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カシワバゴムノキの育て方

Ficus lyrata最終更新日:

Hapot編集部より

カシワバゴムノキ(フィカス・リラータ)は、柏の葉に似た大きく波打つ葉が特徴の、シンボルツリーとして世界的に人気のゴムの木の仲間です。バイオリン(リラ)のような葉形が学名の由来で、英語圏では「フィドルリーフフィグ」と呼ばれ、インテリア誌の定番グリーンとして定着しました。葉は30cmを超える大きさに育ち、一鉢置くだけで部屋の主役になります。一方で、フィカスの中では環境変化に敏感で、購入直後や置き場所を変えた際に落葉しやすいのが難しさ。「明るい場所に置き、一度決めたら動かさない」を守れば、本来は丈夫な木なので長く付き合えます。小型品種の'バンビーノ'は葉が小さく詰まって育ち、卓上サイズで楽しめます。

分類・基本データ

クワ科
フィカス属 Ficus
カシワバゴムノキ
別名
フィカス・リラータ、バンビーノ(小型品種)、フィドルリーフフィグ、カシワバゴム
原産地
西アフリカ(カメルーン〜シエラレオネ)の熱帯雨林原産。原産地では15mほどの高木になります。

カシワバゴムノキの育て方の5つのポイント

水やり

土の表面が乾いたら(週1回程度)

日光

間接光

適温

10-30°C

湿度

40-60%

水はけの良い観葉植物用土

カシワバゴムノキはどれくらい大きくなる?

大きさの目安

室内で50cm〜2m超。バンビーノは30〜80cmのコンパクトサイズ。

成長の速さ

生育適温

10-30°C

ケアのポイント

肥料

春〜秋に月1回緩効性肥料

成長速度

毒性

樹液(ラテックス)で皮膚がかぶれることがある。ペットにも有毒

環境変化に敏感なので、明るい場所に置いて動かさないのが最大のコツ。大きな葉は月1〜2回拭いて艶を保ちます。

育て方の詳細

苗・株の選び方

葉が大きく厚みがあり、艶とハリのある株を選びましょう。葉に茶色い斑点や縁の枯れ込みがないか、下葉が落ちていないかを確認します。幹がしっかり太く、節間の詰まった株が健康です。購入後の落葉をある程度織り込み、新居では動かさずに養生させてください。

置き場所・日当たり

レースカーテン越しの明るい窓辺が理想です。フィカスの中でも光の要求が高く、暗い場所では新しい葉が小さくなり、下葉から落ちていきます。真夏の直射日光は葉焼けするためレース越しに。最も重要なのが「置き場所を固定する」こと。光の方向や温度の変化を敏感に感じ取って落葉する性質があるため、季節ごとに動かすのはおすすめしません。冬は10°C以上を保ち、窓際の夜間冷気と暖房の直風を避けてください。

水やりの詳細

土の表面が乾いたら鉢底から流れるまでたっぷり、が基本です。春〜秋は週1回、真夏は週2回が目安。大きな葉は蒸散量が多い反面、根は過湿に弱く、水のやりすぎは根腐れと落葉の原因になります。乾きすぎも葉の縁の枯れ込みにつながるので、指で土の2〜3cm下を確認して判断してください。冬は10日〜2週に1回に減らし、乾かし気味に管理します。年間を通じて葉水を行うと、乾燥によるハダニと葉先の枯れ込みを防げます。

最適な土の作り方

市販の観葉植物用土か、赤玉土6:腐葉土3:パーライト1の水はけの良い配合で。鉢底石をしっかり敷きます。葉が大きく頭が重くなるため、安定感のある重めの陶器鉢を選ぶと倒れにくくなります。

剪定・切り戻し

適期は5〜9月。一本立ちで上に伸びるため、好みの高さで主幹を切ると、切り口の下の節から2〜3本の枝が吹いて分岐した樹形になります。枝を増やしたい場合は、頂点の芽を切る摘心を繰り返すとボリュームが出ます。切り口からは白い樹液が出るので、手袋を着用し、ティッシュで押さえて止めます。床に垂れるとシミになるため、新聞紙で養生してください。

