HapotHapot植物のことなら、ハポット。
観葉植物初心者向け

ネフロレピス・テディジュニアの育て方

Nephrolepis exaltata 'Teddy Junior'公開日: 最終更新日:

ネフロレピス・テディジュニアの育て方の要点

水やり
土の表面が乾き始めたらたっぷり(春〜秋は2〜3日に1回が目安)。冬は表面が乾いて1〜2日後
置き場所
間接光
冬越し
10°C 以上を保つ

Hapot編集部より

ネフロレピス・テディジュニアは、小葉の縁が波打ってねじれる、濃い緑のコンパクトなネフロレピスです。基本のネフロレピスとの違いは、小葉が裂けずに一枚のまま波打つことと、葉が短めで株が高さ30〜50cmにまとまることです。フラッフィーラッフルのように細かく裂けたフリルではなく、1枚ずつの小葉がくるりとうねるため、離れて見ると葉全体がやわらかく揺れているように見えます。葉色はネフロレピスの中でも濃く、つやのある深い緑が落ち着いた印象を与えます。小葉が裂けていないぶん葉先が傷みにくく、株の中心も蒸れにくいので、こんもり系の品種の中では扱いやすい部類です。床に置くと低すぎるので、スツールや棚の上に置くか、小さめの吊り鉢にすると波打つ葉がよく見えます。育て方の基本はネフロレピスと同じで、明るい日陰と乾き切る前の水やりを守れば、毎年ひと回りずつ大きく茂ります。

ネフロレピス・テディジュニアの姿

分類・基本データ

科
ツルシダ科(ナメクジシダ科とする分類もある)
属
タマシダ属 Nephrolepis
種
ネフロレピス・テディジュニア exaltata 'Teddy Junior'
別名
テディジュニア、テディ・ジュニア、ネフロレピス テディジュニア、Teddy Junior
原産地
熱帯アメリカなどに分布するセイヨウタマシダ(Nephrolepis exaltata)から選ばれた園芸品種とされます。

ネフロレピス・テディジュニアの育て方の5つのポイント

水やり

土の表面が乾き始めたらたっぷり(春〜秋は2〜3日に1回が目安)。冬は表面が乾いて1〜2日後

日光

間接光

温度の目安

10-30°C(冬は5°C以上を保つ)

湿度

50-70%

土

水もちと水はけを両立した観葉植物用土

ネフロレピス・テディジュニアはどれくらい大きくなる?

大きさの目安

室内の鉢植えで高さ30〜50cm、幅40〜60cm。株がこんもりまとまり、4〜6号鉢や小さめの吊り鉢で流通します。

成長の速さ

ふつう(春〜秋に株元から新しい葉を出してこんもり育つ)

温度の目安(耐寒〜耐暑)

10-30°C(冬は5°C以上を保つ)

ケアのポイント

肥料

5〜9月に月1回、薄めの液肥

成長速度

ふつう(春〜秋に株元から新しい葉を出してこんもり育つ)

毒性

ペットにも安全とされる(ネフロレピスの仲間はASPCAの無毒リストに掲載)

波打ちが弱くなり葉が平たく見えてきたら、明るさが足りない合図です。窓に少し近づけると、次の葉から小葉のうねりがはっきりします。

育て方の詳細

苗・株の選び方

良い株は、小葉のうねりがはっきりしていて、葉色がむらのない濃い緑であること、株元から新しい葉が何本も出ていること、株全体が丸くまとまっていることの3点で見分けます。

避けたいのは、葉が平たく色の薄い株と、外側の葉が黄色く垂れて土に触れている株です。前者は光不足で育った株、後者は根詰まりか水やりの乱れを経験した株の可能性があります。鉢底から根が大きく出ていないかも確かめます。根がはみ出した株は、買ってすぐ植え替えが必要になります。

置き場所・日当たり

基本はネフロレピスと同じく、直射日光の入らない明るい日陰が向いています。テディジュニアの見どころは小葉の波打ちで、光が適度にあるほどうねりが深く、葉色も濃く締まります。レースカーテン越しの窓から1m前後が目安で、北向きの部屋なら窓辺に置いてもかまいません。株が低くまとまるので、床に直接置くより高さ40〜60cmの台に乗せると、光も当たりやすく葉の表情もよく見えます。

