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セロームの育て方

Thaumatophyllum bipinnatifidum(旧 Philodendron selloum / P. bipinnatifidum)最終更新日:

セロームの育て方の要点

水やり
土の表面が乾いたら(春〜秋は週1〜2回)
置き場所
半日陰
冬越し
5°C 以上を保つ

Hapot編集部より

セロームは、つるを伸ばすオキシカルジウムなどと違い、太い幹が立ち上がって葉を四方へ広げる、大型で自立型のフィロデンドロンです。深く羽のように切れ込んだ葉は1枚で長さ30〜60cmになり、5〜6号鉢でも横幅80cm前後を占めるため、床置きのシンボルグリーンとして選ばれます。南米南東部の亜熱帯が原産で、フィロデンドロンの中では寒さと日差しに強く、冬は5°C前後まで耐えるとされ、明るい窓辺を好みます。和名はヒトデカズラで、近年の分類ではタウマトフィルム属に移されましたが、店頭では今もフィロデンドロン・セロームの名で売られています。育つにつれて幹に目のような葉の跡が並び、太い気根が垂れ下がる野性味のある姿も魅力です。一方で場所を取り、暗い部屋では葉柄ばかり伸びて倒れやすくなるので、置き場所に余裕のある方に向きます。全草にシュウ酸カルシウムを含むため、ペットや子どもの手が届かない場所に置いてください。

セロームの姿

分類・基本データ

科
サトイモ科
属
タウマトフィルム属 Thaumatophyllum(旧フィロデンドロン属)
種
セローム bipinnatifidum
別名
ヒトデカズラ、フィロデンドロン・セローム、セロウム、フィロデンドロン・セロウム、タウマトフィルム・ビピンナティフィドゥム、フィロデンドロン・ビピンナティフィダム
原産地
ブラジル南部、パラグアイ、アルゼンチン北部など南米南東部の亜熱帯原産です。林の縁や湿地の周りに自生し、太い幹を地面から立ち上げて大きな葉を広げます。

セロームの育て方の5つのポイント

水やり

土の表面が乾いたら(春〜秋は週1〜2回)

日光

半日陰

温度の目安

5-30°C

湿度

40-70%

土

水はけの良い観葉植物用土(大鉢は軽石を多めに)

セロームはどれくらい大きくなる?

大きさの目安

室内の鉢植えで高さ80cm〜1.5m、葉の広がりは横幅1m前後。葉は1枚で長さ30〜60cm。4号の小鉢から10号以上の大鉢まで流通します。

成長の速さ

中くらい(春〜秋に月1〜2枚の新しい葉が開く)

温度の目安(耐寒〜耐暑)

5-30°C

ケアのポイント

肥料

4〜9月に2か月に1回の緩効性肥料か、月1〜2回の液肥

成長速度

中くらい(春〜秋に月1〜2枚の新しい葉が開く)

毒性

全草に毒性あり(シュウ酸カルシウム)。ペット・子どもに注意

葉柄が長く伸びて葉が垂れ始めたら光不足の合図です。窓に近づけ、鉢を回して全体に光を当てます。

育て方の詳細

苗・株の選び方

良い株は、葉柄が短めで太く、葉が斜め上へ立ち上がっていること、新しい葉の切れ込みが深くはっきりしていること、幹がぐらつかず鉢の中心に据わっていることの3点で見分けます。

避けたいのは、葉柄だけが細長く伸びて葉が外側へ垂れている株と、外側の葉が何枚も黄色くなっている株です。前者は暗い場所で育った株、後者は根詰まりか水の管理に問題があった株で、どちらも持ち帰ってから立て直すのに時間がかかります。購入前に置き場所の横幅を測っておき、鉢の大きさだけでなく葉の広がりで選ぶと、置いてから困りません。

置き場所・日当たり

基本はフィロデンドロンと同じですが、セロームはつる性の種類より光を多く求めます。春と秋は窓辺の直射日光にも数時間なら耐え、冬は日の入る窓際が定位置です。真夏の西日と正午前後の直射だけは葉焼けするので、7〜8月はレース越しにします。暖かい時期は屋外の半日陰に出すと葉柄が短く締まった株になりますが、室内から急に出すと焼けるため、1週間ほど日陰で慣らします。冬は5°Cを下回らないように、霜の当たる場所からは取り込みます。

