カラテアの種類一覧|4品種の違いと選び方
カラテアは、葉に描かれたような模様と、夜に葉を立てて閉じる動きが魅力のクズウコン科の観葉植物です。品種による違いは主に葉の形と模様、そして乾燥への強さで、葉が薄く幅の広い品種ほど湿度を必要とし、細長い葉の品種ほど葉先が傷みにくい傾向があります。現在の分類では多くがゴエッペルティア属に移されていますが、店頭では今もカラテアの名で売られています。図鑑に掲載している品種を一覧で比べ、部屋の環境と好みに合う選び方と、店頭で迷いやすい品種の見分け方をまとめました。
カラテアの品種を比較
横にスクロールすると、ほかの項目も比べられます
| 品種 | 大きさの目安 | 難易度 | 日当たり | 水やり | 冬の最低温度 |
|---|---|---|---|---|---|
カラテア | 室内で30cm〜1m。4〜7号鉢で流通。品種により葉のサイズは様々。 | 中級者向け | 日陰 | 土の表面が乾いたら(乾かしすぎ厳禁) | 15°C 以上 |
オルナータ | 室内の鉢植えで高さ40〜60cm。葉は長さ15〜25cmほどの楕円形で、4〜6号鉢での流通が中心です。 | 上級者向け | 日陰 | 土の表面が乾いたらすぐ(春〜秋は3〜4日に1回が目安) | 15°C 以上 |
マコヤナ | 室内の鉢植えで高さ30〜60cm。葉は長さ15〜25cmほどの卵形で、4〜6号鉢での流通が中心です。 | 中級者向け | 日陰 | 土の表面が乾いたらすぐ(春〜秋は3〜4日に1回が目安) | 15°C 以上 |
ランシフォリア | 室内の鉢植えで高さ50〜70cm。葉は長さ30cm前後の細長い槍形で、5〜7号鉢での流通が中心です。 | 中級者向け | 日陰 | 土の表面が乾いたら(春〜秋は4〜5日に1回が目安) | 15°C 以上 |
カラテアの選び方
部屋の湿度で選ぶ
加湿器がなく、冬に湿度が40%前後まで下がる部屋なら、葉が細長く乾燥に比較的強いランシフォリアが向いています。加湿器で湿度60%以上を保てる部屋なら、葉の薄いマコヤナや、乾燥に敏感なオルナータも美しい模様のまま育てられます。
葉の模様で選ぶ
細い線で上品に見せたいならピンクの線が入るオルナータ、華やかな柄を楽しみたいなら孔雀の羽根のような斑紋のマコヤナ、すっきりした縞なら丸い葉に銀白色の縞が入るオルビフォリア(基本のカラテアのページで紹介)が候補です。ランシフォリアは細長い葉に濃い緑の楕円が並ぶ、ほかにない模様です。
置き場所の高さと広さで選ぶ
テーブルや棚の上に置くなら、高さ30〜60cmにまとまるマコヤナやオルナータが扱いやすい大きさです。床に置いて縦のラインを見せたいなら、細長い葉が50〜70cmまで立ち上がるランシフォリアが映えます。床置きの場合は、冬の足元の冷えを避けるため台に乗せます。
初めて育てるなら
最初の1株には、葉先が傷みにくいランシフォリアか、丸い葉のオルビフォリアが向いています。オルナータは水道水や乾燥で葉先を傷めやすく、仲間の中では上級者向けです。慣れてから2株目に迎えると、模様の美しさを長く楽しめます。
光の強さはどの品種も控えめに
カラテアはどの品種も直射日光に弱く、強い光で模様が白く抜けます。北向きの窓辺か、レースカーテン越しの窓から1m以上離した明るい日陰が目安です。暗すぎると模様がぼやけて葉柄が伸びるので、照明だけの部屋は避けます。
冬の室温はどの品種も共通
耐寒性はどの品種も15°C以上が目安です。冬は夜に冷え込む窓辺から離し、暖房の温風が直接当たらない場所に置きます。暖房で乾いた空気は葉先の傷みとハダニの両方を招くため、加湿器と葉水で湿度を補ってください。
似た品種の見分け方
マコヤナとメダリオン、オルビフォリアの違い
マコヤナは淡い緑の地に濃い緑の楕円の斑紋が、中央の葉脈から羽根のように並び、葉は薄い卵形です。メダリオンは濃い緑の地に銀緑の円い模様が重なり、葉の裏が鮮やかな赤紫になります。オルビフォリアは丸く大きな葉に、銀白色の太い縞が葉脈に沿って入ります。
オルナータとサンデリアーナ、ホワイトスターの違い
オルナータは濃い緑の葉に、ピンクから白の細い線が2本ずつ対になって入ります。サンデリアーナはオルナータの型として扱われることが多く、葉がやや幅広で線の本数が多い株です。ホワイトスターなど白い筋が不規則に入る品種は、線が対にならず、筋の太さもばらばらな点で見分けます。
ランシフォリアとマランタ・ストロマンテの違い
ランシフォリアは長さ30cm前後の細長い葉の縁が波打ち、濃い緑の大小の楕円が中央の葉脈の両側に交互に並びます。同じクズウコン科のマランタは葉が10〜15cmと小さく、茎が横や下へ広がります。ストロマンテ・トリオスターは細長い葉にクリーム色とピンクの斑が入り、楕円の斑紋はありません。
品種ごとの特徴