よくある失敗は、低い株だからと床の隅に置き、足元の冷えと暗さで葉色が薄くなることです。冬は床から離して5°C以上の場所に置き、台に乗せて窓に近づければ、新しい葉から色が戻ります。

水やりの詳細

乾きの速さはほどほどで、ネフロレピスの標準的な水やりがそのまま合う品種です。春から秋は表面が乾き始めたら、2〜3日に1回を目安に鉢底から流れるまで与えます。小葉が裂けていないので、フラッフィーラッフルほど株の中心の蒸れを気にしなくてよく、葉水も株全体にかけられます。冬は表面が乾いて1〜2日後、室温になじませた水を午前中に与えます。

よくある失敗は、冬も夏と同じ頻度で水を与えることで、土が冷えたまま湿り続け、外側の葉から黄色くなります。黄色い葉を付け根で切り、表面が乾いてから1〜2日待つリズムに変えれば、春には新しい葉が出そろいます。

最適な土の作り方

市販の観葉植物用土に腐葉土を1割ほど足した、ふかふかの土が向きます。配合するなら赤玉土(小粒)4、腐葉土3、ピートモス2、パーライト1が目安です。鉢底石は2cmほど敷きます。株が横にこんもり広がるので、鉢は深さより口の広さを優先し、浅めの平鉢を選ぶと根張りが安定します。元肥は緩効性肥料を少量にとどめ、生育期の液肥で補います。土の表面が固く締まってきたら、割り箸で軽くほぐすと水の染み込みが良くなります。素焼き鉢は乾きが早すぎるので、陶器かプラスチックが扱いやすいでしょう。

剪定・切り戻し

テディジュニアは株がこんもりまとまるため、外側の古い葉が下に垂れて土に触れたら、付け根から切るのが手入れの中心です。5〜9月に、黄色や茶色に変わった葉、小葉が抜けて葉軸が見える葉を、葉柄を株元までたどって切ります。土に触れたままの葉は、水やりのたびに湿って傷みやすく、カビの原因にもなります。株元から伸びたランナーも、増やさないなら付け根で整理します。

よくある失敗は、こんもり感を出そうと葉を残しすぎて、株の内側が光不足で茶色くなることです。外側の古い葉を2割ほど間引けば、内側の葉にも光が届き、全体の色がそろいます。

  1. 1

    時期と道具を準備する

    5〜9月に行います。先の細い清潔なハサミを用意し、外側から順に黄色い葉、土に触れた葉、小葉の抜けた葉を見分けます。

  2. 2

    土に触れた葉を切る

    外側で垂れて土に触れている葉は、葉柄を株元までたどって付け根で切ります。湿ったまま残すと傷みやカビの原因になります。

  3. 3

    古い葉を2割ほど間引く

    内側に光が届くよう、外側の古い葉から全体の2割ほどを付け根で間引きます。くるりと巻いた新しい葉は残します。

  4. 4

    ランナーを整理する

    増やさないランナーは付け根で切り、鉢の周りを片付けます。作業後は葉水をして、明るい場所で新しい葉の展開を待ちます。

植え替え

植え替えは1〜2年に1回、5〜7月が目安です。テディジュニアは根の量が多く、鉢の中が根で固くなると、水を与えても表面を流れて染み込まなくなります。水が染み込むのに時間がかかるようになったら、根詰まりの合図です。根鉢の外側と底を3分の1ほどほぐし、口の広い一回り大きな鉢に植え付けます。株が大きくなりすぎたら、ここで2つに分けて同じ鉢に戻します。

よくある失敗は、根詰まりの株に水だけを増やし、鉢の縁から水が流れ出ているのに根に届いていないことです。植え替えまでの間は、鉢ごとバケツの水に5分沈めて吸わせるとしのげます。