よくある失敗は、部屋の奥に置いて葉柄が1m近くまで伸び、葉が外側へ垂れて株が広がりすぎることです。窓辺へ移し、垂れた外側の古い葉を付け根で切ると、次の葉から立ち上がった姿に戻ります。

水やりの詳細

基本はフィロデンドロンと同じく、土の表面が乾いたらたっぷり与えます。セロームで違うのは、葉の面積が大きく、明るい場所では水をよく吸う点です。春から秋は表面が乾いたら鉢底から流れるまで、週1〜2回が目安です。真夏の屋外や日当たりの良い窓辺では2〜3日で乾くこともあります。冬は5〜10°Cの部屋なら土の中まで乾いてから10日〜2週に1回にし、暖房の効いた部屋なら週1回程度にします。大きな葉にたまるほこりは光を遮るので、月1回は濡れた布で拭きます。

よくある失敗は、大鉢の土を毎回表面だけ見て与え続けることで、鉢の底が乾かず根が傷み、外側の葉から黄色くなります。割り箸を鉢の深くまで挿し、湿り気が付かなくなってから与えると防げます。

最適な土の作り方

市販の観葉植物用土に、小粒の軽石かパーライトを2〜3割足した土が扱いやすいです。自分で配合するなら赤玉土(小粒〜中粒)5、腐葉土2、軽石(小粒)2、バーク1が目安です。セロームは太い根を鉢いっぱいに張り、葉の重さで株が傾きやすいので、軽すぎる土より赤玉土を主体にして重さを持たせます。7号以上の大鉢では鉢底石を3cmほど敷き、中央の土が乾きにくくならないよう、深すぎない鉢を選びます。元肥には緩効性肥料を規定量混ぜます。

剪定・切り戻し

セロームはつるを切り戻して枝数を増やす植物ではなく、剪定の中心は外側の古い葉と気根の整理です。新しい葉は中心から出て、古い葉は外側へ倒れながら1〜2年で黄色くなります。黄色くなった葉や垂れた葉は、葉柄を幹の近くで切ります。幹から出る太い気根は土へ誘導するか、邪魔なものだけ付け根で切って構いません。幹が伸びて高くなりすぎた株は、5〜7月に幹の途中で切り、上部を挿し木に、残した幹から出る新芽で仕立て直せます。

よくある失敗は、場所を取るからと元気な葉まで一度に何枚も切り、株が弱って新しい葉が出なくなることです。1回に切るのは全体の3分の1までにし、樹液でかぶれないよう手袋を着けて作業します。

  1. 1

    時期と道具を準備する

    古い葉の整理は通年できますが、幹を切る仕立て直しは5〜7月に行います。清潔なハサミかナイフ、手袋、樹液を拭く布を用意します。

  2. 2

    黄色い葉と垂れた葉を選ぶ

    外側で黄色くなった葉、茶色く傷んだ葉、大きく垂れて場所を取る葉を選びます。1回に切るのは全体の3分の1までにします。

  3. 3

    葉柄を幹の近くで切る

    葉柄を幹から2〜3cmの位置で切ります。残った葉柄の根元は乾いて自然に外れるので、無理にはがさずそのままにします。

  4. 4

    気根を整える

    土に届く気根は鉢の中へ誘導し、通路にはみ出す気根だけを付け根で切ります。樹液が出たら布で拭き取ります。

  5. 5

    切った後の管理をする

    作業後は明るい場所に置き、水やりはいつもどおり土が乾いてからにします。幹を切った場合は、新芽が出るまで1〜2か月ほど待ちます。

植え替え

植え替えは2年に1回、5〜7月が目安です。鉢底から太い根がはみ出す、水がしみ込みにくい、葉の重さで鉢ごと傾く、の3つが合図です。鉢は直径で3〜6cm大きいものにし、株が大きい場合は二人で作業します。葉を麻ひもで上へ軽く束ねると、葉柄を折らずに扱えます。幹の付け根は元の高さのままにし、深く埋めないでください。大きさを保ちたいときは、根鉢の外側を3分の1ほど切って同じ鉢に戻します。

よくある失敗は、倒れないよう深植えにして幹の付け根が蒸れ、黒く柔らかくなることです。気づいたら土を掘り下げて付け根を空気に当て、傷んだ部分が広がるようなら上部を切って挿し木で更新します。植え替え後2週間は明るい日陰で休ませます。

