苗・株の選び方
良い株は、淡い緑の地と濃い緑の斑紋の差がくっきりしていること、葉が平らに開いて内側へ丸まっていないこと、株元から巻いた新芽が数本立ち上がっていることの3点で見分けます。
避けたいのは、葉が丸まったまま開かない株と、葉柄が長く伸びて葉が外へ倒れている株です。前者は水切れや根の傷み、後者は暗い場所に長く置かれていた可能性があります。葉裏の赤紫の面に白い点やかすれがないかも確かめ、購入は5〜6月が安心です。
カラテア・マコヤナの育て方の要点
Hapot編集部より
カラテア・マコヤナは、淡い緑の地に濃い緑の楕円形の斑紋が羽根のように並ぶ、カラテアを代表する柄の品種です。オルナータの線模様やランシフォリアの細長い葉と比べると、葉は丸みのある卵形で薄く、裏側にも表と同じ模様が赤紫色で浮かびます。孔雀の羽根を思わせる姿から、英語ではピーコックプラントと呼ばれます。ブラジル東部の熱帯雨林が原産とされ、現在の分類ではゴエッペルティア属(Goeppertia makoyana)に移されています。新しい葉は筒状に巻いた状態で立ち上がり、開く途中で裏の赤紫がよく見えるのも楽しみの一つです。葉が薄い分、光が強すぎると模様が焼けて抜け、空気が乾くと葉が内側へ丸まりやすい性質があります。明るい日陰と湿度60%前後を保てば、模様の美しさは仲間の中でも際立ちます。高さ30〜60cmにまとまり、テーブルや棚にも置きやすい大きさです。

水やり
土の表面が乾いたらすぐ(春〜秋は3〜4日に1回が目安)
日光
日陰
温度の目安
15-30°C
湿度
60-80%
土
水はけと保水を両立した観葉植物用土
大きさの目安
室内の鉢植えで高さ30〜60cm。葉は長さ15〜25cmほどの卵形で、4〜6号鉢での流通が中心です。
成長の速さ
中(春〜夏に新しい葉が次々と開く)
温度の目安(耐寒〜耐暑)
15-30°C
肥料
5〜9月に月1回、薄めた液肥
成長速度
中(春〜夏に新しい葉が次々と開く)
毒性
ペットにも安全とされる(カラテアの仲間はASPCAの無毒リストに掲載)
葉が内側へ丸まったら乾燥の合図です。マコヤナは葉が薄いため、仲間の中でも水切れと空気の乾燥が葉の形にすぐ表れます。
良い株は、淡い緑の地と濃い緑の斑紋の差がくっきりしていること、葉が平らに開いて内側へ丸まっていないこと、株元から巻いた新芽が数本立ち上がっていることの3点で見分けます。
避けたいのは、葉が丸まったまま開かない株と、葉柄が長く伸びて葉が外へ倒れている株です。前者は水切れや根の傷み、後者は暗い場所に長く置かれていた可能性があります。葉裏の赤紫の面に白い点やかすれがないかも確かめ、購入は5〜6月が安心です。
基本はカラテアと同じで、直射日光の入らない明るい日陰が向きます。マコヤナで気をつけたいのは、薄い葉の淡い緑の部分が光で焼けやすいことです。レースカーテン越しの窓辺なら、窓から1m以上離すのが目安です。光が足りないと、葉柄が長く伸びて株が間延びし、斑紋の色の差がぼやけてきます。冬は15°C以上を保ち、夜に冷える窓際やドアの近くは避けます。
よくある失敗は、明るさを求めて窓のすぐ横に置き、淡い緑の地が黄色っぽく焼けてしまうことです。焼けた葉は戻りませんが、窓から離した柔らかい光の場所に移せば、次の葉から本来の羽根模様で開きます。
乾いたらすぐ与える点はカラテアと同じです。マコヤナは葉が薄く水分をため込めないため、土が乾き切ると半日ほどで葉が内側へ丸まります。春から秋は土の表面が乾いたら、3〜4日に1回を目安に鉢底から流れるまで与えます。冬は表面が乾いて1〜2日後に、室温になじませた水を与えます。葉水は朝夕、葉の裏にもかけると、乾燥で増えやすいハダニの予防になります。
よくある失敗は、葉が丸まったのを見て何度も水を足し、土が乾かないまま根を傷めることです。土が湿っているのに葉が丸まるときは水を止め、湿度を上げて様子を見ます。根が無事なら数日で葉が開きます。
