苗・株の選び方
球根は、指で押して硬く締まり、大きさの割にずっしり重いものを選びます。表面に傷や青カビがなく、底の根の出る部分が乾いてひからびていないことも確かめます。スノードロップの球根は乾燥に弱いので、入荷して間もない10月に買うのがおすすめです。
避けたいのは、触ると柔らかいものと、しわが寄って軽くなったものです。どちらも植えても芽が出ないことが多くなります。乾いた球根で失敗が続く場合は、2〜3月に出回る芽やつぼみの付いたポット苗を買って植えると、根を傷めずに確実に咲かせられます。
Hapot編集部より
スノードロップ(待雪草)は、秋に球根を植えれば2〜3月に白い花がうつむいて咲く、寒さに強く手間の少ない小球根です。冬の終わりの庭にいち早く花を添えたい人や、落葉樹の足元を明るくしたい人に向いています。ヒガンバナ科ガランサス属の球根植物で、ヨーロッパからコーカサス、トルコにかけての山地が原産です。日本でよく出回るのは、花が大きく暖地でも育てやすいとされるジャイアントスノードロップ(G. elwesii)と、小ぶりで繊細なガランサス・ニバリス(G. nivalis)の2種類です。外側の3枚の花びらが開き、内側の短い花びらの先に緑の斑点が入るのが見分けどころです。
耐寒性は-15°C程度と強い一方、夏の高温と乾燥は苦手なので、冬から春は日なた、夏は日陰になる場所に植えるのが長く咲かせるコツです。条件が合えば植えっぱなしで少しずつ増えます。球根を含む全草に毒があり、タマネギなどと取り違えないよう保管にも気を配ります。

水やり
植え付け後〜春は乾いたら。夏の休眠中は控えめ
日光
半日陰
温度の目安
-15-20°C程度(耐寒性が強く、夏の高温多湿は苦手)
湿度
40-60%
土
水はけと水もちのよい、腐葉土を含む土
大きさの目安
草丈10〜20cm。ジャイアントスノードロップは20cm前後、ニバリスは10〜15cm。5号鉢に5球ほどが目安。
成長の速さ
遅い(条件が合えば植えっぱなしで少しずつ増える)
温度の目安(耐寒〜耐暑)
-15-20°C程度(耐寒性が強く、夏の高温多湿は苦手)
肥料
植え付け時の元肥+花後の液体肥料
成長速度
遅い(条件が合えば植えっぱなしで少しずつ増える)
毒性
全草、特に球根に有毒(リコリンなどのアルカロイド)。誤食で嘔吐や下痢。犬・猫にも有毒
花が終わっても葉は黄色くなるまで切らない。これが翌年も咲かせるいちばんの近道です。夏は涼しい日陰で休ませます。
球根は、指で押して硬く締まり、大きさの割にずっしり重いものを選びます。表面に傷や青カビがなく、底の根の出る部分が乾いてひからびていないことも確かめます。スノードロップの球根は乾燥に弱いので、入荷して間もない10月に買うのがおすすめです。
避けたいのは、触ると柔らかいものと、しわが寄って軽くなったものです。どちらも植えても芽が出ないことが多くなります。乾いた球根で失敗が続く場合は、2〜3月に出回る芽やつぼみの付いたポット苗を買って植えると、根を傷めずに確実に咲かせられます。
スノードロップは、冬から春の生育期に日が当たり、夏の休眠期に日陰になる場所を好みます。ヨーロッパでは落葉樹の林の下に群生する花で、庭なら落葉樹の足元や建物の東側が理想的です。耐寒性は-15°C程度と強く、関東以西の平地なら防寒はいりません。冬の寒さに当たることで花が咲くので、鉢植えも屋外で育てます。開花中の花は気温が10°Cを超える晴れた日に開き、曇りや寒い日は閉じています。
よくある失敗は、一日中日の当たる南向きの花壇に植え、夏の地温の上昇と乾燥で球根が弱り、2年目から花が減ることです。その場合は花後の3月、葉が緑のうちに株ごと掘り上げ、夏に日陰になる場所へ植え替えると翌年から持ち直します。鉢植えは5月に葉が黄ばんだら、雨の当たらない北側の日陰へ移します。
植え付けてから春に葉が枯れるまでは、土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。冬は1週間に1回程度が目安で、凍結を避けるため晴れた日の午前中に与えます。庭植えは根付けば雨任せで育ち、冬に晴天が2週間以上続くときだけ補います。5〜6月に葉が黄色くなったら回数を減らします。
