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ヘデラ・ゴールドチャイルドの育て方

Hedera helix 'Goldchild'公開日: 最終更新日:

ヘデラ・ゴールドチャイルドの育て方の要点

水やり
土の表面が乾いたら(春秋は週1〜2回、夏は2〜3日に1回、冬は10日に1回程度)
置き場所
半日陰
冬越し
-3°C 以上を保つ

Hapot編集部より

ヘデラ・ゴールドチャイルドは、灰色がかった緑の葉の縁に、明るい黄色の斑が不規則に入る斑入りアイビーです。緑葉のアイビーと比べると、黄色い斑のぶん光合成の力がやや弱く、成長は少しゆっくりで、寒さと強い日差しにもやや弱くなります。黄色の斑は新しい葉ほど鮮やかで、古い葉や日陰で育った葉ではクリーム色に落ち着いていきます。葉は長さ3〜5cmほどで、浅く3裂するやや丸みのある形です。黄色い斑入りアイビーの中でも特に人気が高く、寄せ植えに入れると周りの花や葉を明るく引き立てます。葉の形が整い斑の入り方も安定しているため、イギリスの王立園芸協会(RHS)の優良品種にも選ばれているとされます。斑の黄色は光が十分なときに鮮やかに出るため、明るい半日陰で、真夏の直射日光だけは避けるのが色を保つこつです。冬も葉を落とさず黄色の葉を楽しめるので、冬の寄せ植えやハンギングの縁取りに明るさを足したい人に向いています。

分類・基本データ

科
ウコギ科
属
キヅタ属 Hedera
種
ヘデラ・ゴールドチャイルド helix 'Goldchild'
別名
ゴールドチャイルド、ヘデラ・ヘリックス・ゴールドチャイルド、黄斑アイビー
原産地
元になったヘデラ・ヘリックスはヨーロッパから西アジアにかけて原産。ゴールドチャイルドは黄色の斑入りの園芸品種です。

ヘデラ・ゴールドチャイルドの育て方の5つのポイント

水やり

土の表面が乾いたら(春秋は週1〜2回、夏は2〜3日に1回、冬は10日に1回程度)

日光

半日陰

温度の目安

-3〜30°C

湿度

40-60%

土

水はけの良い観葉植物用土か草花用培養土

ヘデラ・ゴールドチャイルドはどれくらい大きくなる?

大きさの目安

つるの長さは鉢植えで20cm〜1m。葉は長さ3〜5cmで、浅く3裂するやや丸い形。2〜5号鉢や寄せ植え用のポット苗で流通します。

成長の速さ

中

温度の目安(耐寒〜耐暑)

-3〜30°C

ケアのポイント

肥料

春と秋に月1回緩効性肥料(少なめ。真夏と冬は不要)

成長速度

中

毒性

全草にサポニン(ヘデラサポニン)を含み、犬や猫、子どもが食べると嘔吐・下痢・よだれなどの恐れ。樹液で皮膚がかぶれることもある

黄色の斑は光で鮮やかになる品種。明るい半日陰に置き、真夏の直射日光だけ避ける。緑に戻った枝は早めに切り取ります。

育て方の詳細

苗・株の選び方

良い株は3点で見分けます。新しい葉の縁に明るい黄色の斑がはっきり入っていること、葉に艶と張りがあること、株元から複数のつるが出ていることです。

避けたいのは、緑一色の葉が付いた枝が混じっている株で、先祖返りが進んでいます。もう一つは黄色い部分が茶色く焦げている株で、日焼けや寒さで弱っています。冬に購入する場合は、霜の当たらない売り場の株を選ぶと、葉の傷みが少なく安心です。店頭で似た黄斑品種と迷ったら、葉の中心が灰色がかった緑で、縁の黄色が太くはっきりしているものを選びます。

置き場所・日当たり

基本はアイビーと同じく明るい半日陰を好みますが、ゴールドチャイルドは黄色い斑を鮮やかに保つため、緑葉のアイビーよりやや明るい場所が向いています。理想は午前中に日が当たり、午後は日陰になる場所で、室内ならレースカーテン越しの南か東向きの窓辺です。暗い場所では斑がクリーム色に薄れ、新しい葉の黄色が目立たなくなります。一方、真夏の強い直射日光と西日は黄色い部分を茶色く焼くので、6〜9月は遮ります。寒さは緑葉より少し弱く、-3°C程度を目安に、霜の降りる夜は軒下へ移します。

