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アンスリウム・クリスタリナムの育て方

Anthurium crystallinum公開日: 最終更新日:

アンスリウム・クリスタリナムの育て方の要点

水やり
用土の表面が乾き始めたら(春〜秋は週1-2回、冬は10日に1回程度)
置き場所
間接光
冬越し
18°C 以上を保つ

Hapot編集部より

アンスリウム・クリスタリナムは、赤い苞を咲かせる一般的なアンスリウム(アンドレアナム)とは違い、花ではなく葉を観賞する原種です。ビロードのようにしっとりした濃い緑のハート形の葉に、銀白色の太い葉脈がくっきり浮かび、光の角度によって葉の表面が結晶のようにきらめくことが名前の由来とされます。新しい葉は赤銅色や紫がかった色で開き、数週間かけて濃い緑へ変わっていく変化も見どころです。

中南米の湿った森の林床近くに自生するとされ、育て方の違いは湿度への要求の高さにあります。湿度60%以上と冬の15°C以上を保てないと、新しい葉が縮れたり、葉の縁から茶色く乾いたりします。株が育つと葉は長さ20〜40cmほどになり、長い葉柄の先で葉が垂れ下がるように広がります。国内では組織培養の苗が増え、3〜4号ポットで数千円ほどから出回りますが、葉の大きさや葉脈の太さで価格に大きな幅があります。加湿器を置ける部屋で、一枚ずつ育つ葉をじっくり眺めたい人に向いた一鉢です。

アンスリウム・クリスタリナムの姿

分類・基本データ

科
サトイモ科
属
アンスリウム属 Anthurium
種
アンスリウム・クリスタリナム crystallinum
別名
クリスタリナム、クリスタリーナム、アンスリウム・クリスタリーナム、クリスタルアンスリウム
原産地
パナマからコロンビア、ペルーにかけての中南米の熱帯林に自生するとされる原種です。湿った森の林床近くや木の根元に育ちます。

アンスリウム・クリスタリナムの育て方の5つのポイント

水やり

用土の表面が乾き始めたら(春〜秋は週1-2回、冬は10日に1回程度)

日光

間接光

温度の目安

18-28°C(冬も15°C以上)

湿度

60-80%

土

バーク・軽石・水苔を主体にした通気性の高い用土

アンスリウム・クリスタリナムはどれくらい大きくなる?

大きさの目安

室内では高さ30〜60cm、葉は長さ20〜40cmほど。3〜6号鉢で流通し、組織培養の小苗も多く出回ります。

成長の速さ

ゆっくり(新しい葉は1〜2か月に1枚ほど)

温度の目安(耐寒〜耐暑)

18-28°C(冬も15°C以上)

ケアのポイント

肥料

5〜9月に月1-2回、規定より薄めた液肥

成長速度

ゆっくり(新しい葉は1〜2か月に1枚ほど)

毒性

全草に毒性あり(シュウ酸カルシウム)。ペット・子どもに注意

ビロードの葉を守る鍵は湿度60%以上です。根は空気を好むので、用土は乾き始めで水を与え、空気側を加湿器と葉の周りの湿度で補います。

育て方の詳細

苗・株の選び方

良い株の見分け方は3点です。葉脈の白が太く、葉の表面にビロードの光沢があること、新しい葉が縮れずに平らに開いていること、株元の茎が硬く、気根が白く張っていることを確かめます。

避けたいのは、葉の縁が茶色く乾いている株と、葉の表面に白いかすれがある株です。前者は売り場の乾燥で傷んでおり、後者はハダニの被害が考えられます。似た葉を持つクラリネルビウムやマグニフィカムと混同して売られることもあるため、名札だけでなく葉の厚みや葉柄の形も見比べ、寒さに弱いので購入は5〜9月が安心です。

置き場所・日当たり

光の扱いは基本的にアンスリウムと同じです。違うのは、花を咲かせるための明るさより、ビロードの葉を傷めない柔らかな光と湿度を優先する点です。葉の表面は直射日光に弱く、短時間でも白っぽく抜けたり、葉脈の周りから茶色く焼けたりします。窓から1〜2m離した、レースカーテン越しの光が届く場所で湿度60%以上を目安にします。乾いたリビングでは加湿器を近くに置くか、透明な衣装ケースや温室棚で囲うと、新しい葉がきれいに開きます。暖房やエアコンの風が当たる位置には置かないでください。

