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アイビーの種類一覧|6品種の違いと選び方

アイビー(ヘデラ)は、寒さと日陰に強く、切ったつるを挿すだけで増やせる丈夫なつる植物です。品種は数百にのぼるといわれ、違いは主に葉の色(緑葉か斑入りか)と葉の大きさです。緑葉の品種ほど丈夫で寒さに強く、白や黄色の斑が多い品種ほど強い日差しと霜に弱くなり、成長もゆっくりになります。図鑑に掲載している品種を一覧で比べ、置き場所と使い方に合う選び方と、似た品種の見分け方をまとめました。

アイビーの品種を比較

横にスクロールすると、ほかの項目も比べられます

アイビーの品種ごとの写真・大きさ・難易度・日当たり・水やり・温度の比較
品種大きさの目安難易度日当たり水やり冬の最低温度
アイビーの写真アイビーつるの長さは鉢植えで30cm〜2m、地植えでは10m以上に達します。小葉のピッツバーグは葉の長さ2〜3cm、大葉のカナリエンシス(オカメヅタ)は10cm以上。3〜6号鉢やハンギングで流通。初心者向け半日陰土の表面が乾いたら(春秋は週1〜2回、冬は10日に1回程度)-5°C 以上
ヘデラ・カナリエンシス
つるの長さは鉢植えで50cm〜2m、地植えでは10m以上に達します。葉は長さ8〜15cmと大きく、切れ込みの浅いハート形〜卵形。ポット苗や3〜6号鉢で流通します。初心者向け半日陰土の表面が乾いたら(春秋は週1〜2回、夏は2〜3日に1回、冬は10日に1回程度)-5°C 以上
ヘデラ・グレイシャー
つるの長さは鉢植えで30cm〜1.5m。葉は長さ3〜5cmで3〜5裂。2〜5号鉢やハンギング、寄せ植え用のポット苗で流通します。初心者向け半日陰土の表面が乾いたら(春秋は週1〜2回、夏は2〜3日に1回、冬は10日に1回程度)-5°C 以上
ヘデラ・ゴールドチャイルド
つるの長さは鉢植えで20cm〜1m。葉は長さ3〜5cmで、浅く3裂するやや丸い形。2〜5号鉢や寄せ植え用のポット苗で流通します。初心者向け半日陰土の表面が乾いたら(春秋は週1〜2回、夏は2〜3日に1回、冬は10日に1回程度)-3°C 以上
ヘデラ・ピッツバーグ
つるの長さは鉢植えで20cm〜1m以上。葉は長さ2〜4cmの小葉で、手のひら状に3〜5裂。2〜5号鉢やハンギング、寄せ植え用のポット苗で流通します。初心者向け半日陰土の表面が乾いたら(春秋は週1〜2回、夏は2〜3日に1回、冬は10日に1回程度)-5°C 以上
ヘデラ・白雪姫
つるの長さは鉢植えで20〜80cm。葉は長さ2〜4cmの小ぶり。2〜4号のポット苗や寄せ植え用の苗で多く流通します。中級者向け間接光土の表面が乾いたら(春秋は週1〜2回、夏は2〜3日に1回、冬は10日に1回程度)0°C 以上

条件別のおすすめ

冬に冷える部屋なら

冬の最低温度の目安が -5°C と、この仲間の中で寒さに強い品種です。

アイビーの選び方

置き場所の明るさで選ぶ

北向きの部屋や日陰の庭なら、緑葉のピッツバーグやカナリエンシスが最も丈夫に育ちます。斑入りのグレイシャーとゴールドチャイルドは、斑を保つためにレース越しや午前中だけ日が当たる半日陰が向いています。白い葉の多い白雪姫は直射日光で焦げやすいので、一日中やわらかい光が入る明るい日陰を選びます。

冬の寒さで選ぶ

霜の当たらない軒下で冬越しさせたいなら、-5°C程度まで耐えるとされる緑葉のピッツバーグや、斑入りでも丈夫なグレイシャーが安心です。ゴールドチャイルドは-3°C前後、カナリエンシスは-5°C程度が目安ですが寒冷地では霜よけが必要です。白雪姫は0°C前後が限度で、霜の降りる夜は屋内へ移します。