よくある失敗は、日陰の玄関に置き続け、黄色がほとんど見えないくすんだ株にしてしまうことです。春から明るい場所へ移すと、次に出る葉から鮮やかな黄色が戻ります。

水やりの詳細

水やりは緑葉のアイビーとほぼ同じで、土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまで与えます。目安は春と秋が週1〜2回、夏は2〜3日に1回、冬は10日に1回程度です。斑入りは緑葉より水の消費がやや少ないため、同じ大きさの緑葉の鉢と並べて置くと、ゴールドチャイルドのほうが乾きが遅いことがあります。並べて同じ日に水を与えるのではなく、それぞれの土の乾き具合を見て判断します。受け皿の水は捨て、暖房期は葉水でハダニを予防します。

よくある失敗は、寄せ植えでほかの植物に合わせて水を与えすぎ、黄色い斑の部分から黒っぽく傷むことです。斑の傷みが出たら水の間隔を空け、風通しの良い場所で土を乾かします。

最適な土の作り方

市販の観葉植物用土か、草花用の培養土で育てられます。自分で配合するなら赤玉土(小粒)6、腐葉土3、パーライト1が目安です。斑入りは過湿に少し弱いので、鉢底石を2cmほど敷いて水はけを確保します。寄せ植えでは相手の植物の用土に合わせて構いませんが、株元に水が溜まりやすい位置は避けて植えます。元肥は緩効性肥料を規定量より少なめにします。チッソ分の多い肥料を与えすぎると、黄色い斑が薄れて緑の部分が増えることがあるとされるため、追肥も控えめが向いています。

剪定・切り戻し

剪定の中心は、黄色い斑が消えて緑一色になった枝を切り取ることです。ゴールドチャイルドでは、元の緑の性質に戻った枝がときどき出て、勢いが強いため放っておくと株全体の黄色が減っていきます。見つけたら、斑のある葉が付いている節の上まで切り戻します。伸びすぎたつるの整理は5〜6月と9〜10月に行い、葉の付け根の少し上で切ると脇芽が出て株が密になります。斑入りは緑葉より伸びが穏やかなので、切り戻しは控えめにします。

よくある失敗は、緑一色の枝を見逃して1年ほど放置し、株の半分以上が緑葉になってしまうことです。緑一色の枝は見つけたらすぐ切るのが、黄色い株を保つ一番の方法です。

  1. 1

    時期と道具を用意する

    5〜6月か9〜10月に行います。清潔なハサミと手袋を用意し、緑一色の枝がないか株全体を確かめます。

  2. 2

    緑一色の枝を切り取る

    緑一色の葉が付いた枝は、斑のある葉が付いている節の上まで切り戻します。

  3. 3

    伸びすぎたつるを整える

    長すぎるつるを葉の付け根の少し上で切ります。斑入りは伸びが穏やかなので、切りすぎないようにします。

  4. 4

    明るい半日陰で管理する

    作業後は明るい半日陰に置き、水は土の表面が乾いてから与えます。切ったつるは挿し木に使えます。

植え替え

1〜2年おき、4〜5月か9〜10月に鉢を替えます。底穴から根が出る、潅水しても染み込むのが遅い、下葉が黄ばむ、が交換の目安です。根鉢の周りと底を軽くほぐし、黒ずんだ根を除いて、直径3cm大きい鉢に移します。斑入りの葉は根を動かした負担が葉先の傷みとして出やすいため、真夏と真冬の作業は避けます。植え付け後は1週間ほど日差しの弱い場所に置き、追肥は半月後から量を控えて再開します。黄色の発色が落ちないよう、養生が済んだら朝日の入る半日陰に戻します。