水もちと水はけのどちらにも偏らない土が向きます。配合するなら赤玉土(小粒)4、ピートモス3、パーライト2、腐葉土1が目安です。市販の観葉植物用土を使う場合は、ピートモスとパーライトを1割ずつ足すと、マコヤナの細い根に合う柔らかさになります。鉢底石は2cmほど敷きます。鉢は水分を保ちやすいプラスチック鉢や陶器鉢が向き、乾きの早い素焼き鉢は水切れで葉が丸まりやすくなります。土の表面を水ごけで薄く覆うと乾きが穏やかになりますが、厚く敷くと蒸れるので1cmまでにします。
マコヤナの剪定は、傷んだ葉と、伸びすぎて倒れた葉を整理するのが目的です。時期は問いませんが、5〜8月なら切ったあとに新しい葉がすぐ補います。長く伸びて横に倒れた葉は、葉柄の付け根から切り取ります。葉柄が細いマコヤナは、光が足りないと葉柄が長くなり、株が外へ広がりがちです。葉先の茶色い部分は、枯れた色の内側1〜2mmを残して葉の形に沿って切ります。
よくある失敗は、倒れた葉をすべて切って株がまばらになることです。切るのは月に2〜3枚までにして、置き場所を少し明るい場所に移すと、葉柄の短い締まった葉が出て、2〜3か月でまとまった姿に戻ります。
時期と道具を準備する
5〜8月が適期です。清潔なハサミを用意し、倒れた葉、葉先が傷んだ葉、黄色くなった古い葉を見分けます。
倒れた葉を付け根から切る
葉柄が長く伸びて外へ倒れた葉は、葉柄の付け根で切り取ります。株の形を見ながら、1回に2〜3枚までにします。
葉先は形に沿って整える
葉先の茶色い部分は、枯れた色の内側1〜2mmを残して葉の丸みに沿って切ります。緑の部分まで切らないよう注意します。
置き場所を見直す
葉柄が伸びたのは光不足の合図なので、窓から1m前後の明るい日陰に移します。葉水を続け、締まった新しい葉が出るのを待ちます。
植え替えは1〜2年に1回、5〜7月が目安です。マコヤナは地下茎で株が横に増えるため、鉢の中がすぐ混み合い、根詰まりすると水切れで葉が丸まりやすくなります。鉢底から根がのぞく、水がしみ込みにくい、水やりのあと1〜2日で土が乾く、のいずれかが合図です。根鉢を軽くほぐして古い土を3分の1ほど落とし、直径3cm大きい鉢に植えます。植え替え後は2週間ほど明るい日陰で休ませ、肥料は1か月後から始めます。
よくある失敗は、秋や冬に植え替えて根が動かず、葉が丸まったまま戻らないことです。その場合は水を控えめにして暖かい場所に置き、春まで待ってから傷んだ葉を整理します。
時期と道具をそろえる
5〜7月の暖かい日に行います。直径3cm大きい鉢、観葉植物用土にピートモスとパーライトを足した土、鉢底石、清潔なハサミを用意します。
鉢から株を抜く
鉢の縁を軽く叩いて土をゆるめ、株元を支えて抜きます。根が回って抜けにくいときは、鉢の側面を押して少しずつ外します。
古い土を3分の1落とす
根鉢の肩と底をほぐして古い土を3分の1ほど落とし、黒く柔らかい根を切ります。子株が多ければ、ここで株分けもできます。
元の高さで植え付ける
鉢底石を2cm敷いて土を入れ、株元の高さを元と同じにして植えます。割り箸で軽く突いて隙間をなくし、鉢底から流れるまで水を与えます。
明るい日陰で休ませる
葉に霧吹きをして、2週間ほど明るい日陰で休ませます。葉が丸まるときは透明な袋をかぶせて湿度を上げます。肥料は1か月後から始めます。
増やし方は株分けで、5〜7月の植え替えと同時に行います。マコヤナは地下茎で子株が増えやすく、2〜3年育てた株なら2〜3株に分けられます。葉が3枚以上付いたまとまりになるように手で割り、根が付いた状態で植え付けます。分けた株は透明な袋をかぶせた湿度の高い環境で、20〜25°Cを保ち2週間ほど養生させます。挿し木や葉挿しでは増えません。
よくある失敗は、根の少ない子株だけを外して植え、葉が丸まって枯れ込むことです。弱った子株は葉を1〜2枚に減らして蒸散を抑え、袋の中で新芽が立つまで待つと持ち直すことがあります。
時期と道具を準備する
5〜7月の植え替えと同時に行います。清潔なナイフ、土を入れた小鉢、透明な袋と霧吹きを用意し、前日に水を与えておきます。
子株の付き方を確かめる
株を鉢から抜いて土を落とし、地下茎でつながった子株の位置を確かめます。葉が3枚以上付き、根が十分あるまとまりを選びます。
手で割って分ける
分け目を手で広げてゆっくり割り、離れない部分はナイフで切ります。根の少ない小さな子株だけを外すことは避けます。
