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アグラオネマ・マリアの育て方

Aglaonema 'Maria'最終更新日:
編集部

Hapot編集部より

アグラオネマ・マリアは、濃い緑の地に銀緑色の斑が羽根模様のように入る、落ち着いた雰囲気の定番品種です。シルバークイーンより緑が濃く葉幅が広いため、シックで重厚な印象。そして特筆すべきはアグラオネマの中でもトップクラスの耐陰性と耐寒性で、品種によっては10°C近くまで耐えるタフさを持ちます。「オフィスの照明だけの環境で最も枯れにくい観葉植物」の候補に必ず挙がる実力派。株は低くこんもりまとまり、成長も穏やかなので、手間をかけずに緑を楽しみたい人、日当たりに恵まれない部屋に住む人の強い味方です。

アグラオネマ・マリアの姿

分類・基本データ

サトイモ科
アグラオネマ属 Aglaonema
アグラオネマ・マリア 'Maria'
別名
マリア、アグラオネマ・エメラルドビューティー
原産地
東南アジア原産種の交配による園芸品種
大きさ
室内で25〜50cm。低くこんもりまとまり、4〜6号鉢で流通。

育て方サマリ

水やり

土の表面が乾いたら(春〜秋は週1-2回)

日光

日陰

適温

12-30°C

湿度

50-70%

水はけの良い観葉植物用土

ケアのポイント

肥料

春〜秋に月1回緩効性肥料

成長速度

ゆっくり

毒性

樹液に刺激性あり(シュウ酸カルシウム)。ペット・子どもに注意

アグラオネマ随一の丈夫さ。暗い場所・多少の寒さに強く、失敗要因はほぼ「水のやりすぎ」だけです。

育て方の詳細

苗・株の選び方

葉の羽根模様が鮮明で、株元から葉が密に出ている低くまとまった株が良株です。徒長して間延びした株は暗すぎる環境で育った可能性があるため避けましょう。

置き場所・日当たり

明るい日陰〜日陰まで幅広く対応します。マリアの真骨頂は暗さへの強さで、窓から離れたオフィスの一角や廊下でも濃緑の葉を保ちます。とはいえ健全に育てるなら「本が読める明るさ」が理想。直射日光は葉焼けするため避けてください。耐寒性はアグラオネマの中では強めですが、それでも12°C以上を保つのが安全圏。エアコンの風の直撃だけは必ず避けましょう。

水やりの詳細

春〜秋は土の表面が乾いたらたっぷりと。成長が穏やかで暗めの場所に置かれることが多いマリアは、水の消費がゆっくりです。「乾いたのを確認して、さらに1日待つ」控えめ管理がちょうど良いバランス。冬は土が完全に乾いてから2〜3日後に、月2〜3回程度で十分です。過湿だけが失敗要因と言ってよい品種なので、迷ったら与えない選択を。葉水は週2〜3回続けると艶が保たれます。

最適な土の作り方

赤玉土(小粒)5:ピートモスまたは腐葉土3:パーライト2〜3の、排水強めの配合が適します。暗い場所×穏やかな成長の組み合わせは土が乾きにくいため、通常の観葉植物より排水性を1段高めておくのが根腐れ防止の鍵です。

剪定・切り戻し

低くまとまる品種なので剪定はほぼ不要です。黄変した下葉を付け根から取り除く程度で美しい姿を保てます。長年育てて茎が立ち上がってきたら、5〜7月の切り戻しで仕立て直しを。樹液対策の手袋を忘れずに。

植え替え

2年に1回程度、5〜8月に。成長が遅いため頻繁な植え替えは不要です。水の染み込みが遅くなったら一回り大きな鉢へ。子株が出ていれば株分けも同時に。植え替え後は明るい日陰で2週間養生させ、肥料は1か月後から再開します。

