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プリムラの育て方

Primula spp.(P. × juliana、P. × polyantha、P. malacoides、P. obconica など)最終更新日:

Hapot編集部より

プリムラは、花の少ない12〜4月に鉢一つで長く咲き続ける冬から春の鉢花で、花がら摘みと肥料を欠かさなければ初めての人でも4か月以上楽しめます。サクラソウ属の総称で、園芸店に並ぶのは主に4系統です。草丈10〜15cmの小型で色数が多いジュリアン、それより花が大きく花茎を伸ばすポリアンサ、細い花茎に小花を段々に付けるマラコイデス(和名ケショウザクラ)、室内でも咲き続けるオブコニカ(和名トキワザクラ)で、系統によって寒さへの強さと置き場所が違います。ジュリアンとポリアンサは-5°C程度まで耐えて霜よけをすれば屋外で冬越しでき、マラコイデスは0°C前後、オブコニカは5°C以上の室内の窓辺が目安です。多年草ですが高温多湿に弱く、中間地の夏越しは難しいため、一年草と割り切る人も多い植物です。オブコニカは葉や茎の毛に含まれるプリミンで皮膚がかぶれることがあるので、手袋で扱うかプリミンを含まない品種を選んでください。冬の玄関やベランダを明るくしたい人に向いています。

プリムラの姿

分類・基本データ

科
サクラソウ科
属
サクラソウ属 Primula
種
プリムラ
別名
プリムラ・ジュリアン、プリムラ・ポリアンサ、プリムラ・マラコイデス、プリムラ・オブコニカ、サクラソウ、ジュリアン、ポリアンサ、ケショウザクラ、トキワザクラ、西洋サクラソウ
原産地
サクラソウ属は北半球の温帯から寒帯に広く分布します。ジュリアンとポリアンサはヨーロッパ原産種の交配から生まれた園芸種、マラコイデスとオブコニカは中国南西部の原産です。

プリムラの育て方の5つのポイント

水やり

土の表面が乾いたら株元に(冬は2〜3日に1回程度)

日光

直射日光

温度の目安

-5〜25°C(ジュリアン・ポリアンサ。マラコイデスは0°C、オブコニカは5°C以上)

湿度

40-60%

土

水はけと水もちの良い草花用培養土

プリムラはどれくらい大きくなる?

大きさの目安

ジュリアンは10〜15cm、ポリアンサは15〜30cm、マラコイデスとオブコニカは20〜40cm。3〜5号鉢で流通。

成長の速さ

中(秋植えで冬〜春に開花)

温度の目安(耐寒〜耐暑)

-5〜25°C(ジュリアン・ポリアンサ。マラコイデスは0°C、オブコニカは5°C以上)

ケアのポイント

肥料

開花中は10日に1回の液肥(1000倍)と月1回の置き肥

成長速度

中(秋植えで冬〜春に開花)

毒性

オブコニカは葉や茎の毛(プリミン)で皮膚がかぶれることがある。観賞用で食用不可

系統で冬の置き場所が変わります。ジュリアン・ポリアンサは屋外の日なた、マラコイデスは霜よけのある軒下、オブコニカは室内の窓辺。花がら摘みと開花中の肥料切れ防止が長く咲かせる2本柱です。

育て方の詳細

苗・株の選び方

良い株は3点で見分けます。株元から葉がすき間なく詰まり、葉の色が濃く艶があること、咲いている花より株の中心に控えているつぼみが多いこと、鉢を持ち上げて揺らしても株元がぐらつかないことです。

避けたいのは、下葉が黄色くなったり株元の葉が茶色く腐ったりしている株と、暖かい売り場に長く置かれて花茎がひょろりと伸びた株です。オブコニカを選ぶ場合は、ラベルでプリミンを含まない品種かどうかを確認すると、肌の弱い人でも扱いやすくなります。

置き場所・日当たり

冬は日当たりの良い場所に置くと花数が増え、花色も冴えます。ジュリアンとポリアンサは-5°C程度まで耐えるので、1日4時間以上日の当たるベランダや玄関先で冬越しでき、霜が強い夜だけ軒下に寄せれば十分です。マラコイデスは0°C前後が限度で霜に当たると花茎が傷むため、日当たりの良い軒下か室内の窓辺に置きます。オブコニカは5°C以上が必要で、日光が入る室内の窓辺が定位置です。いずれも暖房の効いた20°C以上の部屋では花が早く終わり、株も間延びします。

