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センニンソウの育て方

Clematis terniflora最終更新日:

Hapot編集部より

センニンソウは、日本の野山に自生するクレマチスの仲間で、真夏から初秋に白い小さな花を株いっぱいに咲かせる丈夫なつる植物です。北海道から沖縄までの日当たりの良い林の縁や道端、川の土手などで見られ、8〜9月になると直径2〜3cmの十字形の白い花が房になって咲き、甘くやわらかな香りを漂わせます。花びらに見える4枚は萼片で、花の後には白い羽毛のような毛を付けた実ができます。この毛を仙人のひげに見立てたのが名前の由来とされます。園芸品種の大輪クレマチスに比べて病気や暑さに強く、フェンスや生け垣に絡ませれば、ほとんど手をかけずに毎年咲いてくれます。一方で、全草に有毒成分のプロトアネモニンを含み、汁が肌に付くとかぶれることがあるため、扱うときは手袋が欠かせません。春に伸びたつるに花を付ける性質なので、冬に短く切り詰めても翌年の花が減らず、剪定で大きさを調整しやすいのも魅力です。

センニンソウの姿

分類・基本データ

科
キンポウゲ科
属
センニンソウ属 Clematis
種
センニンソウ
別名
仙人草、クレマチス・テルニフローラ、ウマクワズ、スイートオータムクレマチス
原産地
日本(北海道〜沖縄)から朝鮮半島、中国に分布するキンポウゲ科のつる性多年草です。日当たりの良い林の縁や道端、土手などに自生し、海外ではスイートオータムクレマチスの名で庭植えにされています。

センニンソウの育て方の5つのポイント

水やり

鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷり。地植えは根付いた後はほぼ雨まかせ(真夏の日照り続きのみ与える)

日光

直射日光

温度の目安

-15-35°C(耐寒性・耐暑性とも強い)

湿度

40-70%

土

水はけの良い土。腐葉土を混ぜた庭土か、草花用培養土

センニンソウはどれくらい大きくなる?

大きさの目安

つるの長さは2〜5mほどで、フェンスや低木に絡んで広がります。花は直径2〜3cmの白い十字形で、葉は3〜7枚の小葉に分かれた羽状の複葉です。

成長の速さ

速い(つるが1年で2〜5m伸びる)

温度の目安(耐寒〜耐暑)

-15-35°C(耐寒性・耐暑性とも強い)

ケアのポイント

肥料

3月と9月に緩効性肥料を少量(多肥は不要)

成長速度

速い(つるが1年で2〜5m伸びる)

毒性

全草に有毒成分のプロトアネモニンを含み、汁が皮膚に付くと赤くかぶれたり水ぶくれになったりすることがある。口にすると口の中のただれや嘔吐などを起こすおそれがあるので、作業時は手袋を着け、子どもやペットが口にしないようにする

日当たりと絡ませる場所さえあれば、ほぼ放任で咲く丈夫な野生種です。扱うときは必ず手袋を着け、伸びすぎたつるは冬に切り詰めます。

育て方の詳細

苗・株の選び方

苗は春から初夏に、山野草や宿根草の売り場で3〜4号ポットで出回ります。良い苗は、株元から太さのある芽が複数出ていて、葉の色が濃く、つるの節の間が詰まっていることを目安に選びます。ポットの底から白い根が少しのぞいている苗は、根がよく張っています。

避けたいのは、つるがひょろひょろと長く伸びて下の葉が落ちている苗と、葉に白い粉や黒い斑点が出ている苗です。名前の似た園芸品種のクレマチスとは性質が異なるので、ラベルの学名(Clematis terniflora)や「センニンソウ」の表示を確かめて購入します。

置き場所・日当たり

日当たりの良い場所で育てるほど花付きが良くなります。自生地は林の縁や土手などの明るい場所で、1日のうち半日以上日が当たれば十分に咲きますが、日陰ではつるばかり伸びて花が少なくなります。つるは巻きひげではなく葉柄を物に巻き付けて登るため、フェンスやトレリス、細いワイヤーなど、葉柄が届く太さの支えを用意します。太い柱や壁には自力で登れないので、ネットを張ってから誘引します。暑さにも寒さにも強く、関東以西なら冬に葉を少し残したまま越冬し、寒冷地でも地上部が枯れて根で冬を越します。鉢植えでもよく育ちますが、つるが大きく広がるので、8号以上の深めの鉢にオベリスクを立てて仕立てると扱いやすくなります。