よくある失敗は、明るさを求めて乾いた窓辺に置き、新しい葉が縮れたまま固まるケースです。その場合は光を少し控えても湿度の高い場所へ移すと、次の葉から開き方が整います。

水やりの詳細

アンスリウムと同じく根は過湿を嫌いますが、クリスタリナムはバークや水苔の粗い用土で植えることが多く、普通の土より乾きが早い点が違います。用土の表面が乾き始めたら、鉢底から流れ出るまで与えます。春〜秋は週1〜2回、冬は10日に1回程度が目安で、冬は室温に近い水を暖かい日の午前中に与えます。水苔植えは表面が乾いて見えても中が湿っていることがあるので、鉢の重さで確かめると判断しやすくなります。葉水は葉の表面に水滴が長く残ると斑点の原因になるため、葉に直接かけるより、株の周りの空気を加湿する方が向いています。

よくある失敗は、湿度を上げようとして用土まで常に湿らせ、根が傷んで新しい葉が小さくなるケースです。用土は乾かし気味に戻し、加湿は空気側で行います。

最適な土の作り方

根が空気を強く求めるので、一般的な観葉植物用土だけでは重すぎます。配合の目安は、小粒のバーク4、軽石またはパーライト3、ヤシ殻チップ2、水苔1です。洋ラン用のバーク主体の用土に軽石を2割足しても使えます。水苔だけで植える方法もありますが、乾きと湿りの差が大きくなるので、慣れるまでは混合用土の方が管理しやすいでしょう。

鉢は通気性の良いスリット鉢や素焼き鉢が合い、鉢底には軽石を2cmほど敷きます。古い用土を再利用すると粒が崩れて目が詰まりやすいため、毎回新しいものを使います。

剪定・切り戻し

大きく切り戻す植物ではなく、手入れは傷んだ古い葉を付け根から外す程度です。クリスタリナムは葉の数が少ないまま大きく育つため、1枚ごとの葉が株の体力を支えています。古い葉に茶色い傷みが出ても、緑の部分が半分以上残っていれば、新しい葉が開ききるまで残してください。株元から伸びる気根は空気中の水分を取り込む役割があるので、切らずに用土の上へ誘導するか、湿らせた水苔で軽く覆います。花茎は観賞価値が低いので、葉を育てたいなら早めに付け根から切ると株の負担が減ります。

よくある失敗は、葉先の小さな傷みが気になって次々に葉を切り、葉が2枚ほどになって新芽が止まるケースです。その場合は湿度と温度を整え、新しい葉が1枚開くまで切らずに待ちます。

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    時期と道具をそろえる

    傷んだ葉の整理は通年、まとまった手入れは5〜9月に行います。清潔なハサミと手袋を用意し、刃は使う前に拭いておきます。

  2. 2

    切る葉を見極める

    茶色い傷みが半分を超えた古い葉だけを選びます。緑の部分が残る葉は、新しい葉が開くまで光合成のために残します。

  3. 3

    葉柄の付け根から切る

    葉柄を株元近くの付け根で切り、茎に傷を付けないようにします。花茎も葉を育てたい場合は付け根から切り取ります。

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    剪定後の養生と管理

    切り口が乾くまで水やりを控えめにし、湿度を保ちます。葉数が減った株は、新しい葉が1枚開くまで追加の剪定をしません。

植え替え

植え替えは1〜2年に1回、20°C以上が続く5〜7月に行います。バークや水苔は1〜2年で崩れて通気性が落ちるため、根詰まりしていなくても用土の更新を兼ねて植え替えます。鉢は今より一回り大きいか、同じ大きさのままで十分です。アンスリウムと同じく、気根の付け根が用土の表面に出る浅さで植え付けます。植え替え後は湿度を普段より高めにして、明るい日陰で2〜3週間養生し、肥料は1か月後から再開します。

よくある失敗は、届いたばかりの株をすぐに植え替え、環境の変化と根の傷みが重なって葉がしおれるケースです。購入後は2週間ほど置き場所に慣らし、新しい葉の動きを確かめてから植え替えると安心です。