よくある失敗は、贈り物の鉢を暖かいリビングに置き続け、2〜3週間で花茎がひょろりと伸びて花が小さくなることです。気づいたら10〜15°Cの明るい窓辺か屋外の日なた(オブコニカとマラコイデスは室内の涼しい窓辺)に移せば、次のつぼみから締まった花が戻ります。

水やりの詳細

土の表面が乾いたら、鉢底から流れるまで株元に与えます。冬の屋外では2〜3日に1回、室内の窓辺なら3〜4日に1回が目安で、凍結を避けるため暖かい日の午前中に与えます。ロゼット状の葉の中心や花に水をかけると、葉の付け根が腐ったり灰色かび病が出たりするので、葉を指で持ち上げて土に注いでください。マラコイデスとオブコニカは水切れで一気にしおれやすい系統で、春に気温が上がると毎日乾くこともあります。受け皿の水は毎回捨てます。

よくある失敗は、しおれを見て毎日水を足し続け、根腐れで株元がぐらつくことです。しおれたら必ず土を触り、乾いていれば水を与えると数時間で戻ります。湿っているのにしおれる場合は過湿か根腐れなので水を止め、明るく風通しの良い場所で土を乾かし、黒く傷んだ葉を取り除いて様子を見ます。

最適な土の作り方

市販の草花用培養土で十分育ちます。自分で配合するなら赤玉土小粒5、腐葉土4、パーライト1の割合にし、水もちを保ちつつ水はけも確保します。鉢底には鉢底石を2cmほど敷きます。プリムラは酸性に傾いた土を嫌うため、古い土を使う場合は苦土石灰を1Lあたり1g程度混ぜて1週間おき、元肥として緩効性肥料を規定量加えます。植え付けは株元を深く埋めないことが大切で、根鉢の表面と土の高さをそろえ、ロゼットの中心に土がかからないようにします。

剪定・切り戻し

花がら摘みが主な手入れです。ジュリアンは1本の短い花茎に1輪ずつ咲くので、しおれた花を花茎ごと株元から摘み取ります。ポリアンサとマラコイデスは1本の花茎に多くの花が付くため、咲き終わった花を1輪ずつ摘み、花茎の花がすべて終わったら花茎を付け根から切ります。オブコニカも同様で、花茎は手で折らずにハサミで切ると、株元を傷めません。花がらを残すと種づくりに養分が取られて次のつぼみが減り、落ちた花びらが葉の上で灰色かび病の原因にもなります。黄色くなった下葉もそのつど付け根から取り除いてください。

よくある失敗は、花がらを1週間以上放置し、株の中心に落ちた花びらから葉が茶色く腐ることです。傷んだ葉を清潔なハサミで取り除き、2〜3日は水を控えめにして日なたで乾かせば、株元から新しいつぼみが上がってきます。

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    時期と道具を用意する

    花がら摘みは開花期の12〜4月に2〜3日に1回行います。先の細い園芸用ハサミと、オブコニカの場合はかぶれ防止の手袋を用意します。

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    しおれた花を見つける

    花びらの縁が茶色くなったり、しぼんで垂れたりした花が対象です。株の中心に落ちた花びらも灰色かび病の原因になるので一緒に取り除きます。

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    系統に合わせて摘み取る

    ジュリアンは花茎ごと株元から摘みます。ポリアンサやマラコイデスは終わった花を1輪ずつ摘み、花茎の花がすべて終わったら付け根で切ります。

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    黄色い下葉も付け根から取る

    黄色くなった下葉や傷んだ葉は付け根から取り除き、株元の風通しを良くします。作業後は葉に水をかけず、株元に水と液肥を与えて次のつぼみを育てます。

植え替え

購入した開花株は、ビニールポットのままなら一回り大きな鉢か寄せ植えに10〜12月に植え付けます。根鉢は崩さず、底を軽くほぐす程度にします。ジュリアン・ポリアンサ・オブコニカは多年草で、夏越しできた株は9月下旬〜10月に植え替えます。古い土を3分の1ほど落とし、黒く傷んだ根を切って新しい草花用培養土で植え直します。植え替え後は1週間ほど明るい日陰で休ませ、肥料は2週間後から再開します。マラコイデスは一年草として扱うため、植え替えは開花前の苗の定植のみです。

