苗・株の選び方
①つぼみが多く花が咲きすぎていない、②節間が詰まりがっしりしている、③下葉が黄ばんでいない、の3点で選びます。10月中旬〜11月の店頭が品揃えのピーク。徒長した売れ残り苗は避け、植えたい色をこの時期に確保しましょう。
Hapot編集部より
パンジーは、秋から春まで半年間も咲き続ける、冬の花壇の絶対的エースです。大輪で華やかな花は一輪でも見応えがあり、豊富な花色(青・紫・黄・オレンジ・白・複色・フリル咲き)でどんな寄せ植えにも主役として収まります。ビオラとの違いは主に花のサイズ:5cm以上の大輪がパンジー、小輪多花がビオラと呼ばれ、性質はほぼ共通です。霜にも雪にも耐える強健さで、花の少ない真冬の庭を彩れる植物は他にほとんどありません。10月に植えて5月まで、水やりと花がら摘みだけで咲き続けるコストパフォーマンスは、ガーデニング界随一。初めての花壇づくりに、これほど失敗のない花はありません。
水やり
土の表面が乾いたら(冬は午前中に)
日光
直射日光
適温
5-20°C(耐寒性抜群、暑さに弱い)
湿度
40-60%
土
水はけの良い花用培養土
肥料
月1回の置き肥+週1回の液肥(長期開花のスタミナ源)
成長速度
中(秋植え→春まで開花)
毒性
毒性は低いとされるが観賞用。食用パンジー以外は食べない
①つぼみが多く花が咲きすぎていない、②節間が詰まりがっしりしている、③下葉が黄ばんでいない、の3点で選びます。10月中旬〜11月の店頭が品揃えのピーク。徒長した売れ残り苗は避け、植えたい色をこの時期に確保しましょう。
日当たりの良い場所が絶対条件です。1日4〜5時間以上日の当たる花壇・プランター・ハンギングへ。日照不足では花数が激減し、株も間延びします。耐寒性は非常に強く、霜や雪をかぶっても平気(凍った朝にしおれて見えても、日中には復活します)。逆に暑さには弱く、初夏に気温が25°Cを超え始めると株が乱れて終わりを迎えます。北風の強い場所では花が傷むことがあるため、日だまりになる南向きが理想です。
土の表面が乾いたら、株元にたっぷりが基本です。花や葉の上から水をかけると、花が傷み灰色かび病の原因になるため株元給水を徹底します。冬は凍結を避けるため暖かい日の午前中に。真冬は乾きが遅いので、頻度は落ちますが「乾いたら与える」のリズムは変えません。春の最盛期は毎日大量の水を消費するため、特にハンギングとプランターの水切れに注意してください。
市販の花用培養土に緩効性肥料を元肥として混ぜれば十分です。花壇は植え付け2週間前に苦土石灰、1週間前に堆肥と元肥を。株間はパンジーで15〜20cm、こんもり茂ることを見込んで詰めすぎないのがコツです。水はけが悪いと根腐れするため、花壇は高めの畝に。ポット苗の根鉢は軽くほぐして植え付けます。
「花がら摘み」がパンジー管理の9割です。咲き終わった花を放置すると種づくりに栄養を奪われ、花数が目に見えて減ります。しおれた花は花茎の根元から毎日摘み取りましょう。春に株が伸びて乱れたら、全体を1/2ほど切り戻すと2〜3週間でこんもり復活し、もうひと咲きします。間延びした枝を随時ピンチして形を保つのも有効です。
ポット苗の植え付けは10月〜11月が最適期です(早すぎると残暑で傷み、遅いと根張り不足で冬の花が少なくなります)。一年草のため植え替えは不要で、初夏に株が乱れたら役目を終えたサイン。抜き取って夏の花に交代します。寄せ植えの組み替えなどで移植する場合は、根鉢を崩さず涼しい時期に行えば問題なく活着します。