植え替え

1〜2年に1回、5〜8月に一回り大きな鉢へ。鉢底から根が出る・水の染み込みが遅い・新葉が小さくなる、が植え替えのサインです。根鉢を軽くほぐし、傷んだ根を整理して植え付けます。植え替え直後は環境変化で葉を落とすことがありますが、新芽が動いていれば問題ありません。2週間は明るい日陰で養生し、肥料は控えます。

増やし方

挿し木と取り木で増やせます。挿し木は5〜8月、剪定した枝を10〜15cmに切り、大きな葉は半分にカットして蒸散を抑え、樹液を洗い流してから挿し木用土へ。1〜2か月で発根します。太い幹から確実に株を作るなら、樹皮を環状に剥いで湿らせた水苔を巻く取り木が失敗の少ない方法で、下葉が落ちた古株の仕立て直しにも使えます。

病害虫対策

ハダニとカイガラムシに注意します。ハダニは乾燥した室内で葉裏に発生し、葉がかすれて艶を失います。大きな葉はホコリも溜まりやすく、月1〜2回の葉拭きが予防と美観維持の両方に効きます。カイガラムシは枝の分かれ目や葉の付け根に付くので、見つけ次第歯ブラシで除去を。葉に茶色い斑点が出る場合は病害虫より水分バランスの乱れが原因のことが多いので、水やりを見直してください。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 5植え替え・剪定・肥料開始
  • 6挿し木・取り木
  • 7葉拭き・ハダニチェック
  • 8水切れ注意・葉水
  • 9秋の整枝・冬の置き場所の決定

季節ごとの管理

春の管理

成長再開。肥料を開始し、植え替え・剪定は5月から。

夏の管理

成長期。水切れに注意し、葉水と葉拭きで乾燥・ハダニ対策。

秋の管理

水・肥料を徐々に減らし、冷え込む前に冬の定位置を決める。

冬の管理

10°C以上を確保し、乾かし気味に。置き場所は動かさない。

よくあるトラブルと対策

購入直後や置き場所を変えた直後に葉がバサバサ落ちる

原因

環境変化への適応反応。カシワバゴムノキはフィカスの中でも特に光・温度・風の変化に敏感で、古い葉を落として新しい環境用の葉に入れ替えようとする。

対策

置き場所を固定し、動かさずに管理を続けます。水やりは土が乾いてからにとどめ、肥料も控えて養生を。枝先が緑で弾力があれば株は健在で、1〜2か月で新芽が展開します。

葉が落ちる」の原因の見分け方と対処を詳しく

葉の縁や葉先が茶色く枯れ込み、葉に赤茶色の斑点が出る

原因

水の与えすぎか与えなさすぎの極端な乾湿差、または空気の乾燥。大きな薄い葉は水分バランスの乱れが縁から現れる。

対策

土の表面が乾いたらたっぷり、乾く前には与えない、を徹底します。冬の暖房で湿度が40%を切る場合は葉水か加湿器を。枯れ込んだ部分は戻らないので、広がる場合のみ縁に沿って切り取ります。

葉先・葉の縁が枯れる」の原因の見分け方と対処を詳しく

新しい葉が小さく、茎ばかりひょろひょろ伸びる

原因

光量不足による徒長。大きな葉を作るには十分な光が必要で、暗い場所では葉のサイズが年々小さくなる。

対策

レースカーテン越しの一番明るい窓辺へ移動します。間延びした部分は5〜8月に節の上で切り戻し、脇芽を吹かせて樹形をやり直します。成長期に2週に1回の液肥を併用すると葉が大きく戻ります。

徒長・間延びする」の原因の見分け方と対処を詳しく

大きな葉がホコリで曇り、艶がなくなった

原因

葉の表面に積もったホコリ。大きく凹凸のある葉はホコリが溜まりやすく、光合成の効率が落ちてハダニも付きやすくなる。

対策

月1〜2回、濡らした柔らかい布で葉の表裏を拭き取ります。葉を手で下から支えて優しく拭くのがコツ。シャワーで洗い流すのも効果的で、艶の回復とハダニ予防を同時に行えます。