カラテア
Calathea spp. (Goeppertia spp.)
カラテアは、湿度60%前後を保てる人なら難しくない、葉模様の美しさで観葉植物の中でも群を抜く中級者向けの植物です。
カラテアの育て方を見る

カラテア・オルナータ
Goeppertia ornata(旧 Calathea ornata)
カラテア・オルナータは、濃い緑の葉にピンクの細い線が2本ずつ対になって入る、カラテアの中でも特に繊細な品種です。
カラテア・オルナータの育て方を見る

カラテア・マコヤナ
Goeppertia makoyana(旧 Calathea makoyana)
カラテア・マコヤナは、淡い緑の地に濃い緑の楕円形の斑紋が羽根のように並ぶ、カラテアを代表する柄の品種です。
カラテア・マコヤナの育て方を見る

カラテア・ランシフォリア
Goeppertia insignis(旧 Calathea lancifolia)
カラテア・ランシフォリアは、細長い葉が上へ立ち上がる、カラテアの中では乾燥に比較的強いとされる品種です。
カラテア・ランシフォリアの育て方を見る
品種に共通する水やり・置き場所・植え替えの方法はカラテアの育て方にまとめています。
そのほかの珍しい種類
国内ではほとんど流通していないため、図鑑に個別のページは作っていない種類です。名前を見かけたときの参考にしてください。
カラテア・ホワイトフュージョン(Goeppertia 'White Fusion')
緑の葉に白や淡い緑の斑が筆でかすれたように入り、葉の裏は薄い紫を帯びる品種です。斑の部分が多く光合成できる面積が限られるため、仲間の中でも乾燥と水やりの失敗で葉が傷みやすいとされます。育て方はオルナータに準じ、湿度を高めに保ちます。
カラテア・メダリオン(Goeppertia veitchiana 'Medallion' などとされる)
濃い緑の地に銀緑の円い模様が重なり、葉の裏が鮮やかな赤紫になる品種です。名前のとおり勲章のような丸い模様が特徴で、流通量は多いものの、葉が大きく乾燥で縁が傷みやすい面があります。育て方は基本のカラテアと同じです。
カラテア・ゼブリナ(Goeppertia zebrina)
ビロードのような光沢のある明るい緑の葉に、濃い緑の縞が葉脈に沿って入る種類です。葉が大きく、株が横に広がるため、置き場所に余裕が必要です。英語ではゼブラプラントとも呼ばれ、育て方は基本のカラテアに準じます。
カラテア・クロカタ(Goeppertia crocata)
葉より花を楽しむ珍しい種類で、濃い緑の葉の間から鮮やかなオレンジの苞を立ち上げます。エターナルフレームの名で流通することがあり、花を咲かせるには明るさと高い湿度が必要とされます。