  1. 1

    時期と道具をそろえる

    5〜7月に行います。口の広い一回り大きな鉢、腐葉土を足した観葉植物用土、鉢底石、清潔なハサミを用意します。

  2. 2

    株を鉢から抜く

    前日に水を与え、鉢の側面を押して根鉢をゆるめます。外側の葉をまとめて持ち、株元を支えながらゆっくり抜きます。

  3. 3

    固くなった根鉢をほぐす

    根鉢の外側と底を指で3分の1ほどほぐし、黒く傷んだ根を切ります。大きすぎる株は、ここで2つに分けます。

  4. 4

    浅めに植え付ける

    鉢底石を2cm敷いて土を入れ、株元を元と同じ高さにして植えます。鉢底から流れるまで水を与え、染み込み具合を確かめます。

  5. 5

    明るい日陰で休ませる

    2週間ほど明るい日陰で休ませ、葉水を多めにします。新しい葉が出たら台の上など元の場所へ戻し、液肥は1か月後から始めます。

増やし方

増やし方は株分けとランナーの2つで、どちらも親と同じ波打つ葉の株になります。5〜7月が適期です。株分けは、根茎を葉が5〜6枚以上のまとまりで手で割り、口の広い小鉢に植え付けます。ランナーは株元から鉢の外へ伸びるので、先の芽を湿った土にピンで留め、根が出たら切り離します。分けた株は1か月ほど明るい日陰で育てます。

よくある失敗は、分けたばかりの株に肥料を与え、根が傷んで葉がしおれることです。肥料は新しい葉が2〜3枚出てから、薄めの液肥で始めます。しおれた場合は日陰に移し、葉水で湿度を上げて回復を待ちます。

  1. 1

    時期と道具を準備する

    5〜7月に行います。清潔なナイフ、口の広い小鉢、観葉植物用土、ランナーを留めるU字の針金を用意します。

  2. 2

    根茎を葉5〜6枚ずつに割る

    鉢から抜いた株の根茎を、葉が5〜6枚以上と根が付くまとまりに手で割ります。離れない部分だけをナイフで切ります。

  3. 3

    ランナーの芽を土に留める

    株元から伸びた芽付きのランナーを、湿った土を入れた小鉢に置いて針金で留めます。2〜4週間で根が出たら切り離します。

  4. 4

    植え付けて日陰で育てる

    分けた株を小鉢に植えて水を与え、1か月ほど明るい日陰で育てます。しおれる場合は葉水を増やして湿度を上げます。

  5. 5

    新しい葉が出たら肥料を始める

    新しい葉が2〜3枚出たら根付いた合図です。そこから薄めの液肥を月1回始め、台の上など明るい場所へ移します。

病害虫対策

波打つ小葉の重なりは、カイガラムシやコナカイガラムシが隠れやすい場所です。月に1回、小葉のうねりの内側と葉柄の付け根を確かめ、白い綿や茶色い粒を見つけたら綿棒でこすり取ります。乾燥した季節はハダニが付き、濃い緑の葉が白っぽくかすれて見えるのが合図で、シャワーで葉裏まで洗い流します。

よくある失敗は、小葉の裏の縁に並ぶ茶色い胞子のうを害虫と思い込み、薬剤を繰り返しまいて葉を傷めることです。胞子のうは等間隔にきれいに並び、こすっても取れません。不規則に付いて爪で取れるものだけを害虫として対処します。屋外に出していた株は、取り込む前に一度確認しておくと安心です。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 5月植え替え・株分け・液肥の開始
  • 6月土に触れた外側の葉の整理
  • 7月直射日光よけ・毎日の葉水
  • 8月小葉の重なりの害虫確認
  • 10月室内へ取り込み・台の上へ移動

季節ごとの管理

春の管理

うねる新芽が次々に巻きほどける季節です。給水は2〜3日おきに戻し、薄い液肥を5月から月1回。冬越しで黄ばんだ外葉は付け根で落とし、株分けや鉢増しは5月に入ってから。台に乗せたまま窓寄りへ移します。

夏の管理

乾きかけたら鉢底から流れるまで与え、追肥は月1回のまま。濃い緑の葉焼けを防ぐため、日中はレースカーテン越しに。冷房の風下を避け、毎朝の霧吹きでハダニを寄せつけないようにします。

秋の管理

吸い上げが落ちるので給水は3〜4日おきへ、追肥は9月いっぱいで終了です。夜が10°Cを切る前に屋内へ移し、垂れて鉢土に触れた外葉を片付けます。弱まる日差しに合わせて窓へ少し寄せます。

冬の管理

表土が乾いて1〜2日置いてから、昼前に給水します。肥料は休みます。床から浮かせた5°C以上の明るい棚に置き、夜の窓辺や冷たい床の上には置かないでください。暖房で空気が乾く日は霧吹きを足します。