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    時期と道具をそろえる

    5〜7月の暖かい日に行います。直径3〜6cm大きい鉢、観葉植物用土、軽石、鉢底石、麻ひも、手袋、清潔なハサミを用意し、2〜3日前から水を止めておきます。

  2. 2

    葉を束ねて株を抜く

    手袋を着け、広がった葉を麻ひもで上へ軽く束ねます。鉢を横に倒して側面を叩き、幹の付け根を持って根鉢ごと引き抜きます。大株は二人で作業します。

  3. 3

    根と古い土を整理する

    根鉢の外側と底の土を3分の1ほど落とし、黒く柔らかい根を切ります。大きさを保ちたい場合は、根鉢の外側を3分の1切り詰めて同じ鉢に戻します。

  4. 4

    元の高さで植え付ける

    鉢底石を3cm敷いて土を入れ、幹の付け根が元の高さになるよう植えます。周りに土を足し、棒で突いて隙間をなくします。幹は深く埋めないでください。

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    水を与えて日陰で休ませる

    鉢底から流れるまで水を与え、麻ひもを外して明るい日陰に2週間置きます。肥料は1か月後、新しい葉が動き始めてから再開します。

増やし方

セロームはつるが出ないため、ほかのフィロデンドロンのような水挿しはできません。増やし方は、株元から出る子株の株分けと、伸びた幹の挿し木の2つです。適期は気温が20°Cを超える5〜7月です。株分けは植え替えのときに、根の付いた子株を親株からナイフで切り離して別の鉢に植えます。挿し木は、葉を2〜3枚残して幹の上部を15〜20cmで切り、切り口を1日乾かしてから湿らせた赤玉土に挿すと、1〜2か月で根が出ます。種から育てることもできますが、家庭で種が採れることはまれです。

よくある失敗は、根のほとんど付いていない子株を外して枯らすことです。子株は自分の根が3本以上出てから分け、分けた後2週間は日陰で土を乾かしすぎないようにします。

  1. 1

    時期と道具を準備する

    気温20°C以上の5〜7月に行います。清潔なナイフかハサミ、赤玉土(小粒)を入れた鉢、手袋を用意します。株分けは植え替えと同時に行うと株の負担が少なく済みます。

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    子株か幹の上部を切り分ける

    株分けは自分の根が3本以上出た子株を、根を付けて親株から切り離します。挿し木は葉を2〜3枚残し、幹の上部を15〜20cmで切ります。

  3. 3

    切り口を乾かす

    挿し木にする幹は、切り口を日陰で1日乾かします。葉が大きすぎる場合は、水分の蒸発を減らすため葉を半分ほどに切り詰めます。

  4. 4

    土に植えて固定する

    子株は観葉植物用土に元の深さで植えます。挿し穂は湿らせた赤玉土に幹の3分の1ほどを挿し、倒れないよう支柱で支えます。

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    根付くまで日陰で待つ

    明るい日陰に置き、土の表面が乾いたら水を与えます。挿し木は1〜2か月で根が出て新しい葉が動き出したら、通常の管理に移ります。

病害虫対策

注意する害虫はハダニとカイガラムシです。セロームは大きな葉が重なり合い、葉裏と葉柄の付け根が目に入りにくいため、月1回は外側の葉を持ち上げて裏側を確認します。ハダニは暖房期に増え、葉に白いかすれが広がります。屋外に出せる季節に、ホースのシャワーで葉裏ごと洗い流すのが手軽です。カイガラムシは葉柄の溝や幹の葉の跡に付くので、歯ブラシでこすり落とします。予防の基本は、葉のほこりを拭き取り、風通しを保つことです。

よくある失敗は、屋外から室内に取り込むときに虫を一緒に持ち込み、冬の間に増やしてしまうことです。取り込む前日に葉の表裏と鉢の底をシャワーで洗い、数日は他の植物から離して様子を見ます。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 4月肥料の再開・日差しに慣らす
  • 5月植え替え・株分け
  • 6月幹の挿し木・仕立て直し
  • 8月西日の葉焼け対策・葉裏の害虫確認
  • 10月屋外の株を室内へ取り込む

季節ごとの管理

春の管理

最低気温が10°Cを超えたら水やりを週1回に戻し、4月から肥料を再開します。窓辺の日差しにも少しずつ当て、葉柄の締まった新しい葉を育てます。植え替えと株分けは5月以降に。冬の間に増えたハダニが葉裏に残っていないか確認します。