スノードロップの球根は皮が薄く、ほかの球根より乾燥に弱い性質があります。そのため休眠中の鉢も完全には乾かさず、夏は月に2〜3回、土の表面が湿る程度に水を与えます。よくある失敗は、休眠中に毎日水を与えて球根を腐らせることで、鉢をひっくり返して土が常に湿っていれば、水やりを止めて風通しのよい日陰に移します。硬い球根が残っていれば秋に新しい土へ植え直すと、また芽を出します。
水はけがよく、適度に水もちもある、腐葉土を含んだ土が向いています。鉢植えは赤玉土小粒5、腐葉土3、軽石2の配合か、市販の球根用培養土をそのまま使えます。鉢底には鉢底石を2cmほど敷き、元肥として緩効性肥料を少量混ぜます。庭植えは植え付けの1〜2週間前に、植え場所の土へ腐葉土を3割ほど混ぜてふかふかにします。粘土質で水がたまりやすい場所は、周りより5〜10cm高く盛って植えます。落葉樹の下なら、落ち葉が自然の腐葉土になり、夏の乾燥から球根を守ってくれます。
スノードロップで大切な手入れは、花がら摘みと葉の扱いの2つです。花は2〜3週間咲いたあと、花びらが茶色くしぼみます。そのままにすると子房がふくらんで種を作り、球根の養分が使われるので、咲き終わった花は花茎の付け根から切り取ります。ただし種から増やしたい場合は、いくつか残しておきます。
葉は花後に球根を太らせる大切な部分なので、緑のうちは切ったり束ねたりしません。5〜6月に自然に黄色くなって枯れたら、手で軽く引いて取り除きます。よくある失敗は、花後に葉が倒れて見苦しいからと4月に刈り取り、翌年は葉だけで花が咲かないことです。その場合は次の春に葉を最後まで残し、花後に液体肥料を2週間に1回与えると、1〜2年で花が戻ってきます。
時期と用意するもの
花がら摘みは花が終わる3月、枯れ葉の整理は5〜6月に行います。清潔な園芸バサミと液体肥料を用意します。
咲き終わった花を切る
花びらが茶色くしぼんだら、花茎の付け根から切り取ります。種を作らせないことで、養分が球根に回ります。
葉を残して肥料を与える
緑の葉は切らずに残し、日の当たる場所で育てます。花後から4月まで、液体肥料を2週間に1回与えて球根を太らせます。
枯れた葉を取り除く
5〜6月に葉が黄色く枯れたら、手で軽く引いて取り除きます。鉢は雨の当たらない涼しい日陰へ移して休ませます。
植え付けの適期は10月から11月です。スノードロップの球根は乾燥に弱く、店頭で長く置かれるほど弱るので、買ったらできるだけ早く植えます。庭植えは球根2〜3個分、5〜8cmの深さに、尖った方を上にして株間5〜10cmで植えます。鉢植えは5号鉢に5球ほどが目安で、球根の頭が土に2〜3cm隠れる深さにします。5〜10球をまとめて植えると、群れて咲く姿が楽しめます。
植えっぱなしでも3〜4年は咲き続け、鉢植えは2〜3年に1回植え替えます。植え替えは葉がまだ緑の花後の3月か、植え付けと同じ10月に行います。よくある失敗は、12月以降に植えて根が十分に張れず、花が小さいか咲かないことです。その場合も葉を残して1年育てれば、翌年は咲くことが多くなります。
時期と用意するもの
10〜11月に行います。球根、5号鉢、球根用培養土、鉢底石、緩効性肥料、移植ゴテを用意します。球根は買ったら早めに植えます。
鉢底石と土を入れる
鉢底石を2cm敷き、元肥を少量混ぜた培養土を鉢の縁から5cm下まで入れます。庭植えは腐葉土を3割混ぜて土をやわらかくしておきます。
尖った方を上にして植える
球根の尖った方を上にして5球ほど並べ、頭が2〜3cm隠れるように土をかぶせます。庭植えは深さ5〜8cm、株間5〜10cmにします。
水を与えて屋外に置く
鉢底から流れ出るまで水を与え、屋外の日の当たる場所に置きます。寒さに当てることが開花の条件なので、室内には取り込みません。