よくある失敗は、開花中の株の根鉢を大きく崩して植え替え、つぼみがしおれて花が止まることです。その場合は日なたの涼しい場所で水を切らさないよう管理し、肥料は控えて新しい葉の展開を待つと、2〜3週間でつぼみが上がり直します。

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    時期と道具をそろえる

    夏越しした株は9月下旬〜10月、購入株の植え付けは10〜12月に行います。一回り大きな鉢、草花用培養土、鉢底石、ハサミ、手袋(オブコニカは必須)を用意します。

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    株を抜いて古い土を落とす

    鉢を逆さにして株元を指で支えながら抜きます。夏越し株は古い土を3分の1ほど落とし、黒く傷んだ根を切ります。開花中の株は根鉢を崩さず底を軽くほぐす程度にします。

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    株元を深くしないよう植える

    鉢底石を2cm敷いて土を入れ、根鉢の表面が土の高さとそろうように据えます。ロゼットの中心に土がかかると腐りやすいので、株元を埋めないよう注意します。

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    株元に水を与えて休ませる

    葉を持ち上げて株元に鉢底から流れるまで水を与え、明るい日陰で1週間ほど休ませます。その後は日なたに戻し、肥料は2週間後から再開します。

増やし方

ジュリアンとポリアンサは株分けと種まき、マラコイデスとオブコニカは主に種まきで増やします。株分けは夏越しした株を9月下旬〜10月に鉢から抜き、芽が2〜3個ずつ付くように手で割って植え付けます。種まきは6〜7月が適期で、種は光が当たると発芽しやすい性質のため覆土はせず、底面給水で乾かさないように管理します。発芽適温は15〜20°Cで、25°Cを超えると発芽が揃いにくいため、涼しい半日陰で管理すると2〜3週間で発芽します。本葉3〜4枚で小鉢に移し、10月に定植します。家庭では夏の高温管理が難しく、開花株や苗の購入が現実的です。

よくある失敗は、種に土をかぶせて発芽しないことです。新しい種を用土の表面にまき、霧吹きで湿らせてラップで覆い、明るい日陰に置けばまき直せます。

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    株分けの時期と道具を用意する

    ジュリアンとポリアンサの株分けは9月下旬〜10月に行います。株数分の3〜4号鉢、草花用培養土、鉢底石、清潔なハサミ、手袋を用意します。

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    株を抜いて芽の分かれ目を探す

    鉢から抜いて古い土を半分ほど落とし、株元で芽がいくつかのまとまりに分かれている位置を確認します。傷んだ根や枯れ葉はここで取り除きます。

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    芽2〜3個ずつに手で割る

    芽が2〜3個ずつ付き、それぞれに根が残るよう手で割ります。固くて割れない場合は清潔なハサミで切り分け、根の少ない小さな芽は無理に分けません。

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    浅めに植えて日陰で養生する

    株元を埋めない高さで植え付け、株元にたっぷり水を与えます。1週間は明るい日陰に置き、新しい葉が動いたら日なたに戻して置き肥を始めます。

病害虫対策

冬〜春はアブラムシと灰色かび病、屋外の株ではナメクジとヨトウムシが主なトラブルです。アブラムシは2〜3月に暖かくなるとつぼみや新芽に集まるので、見つけ次第水で洗い流すか粘着テープで取り、多い場合は園芸用の殺虫剤を使います。灰色かび病は花がらや落ちた花びらから広がるので、花がら摘みと株元への水やり、鉢同士の間隔を10cmほど空けることで予防します。室内のオブコニカは乾燥でハダニが付き、葉が白くかすれることがあるため、葉裏を時々確認します。

よくある失敗は、屋外の株の花が一晩でかじられ、原因がわからないまま放置することです。夜間に鉢底や鉢の縁を確認し、ナメクジがいればナメクジ用の誘引駆除剤を株から離して置き、鉢を台の上に上げると被害は数日で止まります。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
種蒔き
開花
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 2月花がら摘み・灰色かび病の予防
  • 3月アブラムシの点検・液肥
  • 5月花茎の整理・夏越し準備
  • 6月種まき(涼しい半日陰で)
  • 9月夏越し株の植え替え・株分け
  • 10月苗の植え付け・植え替え
  • 11月開花株の植え付け・置き肥開始
  • 12月花がら摘み・霜よけ

