苗・株の選び方
良い株は、銀色の縞がくっきりと入り、葉に張りがあること、葉柄が赤くしっかり立ち、株の中心から新しい葉が出ていること、株元がぐらつかないことの3点で見分けます。
避けたいのは、葉柄が長く伸びて葉が外へ倒れている株と、株元の葉柄の付け根が黒ずんでいる株です。前者は暗い場所で育った株で、締まった姿に戻るまで時間がかかります。後者は過湿で腐れが始まっている可能性があります。冬に買う場合は、店の置き場所が冷えていないかも確かめ、持ち帰りは袋で包んで冷気に当てないようにします。
ペペロミア・アルギレイア(スイカペペ)の育て方の要点
Hapot編集部より
ペペロミア・アルギレイアは、銀白色の縞がスイカの皮のように入る丸い葉が特徴の、「スイカペペ」の名で親しまれる品種です。ほかのペペロミアより葉が大きく薄めで、赤い細い葉柄が葉の裏の中央に付く盾のような形をしています。葉柄が細く長いぶん、根が傷んだり冷えたりすると葉が落ちやすく、ペペロミアの中では冬の寒さと水の加減にやや敏感な種類です。南米北部の熱帯林の林床に自生する原種で、高さ15〜25cmの株立ちにまとまり、葉は長さ5〜10cmほどになります。明るい日陰を好み、水は土が乾いてから10日に1回ほど与えます。冬は13°C以上を保ち、土を湿らせたままにしないことが長く楽しむこつです。葉1枚から子株が出る葉挿しが簡単で、株が弱ったときの保険も作りやすい植物です。アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)の無毒リストに載っており、ペットのいる家でも置きやすい観葉植物として人気があります。

水やり
土が乾いてから(10日に1回前後)
日光
間接光
温度の目安
13-28°C
湿度
50-70%
土
観葉植物用土にパーライトを2〜3割混ぜた水はけの良い土
大きさの目安
高さ15〜25cm、株の幅20〜30cm。葉は長さ5〜10cmほど。3〜4号鉢の卓上サイズが主な流通サイズです。
成長の速さ
ゆっくり〜中(春から秋に新しい葉を数枚ずつ出す)
温度の目安(耐寒〜耐暑)
13-28°C
肥料
5〜9月に月1回、規定の2倍に薄めた液肥
成長速度
ゆっくり〜中(春から秋に新しい葉を数枚ずつ出す)
毒性
ペットにも安全とされる(ASPCAの無毒リストに Watermelon Peperomia として掲載)
葉柄が細く、株の調子が葉の落ち方にすぐ出ます。葉が1〜2枚ずつ落ち始めたら、水のやりすぎか寒さを疑い、まず土と置き場所の温度を確かめます。
良い株は、銀色の縞がくっきりと入り、葉に張りがあること、葉柄が赤くしっかり立ち、株の中心から新しい葉が出ていること、株元がぐらつかないことの3点で見分けます。
避けたいのは、葉柄が長く伸びて葉が外へ倒れている株と、株元の葉柄の付け根が黒ずんでいる株です。前者は暗い場所で育った株で、締まった姿に戻るまで時間がかかります。後者は過湿で腐れが始まっている可能性があります。冬に買う場合は、店の置き場所が冷えていないかも確かめ、持ち帰りは袋で包んで冷気に当てないようにします。
基本はペペロミアと同じで、レースカーテン越しの明るい日陰が向きます。アルギレイアで違うのは、縞模様の出方が光で変わることです。明るい場所では銀色の縞がくっきりし、葉柄の赤みも濃くなりますが、暗い場所では葉柄が長く伸びて葉が外へ倒れ、株が広がって見えます。目安は東か北の窓から1m前後の、直射日光が当たらない場所です。葉が薄いので、ほかのペペロミアより強い日差しに弱く、夏は窓から離します。冬は13°C以上を保ち、夜は窓際から離してください。
よくある失敗は、冬の窓辺に置いたまま冷やし、数日で葉がまとめて落ちることです。茎が硬ければ、暖かい場所へ移すと春に新しい葉が出ます。
基本はペペロミアと同じく乾かし気味ですが、アルギレイアは葉が薄く水をため込む量が少ないため、ほかの品種ほど長くは乾燥に耐えません。春から秋は、土の表面から2cmほど乾いたら鉢底から流れるまで与えます。目安は10日に1回前後です。葉が少し柔らかくなり、縁が内側へ反ってきたら水のサインです。与えるときは株元の土へ注ぎ、葉柄の付け根に水をためないようにします。冬は2〜3週に1回へ減らします。
