苗・株の選び方
球根は8〜9月に、花付きの鉢は10〜11月に多く出回ります。球根は、指で押して硬く締まり、大きくてずっしり重いものを選びます。小さな球根は花が咲くまでに年数がかかります。表面に傷やカビがなく、底の根の部分が乾ききっていないことも確かめます。
確実に咲かせたいなら、秋に出回る花茎の上がった鉢植えを買うと、花色を確かめてそのまま楽しめます。寒さに弱いサルニエンシス系が多いので、庭植えにしたい場合は耐寒性のあるボーデニーかどうかをラベルで確かめます。
Hapot編集部より
ネリネは、10月から12月にかけて、まっすぐな花茎の先に、光を受けて宝石のようにきらめく花を数輪から十数輪咲かせる秋植え球根です。花びらの表面が日差しを受けて細かく輝くことから、「ダイヤモンドリリー」の名で呼ばれます。南アフリカ原産のヒガンバナ科の球根植物で、ヒガンバナに似た反り返る花びらを持ちますが、花色はピンク、赤、白、オレンジ、紫がかった色など幅広く、花持ちがよいので切り花としても人気です。
日本で出回る園芸品種の多くは、サルニエンシス系と呼ばれるグループです。このタイプは花の後に葉を伸ばして秋から春に育ち、夏は葉を枯らして休眠します。寒さには弱く、霜に当たると葉が傷むため、冬は霜の当たらない日なたで管理する鉢植えが基本です。また夏の休眠中に雨で土が湿ると球根が腐りやすく、夏は水を切って乾かすのが咲かせるコツです。一方、原種のボーデニーは寒さに比較的強く、暖地なら庭植えもできるとされます。
ヒガンバナ科なので、球根を含む株全体に有毒成分を含む点にも注意します。

水やり
9月〜春は表面が乾いたら。葉が枯れた夏は断水
日光
直射日光
温度の目安
3-25°C程度(サルニエンシス系は霜に弱く、冬は霜よけ。夏は乾かして休眠)
湿度
40-60%
土
水はけのよい球根用培養土(軽石や鹿沼土を多めに)
大きさの目安
草丈30〜60cm(花茎の高さ)。葉は細長い帯状で、花後に伸びる。5号鉢に大きな球根3球が目安。
成長の速さ
遅い(分球はゆっくりで、根を動かさないほど咲きやすい)
温度の目安(耐寒〜耐暑)
3-25°C程度(サルニエンシス系は霜に弱く、冬は霜よけ。夏は乾かして休眠)
肥料
葉がある秋〜春に液体肥料を月2回ほど
成長速度
遅い(分球はゆっくりで、根を動かさないほど咲きやすい)
毒性
ヒガンバナ科で、球根を含む全草にリコリンなどのアルカロイドを含むとされる。誤食で嘔吐や下痢。犬・猫にも注意
球根の首を土から出して浅く植え、植え替えは3〜4年に1回。夏は雨を避けて乾かし、9月に水やりを再開すると秋に花茎が上がります。
球根は8〜9月に、花付きの鉢は10〜11月に多く出回ります。球根は、指で押して硬く締まり、大きくてずっしり重いものを選びます。小さな球根は花が咲くまでに年数がかかります。表面に傷やカビがなく、底の根の部分が乾ききっていないことも確かめます。
確実に咲かせたいなら、秋に出回る花茎の上がった鉢植えを買うと、花色を確かめてそのまま楽しめます。寒さに弱いサルニエンシス系が多いので、庭植えにしたい場合は耐寒性のあるボーデニーかどうかをラベルで確かめます。
ネリネは日当たりと風通しのよい場所を好みます。葉が育つ秋から春によく日に当てるほど、球根が太って翌年の花付きがよくなります。サルニエンシス系は寒さに弱く、霜に当たると葉が傷むため、冬は霜の当たらない日なたの軒下か、明るい室内の窓辺に置きます。短時間なら0°C前後に耐えるとされますが、関東以西の平地でも、冬の夜は軒下や室内へ移すと安心です。暖房の効きすぎた部屋は避けます。
5〜6月に葉が枯れて休眠に入ったら、雨の当たらない涼しい日陰へ鉢を移します。ボーデニーは寒さに比較的強く、暖地なら水はけのよい日なたに庭植えできるとされます。
よくある失敗は、休眠中の鉢を庭に出したままにして梅雨の雨で球根を腐らせることで、葉が枯れたら軒下に移すのを習慣にします。