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    時期と道具をそろえる

    20°C以上が続く5〜7月に行います。一回り大きなスリット鉢、バークや軽石を混ぜた用土、水苔、ハサミ、手袋を用意します。

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    株を抜いて古い用土を落とす

    前日に水を控え、鉢の側面を押して株を抜きます。崩れたバークや水苔を手でほぐして落とし、黒く柔らかい根を切り取ります。

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    浅く植え付ける

    鉢底に軽石を2cm敷いて用土を入れ、気根の付け根が表面に出る高さに株を置きます。根の間に用土を落とし込み、強く押し固めません。

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    植え替え後の養生と管理

    水をたっぷり与え、湿度を高めにした明るい日陰で2〜3週間養生します。新しい葉が動いたら元の場所に戻し、肥料は1か月後から与えます。

増やし方

株分けと、気根の付いた茎を切り分ける方法で増やせます。適期は5〜7月です。株元から出た子株に葉が2〜3枚と根が付いてから、植え替えに合わせて切り分けます。茎が伸びて株元が上がった古い株は、気根が1〜2本付いた位置で茎を切り、湿らせた水苔に植えると発根します。発根と新芽まで1〜2か月かかり、気温25°C前後、湿度70%以上が成功しやすい条件です。家庭で花が咲いても、受粉させて種を採るのは難しいとされます。

よくある失敗は、葉の少ない子株を早く分けすぎて、親株と子株の両方が弱るケースです。分けた株がしおれたら、透明な容器やケースに入れて湿度を保ち、新芽が出るまで肥料を与えずに待ちます。

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    時期と道具をそろえる

    5〜7月の植え替えに合わせて行います。清潔なナイフ、手袋、小鉢、湿らせた水苔、透明なケースか袋を用意します。

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    子株や茎の切り分け位置を決める

    子株は葉が2〜3枚と根が付いたものを選びます。茎を使う場合は、気根が1〜2本付いた位置で切り分けます。

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    水苔に植え付ける

    切り口を半日ほど乾かしてから、湿らせた水苔で根元を包んで小鉢に植えます。気根は水苔の中に入れ、茎は埋めすぎません。

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    株分け後の養生と管理

    透明なケースに入れて湿度70%以上、25°C前後を保ちます。新芽が出るまで1〜2か月かかるので、その間は肥料を与えずに待ちます。

病害虫対策

乾燥する時期はハダニ、通年ではカイガラムシとアザミウマに注意します。ハダニの吸汁痕は、ビロードの葉では白くかすれた模様として残り、銀白色の葉脈と紛れて見落としがちです。月1回は葉裏を明るい場所で確かめます。見つけたら濡らした柔らかい布で葉裏をそっと拭き取り、多い場合は殺ダニ剤を7〜10日おきに2〜3回使います。表面の細かな毛を傷めやすいので、葉の表側をこすらないようにします。湿度を上げるときは蒸れによる斑点病にも注意し、小型の扇風機で空気を動かします。

よくある失敗は、ケースで加湿したまま空気を動かさず、葉に褐色の斑点が広がるケースです。斑点の出た葉は外し、1日数回ケースを開けて換気します。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 5月植え替え・用土の更新・肥料開始
  • 6月株分けで増殖
  • 7月冷房の乾燥対策と葉裏の害虫チェック
  • 9月冬に向けた加湿の準備

季節ごとの管理

春の管理

気温が18°Cを超えると新しい葉が動き始めます。水は用土の表面が乾き始めたら与え、肥料は5月から薄めの液肥を再開します。置き場所は窓から離した明るい日陰のままにし、急に窓辺へ移して葉を焼かないよう注意します。植え替えは5月以降に行います。

夏の管理

成長期で、乾きが早いので週2回ほど水を与え、液肥は月1〜2回続けます。置き場所はレースカーテン越しの明るい日陰です。エアコンの冷風と乾燥で葉の縁が傷みやすい時期なので、加湿器を併用し、30°Cを超える日は風通しを確保します。

秋の管理

気温が下がるにつれて水やりの間隔を広げ、肥料は9月で終えます。最低気温が18°Cを下回る頃から加湿器や囲いの準備を始めます。窓際は朝晩に冷えるので、10月中に部屋の内側の明るい場所へ移します。

冬の管理

水は10日に1回程度、室温の水を午前中に与え、肥料は与えません。置き場所は15°C以上の明るい部屋の内側で、暖房の乾燥で湿度が下がりやすいため、冬こそ加湿器で湿度60%以上を保ちます。13°Cを下回ると葉が黒く傷むことがあります。