よくある失敗は、人の通り道や子どもの手が届く場所に植えて、触れた手がかぶれることです。玄関まわりや遊び場の近くは避けてください。

水やりの詳細

地植えは、植え付けから根付くまでの1〜2か月は土が乾いたら水を与え、その後は基本的に雨まかせで育ちます。野生で育つ植物なので乾燥にはある程度耐えますが、真夏に晴天が10日以上続き、葉がしおれるようなら、朝か夕方に株元へたっぷり与えます。鉢植えは土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまで与えます。鉢植えの夏は乾きやすいので、朝夕2回、土の乾き具合を確かめます。冬は地上部の成長が止まるので、鉢植えでも土が乾いてから数日あけて与える程度に控えます。

よくある失敗は、つるの葉が茂りすぎて雨が株元まで届かず、鉢植えのまま気付かないうちに水切れさせることです。葉が一斉に垂れたら、すぐに鉢底から流れるまで水を与えると、半日ほどで持ち直します。

最適な土の作り方

水はけさえ良ければ、土質はあまり選びません。地植えでは、植え穴を深さ・直径とも40cmほど掘り、掘り上げた土に腐葉土を2〜3割混ぜて戻します。粘土質で水がたまりやすい場所は、川砂やパーライトを加えて水はけを良くします。鉢植えは市販の草花用培養土か、赤玉土小粒6、腐葉土3、パーライト1の配合が使いやすく、鉢底石を2〜3cm敷きます。元肥として緩効性肥料を少量混ぜておけば、追肥はほとんど要りません。肥料の多い土ではつるや葉ばかり茂って花が減るので、肥えた花壇よりも、やや痩せた土のほうが本来の姿で咲きます。

剪定・切り戻し

センニンソウは春から伸びた新しいつるの先に花を付ける新枝咲きのタイプです。そのため冬に強く切っても翌年の花は減らず、剪定で株の大きさを自由に調整できます。剪定の適期は葉が落ちて休眠している12〜2月で、地際から30〜50cm、2〜3節を残してつるを切り詰めます。枯れたつるや絡み合ったつるも、このときに付け根から取り除きます。生育中に伸びすぎて通路をふさぐつるは、5〜7月に軽く切っても構いませんが、8月以降に切ると花芽の付いたつるを落とすことになります。花後に実の白い毛を楽しまない場合は、花房ごと切ると株の消耗を抑えられます。

剪定ではつるの切り口から汁が出るので、必ず手袋と長袖で作業します。切ったつるは子どもやペットが触れない場所で処分してください。

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    時期と服装を整える

    葉が落ちた12〜2月に行います。汁でかぶれないよう、手袋と長袖を着け、清潔な剪定ばさみを用意します。

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    枯れたつるを取り除く

    茶色く乾いた枯れづるや、絡み合ったつるを付け根から切り取り、株の骨格を見やすくします。

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    地際から2〜3節残して切る

    残したつるを地際から30〜50cm、2〜3節の上で切り詰めます。春にこの節から新しいつるが伸びて花を付けます。

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    支えから古いつるを外す

    フェンスやオベリスクに残ったつるを丁寧に外します。古いつるが残ると新芽の誘引の邪魔になります。

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    切ったつるを片付ける

    切ったつるは子どもやペットが触れない場所で処分します。作業後は手袋を外して手を洗います。

植え替え

鉢植えは根の成長が早いので、1〜2年に1回、休眠期の2〜3月に植え替えます。鉢底から根が出ている、水が染み込みにくい、夏にすぐしおれるといった様子が合図です。冬の剪定でつるを短くしてから作業すると、扱いやすくなります。根鉢の周りの古い土を3分の1ほど落とし、傷んだ根を切って、一回り大きな深鉢に植え直します。植え付けるときは、株元の節が1〜2節土に埋まるくらいやや深めに植えます。地中の節から新しい芽が出やすくなり、株元が傷んだときの保険にもなります。地植えの株は植え替えの必要はありませんが、移植する場合は同じ2〜3月に、根を大きく掘り上げて行います。

