苗・株の選び方
節間が詰まり、つぼみの多い苗を選びます。徒長株や下葉の黄ばんだ苗は避けること。用途で系統を選びましょう:縁取り・混植にはフレンチ種、切り花・存在感重視ならアフリカン種、センチュウ対策を最優先するなら効果が高いとされるフレンチ種を。
Hapot編集部より
マリーゴールドは、春から晩秋まで咲き続けるオレンジと黄色の太陽色と、「植える農薬」の異名を持つ実用性を兼ね備えた、花壇と菜園の万能選手です。最大の特長がコンパニオンプランツとしての力:根から出る分泌物が土中のセンチュウ(野菜の根を傷める害虫)を抑え、独特の香りがアブラムシなどを遠ざけるとされ、トマトやナスの株元に植える「野菜の護衛」として世界中の菜園で愛用されています。栽培は種からでも苗からでも極めて簡単で、真夏の暑さにも負けず咲き続けるスタミナは一年草随一。花がら摘みと、真夏の切り戻しさえ覚えれば、5月から11月まで半年間、庭に太陽色が絶えません。
水やり
土の表面が乾いたら
日光
直射日光
適温
15-30°C(霜が降りるまで開花)
湿度
40-60%
土
水はけの良い土(土質を選ばない)
肥料
月1回の置き肥か2週に1回の液肥(控えめでOK)
成長速度
速い
毒性
無毒。花はエディブルフラワー、ハーブとしても利用
節間が詰まり、つぼみの多い苗を選びます。徒長株や下葉の黄ばんだ苗は避けること。用途で系統を選びましょう:縁取り・混植にはフレンチ種、切り花・存在感重視ならアフリカン種、センチュウ対策を最優先するなら効果が高いとされるフレンチ種を。
日当たりの良い場所が大好きです。1日5時間以上の日照で花数が最大化します。半日陰でも育ちますが花は減少。暑さに強く、真夏の花壇でも元気に咲く貴重な存在です。菜園では、トマト・ナス・キュウリなどの株元や畝の縁に混植するとコンパニオンプランツとして働きます。フレンチ種(小型・多花)は縁取りやプランターに、アフリカン種(大型・大輪)は花壇の後方や切り花にと、系統で使い分けましょう。
土の表面が乾いたら株元にたっぷり、が基本です。乾燥に強く、多少の水切れではへこたれません。過湿はむしろ苦手で、水はけの悪い場所では根腐れや立ち枯れの原因に。花に上から水をかけると花弁が傷んで灰色かび病を招くため、株元給水を徹底してください。真夏は朝の水やりで夕方までもちます。
土質をほとんど選ばず、市販の培養土でも庭土でも育ちます。水はけだけ確保し、元肥は控えめに(多肥は葉ボケの元)。菜園に混植する場合は、野菜の肥料が自然に届く位置で十分育つため、マリーゴールド専用の施肥は不要です。株間は20〜25cm。
「花がら摘み」が開花を持続させる基本です。咲き終わった花は種づくりに栄養を取られる前に、花首から摘み取ります。そして真夏(7月末〜8月上旬)の「切り戻し」がマリーゴールドの裏ワザ:夏バテで花が小さく乱れた株を半分の高さに刈り込むと、秋に再びこんもりと大きな花で咲き直します。ナスの更新剪定と同じ発想で、秋の花壇の完成度が段違いになります。
一年草のため植え替えは不要です。苗の植え付けは4月下旬〜6月(霜の心配がなくなってから)。ポット苗の根鉢を軽くほぐして植え付けます。マリーゴールドは移植に比較的強いので、花壇のレイアウト変更で動かすことも可能ですが、真夏の移植は避けて涼しい時間帯に。
種まきで簡単に増やせます。適期は4〜6月(発芽適温20〜25°C)。細長い種を薄く覆土し、乾かさなければ3〜5日でそろって発芽する優秀さです。花後の種は非常に採りやすく(枯れた花の中に矢のような種が束になっています)、封筒保存で翌春にまけば、一袋の種が何年も循環します。こぼれ種でも増えるため、「一度植えたら毎年どこかで咲く」花になります。
害虫を防ぐ側の植物ですが、自身にはハダニ(高温乾燥期)とナメクジ(若苗の食害)が付くことがあります。ハダニは葉水と混み枝の整理で予防。梅雨時の過湿では灰色かび病・立ち枯れ病が出るため、水はけと風通しを確保し、傷んだ花がらをこまめに取り除きます。総じて丈夫で、「野菜より先にマリーゴールドが枯れる」ことはめったにありません。
4月下旬から植え付け・種まき。菜園への混植もこの時期に。
咲き続けるが7月末に切り戻すと秋が豪華に。花がら摘み継続。
切り戻し後の第二の最盛期。霜まで咲く。種採りも。
霜で終了。センチュウ対策なら株を土にすき込む手も。
原因
夏バテ。長期開花による自然な消耗です。
対策
7月末〜8月上旬に株を半分に切り戻し、薄い液肥を1〜2回。9月から霜まで、春以上の第二の満開が戻ります。
原因
高温乾燥期のハダニ。
対策
葉裏へのシャワーで洗い流し、株元の乾燥をマルチングで緩和します。混みすぎた枝の整理も予防になります。
マリーゴールドの花言葉は「変わらぬ愛」「勇者」。太陽を追うように咲き続ける姿に由来します。この名を冠したヒット曲でも歌われた、麦わら帽子の似合う夏の花です。
太陽色の花は「強い陽の気」を持つとされ、庭や玄関まわりの厄除けと活力アップの定番。菜園を守る実用性そのままに、風水でも「守りの花」といわれます。
①野菜(トマト・ナス・キュウリ・ダイコンなど)の株元や畝の縁に20〜30cm間隔で混植する、②センチュウ対策を狙うなら春から野菜と一緒に育て、シーズン終了時に株を土にすき込む(根の分泌物と組織が土中で効きます)、の2段構えが基本です。効果は「農薬のような即効性」ではなく「発生密度を下げる予防」なので、連作土壌の改善には数シーズン継続を。香りによる害虫忌避も期待できますが、過信せず防虫ネット等との併用が現実的です。
真夏の疲れによる自然な現象です。7月末〜8月上旬に、株全体を1/2ほどの高さに切り戻してください。2〜3週間で新しい枝が茂り、9月から霜が降りるまで、春以上に見事な第二の開花期がやってきます。切り戻し後に薄い液肥を1〜2回与えると回復が早まります。何もしないままでも咲き続けはしますが、切り戻した株との差は歴然です。