よくある失敗は、植え替え直後に日当たりの良い場所へ戻し、根が落ち着かないうちに黄色い葉を焼いてしまうことです。養生中は直射日光を避けてください。

  1. 1

    時期と道具をそろえる

    4〜5月か9〜10月に、1〜2年に1回行います。一回り大きい鉢、観葉植物用土、鉢底石、ハサミ、手袋を用意します。

  2. 2

    株を抜いて根をほぐす

    鉢を叩いて株を抜き、根鉢の底と側面を3分の1ほどほぐします。黒く傷んだ根や長すぎる根を切ります。

  3. 3

    新しい鉢に植える

    鉢底石を2cm敷いて土を入れ、株元が鉢の縁から2cm下になる高さで植えます。割り箸で突いて土を行き渡らせます。

  4. 4

    日陰で養生してから戻す

    水を与えて1週間ほど明るい日陰に置きます。その後は明るい半日陰に戻し、肥料は2週間後から少なめに再開します。

増やし方

挿し木で増やし、適期は5〜6月と9〜10月です。黄色の斑がきれいに入った葉の付いたつるを2〜3節、長さ8〜10cmで切り、下の節の葉を取って水か挿し木用土に挿します。緑一色の葉の部分から取った穂は緑のまま育つので、必ず斑のある部分を選びます。気温20°C前後なら3週間前後で発根し、根が3cmほど伸びたら3〜5本まとめて植えます。斑入りは発根後の生育が緑葉よりゆっくりなので、最初の1か月は明るい日陰で丁寧に管理します。

よくある失敗は、挿し木中の鉢を日向に置き、穂の黄色い部分を焼いて弱らせることです。発根までは直射日光の当たらない明るい日陰で管理し、水挿しの水はこまめに替えます。

  1. 1

    時期と道具を用意する

    適期は5〜6月か9〜10月です。清潔なハサミ、水を入れたコップか挿し木用土を入れた小鉢を用意します。

  2. 2

    斑の入った穂を選ぶ

    黄色の斑がきれいに入った葉が付いたつるを、2〜3節、長さ8〜10cmで切ります。緑一色の部分は使いません。

  3. 3

    下葉を取って挿す

    下の節の葉を取り、節が水に浸かるか土に埋まるように挿します。直射日光の当たらない明るい日陰に置きます。

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    まとめて植え付ける

    3週間前後で根が3cmほど伸びたら、3〜5本まとめて小鉢に植えます。1か月は明るい日陰で育てます。

病害虫対策

ハダニとアブラムシ、カイガラムシに注意します。ハダニは乾燥した時期に葉裏に付き、黄色い斑の部分ではかすれた被害が分かりにくいため、葉裏を確かめる習慣が大切です。発生したらシャワーで洗い流し、多ければ殺ダニ剤を使います。アブラムシは春の新芽に集まり、黄色い新芽を傷めて斑の美しさを損ないます。茎に付く茶色い粒はカイガラムシで、歯ブラシでこすり落とします。病気では、過湿と蒸れで葉に黒褐色の斑点が出る斑点病があり、傷んだ葉を取り除いて風通しを改善します。

よくある失敗は、黄色い葉の茶色い傷みを害虫だと思い込むことです。夏なら日焼け、冬なら霜による傷みのことも多いので、置き場所も合わせて見直します。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 4月少なめの肥料開始・明るい半日陰へ
  • 5月植え替え・挿し木
  • 6月緑一色の枝を切り取る
  • 7月肥料停止・西日を遮る
  • 9月肥料再開・切り戻し
  • 10月挿し木・寄せ植え
  • 11月霜よけの準備

季節ごとの管理

春の管理

黄色が一番さえる季節です。朝の光が当たる半日陰に置くと、新しい葉の縁がくっきり黄色に。潅水は表土が乾いたら週1〜2回、4月から控えめの置き肥を始めます。挿し穂取りや鉢替えに向き、柔らかな新芽のアブラムシを早めに除きます。

夏の管理

黄色い縁取りが日焼けしやすい季節です。西日と真昼の直射を避け、明るい日陰で夏越しさせます。追肥は7〜8月は止め、潅水は朝に乾き具合を見て。込み合ったつるを抜いて蒸れを防ぎ、傷んだ下葉は早めに取り除きます。

秋の管理

生育が再開し、寄せ植えの素材として出番が増える季節です。緑に戻った枝を見つけたら、このタイミングで根元近くまで切り取ります。置き肥は9〜10月に控えめに、潅水は週1〜2回。霜の前に冬の置き場所を決め、葉裏のハダニを点検します。

冬の管理

成長はほぼ止まり、追肥はしません。潅水は10日おき程度、晴れた日の午前中に。-3°C前後までは耐えますが、霜に当たると黄色い縁が茶色く縮れるため、屋根の下か室内へ。室内では温風の当たらない明るい場所に置き、霧吹きでハダニを防ぎます。