よくある失敗は、生育中の夏に根鉢を崩して植え替え、つるが一気にしおれることです。植え替えは必ず休眠期に行い、作業後1週間は明るい日陰で休ませます。

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    時期と道具をそろえる

    休眠期の2〜3月に行います。一回り大きな深鉢、草花用培養土、鉢底石、剪定ばさみ、手袋と長袖を用意します。

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    つるを短くしてから抜く

    つるを2〜3節残して切り詰め、鉢の縁を叩いて根鉢ごと抜きます。汁が肌に付かないよう手袋を着けて作業します。

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    古い土と傷んだ根を整理する

    根鉢の周りの古い土を3分の1ほど落とし、黒く傷んだ根を切ります。白く元気な根はなるべく残します。

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    やや深めに植え付ける

    鉢底石を敷いて土を入れ、株元の節が1〜2節埋まる深さに植えます。支柱やオベリスクもこのときに立てておきます。

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    水を与えて休ませる

    鉢底から流れるまで水を与え、1週間は明るい日陰で休ませます。芽が動き出したら日当たりの良い場所へ戻します。

増やし方

挿し木と種まきで増やせます。挿し木の適期は5〜6月で、その年に伸びた若いつるを2節付けて切り、下の節の葉を取って、湿らせた挿し木用土や赤玉土小粒に節が埋まるように挿します。明るい日陰で土を乾かさなければ、1か月ほどで根が出ます。種まきは、秋に羽毛のような毛の付いた実が茶色く乾いたら採り、毛を付けたまま、すぐに種まき用土にまきます。発芽は翌春になることが多く、開花まで2〜3年かかります。自生地ではこぼれ種でもよく増えるため、庭では思わぬ場所から芽が出ることがあります。

よくある失敗は、挿し穂を直射日光の当たる場所に置いて、根が出る前にしおらせることです。発根までは風の当たらない明るい日陰で管理し、作業は樹液に触れないよう手袋を着けて行います。

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    時期と道具を準備する

    挿し木は5〜6月に行います。清潔なハサミ、湿らせた挿し木用土を入れた小鉢、手袋を用意します。

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    若いつるを2節で切る

    その年に伸びた若いつるを、節を2つ付けて切ります。下の節の葉を取り、上の葉は半分ほどに切って蒸散を減らします。

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    節を埋めて挿す

    下の節が土に埋まるように挿し、たっぷり水を与えます。切り口から出る汁には触れないようにします。

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    明るい日陰で管理する

    直射日光と風の当たらない明るい日陰に置き、土を乾かさないようにします。1か月ほどで根が出ます。

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    根が張ったら鉢に植える

    新しい芽が伸び始めたら根が張った合図です。一回り大きな鉢に植え替え、支柱を立てて誘引します。

病害虫対策

野生種らしく病害虫には強く、大輪のクレマチスに多い立ち枯れもほとんど見られません。春の新芽にはアブラムシが付くことがあるので、見つけたら水で洗い流すか、数が多ければ園芸用の殺虫剤を使います。乾燥が続く夏はハダニが葉裏に付き、葉が白っぽくかすれることがあるため、鉢植えはときどき葉裏に水をかけて予防します。梅雨から秋にかけて風通しが悪いと、葉に白い粉をまぶしたようなうどんこ病が出ることがあり、込み合ったつるを間引いて風を通すと防げます。

よくある失敗は、つるを何年も切らずに放任して内側が蒸れ、下の葉が枯れ上がって病気が広がることです。冬の剪定で古いつるを整理すれば、翌春は風通しの良い株に戻ります。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
開花
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 1月つるの切り詰め(休眠期の剪定)
  • 2月剪定の仕上げ・鉢植えの植え替え
  • 3月芽出しの肥料・植え替え
  • 4月新しいつるの誘引・アブラムシ確認
  • 5月挿し木・つるの誘引
  • 6月挿し木・伸びすぎたつるの整理
  • 9月花後の肥料・こぼれ種を防ぐ花房切り
  • 12月枯れたつるの整理・剪定開始

季節ごとの管理

春の管理

3月に芽が動き出したら、緩効性肥料を少量与えます。つるが伸び始めるので、支えへの誘引をこまめに行います。新芽に付くアブラムシに注意します。鉢植えの植え替えは芽が動く前の2〜3月に済ませます。