家庭では株分けで増やすのが確実です。条件が合えば、親球の周りに子球が付いて少しずつ株が広がります。株分けは、花が終わって葉がまだ緑の3〜4月に行うのが向いています。葉が付いたまま掘り上げて植え直すと、根が傷みにくく新しい場所に早くなじむためです。3〜4年たって株が混み、花が小さくなってきたら分け時で、3〜5球ずつに分けて同じ深さに植え直します。
種でも増やせます。花がらを残すと5月ごろに種が熟し、こぼれた種からも芽が出ますが、花が咲くまで3〜4年かかります。よくある失敗は、休眠中に掘り上げた球根を乾いた場所に置いたままにし、しわしわに乾いて芽が出ないことです。掘り上げた球根は湿らせたバーミキュライトに埋めて保管し、すぐに植え直せば防げます。
時期と用意するもの
花が終わって葉がまだ緑の3〜4月に行います。移植ゴテ、清潔なハサミ、植え直す鉢か場所、球根用培養土を用意します。
葉を付けたまま掘り上げる
株の周りを広めに掘り、根と葉を傷つけないよう土ごと持ち上げます。混み合った株ほど花が小さくなっているので分け時です。
3〜5球ずつに分ける
土を軽く落とし、球根を手で3〜5球ずつのかたまりに分けます。柔らかく傷んだ球根や、カビの付いた球根は取り除きます。
同じ深さに植え直す
掘る前と同じ深さに植え、たっぷり水を与えます。葉は黄色くなるまで残し、液体肥料を2週間に1回与えて球根を太らせます。
スノードロップは病害虫の少ない花ですが、注意したいのは球根の腐敗と灰色かび病です。腐敗は水はけの悪い土や、夏の休眠中の過湿で起こり、球根が柔らかくなって芽が出なくなります。軽石を混ぜた土に植え、梅雨から夏は鉢を雨の当たらない場所に移します。灰色かび病は、冬から春に低温で湿った日が続くと、葉や花の付け根に灰色のカビが出る病気です。見つけたら株ごと取り除き、株間をあけて風を通します。
害虫では、春にナメクジが花や葉をかじることがあり、夜に見回って取り除くか、誘引して駆除する薬剤を使います。よくある失敗は、病気の株を残して周りに広げてしまうことで、早めに取り除いて土の表面を入れ替えれば、残りの株は翌年も咲きます。
3月まで花が続き、花後は葉を残して球根を太らせます。土が乾いたら水を与え、花後から4月まで液体肥料を2週間に1回施します。日の当たる場所に置き、葉を早く切ると翌年咲かないので黄色くなるまで残します。
5〜6月に葉が枯れて休眠します。鉢は雨の当たらない涼しい日陰へ移し、肥料は与えません。球根は乾ききると弱るので、鉢土は月に2〜3回軽く湿らせます。高温多湿で球根が腐りやすい時期なので、蒸れにも注意します。
10〜11月が植え付けの適期です。球根は買ったら早めに植え、土に元肥を少量混ぜます。日の当たる屋外に置き、植え付け後は土が乾いたら水を与えます。植え付けが12月以降に遅れると、根が十分に張れず花が小さくなります。
12〜1月に芽が伸び、2月に白い花が咲きます。防寒はいらず、屋外の日なたに置きます。水は土が乾いたら晴れた日の午前中に与え、肥料は控えます。暖房の効いた室内に置くと花がすぐしおれるので、飾るのは短時間にします。
原因
植え付け前に球根が乾きすぎた、球根が小さい、前の年に葉を早く切った、夏の暑さで球根が弱ったのいずれかが多い原因です。
対策
今年の葉は黄色くなるまで残し、花後に液体肥料を2週間に1回与えて球根を太らせます。夏は涼しい日陰で休ませ、翌年からは買った球根を10〜11月のうちに早めに植えます。
原因
水はけの悪い土で球根が腐ったか、店頭で長く置かれて乾ききった球根だった可能性があります。
対策
2月になっても芽が見えなければ土を掘って球根を確かめ、柔らかく腐ったものは取り除きます。次は軽石を混ぜた土に植え、2〜3月に出回る芽の出たポット苗を植えるのも確実です。
原因
夏の西日や高温で土が乾き、休眠中の球根が弱ったことが考えられます。株が混み合いすぎても花が減ります。
対策
夏に日陰になる落葉樹の足元や建物の東側へ植え替えます。鉢は夏に涼しい日陰へ移して月に2〜3回軽く湿らせ、3〜4年に1回、花後に混んだ株を分けます。
原因
低温で湿った状態が続いて出る灰色かび病です。密植や、花に上から水をかけることでも出やすくなります。
対策