10月の作業をくわしく知りたいときは観葉植物の冬越しや秋の植え替えの記事も参考になります。

よくあるトラブルと対策

小葉の波打ちが弱く葉が平たくなる

原因

光不足。適度な光がないと、小葉のうねりが浅くなり、葉色も薄くなる。

対策

レースカーテン越しの窓から1m前後へ移し、床置きなら台に乗せます。平たく育った葉は古い順に付け根で切って入れ替えます。

水を与えても土に染み込まない

原因

根詰まり。根の量が多く、鉢の中が根で固くなると水が表面を流れてしまう。

対策

鉢ごとバケツの水に5分沈めて吸わせ、5〜7月に口の広い一回り大きな鉢へ植え替えます。大きすぎる株は株分けします。

ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

ネフロレピス・テディジュニアの花言葉・風水

花言葉

シダの仲間の花言葉は「魅惑」「誠実」などとされます。テディジュニアは花を咲かせませんが、くまのぬいぐるみを思わせる名前と、やわらかく波打つ葉の親しみやすさから、子ども部屋や新居の贈り物として選ばれることがあります。

風水・縁起

風水では、こんもりと丸く茂る緑は家庭の和を育てるとされ、家族の集まるリビングに向くといわれます。テディジュニアの波打つ葉は、気をやわらかく循環させる形とされ、角張った家具や家電の多い場所に置くと空間の印象を和らげるとされます。

ネフロレピス・テディジュニアのよくある質問

Qテディジュニアとフラッフィーラッフルの違いは何ですか?回答を見る
A

小葉が裂けているかどうかで見分けます。フラッフィーラッフルは小葉が細かく裂けて縮れ、葉全体がレースのフリルのように見えます。テディジュニアは小葉が裂けずに一枚のまま縁が波打ち、くるりとうねる姿です。どちらもセイヨウタマシダの園芸品種で、高さ30〜50cmのこんもりした株になります。小葉が裂けていないテディジュニアのほうが中心の蒸れや葉先の傷みが少なく、扱いやすいとされます。

Q葉の波打ちが弱くなってきたのはなぜですか?回答を見る
A

多くは光不足で、明るい場所に移せば新しい葉から戻ります。テディジュニアの小葉のうねりは、適度な光を受けてしっかり育つほどはっきり出ます。暗い場所では葉が薄く平たくなり、色も淡くなります。レースカーテン越しの窓から1m前後へ移し、床に置いている場合は台に乗せて光を受けやすくします。すでに平たく育った葉は戻らないので、古い順に付け根から切って入れ替えます。

Qテディジュニアは吊り鉢でも育てられますか?回答を見る
A

小さめの吊り鉢なら、波打つ葉を横から眺められて似合います。ボストンファーンほど長く垂れないので、5号程度の吊り鉢にこんもり収まります。吊り鉢は床置きより乾きが早くなるため、春から秋は毎日鉢を持ち上げて重さで乾き具合を確かめてください。天井付近は夏に暑く冬は乾燥しやすいので、窓から1mほど離した目の高さに吊るすのが目安です。

Q外側の葉が黄色くなって垂れてきました。回答を見る
A

古い葉の入れ替わりなら自然なことで、付け根から切れば問題ありません。テディジュニアは株元から新しい葉を出し、外側の古い葉から順に黄色くなります。ただし、短い期間に何枚も黄色くなる場合は、冬の水のやりすぎか根詰まりが疑われます。土がいつも湿っているなら水の間隔を空け、水が染み込みにくいなら植え替えを検討してください。土に触れた葉は傷みやすいので、早めに切ります。

Qテディジュニアはどれくらいの大きさになりますか?回答を見る
A

室内の鉢植えでは高さ30〜50cm、幅40〜60cmほどにまとまります。葉が短めなので、ボストンファーンのように1m近く広がることはありません。年に1回植え替えて鉢を大きくすると、そのぶん株も大きく茂ります。今の大きさを保ちたい場合は、5〜7月の植え替えのときに株分けして、同じ大きさの鉢に戻すとよいでしょう。

ネフロレピスのほかの品種

ネフロレピス としてまとめている他の品種です。

ネフロレピスの種類と選び方を比較する

ネフロレピス・テディジュニアを育てる人が次に読んでいるページ

10月の季節の作業と、ネフロレピス・テディジュニアの手入れで迷いやすいところに合わせて選んでいます。

この記事について

執筆: Hapot編集部

植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。

編集ポリシー

参考にしたウェブサイト