10月の作業をくわしく知りたいときは観葉植物の冬越しや秋の植え替えの記事も参考になります。

よくあるトラブルと対策

新しい葉が縮れて開かない

原因

空気の乾燥。柔らかい新葉は湿度50%を下回る部屋では開く途中で縁が乾き、波打ったまま固まりやすい。

対策

加湿器や透明なケースで株の周りを湿度60%以上に保ちます。縮れた葉は戻りませんが、緑の部分が残っていれば切らずに残し、次に開く葉で回復を確かめます。暖房の風が当たる位置からも離してください。

ビロードの葉が白っぽく抜けて茶色く焼けた

原因

直射日光による葉焼け。薄いビロード質の葉は短時間の直射でも、葉脈の周りから白く抜けて茶色く傷む。

対策

焼けた部分は元に戻らないので、傷みが半分を超えた葉だけを付け根から切ります。置き場所を窓から1〜2m離したレースカーテン越しの光に下げ、新しい葉がきれいに開くか確かめます。

葉の縁から茶色く乾いて枯れ込む

原因

冬の暖房やエアコンの風による乾燥、または用土の水切れ。粗い用土は普通の土より乾きが早い。

対策

風の当たらない場所へ移し、加湿器で湿度を上げます。用土の表面が乾き始めたら鉢底から流れるまで水を与え、水苔植えは鉢の重さで乾き具合を確かめるようにします。

葉に黒っぽい斑点が広がる

原因

蒸れによる斑点病や、葉の表面に水滴が長く残ったことによる傷み。ケースで加湿して換気しないと起きやすい。

対策

斑点の出た葉は付け根から外し、ケースは1日数回開けて換気し、小型の扇風機で空気を動かします。葉水は朝に軽く行い、夜までに乾くようにしてください。

冬に葉が黒っぽくしおれて垂れる

原因

低温障害。13°Cを下回る窓際や床の上に置くと、葉と根が冷えて傷む。

対策

15°C以上を保てる部屋の内側へ移し、水やりを控えめにします。傷んだ葉は回復しないので付け根から切り、株元が硬く無事なら春に新しい葉が動くのを待ちます。

ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

アンスリウム・クリスタリナムの花

アンスリウム・クリスタリナムの花:銀白色の太い葉脈が浮かぶ、濃い緑のビロード質のハート形の葉の付け根から、細い花茎が伸び、その先に細長い緑色の仏炎苞が垂れ気味に開き、緑がかった細長い棒状の肉穂花序が添っている様子
アンスリウム・クリスタリナムの花(イメージ)

アンスリウム・クリスタリナムの花も、つくりは赤い苞のアンスリウムと同じで、仏炎苞(ぶつえんほう)が棒状の肉穂花序(にくすいかじょ)に添う形です。ただし苞は細長い緑色で、赤やピンクに色づくことはなく、観賞向きの花ではありません。苞が紫がかった色を帯びる株もあるといわれます。

株が充実すると葉の付け根から花茎が伸び、室内でも咲くことがありますが、咲く時期ははっきりしていません。花を残しても見た目の楽しみは少なく、株の体力が花に回ると新しい葉の展開が遅れやすくなります。葉を大きく育てたいなら、花茎は付け根から早めに切るのが無難です。全草にシュウ酸カルシウムを含むため、切るときは手袋をしましょう。

アンスリウム・クリスタリナムの花言葉・風水

花言葉

アンスリウム・クリスタリナムの花言葉は、アンスリウム共通の「煩悩」「恋にもだえる心」とされます。赤いハート形の苞を咲かせる仲間に付けられた言葉で、クリスタリナム自体は葉を楽しむ種類です。銀色の葉脈が浮かぶ落ち着いた姿から、贈り物では「熱心」の意味を持つ白いアンスリウムと同じく、静かな情熱を伝える一鉢として選ばれることがあります。

風水・縁起

ハート形の葉は風水で人間関係を穏やかにする形とされ、クリスタリナムは落ち着いた気を部屋に呼ぶ植物といわれます。銀白色の葉脈は金属の気に通じるとされ、仕事運や判断力を整える色とも考えられることから、書斎や仕事机の近くの明るい日陰が置き場所に向くとされます。