ネリネの水やりは、葉のある時期とない時期ではっきり分けます。夏の休眠中は水を与えず、鉢を乾かしておきます。9月に入ったら水やりを再開すると、その刺激で花茎が伸び始めます。再開後から春までは、土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。冬は乾きがゆっくりになるので回数を減らし、晴れた日の午前中に与えます。
4〜5月に葉が黄色くなり始めたら、水の量を少しずつ減らし、葉が枯れたら水を止めます。
よくある失敗は、休眠中も他の鉢と一緒に水を与え続け、球根が柔らかく腐ることです。ネリネは夏の過湿にとても弱いので、休眠中は雨も水やりも当てないのが基本です。
水はけを最優先にした土を使います。鉢植えは赤玉土小粒4、鹿沼土か軽石3、腐葉土3ほどの配合か、市販の球根用培養土に軽石を2〜3割混ぜて水はけをよくします。元肥は控えめにし、緩効性肥料を少量混ぜる程度にします。鉢は水はけのよい素焼き鉢や、通気性のよい鉢が向いていて、大きな球根なら5号鉢に3球、4号鉢に1〜2球が目安です。
ネリネは根が鉢の中で窮屈なくらいのほうが咲きやすいとされるので、鉢を大きくしすぎないようにします。庭植えにするボーデニーは、腐葉土と軽石を混ぜて土を盛り、水がたまらない場所に植えます。
ネリネの手入れは、花後の花茎切りと、葉を最後まで残すことの2つです。花は1本の花茎に数輪から十数輪付き、全体で数週間楽しめます。全部の花が咲き終わったら、種をつくらせないよう花茎を付け根近くで切り取ります。切り花として飾る場合も、花が2〜3輪開いたころに付け根から切ると長持ちします。
花のあとに伸びる葉は、冬から春にかけて球根を太らせる大切な部分です。葉が緑のうちは切ったり束ねたりしません。5〜6月に自然に黄色く枯れたら、手で軽く引いて取り除きます。
よくある失敗は、冬に葉が伸びて邪魔だからと切ってしまい、翌秋に花茎が上がらないことです。その場合は次の冬に葉を最後まで日に当てて育て、液体肥料を与えると、1〜2年で花が戻ってきます。
花茎を切る
すべての花が咲き終わったら、花茎を付け根近くで切り取ります。切り花にする場合は、2〜3輪開いたころに切ると長持ちします。
葉を最後まで残す
花後に伸びる葉は球根を太らせる大切な部分です。冬から春は切ったり束ねたりせず、日に当てて育てます。
枯れた葉を取り除く
5〜6月に葉が黄色く枯れたら、手で軽く引いて取り除きます。緑の葉は無理に抜きません。
休眠させる
葉がすべて枯れたら水を止め、鉢を雨の当たらない涼しい日陰に移して、9月まで乾かして休ませます。
植え付けの適期は、休眠明け前の8月下旬から9月です。ネリネは球根の首(上部)が土から少し出るくらいの浅植えにします。深く埋めると花茎が上がりにくくなります。5号鉢に大きな球根3球が目安で、球根どうしが軽く触れ合うくらいに植えると、根が窮屈な状態になって咲きやすくなります。暖地でボーデニーを庭植えにする場合も、首が地表に出るか出ないかの浅さに植え、株間は10〜15cmにします。
ネリネは根をいじられるのを嫌い、植え替えた年は咲かないことがよくあります。鉢植えの植え替えは3〜4年に1回、球根が鉢いっぱいに増えて花が減ってきたら、8月下旬から9月の休眠中に行います。古い根をできるだけ切らずに植え直すのがコツです。夏の休眠中は掘り上げず、鉢のまま乾かして休ませます。
時期と用意するもの
8月下旬から9月、休眠が明ける前に行います。球根、5号鉢、球根用培養土と軽石、鉢底石、手袋を用意します。
水はけのよい土を入れる
鉢底石を敷き、軽石を混ぜた水はけのよい土を入れます。元肥は控えめにし、緩効性肥料を少量混ぜる程度にします。
首を出して浅く植える
球根の首(上部)が土から少し出る高さに植えます。5号鉢に3球が目安で、球根どうしが軽く触れるくらいの間隔にします。
水を与えて日なたに置く