よくある失敗は、長く乾かした後に一度に大量の水を与え、葉が急に水を吸って割れることです。乾かしすぎない間隔を保ち、割れた葉は見た目が気になる場合だけ付け根から外します。
観葉植物用土にパーライトを2〜3割混ぜた、水はけと水持ちの両方がある土が向きます。自分で配合するなら赤玉土(小粒)4、腐葉土3、パーライト3が目安です。アルギレイアはほかのペペロミアより乾燥に弱いので、多肉植物用土だけでは乾きが早すぎることがあります。鉢は株の幅より一回り大きい程度の浅めのものにし、鉢底石を1〜2cm敷きます。素焼き鉢は乾きが早いため、夏はプラ鉢のほうが管理しやすくなります。元肥は緩効性肥料をごく少量にします。
アルギレイアは株元から葉柄が直接立ち上がる姿のため、枝を切る剪定はほとんどありません。手入れは、黄色くなった古い葉や、外へ大きく倒れた葉を葉柄の付け根から切ることです。葉柄は柔らかく、手でちぎると株元に残った部分から傷むので、清潔なハサミで付け根の近くを切ります。株が大きくなり中心が混み合ったら、外側の倒れた葉を3〜4枚外すと風が通り、蒸れを防げます。外した元気な葉は、そのまま葉挿しに回せます。
よくある失敗は、株元をすっきりさせようと一度に半分以上の葉を外し、株が弱って新しい葉が出なくなることです。外すのは一度に3〜4枚までにし、間をあけて少しずつ整えます。
時期と道具を準備する
傷んだ葉の整理は一年中できますが、まとまった手入れは5〜7月に行います。先の細い清潔なハサミを用意します。
外す葉を選ぶ
黄色くなった古い葉、外へ大きく倒れた葉、割れや傷みが目立つ葉を選びます。一度に外すのは3〜4枚までにします。
葉柄の付け根で切る
葉柄を株元の近くで切ります。手でちぎると残った葉柄から傷むので、必ずハサミを使います。
外した葉を葉挿しに回す
元気な葉は葉挿しに使います。手入れの後は明るい日陰に置き、水は土の表面が乾いてから株元へ与えます。
植え替えは1〜2年に1回、5〜7月が目安です。鉢底から根が出た、水やり後すぐに乾く、新しい葉が小さくなった、のいずれかが合図です。鉢は一回り(直径3cm)大きなものにし、株元の高さは元のままにします。アルギレイアは葉柄が細く、作業中に葉が取れやすいので、株元を手のひらで包むように支えて抜きます。根鉢は軽く肩の土を落とす程度にし、黒く傷んだ根だけを切ります。植え替え直後は1週間ほど水を控え、明るい日陰で休ませます。
よくある失敗は、作業中に何枚も葉が取れてしまうことです。取れた葉は捨てずに葉挿しにすれば、2〜3か月で子株になります。
時期と道具をそろえる
5〜7月の暖かい日に行います。直径3cm大きい鉢、パーライトを混ぜた土、鉢底石、清潔なハサミを用意し、2〜3日前から水を控えます。
株元を包んで抜く
鉢の側面を押して土をゆるめ、株元を手のひらで包むように支えて抜きます。葉柄が細く取れやすいので、葉を持たないでください。
肩の土と傷んだ根を整理する
根鉢の肩の古い土を軽く落とし、黒く柔らかい根だけを切ります。白い根は残し、根鉢は大きく崩さないようにします。
元の高さで植え付ける
鉢底石を1〜2cm敷いて土を入れ、株元が元と同じ高さになるように植えます。取れた葉があれば葉挿し用に取っておきます。
1週間は明るい日陰で休ませる
植え付け後は水を控えて明るい日陰に置き、1週間後に土が乾いていれば株元へ与えます。肥料は1か月後から始めます。
葉挿しがとても簡単で、葉1枚から子株が取れます。適期は5〜8月です。元気な葉を葉柄を2cmほど付けて切り、切り口を半日乾かしてから葉柄を土に挿します。葉を横半分に切り、切り口を土に挿す方法でも、切り口から子株が出ます。気温20〜25°Cなら1〜2か月で根と小さな葉が出て、3〜4か月で鉢上げできる大きさになります。大きな株は、5〜6月の植え替えのときに株分けもできます。
よくある失敗は、挿した後に土を湿らせすぎて葉柄が腐ることです。腐った葉は抜き、別の葉を浅く挿し直します。複数枚挿しておくと安心です。
時期と材料を準備する
適期は5〜8月です。清潔なハサミ、挿し木用土を入れた小鉢、霧吹きを用意します。縞がくっきりした元気な葉を2〜3枚選びます。
葉を葉柄ごと切る
葉柄を2cmほど付けて切ります。葉を半分に切って挿す場合は、葉の中央で横にまっすぐ切ります。