種まきで増やせます。適期は8月下旬〜9月(発芽適温15〜20°C。残暑の年は涼しい場所で管理)。種まき用土に蒔いて薄く覆土し、乾かさないよう管理すると1週間ほどで発芽、10月末には定植サイズに育ちます。こぼれ種で翌年思わぬ場所から咲くことも。お気に入りの花色の種を採る楽しみもありますが、交雑するため親と同じ花になるとは限りません(それも楽しみのうち)。春の切り戻しで出た枝の挿し芽も可能です。
アブラムシと灰色かび病が二大トラブルです。アブラムシは暖かくなる春先に新芽・つぼみへ大発生しやすく、見つけ次第駆除を(初期ならテープ取りや牛乳スプレーでも可)。灰色かび病は多湿期に花や葉が灰色のカビで腐る病気で、花がら摘みの徹底・株元給水・風通しの確保が予防のすべて。ナメクジは夜間に花びらを食害するので、食べ跡があれば夜の見回りか誘引剤で対処します。
開花の最盛期。肥料と花がら摘みをフル回転。乱れたら切り戻し。
株が暑さで乱れたら撤収。種採りはこの前に。
10〜11月が植え付け適期。良い苗の出回る時期を逃さない。
霜も雪も問題なし。花がら摘みと月1の置き肥を続ける。
原因
日照不足か、春の気温上昇による自然な徒長。
対策
日当たりへ移動し、伸びた株は1/2に切り戻します。2〜3週間でこんもり復活し、もうひと咲きします。
原因
スリップス(アザミウマ)の吸汁被害、または灰色かび病の初期。
対策
被害花は早めに摘み取り、多発時は専用薬剤を。灰色かび病なら花がら摘みと株元給水・風通しの改善で抑えられます。
パンジーの花言葉は「もの思い」「私を思って」。うつむき加減の花が考え事をする人の顔に見えることに由来。色別では紫が「思慮深い」、黄色が「つつましい幸せ」、白が「温順」。
冬に咲き続ける花は「停滞しない運気」の象徴とされ、玄関まわりや南の花壇に植えると家の陽の気を保つといわれます。
植物学的にはほぼ同じで、花のサイズによる園芸上の区別です:花径5cm以上の大輪がパンジー、4cm以下の小輪多花がビオラ。パンジーは一輪の見応えと華やかさ、ビオラは花数の多さと株のまとまり・雨への強さが持ち味です。「主役の存在感ならパンジー、こんもり咲き溢れる姿ならビオラ」で選ぶか、寄せ植えで両方使うのが正解。育て方は完全に共通なので、好みで選んで問題ありません。
多くは正常です。真冬(1〜2月)は寒さで開花ペースが落ち、小休止のように見えますが、株が生きていれば3月に爆発的に咲き始めます。この時期にできることは①日当たりの確保、②月1回の置き肥を絶やさない、③わずかに咲く花の花がら摘み、の継続です。ただし植え付けが12月以降と遅かった場合は根張り不足で冬の花が少なくなるため、来季は10〜11月の植え付けを。日照不足の場所なら移動も検討してください。
気温上昇による自然な徒長です。思い切って株全体を1/2〜1/3に切り戻してください。2〜3週間で脇芽が茂り、こんもりした姿でもうひと咲きします(切った枝は小さな花瓶で水挿しに)。切り戻し後に液肥を週1回与えると回復が早まります。5月以降、暑さで株が完全に乱れたら寿命のサイン:感謝して撤収し、夏の花にバトンタッチしましょう。
パンジー・ビオラ としてまとめている他の品種です。
| 品種 | 大きさの目安 | 難易度 | 水やり |
|---|---|---|---|
| パンジー(本記事) | 草丈15〜25cm。花壇・プランター・ハンギング・寄せ植えの万能選手。 | 初心者向け | 土の表面が乾いたら(冬は午前中に) |
| ビオラ | 草丈10〜25cm、株張りは20〜30cm。春になると生育旺盛になり、こんもりとドーム状に茂ります。ハンギング向けの枝垂れ性品種は株張り40cm近くになるものもあります。 | 初心者向け | 土の表面が乾いたら(冬は2-3日に1回、春は毎日) |