夏の管理

つるが旺盛に伸び、8月には白い花が咲き始めます。鉢植えは朝夕に土を確認して水切れを防ぎます。8月以降はつるを切ると花が減るので剪定しません。乾燥が続くときはハダニに注意します。

秋の管理

9月ごろまで甘い香りの花が楽しめ、花後には白い羽毛のような実が付きます。9月に緩効性肥料を少量与えます。種を採るなら、実が茶色く乾いてから集めてすぐにまきます。

冬の管理

寒冷地では地上部が枯れ、暖地では葉を残して冬を越します。12〜2月に地際から2〜3節を残してつるを切り詰めます。作業は必ず手袋を着けて行います。鉢植えは土が乾いてから数日あけて水を与えます。

よくあるトラブルと対策

つるの汁が付いた肌が赤くかぶれた

原因

センニンソウは全草に有毒成分のプロトアネモニンを含み、剪定や誘引のときに出る汁が皮膚に付くと、赤みやかゆみ、水ぶくれが起こることがあります。

対策

すぐに石けんと流水で洗い流し、こすらないようにします。症状が強い、広がる、目に入った場合は医療機関を受診します。次からは手袋と長袖で作業します。

つるばかり伸びて花が咲かない

原因

日照不足か、8月以降の剪定で花芽の付いたつるを切ったことが主な原因です。肥料の与えすぎでも葉ばかり茂ります。

対策

半日以上日が当たる場所に移すか、周りの枝を整理して光を入れます。剪定は冬の休眠期にまとめて行い、生育中は誘引だけにします。肥料は控えめにします。

「花が咲かない」の原因の見分け方と対処を詳しく

下の葉が枯れ上がって株の内側が茶色い

原因

何年も剪定せずにつるが込み合い、株の内側に光と風が入らなくなっています。蒸れからうどんこ病などが広がることもあります。

対策

冬の12〜2月に、地際から2〜3節を残してつるを切り詰め、枯れたつるを取り除きます。翌春は新しいつるが株元から伸び、葉の付いた株に戻ります。

「病気・カビ・斑点」の原因の見分け方と対処を詳しく

庭のあちこちから芽が出て増えすぎる

原因

秋に羽毛の付いた実が風で飛び、こぼれ種で発芽しています。野生種のため発芽力が強いです。

対策

花が終わり始めた9月ごろに花房ごと切り取り、実を作らせないようにします。生えた苗は小さいうちに手袋を着けて根ごと抜き取ります。

鉢植えの葉が一斉にしおれた

原因

水切れです。つるの葉が茂ると水の消費が多く、鉢植えは夏に1日で乾くことがあります。茂った葉で雨が鉢に入らないことも原因です。

対策

鉢底から流れるまでたっぷり水を与え、半日陰で休ませます。夏は朝夕に土を確認し、根詰まりしていれば2〜3月に一回り大きな鉢へ植え替えます。

「しおれる・元気がない」の原因の見分け方と対処を詳しく

ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

センニンソウの花

センニンソウの花
センニンソウの花(イメージ)

センニンソウは8〜9月ごろ、つるの葉の付け根から花茎を伸ばし、白い十字形の小さな花を房状にたくさん咲かせます。花は直径2〜3cmで、花びらに見える4枚は萼片です。中心に多数の白いおしべが集まり、株の近くでは甘くやわらかな香りが感じられます。花の後には、白い羽毛のような長い毛を付けた実ができ、秋の日差しに銀色に光ります。この毛を仙人のひげに見立てたのが名前の由来とされます。

こぼれ種で増えるのを防ぎたい場合は、花が終わり始めたら花房ごと切り取ります。作業では汁でかぶれないよう、手袋を着けてください。

センニンソウの花言葉・風水

花言葉

センニンソウの花言葉として、「安全」「無事」などが紹介されることがありますが、由来ははっきりしません。真夏の暑さの中でも清らかな白い花を咲かせ続ける丈夫さや、野山で毎年変わらず咲く姿から結び付けられたともいわれます。

