苗・株の選び方
節間が詰まっていて葉数が多い株を選びましょう。間延びした株は光量不足で育てられたサイン。切れ込みの入った葉が複数枚あると、その後も成葉が出やすい傾向があります。
Hapot編集部より
ヒメモンステラは、モンステラの魅力である深い切れ込み葉をそのままに、ひと回り小さなサイズで楽しめる人気品種です。標準のモンステラ(デリシオーサ)では大きすぎる棚上やデスク、一人暮らしの部屋にもすっきり収まり、「モンステラを置きたいけれど場所がない」という悩みを解決してくれます。性質は本家ゆずりの丈夫さで、耐陰性が高く水切れにも比較的強い初心者向き。つる性が強く横に広がりやすいため、支柱仕立てにすると省スペースで楽しめます。なお園芸店では別属のラフィドフォラ・テトラスペルマが「ヒメモンステラ」として売られていることもありますが、育て方はほぼ共通です。
水やり
土が乾いたらたっぷり(週1-2回)
日光
間接光
適温
12-30°C
湿度
50-70%
土
水はけの良い観葉植物用土
肥料
春〜秋に月1回液肥
成長速度
速い
毒性
ペットに有毒(シュウ酸カルシウム)
節間が詰まっていて葉数が多い株を選びましょう。間延びした株は光量不足で育てられたサイン。切れ込みの入った葉が複数枚あると、その後も成葉が出やすい傾向があります。
レースカーテン越しの明るい間接光が最適です。耐陰性はありますが、ヒメモンステラの魅力である「切れ込みの入った葉」は光量が足りないと出なくなり、切れ込みのない幼葉ばかりの姿になってしまいます。「切れ込み葉を楽しみたいなら明るく」が合言葉。直射日光は葉焼けするため避けてください。コンパクトなので棚上・デスク・出窓と置き場所の自由度が高いのが強みですが、エアコンの風が直接当たる場所と、冬に12°Cを下回る窓際は避けましょう。支柱仕立てにして上へ誘引すると、省スペースのまま葉がひと回り大きく育ちます。
春〜秋は土の表面が乾いたら鉢底から流れるまでたっぷりと、週1〜2回が目安です。小型でも葉数が多い株は蒸散が盛んで、夏場は思った以上に水を消費します。葉が全体的にやや下を向いてきたら水切れの初期サインで、たっぷり与えれば半日で回復します。冬は成長が止まるため、土が完全に乾いてから2〜3日後に控えめに。週2〜3回の葉水を併用すると、葉の艶の維持とハダニ予防を兼ねられます。受け皿の水は必ず捨ててください。
赤玉土(小粒)5:腐葉土3:パーライト2の標準的な配合でよく育ちます。市販の観葉植物用土でもOK。ハンギング仕立てにする場合は、ココチップやパーライト多めの軽量配合にすると吊り下げ時の負担が減ります。支柱(モスポール)仕立てにするなら、保水性のあるやや重めの土のほうが支柱が安定します。鉢底石と元肥はどの仕立てでも基本セットです。
伸びすぎたつるを節の上でカットするのが基本です。切った位置の下の節から新芽が出て枝数が増え、こんもりした株姿になります。適期は5〜9月ですが室内なら通年可能。間延びした部分や葉の落ちた古いつるは、思い切って株元近くまで切り戻すと若い芽に更新されます。切ったつるは2〜3節あれば水挿しで簡単に発根するので、剪定=株の増殖と考えてどんどん整えましょう。樹液で肌がかゆくなることがあるため、敏感な人は手袋を。
1〜2年に1回、5〜8月に一回り大きな鉢へ。つる性で根の成長も早く、鉢底から根が見えたら植え替えのサインです。根鉢を軽くほぐし、傷んだ根だけ整理して植え付けます。コンパクトに保ちたい場合は、同じ鉢で根を1/3整理して植え直し+つるの切り戻しをセットで行うとバランス良く維持できます。植え替え後は2週間ほど明るい日陰で養生させてください。
水挿しが最も簡単です。節(できれば気根付き)を含むつるを2〜3節分カットし、下の葉を外して水に挿すだけ。2〜3週間で発根し、根が5cmほど伸びたら土に植え付けます。適期は5〜8月。数本まとめて植えれば最初からボリュームのある株が作れます。土に直接挿す挿し木も可能で、気根のある節なら成功率はさらに上がります。増やした株は支柱仕立て・ハンギング・卓上と、仕立て違いで楽しむのもおすすめです。
ハダニとカイガラムシに注意します。ハダニは乾燥した室内で葉裏に発生し、葉色がかすれてきたら要注意。日々の葉水が最大の予防で、発生初期ならシャワーで葉裏を洗い流せば抑えられます。カイガラムシは茎や葉の付け根に付き、ベタつきで気づくことが多いです。葉が密に茂る品種なので、株の内側の風通しが悪くなったら間引き剪定を。風の通り道を作ることが、あらゆる病害虫の予防になります。
成長開始。肥料を再開し、植え替え・仕立て直しの適期。
つるがよく伸びる時期。水切れに注意し、伸びすぎは随時カット。
成長が緩やかに。肥料を止め、水やり間隔を空けていきます。
12°C以上を確保。乾かし気味に管理し、葉水で乾燥対策を。
原因
光量不足か株の若返り(先祖返り)。暗い場所では切れ込みのない幼葉ばかりになる。
対策
明るい間接光の場所へ移し、支柱を立てて上に誘引すると成葉(切れ込み葉)が出やすくなります。
原因
徒長。光を求めて節間が伸びている状態。
対策
明るい場所へ移動し、間延びした部分は節を残して切り戻します。切った茎は水挿しで簡単に増やせます。
モンステラと同じく「うれしい便り」「壮大な計画」「深い関係」。ハワイでは葉の切れ込みから光が差す様子になぞらえ「希望の光を導く植物」とされています。
モンステラ同様、丸みのある大きな葉が「金運・幸運を呼び込む」とされる風水人気の高い植物。小型なので玄関の靴箱上や寝室のサイドテーブルなど、置き場所の自由度が高いのも魅力です。
最大の違いはサイズ感です。標準のモンステラ(デリシオーサ)は葉が50cm以上になり大株では畳一枚分の存在感がありますが、ヒメモンステラは葉が15〜25cm程度でコンパクト。また、ヒメモンステラはつる性が強く横に広がる性質があります。省スペースで切れ込み葉を楽しみたいならヒメモンステラ、シンボルツリー的な迫力が欲しいならモンステラがおすすめです。
園芸流通では、モンステラ・デリシオーサの小型変種(var. borsigiana)と、別属のラフィドフォラ・テトラスペルマの両方が「ヒメモンステラ」の名前で販売されています。葉が薄く軽やかで成長が非常に速いものはラフィドフォラの可能性が高いです。どちらも同じサトイモ科で育て方はほぼ共通なので、管理方法を変える必要はありません。
つるが30cmほど伸びたらヘゴ支柱またはモスポールを株元に立て、つるを麻ひもかビニールタイで軽く固定します。気根が支柱に付くと自力で登り始め、上に登った株は葉が大きく切れ込みも深くなる性質があります。省スペースかつ葉が立派になる、ヒメモンステラに最もおすすめの仕立て方です。
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