使い方で選ぶ

寄せ植えの縁から垂らして花を引き立てたいなら、白雪姫・ゴールドチャイルド・グレイシャーの斑入り3品種。トピアリーやリースに仕立てるなら、小葉がよく枝分かれするピッツバーグ。庭の日陰を広く覆うグラウンドカバーやフェンスの目隠しなら、大きな葉で成長の速いカナリエンシスが向いています。

葉の色で選ぶ

白く明るい印象にしたいなら白雪姫、銀色がかった落ち着いた白ならグレイシャー、明るい黄色ならゴールドチャイルドです。冬の寒さに当てると、グレイシャーは縁がピンクに、白雪姫は葉の縁が赤みを帯びることがあり、季節の色の変化も楽しめます。緑一色の落ち着いた姿ならピッツバーグかカナリエンシスです。

初めて育てるなら

最初の1株には、丈夫でよく茂り、少々の失敗では弱らないピッツバーグか、斑入りの中では育てやすいグレイシャーが向いています。白雪姫は日差し・寒さ・水やりのどれにも気を配る必要があり、アイビーの中では中級者向けです。

ペットや子どもがいる家では

アイビーの仲間は品種を問わず、葉や茎、実にサポニンを含み、犬や猫が食べると嘔吐や下痢、よだれなどを起こすことがあります。どの品種もペットや小さな子どもの手が届かない高い棚や吊り鉢で管理し、剪定のときは樹液でかぶれないよう手袋を着けてください。

似た品種の見分け方

白雪姫とグレイシャーの違い

白雪姫は新しい葉がほとんど白く、緑の細かい斑点や霜降り模様が散り、葉は長さ2〜4cmと小ぶりです。グレイシャーは銀色がかった灰緑の葉の縁に、クリーム色〜白の縁取りが入ります。白い面積は白雪姫のほうがずっと多く、そのぶん成長が遅く、日差しと寒さにも弱くなります。

ゴールドチャイルドとほかの黄斑アイビーの違い

ゴールドチャイルドは葉の中心が灰色がかった緑で、縁に明るい黄色の斑が不規則に入り、葉は浅く3裂するやや丸い形です。黄色の斑が葉の中央に入る品種や、葉全体が黄緑になる品種もあり、どこに黄色が入るかで見分けます。古い葉や日陰の葉は黄色がクリーム色に落ち着きます。

ヘリックス(一般的なアイビー)とカナリエンシスの違い

白雪姫・ピッツバーグ・ゴールドチャイルド・グレイシャーは、いずれもヘデラ・ヘリックスの園芸品種で、葉は長さ2〜6cmほど、手のひら状に3〜5裂します。カナリエンシスは別種で、葉が長さ8〜15cmと大きく、切れ込みの浅いハート形で、茎が赤みを帯びます。寒さにはヘリックスのほうが強い傾向があります。

品種ごとの特徴

品種に共通する水やり・置き場所・植え替えの方法はアイビーの育て方にまとめています。

そのほかの珍しい種類

国内ではほとんど流通していないため、図鑑に個別のページは作っていない種類です。名前を見かけたときの参考にしてください。

キヅタ(Hedera rhombea)

日本の山野に自生するヘデラで、フユヅタとも呼ばれます。葉はひし形〜卵形で、ヘリックスより切れ込みが浅いのが特徴です。寒さに強く、庭のグラウンドカバーや和風の庭の下草に使われることがあります。

ヘデラ・ヘリックス‘サジタエフォリア’

葉が細く深く切れ込み、鳥の足跡のような形になる品種群で、バーズフットアイビーの名でも知られます。繊細な葉姿が寄せ植えのアクセントになります。育て方は一般的なアイビーと同じです。

ヘデラ・コルキカ(ペルシャキヅタ)

カナリエンシスよりさらに大きな葉を付けることがある大葉のヘデラで、葉は厚く革質で、切れ込みのない卵形〜ハート形です。斑入りの品種が庭木の足元や壁面緑化に使われることがあります。