季節ごとの管理

春の管理

開花の最盛期です。気温が上がると乾きが早まるので、土が乾いたら株元にたっぷり与え、10日に1回の液肥を続けます。置き場所は日なたで、4月以降の強い日差しは半日陰で避けます。アブラムシと灰色かび病が増えるので、花がら摘みを毎日行ってください。

夏の管理

高温多湿で株が弱る時期です。夏越しさせる株は5月下旬に肥料を止め、風通しの良い明るい日陰に移して、水は土が乾いてから朝に与えます。30°Cを超えると株元が蒸れて腐りやすいので、鉢を地面から離し、傷んだ葉はすぐ取り除きます。

秋の管理

夏越しした株の植え替えと株分けは9月下旬〜10月に行い、置き場所を日なたに戻します。水は土の表面が乾いたら与え、新しい葉が動いたら置き肥を始めます。10〜11月は開花株の出回る時期で、ヨトウムシが葉を食べやすいので夜に点検します。

冬の管理

ジュリアンとポリアンサは屋外の日なた、マラコイデスは軒下、オブコニカは5°C以上の窓辺に置きます。水は暖かい日の午前中に株元へ与え、開花中は10日に1回の液肥を続けます。霜による花傷みと、花がらからの灰色かび病に注意してください。

よくあるトラブルと対策

プリムラの葉が黄色くなる

原因

開花中の肥料切れが最も多い原因です。花を次々に咲かせるため養分の消費が多く、肥料が切れると下葉から黄色くなります。土が常に湿っている場合は過湿による根傷みも考えられます。

対策

開花中は10日に1回の液肥と月1回の置き肥を続けます。土が湿ったままなら水やりを乾いてからに改め、受け皿の水を捨てます。黄色くなった葉は戻らないので付け根から取り除きます。

「葉が黄色くなる」の原因の見分け方と対処を詳しく

花や株元に灰色のカビが生えて腐る

原因

灰色かび病です。花がらや落ちた花びらが葉の上に残り、低温と多湿が重なると発生します。上から水をかけて株の中心が濡れたままになることも原因です。

対策

カビた花や葉をすぐに取り除き、花がら摘みを2〜3日に1回行います。水は株元に与え、鉢同士を10cmほど離して風通しを確保します。広がる場合は園芸用の殺菌剤を散布します。

「葉が落ちる」の原因の見分け方と対処を詳しく

オブコニカを触ったら手がかぶれた

原因

オブコニカの葉や茎の細かい毛に含まれるプリミンによる皮膚炎です。体質によって症状の出方が違い、花がら摘みや植え替えで素手で触れたときに起こりやすくなります。

対策

触れた部分を石けんと水でよく洗い、以後の作業は手袋を着けて行います。赤みやかゆみが強い場合は皮膚科を受診してください。肌の弱い人は、プリミンを含まない品種に買い替えると安心です。

「花が咲かない」の原因の見分け方と対処を詳しく

暖かい部屋で花茎がひょろひょろ伸びて花が小さい

原因

高温と光不足による徒長です。プリムラは10〜15°C前後の涼しい環境で締まって育ち、暖房の効いた20°C以上の部屋では花茎が伸びて花も早く終わります。

対策

日中に日が差す涼しい窓辺か、ジュリアンとポリアンサなら屋外の日なたに移します。伸びた花茎は花が終わったら付け根から切り、次に上がるつぼみが短く締まって咲くのを待ちます。

「花が咲かない」の原因の見分け方と対処を詳しく

梅雨から夏に株元が溶けるように枯れる

原因

高温多湿による蒸れと根腐れです。プリムラは冷涼な環境を好み、気温が30°Cを超えると根が弱り、湿った土と重なると株元から腐ります。

対策

梅雨前に風通しの良い明るい日陰へ移し、鉢を台に乗せて地面から離します。水は土が乾いてから朝に与え、肥料は止めます。株元が腐った株は回復が難しいので、秋に新しい株を用意します。

「根腐れ・株元が腐る」の原因の見分け方と対処を詳しく

花やつぼみが一晩でかじられる

原因

ナメクジやヨトウムシの食害です。どちらも夜に活動するため、昼に見ても姿が見えず、屋外の鉢や地面に近い株で被害が出やすくなります。

対策

夜に懐中電灯で鉢の縁や鉢底を確認し、見つけたら取り除きます。ナメクジには誘引駆除剤を株から離して置き、鉢を台の上に上げます。ヨトウムシは株元の土の中に隠れるので浅く掘って探します。