植え付けて袋をかぶせる
分けた株を土に植えて水を与え、葉に霧吹きをして透明な袋をかぶせます。20〜25°Cを保てる明るい日陰に置きます。
新芽が立ったら慣らす
2週間ほどで巻いた新芽が立ち上がれば根付いた合図です。少しずつ袋を開けて慣らし、1か月後から薄めの液肥を始めます。
注意する害虫はハダニとカイガラムシです。マコヤナは葉が薄く、ハダニに吸われると淡い緑の地が白っぽくかすれ、羽根模様がぼやけて見えます。葉裏の赤紫の面を週1回確認し、細かい点やクモの巣のような糸があれば、シャワーで葉裏を洗い流します。カイガラムシは葉柄の付け根に付くので、柔らかい歯ブラシでこすり落とします。発生が続く場合は、殺ダニ剤や殺虫剤を7〜10日おきに2〜3回使います。
よくある失敗は、模様のかすれを葉焼けと思い込み、置き場所だけ変えてハダニを広げてしまうことです。葉裏を確認して洗い流し、湿度を60%前後に保てば、次の葉は鮮やかな模様で開きます。
気温15°Cを超えたら水を3〜4日に1回へ戻し、5月から液肥を月1回始めます。置き場所は窓から1m以上離した明るい日陰に。植え替えと株分けは5月からが安全です。急に強まる日差しで淡い緑の地が焼けやすいので、窓からの距離を見直します。
水は土が乾いたらすぐ、2〜3日に1回を目安に朝に与えます。液肥は月1回続けます。冷房の風で葉が丸まりやすいので、吹き出し口から離します。朝夕の葉水を葉の裏まで行い、ハダニの発生を防ぎます。
水の間隔を4〜5日に1回へ広げ、液肥は9月で終えます。最低気温が15°Cを下回る前に、窓際から部屋の内側へ移します。暖房を使い始めると葉が丸まりやすくなるので、加湿器を早めに用意し、葉水を続けます。
水は土の表面が乾いて1〜2日後、室温の水を午前中に与えます。肥料は与えません。15°C以上の明るい日陰に置き、暖房の温風を当てないでください。湿度60%前後を保てば葉は丸まりにくいので、加湿器と葉水を組み合わせます。
原因
水切れか空気の乾燥。マコヤナは葉が薄く水分をため込めないため、土が乾き切ると半日ほどで葉が丸まる。
対策
土が乾いていれば鉢底から流れるまで水を与え、葉に霧吹きをします。土が湿っている場合は水を足さず、風の当たらない暖かい場所で湿度を60%前後に上げます。
原因
窓のすぐ横など、強い光による葉焼け。薄い葉の淡い緑の地は、仲間の中でも焼けやすい。
対策
レースカーテン越しの窓から1m以上離した明るい日陰へ移します。焼けた葉は戻らないので、見た目が気になる葉だけを付け根から切り取ります。
原因
光不足による間延び。暗い場所では葉柄が光を求めて長くなり、細い葉柄が葉の重さを支えられなくなる。
対策
窓から1m前後の明るい日陰へ移し、倒れた葉は付け根から切り取ります。月1回鉢を回し、締まった新しい葉が出るのを待ちます。
原因
ハダニの吸汁。葉裏に付き、薄い葉の表に細かい白い点として現れる。
対策
シャワーで葉裏を洗い流し、朝夕の葉水で湿度を保ちます。発生が続く場合は殺ダニ剤を7〜10日おきに2〜3回散布します。
ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

カラテア・マコヤナは葉を楽しむ品種で、室内の鉢植えで花を見ることは多くありません。数年育てて株が充実すると、春から夏ごろに葉の付け根から短い花茎が伸び、淡い緑の苞の間から白い小さな花がのぞくことがあるとされます。
花は1輪ずつが小さく、すぐにしぼむ控えめなものです。咲き終わった花茎は付け根から切り取り、羽根模様の新しい葉に栄養を回します。
カラテアの仲間の花言葉は「飛躍」「あたたかい心」です。マコヤナは孔雀の羽根に似た模様から、華やかさや晴れやかさを感じさせる贈り物として選ばれます。夜に葉を立てて閉じる姿が祈る手に見えることが「あたたかい心」の由来とされ、マコヤナでもこの動きがよく見られます。
風水では、孔雀は美しさと良い評判を呼ぶ鳥とされ、その羽根に似た模様のマコヤナは、人の集まるリビングや玄関に向くといわれます。丸みのある葉は気を穏やかにし、人間関係を和らげるとされます。夜に葉を閉じて朝に開く動きから、一日のリズムを整える植物と考えられることもあります。