10月の作業をくわしく知りたいときは観葉植物の冬越しや秋の植え替えの記事も参考になります。

よくあるトラブルと対策

黄色い斑が薄くなってクリーム色になる

原因

光量不足、またはチッソ分の多い肥料の与えすぎ。古い葉がクリーム色になるのは自然な変化でもある。

対策

午前中に日が当たる明るい半日陰へ移し、肥料は規定量より控えめにします。新しい葉の色で判断します。

一部の枝が緑一色の葉になる

原因

元の緑の性質に戻る先祖返り。緑の枝は勢いが強く、放置すると株全体に広がる。

対策

緑一色の葉が付いた枝を、斑のある葉が付いている節の上まで切り戻します。見つけたらすぐに切るのが効果的です。

寄せ植えの中で下葉が黒っぽく傷む

原因

周りの植物に合わせた水やりで、株元が過湿になっている。

対策

水やりの間隔を空け、風通しの良い場所で土を乾かします。次に植えるときは、水が溜まりにくい鉢の縁に植えます。

ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

ヘデラ・ゴールドチャイルドの花言葉・風水

花言葉

アイビー全体の花言葉として「永遠の愛」「友情」「誠実」が知られています。ゴールドチャイルドは明るい黄色の縁取りが華やかで、黄色が幸せや希望を思わせることから、新しい門出を祝う寄せ植えやアレンジメントに使われることがあります。

風水・縁起

風水では、黄色は金運を呼ぶ色とされ、黄色い斑が入るゴールドチャイルドは、西側の窓辺や玄関に置くと良いと紹介されることがあります。つるが垂れる姿は気を落ち着かせるともいわれ、明るい窓辺に吊るすと生育にも合っています。

ヘデラ・ゴールドチャイルドのよくある質問

Qゴールドチャイルドの黄色が薄くなってきました。回答を見る
A

光不足か、肥料の与えすぎが考えられます。黄色の斑は光が十分なときに鮮やかに出て、暗い場所ではクリーム色に薄れます。午前中に日が当たる明るい半日陰へ移すと、次に出る葉から黄色が戻ります。またチッソ分の多い肥料を与えすぎると、緑の部分が増えて黄色が目立たなくなることがあるため、規定量より控えめにします。古い葉がクリーム色になるのは自然な変化なので、新しい葉の色で判断してください。

Qゴールドチャイルドとほかの黄色い斑入りアイビーの違いは?回答を見る
A

葉の中心が灰色がかった緑で、縁に明るい黄色が入るのが特徴です。黄色い斑入りのアイビーには、葉の中央に黄色が入るものや、葉全体が黄色っぽくなるものなど多くの品種があります。ゴールドチャイルドは縁取りの黄色がはっきりしていて、葉がやや丸く浅く3裂する形なので、寄せ植えに入れても形が整って見えます。育て方はどの斑入り品種もほぼ同じです。

Qゴールドチャイルドは外で冬越しできますか?回答を見る
A

霜の当たらない軒下なら、暖地では冬越しできることが多いです。-3°C程度までは耐えるとされますが、霜や寒風に当たると黄色い葉が茶色く傷みます。寒い地域や霜の降りる場所では、夜だけ室内や玄関に取り込むか、不織布で覆って守ってください。寒さに当たって葉の縁が赤っぽく色づくこともありますが、傷みでなければ春には元の色に戻ります。

Qゴールドチャイルドを寄せ植えに使うコツは?回答を見る
A

鉢の縁に植えて、つるを外へ垂らすと黄色がよく映えます。冬ならパンジーやビオラ、ハボタン、シクラメン、春ならペチュニアやマリーゴールドなど、日当たりを好む花とも合わせやすい品種です。ただし真夏の直射日光は黄色い葉を焼くので、夏の寄せ植えでは日陰側に植えるか、半日陰に置ける鉢で使います。寄せ植えの解体時に取り出せば、単独の鉢で翌年も使えます。

Q葉の一部が緑一色になりました。回答を見る
A

先祖返りした枝なので、斑のある葉の位置まで切り戻してください。斑入り品種では、元の緑の性質に戻った枝が出ることがあり、勢いが強いため放置すると株全体が緑葉になっていきます。緑一色の葉が付いた節の下、斑のある葉が付いている節の上で切ります。切った緑の枝は挿し木にすると、緑葉のアイビーとして育てることもできます。光不足でも斑が減るので、置き場所も確認します。

アイビーのほかの品種

アイビー としてまとめている他の品種です。

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この記事について

執筆: Hapot編集部

植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。

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