレッジ

デンドロビウムの季節の作業や、土・鉢・肥料の選び方をくわしく解説した記事です。

デンドロビウムを育てる人が次に読んでいるページ

10月の作業と、デンドロビウムの手入れで迷ったときに役立つページです。

この記事について

執筆: Hapot編集部

植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。

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