切り口を半日乾かす
切った葉を風通しのよい日陰に置き、切り口を半日ほど乾かします。乾かさずに挿すと、葉柄や切り口から腐りやすくなります。
浅く挿して立てる
軽く湿らせた土に、葉柄か切り口を1cmほど挿します。葉の面が土に触れないよう、少し立てた角度で固定します。
明るい日陰で子株を待つ
直射日光を避けて置き、土の表面が乾いたら霧吹きで湿らせます。1〜2か月で子株が出て、3〜4か月で鉢上げできます。
注意する害虫はハダニとコナカイガラムシで、アルギレイアでは葉の裏と、葉柄が集まる株元に付きやすい傾向があります。葉の表面に細かい白い点が出たらハダニで、霧吹きで葉裏を洗い流します。白い綿のような塊はコナカイガラムシで、綿棒にアルコールを含ませて拭き取ります。病気では、過湿で葉柄の付け根が黒く柔らかくなる腐れが最も多く、冬と梅雨に出やすくなります。予防は、株元の風通しと、土を湿らせたままにしないことです。
よくある失敗は、株元の黒ずみに気づかず、葉が次々に倒れてから慌てることです。元気な葉を葉挿しにして、株を作り直してください。
気温が15°Cを超えたら、水やりを10日に1回ほどに戻し、5月から薄めの液肥を月1回与えます。置き場所はレース越しの明るい窓辺へ。葉挿しや植え替えは5月から始め、冬に傷んだ葉は付け根から切り取ります。
水は土の表面が乾いたら朝に株元へ与えます。液肥は月1回続けます。葉が薄く焼けやすいので、直射日光の当たらない場所に置きます。真夏に株の上から水をかけないでください。葉柄の付け根が蒸れて腐ります。
水やりを2週に1回へ減らし、液肥は9月で終えます。日差しが弱まるので、窓に少し近づけて光を補います。最低気温が15°Cを下回る前に室内の暖かい場所へ移します。夏に増えたハダニがいないか葉裏を確かめます。
水は2〜3週に1回、暖かい日の昼に少量与えます。肥料は止めます。13°C以上の明るい室内に置き、窓際の冷気と暖房の温風を避けます。葉が1枚ずつ落ち始めたら、水を控えて暖かい場所へ移します。
原因
土を乾かしすぎた後に一度に多くの水を与え、薄い葉が急に水を吸って表面が割れた状態。冬の冷えで葉が傷んで割れることもある。
対策
割れた葉は戻りませんが株には大きな影響はありません。土の表面から2cmほど乾いたら与える一定のリズムに整え、冬は窓際の冷気から離します。気になる葉は付け根から切り、葉挿しに使えます。
原因
水のやりすぎによる根傷みか、13°Cを下回る寒さ。葉柄が細いため、株が弱ると葉の重みで付け根から取れやすい。
対策
土が湿っていれば水を止めて乾かし、冬は部屋の内側の暖かい場所へ移します。株元の葉柄が硬ければ春に新しい葉が出ます。落ちた元気な葉は葉挿しにして保険にします。
原因
光量不足で葉の色が濃い緑に寄り、銀色の縞がくすんで見える。直射日光で縞まで白く色あせた場合は葉焼け。
対策
レースカーテン越しの明るい場所へ移すと、新しい葉から縞がくっきり戻ります。葉焼けの場合は直射日光の当たらない場所へ移し、焼けた葉は付け根から切ります。
原因
暗い場所で光を求めて葉柄が伸びた徒長。株が横に広がり、中心が空いて見える。
対策
明るい日陰へ移し、倒れた葉は3〜4枚ずつ付け根から切って葉挿しにします。新しく出る葉は葉柄が短く締まり、株立ちの姿に戻ります。
原因
過湿による腐れ。株元に水がたまる与え方や、冬と梅雨の乾かない土で起こりやすい。
対策
黒くなった葉柄を付け根から切り、土を乾かして風通しのよい場所に置きます。広がっている場合は元気な葉を葉挿しにし、傷んだ株は土ごと処分します。
ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

ペペロミア・アルギレイアは、明るい室内で充実した株なら、春から夏に赤みのある細い花茎を伸ばし、その先に棒状の花穂を付けます。穂は長さ5〜8cmほどで、淡い黄緑からクリーム色をしており、スイカ模様の葉の上にアンテナのように立ちます。
花びらや目立つ香りはなく、小さな花が穂の表面に密に並びます。花穂が多く出ると株の体力を使い、新しい葉が小さくなることがあるため、葉を楽しむなら早めに花茎の付け根から切り取るのも一つの方法です。