アンスリウム・クリスタリナムのよくある質問

Qアンスリウム・クリスタリナムと赤い花のアンスリウムは何が違いますか?回答を見る
A

同じアンスリウム属ですが、楽しむ部分が違います。一般に出回る赤やピンクの苞の品種はアンドレアナムの仲間で、花を長く咲かせることが目的です。クリスタリナムは葉を観賞する原種で、ビロード質の濃い緑の葉と銀白色の葉脈が見どころです。花も咲きますが、細い緑色の苞で目立ちません。育て方では、クリスタリナムの方が高い湿度を求め、湿度60%以上と冬の15°C以上が必要になります。根が空気を好む点は共通です。

Qアンスリウム・クリスタリナムとクラリネルビウムの見分け方は?回答を見る
A

葉の厚みと形で見分けます。クラリネルビウムは厚紙のように硬く厚い葉で、形は幅の広いハート形、株も小ぶりにまとまります。クリスタリナムは葉が薄く柔らかいビロード質で、縦に長めのハート形になり、葉柄の先で垂れるように広がります。新しい葉が赤銅色で開くのもクリスタリナムに多い特徴です。クラリネルビウムの方が乾燥に強いとされ、クリスタリナムはより高い湿度を必要とします。交配株も流通しているので、購入時は親の表記も確かめてください。

Qアンスリウム・クリスタリナムの新しい葉が縮れて開かないのはなぜですか?回答を見る
A

空気の乾燥が最も多い原因です。新しい葉は柔らかく、湿度が50%を下回る部屋では開く途中で縁が乾き、波打ったり縮れたまま固まったりします。加湿器で株の周りを60%以上に保つか、透明なケースで囲って湿度を上げてください。すでに縮れた葉は元に戻りませんが、緑の部分が残っていれば光合成をしているので切らずに残します。用土の水切れや、暖房の風が直接当たることでも同じ症状が出るので、置き場所も見直します。

Qアンスリウム・クリスタリナムに葉水は必要ですか?回答を見る
A

葉への霧吹きより、空気の加湿を優先するのがおすすめです。ビロードの葉は表面に水滴が長く残ると、斑点やカビの原因になることがあります。霧吹きをする場合は朝に軽く行い、夜までに乾くようにします。確実なのは加湿器で部屋の湿度を60%以上に上げる方法や、ケースで囲う方法で、葉を濡らさずに湿度を保てます。葉のほこりは乾いた柔らかい刷毛で払うと、表面の細かな毛を傷めません。

Qアンスリウム・クリスタリナムの値段はどれくらいですか?回答を見る
A

組織培養の小苗なら数千円ほど、大きな株は1万円を超えることもある、というのが目安です。以前は希少な植物でしたが、培養苗が増えて手に入りやすくなりました。同じ名前でも葉の大きさ、葉脈の白の太さ、交配かどうかで価格が大きく変わります。小苗は環境の変化に弱いので、初めてなら葉が4〜5枚付いた3〜4号の株を選ぶと失敗が少なくなります。寒さに弱いため、通販での購入は5〜9月が安心です。

Qアンスリウム・クリスタリナムは猫や犬がいても大丈夫ですか?回答を見る
A

手の届かない場所に置く必要があります。アンスリウムの仲間は全草にシュウ酸カルシウムを含み、犬や猫、小さな子どもがかじると口の中の痛みや腫れ、よだれ、嘔吐などを起こすことがあります。クリスタリナムも同じように扱い、高い棚や、ケースで囲った場所に置いてください。植え替えや古い葉の整理をするときは手袋を着け、樹液が肌に付いたら水で洗い流します。口にした様子があれば、早めに獣医師や医師に相談します。

アンスリウムの品種一覧

アンスリウム としてまとめている他の品種です。

品種大きさの目安難易度水やり
アンスリウム・クリスタリナム(本記事)室内では高さ30〜60cm、葉は長さ20〜40cmほど。3〜6号鉢で流通し、組織培養の小苗も多く出回ります。上級者向け用土の表面が乾き始めたら(春〜秋は週1-2回、冬は10日に1回程度)
アンスリウム室内で30〜80cm。4〜7号鉢で流通。コンパクトな品種も多い。中級者向け土の表面が乾いてから2-3日後(週1回程度)

アンスリウム・クリスタリナムに関係するナレッジ

アンスリウム・クリスタリナムの季節の作業や、土・鉢・肥料の選び方をくわしく解説した記事です。

アンスリウム・クリスタリナムを育てる人が次に読んでいるページ

10月の作業と、アンスリウム・クリスタリナムの手入れで迷ったときに役立つページです。

この記事について

執筆: Hapot編集部

植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。

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