増やし方

株分けが最も確実です。植え替え時に株元の子株を根ごと切り分けて独立させます。茎挿しも可能で、6〜8月に茎を5〜10cmに切り、切り口を乾かしてから挿し木用土へ。成長が遅い分、発根後の立ち上がりもゆっくりですが、確実に育ちます。

病害虫対策

病害虫は少なめですが、乾燥期のハダニと葉の付け根のカイガラムシは定番なので、葉水と月1回の葉拭きで予防を。暗い場所は空気が停滞しやすく蒸れのリスクが上がるため、ときどき風を通すことが何よりの健康維持策です。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 5植え替え・株分け・肥料開始
  • 6茎挿しで増殖
  • 7葉拭き・風通し確保
  • 8傷んだ葉の整理

季節ごとの管理

春の管理

成長再開。肥料を開始し、植え替えは5月以降に。

夏の管理

成長期。控えめな水やりを維持し、葉水で湿度補給。

秋の管理

水・肥料を減らし、12°Cを下回る前に暖かい場所へ。

冬の管理

12°C以上を確保。水やりは月2〜3回の最小限に。

よくあるトラブルと対策

何か月も新しい葉が出ない

原因

多くは品種特性(マリアは特に成長がゆっくり)か、光量・温度・肥料の不足。

対策

枯れ込みがなければ異常ではありません。成長を促すなら、明るい場所+20°C以上+月1回の緩効性肥料の3点セットを春〜秋に。冬に動かないのは正常な休眠です。

下葉が1枚ずつ黄色くなる

原因

自然な世代交代が most。次いで水のやりすぎ。

対策

月1枚程度なら自然現象なので付け根から取り除くだけでOK。複数枚同時なら過湿を疑い、土が完全に乾いてから水を与えるリズムに切り替えます。

アグラオネマ・マリアの花言葉・風水

風水・縁起

濃緑の葉は「安定と再生」の気を持つとされ、仕事運・健康運を支える植物といわれます。暗所に強い性質から、窓のない玄関やオフィスの気の改善役として定番です。

アグラオネマ・マリアのよくある質問

Qマリアとシルバークイーンはどちらが育てやすいですか?回答を見る
A

どちらも育てやすい定番ですが、より過酷な環境に強いのはマリアです。耐陰性・耐寒性ともにマリアが一枚上手で、照明だけのオフィスや冬に冷え込みやすい部屋ならマリアが安心。一方、明るい銀葉の華やかさを楽しみたいならシルバークイーンです。「環境が厳しいならマリア、見た目で選ぶなら好みで」が結論です。

Qマリアがほとんど成長しません。株が弱っているのでしょうか?回答を見る
A

マリアはアグラオネマの中でも特に成長がゆっくりな品種で、暗めの場所ではほぼ現状維持のペースになります。新芽が年に数枚でも出ていれば健康です。成長を促したいなら、レースカーテン越しの明るい場所へ移し、春〜秋に月1回の緩効性肥料を。葉が黄変する・株元がぐらつくなどの症状がなければ、ゆっくりペースはこの品種の個性と考えてください。

アグラオネマの品種一覧

アグラオネマ としてまとめている他の品種です。

品種大きさの目安難易度水やり
アグラオネマ・マリア(本記事)室内で25〜50cm。低くこんもりまとまり、4〜6号鉢で流通。初心者向け土の表面が乾いたら(春〜秋は週1-2回)
アグラオネマ室内で20〜80cm程度。卓上サイズの小型品種から7号鉢の中型まで品種により幅広い。初心者向け土の表面が乾いたら(春〜秋は週1-2回)
アグラオネマ・シルバークイーン室内で30〜60cm。4〜6号鉢の卓上〜中型サイズで流通。初心者向け土の表面が乾いたら(春〜秋は週1-2回)
アグラオネマ・レッド室内で25〜60cm。4〜6号鉢の卓上〜中型サイズで流通。初心者向け土の表面が乾いたら(春〜秋は週1-2回)