ペペロミアの仲間の花言葉は「かわいらしさ」「艶やか」です。スイカのような縞模様の丸い葉は、仲間の中でもとくに「かわいらしさ」の印象が強い姿です。夏の果物を思わせる見た目から、夏の手土産や、果物好きの人へのちょっとした贈り物としても選ばれています。
風水では、丸い葉は角のない穏やかな気を生み、家庭や人間関係を和らげるとされます。アルギレイアの銀色の縞は光を反射して部屋を明るく見せるといわれ、リビングやダイニングに向くとされます。スイカは実りや子孫繁栄の象徴とされることから、家族運と結び付ける考え方もあります。
乾燥させた後に急に多くの水を与えたことが主な原因です。アルギレイアの葉は薄く、水を急に吸うと葉の中の水分が増えて、表面に割れ目が入ったり裂けたりします。割れた葉は元に戻りませんが、株には大きな影響はありません。予防には、土を乾かしすぎず、表面から2cmほど乾いたら与える一定のリズムを保つことです。冬の窓辺で葉が冷えて傷み、割れたように見えることもあるため、置き場所の温度も確かめてください。
多くは光不足で、明るい場所へ移すと新しい葉から模様が戻ります。アルギレイアの銀色の縞は、十分な明るさのもとでくっきり出ます。暗い場所では葉の色全体が濃い緑に寄り、縞の銀色がくすんで見えます。一方、直射日光に当たって縞の部分まで白っぽく色あせた場合は葉焼けで、レース越しの場所へ移します。古い葉は年数とともに模様が目立たなくなるので、新しい葉の色で判断してください。
葉1枚からでも、半分に切った葉からでも増やせます。5〜8月に元気な葉を葉柄2cmほど付けて切り、切り口を半日乾かしてから葉柄を土に浅く挿します。葉を横半分に切り、切り口を下にして1cmほど挿す方法でも、切り口から子株が出ます。気温20〜25°Cなら1〜2か月で小さな葉が出始め、3〜4か月で鉢上げできます。挿した後は土を湿らせすぎず、明るい日陰で管理するのが成功のこつです。
13°C以上を目安にし、10°Cを下回る場所は避けてください。アルギレイアは熱帯林の林床に育つ種類で、ペペロミアの中でも寒さにやや弱い傾向があります。冷えると葉柄の付け根が傷み、葉が1枚ずつ落ちていきます。冬は夜に冷える窓際から部屋の内側へ移し、水は2〜3週に1回、暖かい日の昼に少量にします。暖房の温風が直接当たる場所も、葉が乾いて傷むので避けます。
スイカペペは葉が薄いぶん、ホープより水切れと寒さに敏感です。ホープは肉厚の小さな葉に水をため込み、2週に1回の水やりでも耐えますが、アルギレイアは土の表面から2cmほど乾いたら与える、やや短い間隔が向きます。冬の温度もホープの10°C以上に対して、13°C以上が目安です。飾り方も違い、ホープは吊り鉢で垂らし、アルギレイアは株立ちで卓上に置くのが基本です。
ペペロミア としてまとめている他の品種です。
| 品種 | 大きさの目安 | 難易度 | 水やり |
|---|---|---|---|
| ペペロミア・アルギレイア(スイカペペ)(本記事) | 高さ15〜25cm、株の幅20〜30cm。葉は長さ5〜10cmほど。3〜4号鉢の卓上サイズが主な流通サイズです。 | 中級者向け | 土が乾いてから(10日に1回前後) |
| ペペロミア | 10〜30cm程度の小型。2.5〜4号鉢の卓上サイズが中心で、垂れるタイプはハンギングにも。 | 初心者向け | 土がしっかり乾いてから(10日〜2週に1回) |
| ペペロミア・ジェミニ | 高さ10〜20cm、株の幅10〜15cm。葉の長さは4〜6cmほど。2.5〜3.5号鉢の卓上サイズが主な流通サイズです。 | 初心者向け | 土が乾いて2〜3日後(10日〜2週に1回) |
| ペペロミア・ホープ | 草丈5〜10cm、つるの長さ30cm前後(大株で50cmほど)。2.5〜4号鉢や吊り鉢が主な流通サイズです。 | 初心者向け | 土が乾いて2〜3日後(10日〜2週に1回) |
10月の季節の作業と、ペペロミア・アルギレイア(スイカペペ)の手入れで迷いやすいところに合わせて選んでいます。
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執筆: Hapot編集部
植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。