カビの出た葉や花は球根ごと早めに取り除いて処分し、周りの土の表面も入れ替えます。水は株元に与え、株間を5cm以上あけて風を通します。
原因
暖房の効いた室内では温度が高すぎて、花が早く開き切ってしまいます。
対策
開花中の鉢は屋外の日なたか、暖房のない玄関など10°C以下の場所に置きます。室内で楽しむのは日中の数時間にとどめると、花が2〜3週間持ちます。
ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。
スノードロップの花言葉は「希望」「慰め」とされます。雪の残る季節に真っ先に咲く姿に加え、天使が雪をこの花に変えて、楽園を追われたアダムとイブを励ましたという伝説が由来といわれます。英国には不吉とする言い伝えもあるため、贈り物にするときは添える言葉に気を配ります。
風水では、白い花は気持ちをリセットし、場を清める色とされます。寒さの中で咲くスノードロップは、冬の停滞した気を動かし、新しい始まりを呼び込む花ともいわれます。玄関まわりの鉢植えにすると早春の訪れを知らせてくれますが、根拠のある話ではないので、冬に日が当たり夏に涼しい場所を優先して選びます。
10月から11月に、庭なら深さ5〜8cm、鉢なら球根の頭が2〜3cm隠れる深さに植えます。株間は5〜10cmで、尖った方を上にします。スノードロップの球根は乾燥に弱いので、買ったらその週のうちに植えるのが理想です。12月以降に遅れると根が十分に張れず、花が小さくなることがあります。5〜10球をまとめて植えると、2〜3月に群れて咲く姿が楽しめます。
夏に日陰になる場所なら、3〜4年は植えっぱなしで咲き続けます。落葉樹の足元や建物の東側のように、冬は日が当たり夏は涼しい場所が向いています。スノードロップの球根は掘り上げて乾かすと弱るので、チューリップのような毎年の掘り上げはしません。株が混み合って花が小さくなってきたら、花後の3〜4月、葉が緑のうちに掘り上げて3〜5球ずつに分け、同じ深さに植え直します。
育てられます。5号鉢に5球ほどが目安です。球根用培養土に植え、冬は屋外の日なたで寒さに当てます。花後は葉が黄色くなるまで日なたで育て、5〜6月に葉が枯れたら雨の当たらない涼しい日陰へ移します。鉢は夏に乾きやすいので、休眠中も月に2〜3回土を軽く湿らせます。2〜3年に1回、10月に新しい土へ植え替えると花が安定します。小さな鉢に寄せ植えして、花の時期だけ玄関先に飾るのも楽しい方法です。
多い原因は、球根の乾燥、葉を早く切ったこと、夏の暑さの3つです。店頭で乾いた球根は、植えた年は葉だけで終わることがあります。前の年に花後の葉を早く刈った場合や、夏に西日の当たる場所で球根が弱った場合も咲きにくくなります。葉を黄色くなるまで残し、花後に液体肥料を2週間に1回与え、夏は日陰で休ませると、1〜2年で咲くようになります。
球根を含む全草に毒があり、犬や猫にも有毒です。リコリンなどのアルカロイドを含み、口にすると嘔吐や下痢、腹痛を起こすことがあります。球根はタマネギや小さなニンニクに見えることがあるので、植え付けまでは台所と離れた場所に保管します。犬が庭を掘る家では鉢植えにして手の届かない場所に置き、誤って食べた場合は速やかに医師や獣医師に相談します。
どちらもヒガンバナ科の白い球根花ですが、別の属の植物です。スノードロップは2〜3月に咲き、1本の花茎に花が1輪付き、内側の短い花びらにだけ緑の斑点があります。スノーフレーク(スズランズイセン)は3〜4月に咲き、草丈30〜40cmと大きく、1本の茎に釣り鐘形の花が数輪付き、6枚の花びらすべての先に緑の点があります。咲く時期をずらして植えると、早春の白い花を長く楽しめます。
10月の季節の作業と、スノードロップの手入れで迷いやすいところに合わせて選んでいます。
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執筆: Hapot編集部
植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。