夏の管理

最もよく育つ時期で、水は土が乾いたら朝にたっぷり、屋外なら2〜3日に1回になることもあります。肥料は月1〜2回の液肥を続けます。真夏の西日と正午の直射には当てないでください。大きな葉が焼けて茶色い跡が残ります。

秋の管理

水やりの間隔を広げ、肥料は9月で終えます。秋の日差しは葉焼けしにくいので、窓辺のよく日の当たる場所に置いて株を充実させます。屋外に出している株は、最低気温が10°Cを下回る前に取り込みます。取り込む前に葉裏を洗います。

冬の管理

水は土の中まで乾いてから10日〜2週に1回、暖かい日の昼に与え、肥料は止めます。日の入る窓際に置き、5°Cを下回る夜は部屋の内側へ移します。暖房の風が直接当たると葉先が乾いて茶色くなるので、風向きを変えて葉水を週1〜2回します。

10月の作業をくわしく知りたいときは観葉植物の冬越しや秋の植え替えの記事も参考になります。

よくあるトラブルと対策

葉柄が長く伸びて葉が垂れ下がる

原因

光不足。セロームは光が足りないと葉を光の方へ届かせようと葉柄を伸ばし、葉の重さを支えきれず外側へ倒れる。

対策

日の入る窓辺へ移し、垂れた古い葉は幹の近くで切ります。次に出る葉は葉柄が短く立ち上がるので、2週間ごとに鉢を回して光を均等に当てます。

外側の葉から黄色くなって枯れる

原因

古い葉が寿命で落ちる自然な世代交代。何枚も同時に黄色くなる場合は、大鉢の底に水がたまった根腐れや根詰まりが疑われる。

対策

1〜2枚ずつなら付け根で切るだけで問題ありません。続けて黄色くなるときは、鉢の深くまで乾いてから水を与えるように改め、2年以上植え替えていなければ5〜7月に植え替えます。

大きな葉に茶色い焼けた跡ができる

原因

真夏の西日や正午前後の直射日光による葉焼け。室内から急に屋外へ出したときにも起こる。

対策

7〜8月はレース越しか屋外の半日陰に置きます。焼けた跡は戻らないので、見た目が気になる葉だけ付け根で切り、屋外へ出すときは1週間ほど日陰で慣らします。

株が傾いて鉢ごと倒れそうになる

原因

葉が一方向へ広がって重心が偏っていることや、軽い土と小さな鉢で根鉢が葉の重さを支えきれないこと。

対策

外側に張り出した古い葉を切って重さを減らし、鉢を回して葉の向きをそろえます。根詰まりしていれば、赤玉土を主体にした重めの土で一回り大きな鉢へ植え替えます。

冬に葉が黒っぽく変色してしおれる

原因

寒さや霜による傷み。5°Cを下回る窓際や屋外に置いたままにすると、葉の組織が傷んで黒く変色する。

対策

部屋の内側の5°C以上の場所へ移し、水やりを控えます。黒くなった葉は戻らないので、春に新しい葉が動き出してから付け根で切ります。

ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

セロームの花

セロームの花:セロームの花:深く切れ込んだ大きな濃緑の葉の間の短い花茎から、外側が緑で内側がクリーム色の厚みのある舟形の仏炎苞が開き、中に白〜クリーム色の太い棒状の肉穂花序が立っている
セロームの花(イメージ)

セロームは、暖かい地域の屋外で大きく育った株なら、初夏から夏にかけて花を咲かせることがあります。室内の鉢植えで咲くことはまれで、幹が太く育ち、葉を十数枚以上広げる大株になってからと考えておくとよいでしょう。

花は葉の付け根から出る短い花茎の先に付き、外側が緑、内側がクリーム色の厚い舟形の苞(仏炎苞)が、白〜クリーム色の太い棒状の花の集まりを包みます。苞の長さは20cm前後になります。セロームの仲間の花は、咲いている間に花の集まりが自ら熱を出して周りの気温より温かくなることが知られ、においで虫を呼んで受粉するとされます。咲き終わった花は放っておくと株の体力を使うので、苞が茶色くなったら花茎の付け根で切り取ります。

セロームの花言葉・風水

花言葉

セロームの花言葉は、フィロデンドロンの仲間と同じ「壮大な美」「華やかな明るさ」です。大きく切れ込んだ葉を四方へ堂々と広げる姿は、とくに「壮大な美」の言葉によく合います。存在感があり場所を選ぶ分、新築や開店、事務所の移転祝いなど、広い空間に贈る植物として選ばれることが多いです。