風水・縁起

センニンソウについて、風水で広く知られた決まった意味づけはありません。一般に、白い花は気持ちを落ち着かせ、上へ伸びるつるは成長を表すといわれます。有毒でかぶれやすい植物なので、室内や人の出入りが多い場所ではなく、庭のフェンスなどで楽しむのが安心です。

センニンソウのよくある質問

Qセンニンソウは毒があると聞きました。触っても大丈夫ですか?回答を見る
A

素手で触れるのは避け、作業のときは手袋を着けてください。センニンソウは全草に有毒成分のプロトアネモニンを含み、つるや葉を切ったときに出る汁が肌に付くと、赤くかぶれたり水ぶくれになったりすることがあります。花や葉を眺めたり、軽く触れたりする程度で強い症状が出ることは少ないとされますが、肌の弱い人は注意が必要です。汁が付いたらすぐに石けんと流水で洗い、症状が続く場合は皮膚科を受診します。口に入れると口の中のただれや嘔吐を起こすおそれがあるので、子どもやペットの手が届かない場所で育てます。

Qセンニンソウとボタンヅルやほかのクレマチスの違いは何ですか?回答を見る
A

葉の形と花の大きさで見分けられます。同じ仲間のボタンヅルは、葉が3枚の小葉からなり、縁にぎざぎざの切れ込みがあるのに対し、センニンソウは縁がなめらかな小葉が3〜7枚付く羽状の葉です。どちらも白い十字形の小さな花を咲かせますが、センニンソウの花は香りが強めで、咲く時期もやや遅い傾向があります。園芸品種の大輪クレマチスは花が直径10cm以上になるものが多く、花色も豊富で、暑さや病気への強さはセンニンソウのほうが上です。

Qセンニンソウの花が咲きません。なぜですか?回答を見る
A

多くは日照不足か、8月以降につるを切ったことが原因です。センニンソウは春から伸びたつるの先に花を付けるため、夏の終わりに伸びすぎたつるを切ると、花芽の付いた部分を落としてしまいます。剪定は冬の休眠期にまとめて行い、生育中は誘引だけにします。また、日陰ではつるばかり伸びて花が減るので、半日以上日が当たる場所に移すか、周りの枝を整理して光を入れます。肥料を与えすぎて葉ばかり茂っている場合は、翌年から肥料を控えます。

Q庭で増えすぎて困っています。どうすればいいですか?回答を見る
A

花後に実ができる前に花房を切り取ると、こぼれ種で増えるのを防げます。センニンソウは秋に羽毛の付いた実を風に乗せて飛ばすため、放っておくと庭のあちこちから芽が出ます。花が終わり始めた9月ごろに、花房ごと切り取ってください。すでに生えた苗は、小さいうちに根ごと抜き取ります。大きく育った株は冬につるを地際近くまで切り詰め、春の芽吹きを確認しながら不要な芽を間引きます。作業では汁でかぶれないよう、必ず手袋を着けます。

Qセンニンソウは鉢植えでも育てられますか?回答を見る
A

8号以上の深めの鉢にオベリスクやトレリスを立てれば、鉢植えでも十分に咲きます。つるが2〜5mと大きく伸びるので、支えにらせん状に巻き付けるように誘引すると、限られた場所でもまとまります。鉢植えは地植えより乾きやすく、とくに夏は朝夕の水やりが必要です。根の成長が早いため、1〜2年に1回、2〜3月に一回り大きな鉢へ植え替えます。冬にはつるを2〜3節残して切り詰めれば、ベランダでも毎年同じ大きさで楽しめます。

クレマチスの品種一覧

クレマチス としてまとめている他の品種です。

品種大きさの目安難易度水やり
センニンソウ(本記事)つるの長さは2〜5mほどで、フェンスや低木に絡んで広がります。花は直径2〜3cmの白い十字形で、葉は3〜7枚の小葉に分かれた羽状の複葉です。初心者向け鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷり。地植えは根付いた後はほぼ雨まかせ(真夏の日照り続きのみ与える)
クレマチスつるは1.5〜4m(系統差)。フェンス・オベリスク・アーチ・行灯鉢仕立てに。中級者向け土の表面が乾いたら(乾燥にやや弱い)

センニンソウを育てながら、あわせて使いたい

この記事について

執筆: Hapot編集部

植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。

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