「花が咲かない」の原因の見分け方と対処を詳しく

ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

プリムラの花言葉・風水

花言葉

プリムラ全体の花言葉は「青春のはじまりと悲しみ」「運命を開く」などとされます。属名がラテン語で「最初の」を意味するプリムスに由来し、早春にいち早く咲く花であること、また花の形を天国の扉の鍵に見立てたヨーロッパの伝説に由来するといわれます。系統ごとに別の花言葉も伝えられています。

風水・縁起

風水では、春に先がけて咲く花が新しい始まりを呼ぶとされ、丸く低い草姿の花は人間関係を穏やかにすると考えられています。赤やピンクの花は南、黄色の花は西に置くと良いといわれ、色数の多いプリムラは方角に合わせて選びやすい鉢花です。冬の玄関に明るい色の鉢を置くと、気持ちよく人を迎えられます。

プリムラのよくある質問

Qプリムラの花が終わったらどうすればいいですか?回答を見る
A

系統によって扱いが分かれます。マラコイデスは一年草として扱うため、花が終わる5月ごろに片付けます。ジュリアン、ポリアンサ、オブコニカは多年草なので、すべての花茎を付け根から切り、傷んだ葉を取り除いてから夏越しの管理に移ります。5月下旬に肥料を止め、風通しの良い明るい日陰に置き、9月下旬〜10月に植え替えれば、冬にまた咲く可能性があります。中間地の夏越しは難しいので、一年草と割り切って秋に新しい株を買う方法も一般的です。

Qプリムラは夏越しできますか?回答を見る
A

ジュリアン、ポリアンサ、オブコニカは夏越しできる場合がありますが、中間地では成功率は高くありません。原産地が冷涼で、気温が30°Cを超える高温多湿で株元が蒸れて腐りやすいためです。挑戦するなら、梅雨前に鉢を風通しの良い明るい日陰に移し、鉢を地面から離して置き、水は土が乾いてから朝に与えます。肥料は秋まで与えません。冷涼地や、エアコンの効いた室内の明るい場所に置ける場合は成功しやすくなります。

Qプリムラの葉が黄色くなるのはなぜですか?回答を見る
A

最も多い原因は肥料切れで、次いで過湿による根傷みです。プリムラは開花中に多くの養分を使うため、肥料が切れると下葉から黄色くなり、花も小さくなります。開花中は10日に1回の液肥と月1回の置き肥を続けてください。土が常に湿っている場合は根傷みが考えられるので、水やりを土が乾いてからに改め、受け皿の水を捨てます。外側の古い葉が1〜2枚黄色くなるのは自然な老化なので、付け根から取り除けば問題ありません。

Q花がら摘みはどこで切ればいいですか?回答を見る
A

系統で摘み方が違います。ジュリアンは1本の花茎に1輪なので、しおれた花を花茎ごと株元から摘み取ります。ポリアンサ、マラコイデス、オブコニカは1本の花茎に多くの花が付くため、咲き終わった花を1輪ずつ摘み、花茎のすべての花が終わったら花茎の付け根をハサミで切ります。花茎を途中で残すとそこから傷んで灰色かび病の原因になるので、付け根まで切るのがポイントです。2〜3日に1回まとめて行えば十分です。

Qプリムラ・オブコニカを触ると手がかぶれますか?回答を見る
A

体質によってかぶれることがあります。オブコニカの葉や茎、花茎に生える細かい毛にはプリミンという成分が含まれ、触れた部分に赤みやかゆみなどの皮膚炎が出る人がいます。花がら摘みや植え替えでは手袋を着け、作業後は手を洗ってください。近年はプリミンを含まない、または少ない品種も流通しているので、肌が弱い人や子どもが触れる場所に置く場合は、購入時にラベルで確認すると安心です。症状が強いときは皮膚科を受診してください。

Qプリムラは屋外で冬越しできますか?回答を見る
A

ジュリアンとポリアンサは屋外で冬越しできます。-5°C程度まで耐え、凍った朝に葉がしおれて見えても日中に戻ります。強い霜が予想される夜だけ軒下に寄せれば十分です。マラコイデスは0°C前後が限度で霜に当たると花茎が傷むため、日当たりの良い軒下か室内の窓辺に置きます。オブコニカは寒さに最も弱く、5°C以上を保てる室内の窓辺で管理してください。寒冷地では全系統を室内の明るい窓辺に置くのが安全です。

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この記事について

執筆: Hapot編集部

植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。

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