多くは水切れか空気の乾燥で、葉から水分が逃げるのを防ぐ反応です。まず土を確かめ、乾いていれば鉢底から流れるまで水を与え、葉に霧吹きをします。半日から1日で開けば問題ありません。土が湿っているのに丸まる場合は、冷房や暖房の風、15°Cを下回る寒さ、根の傷みを疑います。風の当たらない暖かい場所へ移し、湿度を60%前後に上げて数日様子を見てください。
葉の模様で見分けます。マコヤナは淡い緑の地に濃い緑の楕円の斑紋が中央の葉脈から羽根のように並び、葉は薄い卵形です。オルビフォリアは丸く大きな葉に銀白色の太い縞が入り、メダリオンは濃い緑の葉に銀緑の円い模様が重なって、裏が鮮やかな赤紫です。いずれもカラテアの仲間で育て方の基本は同じですが、マコヤナは葉が薄いぶん乾燥で丸まりやすい傾向があります。
正常で、マコヤナ本来の色です。マコヤナの葉の裏には、表と同じ羽根模様が赤紫色で入ります。新しい葉が巻いた状態で立ち上がるときや、夜に葉を立てて閉じたときに、この裏の色がよく見えます。むしろ裏の赤紫が薄くなってきた場合は、光が足りないか、肥料が切れている可能性があります。明るい日陰に置き、春から秋は月1回の薄い液肥を続けてください。
すでに薄くなった葉は戻りませんが、置き場所を直せば新しい葉から戻ります。模様が白っぽく抜けたのなら光が強すぎ、地と斑紋の差がぼやけて全体が濃い緑に寄ったのなら光が弱すぎます。北向きの窓辺か、レースカーテン越しの窓から1m以上離した場所が目安です。ハダニに吸われて模様がかすれている場合もあるので、葉裏の細かい白い点もあわせて確かめます。
カラテア としてまとめている他の品種です。
| 品種 | 大きさの目安 | 難易度 | 水やり |
|---|---|---|---|
| カラテア・マコヤナ(本記事) | 室内の鉢植えで高さ30〜60cm。葉は長さ15〜25cmほどの卵形で、4〜6号鉢での流通が中心です。 | 中級者向け | 土の表面が乾いたらすぐ(春〜秋は3〜4日に1回が目安) |
| カラテア | 室内で30cm〜1m。4〜7号鉢で流通。品種により葉のサイズは様々。 | 中級者向け | 土の表面が乾いたら(乾かしすぎ厳禁) |
| カラテア・オルナータ | 室内の鉢植えで高さ40〜60cm。葉は長さ15〜25cmほどの楕円形で、4〜6号鉢での流通が中心です。 | 上級者向け | 土の表面が乾いたらすぐ(春〜秋は3〜4日に1回が目安) |
| カラテア・ランシフォリア | 室内の鉢植えで高さ50〜70cm。葉は長さ30cm前後の細長い槍形で、5〜7号鉢での流通が中心です。 | 中級者向け | 土の表面が乾いたら(春〜秋は4〜5日に1回が目安) |
10月の季節の作業と、カラテア・マコヤナの手入れで迷いやすいところに合わせて選んでいます。
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観葉植物の冬越し
観葉植物を室内に取り込む時期の目安(最低気温15°C)、冬の置き場所、水やりの減らし方、肥料と葉水、寒さで傷んだときの対処まで解説。図鑑の観葉植物を耐えられる最低温度で一覧にしています。
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秋は多肉植物や草花、果樹の植え替え・植え付けに向く一方、観葉植物は春まで待つのが基本です。秋の適期の目安、植物タイプ別の可否、根の扱い方と植え替え後の管理を解説します。
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10月にやること
カラテア・マコヤナは今月「加湿器の準備・部屋の内側へ移動」の時期です。ほかの植物の植えつけ・植え替え・肥料の適期も月ごとに確認できます。
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執筆: Hapot編集部
植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。