風水・縁起

風水では、上へ向かって広がる大きな葉は成長と発展の気を呼び、仕事運を高めるとされます。切れ込みの深い葉は、強すぎる気を細かく分けて和らげるといわれ、人の出入りが多い玄関やリビングの隅に置くと場が落ち着くとされます。葉にほこりがたまると気が滞るとされるので、こまめに拭きます。

セロームのよくある質問

Qセロームはなぜ葉が垂れて広がってしまうのですか?回答を見る
A

多くは光不足で葉柄が伸びすぎたことが原因です。セロームは光が足りないと、葉を光の来る方へ届かせようと葉柄を長く伸ばし、葉の重さを支えきれずに外側へ垂れます。日の入る窓辺へ移し、垂れた古い葉を付け根で切ると、次に出る葉は葉柄が短く立ち上がった姿になります。株が大きくなって外側の葉が自然に倒れていく場合もあるので、新しい葉が立っていれば心配はいりません。

Q幹から出る太い根のようなものは切ってもいいですか?回答を見る
A

気根なので、邪魔なものは切っても株は枯れません。セロームの気根は幹を支え、空気中の水分を取り込む役目があり、長く伸びると土に潜って株を安定させます。見た目を整えたい場合は、土に届く気根は鉢の中へ誘導し、通路にはみ出すものだけを付け根で切ってください。切り口から樹液が出るため手袋を着け、作業後は手を洗います。気根が多く出るのは、株が元気で湿度が足りているしるしでもあります。

Qセロームは屋外で冬越しできますか?回答を見る
A

暖地の軒下なら冬越しできる場合もありますが、霜に当たると葉が傷むので室内が安心です。セロームはフィロデンドロンの中では寒さに強く、5°C前後まで耐えるとされます。ただし霜や冷たい北風に当たると葉が黒く傷み、0°Cを下回る日が続くと株が弱ります。関東以西の平野部でも、最低気温が10°Cを下回る前に室内の日の入る窓辺へ取り込み、春に10°Cを超えてから外へ戻すのが確実です。

Q大きくなりすぎたセロームを小さくできますか?回答を見る
A

幹を切って仕立て直せば小さくできます。適期は5〜7月で、幹の途中を清潔なナイフで切り、葉の付いた上部は切り口を1日乾かして挿し木にします。残した幹からは1〜2か月で新しい芽が出て、低い位置から葉を広げ直します。思い切って切るのが不安なら、外側の古い葉を順に切って横幅を抑え、植え替えのときに根鉢を3分の1切って同じ鉢に戻す方法でも、大きくなる速さを抑えられます。

Qセロームとモンステラはどう見分けますか?回答を見る
A

葉の切れ込み方と、穴の有無で見分けられます。セロームの葉は縁から中心に向かって羽のように深く切れ込み、切れ込みの先がさらに波打ちますが、葉に穴は開きません。モンステラは切れ込みに加えて葉の内側に楕円形の穴が開き、葉の形も丸みのあるハート形です。株姿も違い、セロームは太い幹から葉が放射状に立ち上がるのに対し、モンステラは茎が横へ這うように伸び、支柱で上へ仕立てます。

フィロデンドロンの品種一覧

フィロデンドロン としてまとめている他の品種です。

フィロデンドロンの種類と選び方を比較する

品種大きさの目安難易度水やり
セローム(本記事)室内の鉢植えで高さ80cm〜1.5m、葉の広がりは横幅1m前後。葉は1枚で長さ30〜60cm。4号の小鉢から10号以上の大鉢まで流通します。初心者向け土の表面が乾いたら(春〜秋は週1〜2回)
フィロデンドロンつる性種はつるの長さ30cm〜2m。直立種のセロームは1m超。3号のハンギングから大鉢まで多彩。初心者向け土の表面が乾いたら(週1-2回)
フィロデンドロン・バーキン高さ30〜60cm程度(大株で90cmほど)。葉の長さは10〜20cm。4〜6号鉢が主な流通サイズです。中級者向け土の表面から2〜3cm乾いたら(週1回前後)
フィロデンドロン・ブラジルつるの長さ30cm〜1.5m、葉は長さ7〜12cmほど。3〜5号の吊り鉢や鉢植えでの流通が中心です。初心者向け土の表面が乾いたら(春〜秋は週1〜2回)

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10月の季節の作業と、セロームの手入れで迷いやすいところに合わせて選んでいます。

この記事について

執筆: Hapot編集部

植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。

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