葉が落ちる」の原因の見分け方と対処を詳しく

ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

カシワバゴムノキの花言葉・風水

花言葉

カシワバゴムノキの花言葉は「永久の幸せ」。ゴムの木の仲間に共通する長寿と丈夫さに由来し、新築祝いや開店祝いの贈り物に選ばれます。

風水・縁起

大きく丸みのある葉は「陽の気を受け止める」とされ、リビングの角に置くと気の流れを整えるといわれます。上に伸びる樹形は成長運・仕事運を象徴する植物として人気です。

カシワバゴムノキのよくある質問

Qカシワバゴムノキの葉が次々落ちます。原因は?回答を見る
A

急な環境変化・水のやりすぎ・光量不足・冬の寒さのいずれかです。購入直後や移動直後なら環境への適応反応で、置き場所を固定して管理を続ければ1〜2か月で止まります。土が常に湿っている場合は根腐れ由来なので、乾いてから与えるリズムへ。暗い部屋なら明るい窓辺へ移し、冬なら10°C以下の冷え込みを疑ってください。枝先が緑で弾力があれば株は生きています。

Q一本立ちで上にばかり伸びます。枝分かれさせるには?回答を見る
A

5〜9月の成長期に、好みの高さで主幹を切り戻してください。切り口の下の節から2〜3本の枝が吹いて分岐します。さらにボリュームを出したい場合は、伸びた枝の先端を摘心して枝数を増やします。切り口から白い樹液が出るので手袋を着用し、切った枝は挿し木に使えます。分岐後は光を求めて枝が片側に偏りやすいので、時々鉢を回して均等に光を当ててください。

Qバンビーノとは何ですか?普通のカシワバゴムノキと育て方は違いますか?回答を見る
A

バンビーノはカシワバゴムノキの小型品種で、葉が10〜15cmと小さく、節間が詰まってこんもり育ちます。卓上や棚上に置けるサイズ感が魅力です。育て方は基本的に同じで、明るい場所・乾いたら水・置き場所を固定、の3点を守ります。鉢が小さい分、夏の水切れと冬の過湿にはやや注意が必要です。

フィカスの品種一覧

フィカス としてまとめている他の品種です。

品種大きさの目安難易度水やり
カシワバゴムノキ(本記事)室内で50cm〜2m超。バンビーノは30〜80cmのコンパクトサイズ。中級者向け土の表面が乾いたら(週1回程度)
ゴムの木室内で50cm〜2m超。原産地では30mの巨木になる潜在力の持ち主。初心者向け土の表面が乾いたら(週1回程度)
フィカス室内で30cm〜2m超。卓上サイズからシンボルツリーまで幅広く、品種によって成長の速さが異なります。初心者向け土の表面が乾いたら(週1回程度)
フィカス・アルテシマ室内で50cm〜2m超。5〜10号鉢のシンボルツリーサイズが主流で、成長はやや速め。初心者向け土の表面が乾いたら(週1回程度)
フィカス・ウンベラータ室内の鉢植えでは高さ1〜2mのサイズが主流。6号鉢の卓上サイズから10号鉢の大型まで流通しています。成長が早く、環境が合えば1年で30〜50cm伸びることもあるため、天井高に合わせた剪定で樹高をコントロールします。中級者向け土の表面が乾いたら(週1-2回)
フィカス・ティネケ室内で50cm〜2m。斑入りのため緑葉のゴムの木より成長はやや控えめ。初心者向け土の表面が乾いたら(週1回程度)
フィカス・ベンガレンシス室内で50cm〜2m。曲がり仕立ての5〜10号鉢が人気。成長はゆっくりで樹形が長持ちします。初心者向け土の表面が乾いたら(週1回程度)
フィカス・ベンジャミン室内で30cm〜2m。卓上の小鉢から三つ編み仕立ての大鉢まで、あらゆるサイズで流通。初心者向け土の表面が乾いたら(週1-2回)

カシワバゴムノキを育てながら、あわせて使いたい