鉢底から流れ出るまで水を与え、日当たりのよい場所に置きます。以後は土が乾いたら水を与え、霜が降りる前に軒下へ移します。
増やし方は、親球の周りにできる子球を分ける分球が基本です。ネリネは分球のペースがゆっくりで、3〜4年たって鉢がいっぱいになったころが分け時です。8月下旬から9月の植え替えに合わせて鉢から抜き、手で自然に外れる子球だけを分けます。無理に割ると根や球根を傷めます。
分けた子球は小さな鉢に浅く植えます。小さな子球は花が咲くまでに2〜3年かかるので、葉のある時期に日に当てて肥料を与え、球根を太らせます。種も花後にできることがありますが、園芸品種は親と同じ花にならないことが多く、咲くまでに年数もかかるため、家庭では分球が確実です。
よくある失敗は、毎年掘り上げて分けて根を傷め、何年も咲かないことです。
分け時を見極める
3〜4年たって鉢が球根でいっぱいになり、花が減ってきたら分け時です。8月下旬から9月の休眠中に行います。
鉢から抜いて子球を外す
鉢から抜き、古い土を軽く落として、手で自然に外れる子球だけを分けます。根はできるだけ切らずに残します。
浅く植え直す
親球はもとの鉢に、子球は小さな鉢に、それぞれ首が少し出る浅さで植え直します。柔らかい球根は取り除きます。
葉を育てて球根を太らせる
9月から水やりを再開し、花後に伸びる葉を冬の日なたで育てます。液体肥料を月2回与え、子球は2〜3年で花が咲きます。
病害虫は多くありませんが、球根の腐敗、葉の赤斑病、葉や球根に付くアブラムシやスリップス、ナメクジに注意します。腐敗は夏の過湿が主な原因なので、休眠中は雨を避けて乾かします。赤斑病はヒガンバナ科の球根に出やすい病気で、葉に赤茶色の斑点ができます。斑点の多い葉は取り除き、鉢の間隔をあけて風を通し、水は葉にかけず株元に与えます。
アブラムシやスリップスは、秋の花茎やつぼみ、葉の付け根に付くことがあり、花に傷やかすれが出ます。見つけたら水で洗い流すか、数が多ければ園芸用の殺虫剤を使います。
よくある失敗は、休眠中に腐り始めた球根に気づかず、鉢全体に広げてしまうことです。9月の水やり再開時に球根を指で押し、柔らかいものは早めに取り除きます。
冬に伸びた葉を日に当てて育て、球根を太らせる時期です。液体肥料は葉が元気なうちに月2回ほど与えます。4〜5月に葉が黄色くなり始めたら水を少しずつ減らし、葉は自然に枯れるまで切りません。
葉が枯れて休眠します。鉢は雨の当たらない涼しい日陰に移し、水を止めて乾かします。球根は掘り上げず、鉢のまま休ませます。8月下旬からは新しい球根の植え付けと、混み合った鉢の植え替えの適期です。
9月に水やりを再開すると花茎が伸び、10月から12月に花が咲きます。日当たりのよい場所に置きます。咲き終わった花茎は付け根から切り、続いて伸びる葉を日に当てて育てます。霜が降りる前に軒下へ移します。
葉が育つ時期です。霜の当たらない日なたの軒下か、明るい室内の窓辺に置きます。水は土が乾いたら晴れた日の午前中に与え、液体肥料を月2回ほど施します。暖房の効いた暖かすぎる部屋は避けます。
原因
球根がまだ小さい、植え付けや植え替えで根を傷めた、冬に葉を十分に育てられなかった、夏の休眠中に水を与えたのいずれかが多い原因です。
対策
今年の葉は春に黄色くなるまで日なたで育て、葉がある間は月2回ほど液体肥料を与えます。夏は雨の当たらない涼しい場所で水を切って休ませます。ネリネは根をいじると1〜2年咲かないことがあるので、植え替えは3〜4年に1回にとどめます。
原因
休眠中の水やりや長雨で鉢土が湿ったままになり、球根が腐ったものです。ネリネは夏の過湿にとても弱い球根です。
対策
柔らかい球根は取り除き、残った硬い球根は乾いた新しい土に植え直します。翌年からは5〜6月に葉が枯れたら水を止め、鉢を軒下など雨の当たらない涼しい場所に置いて9月まで乾かします。
原因
霜や凍結による寒さの傷みです。園芸品種の多くを占めるサルニエンシス系は寒さに弱く、冬に葉を伸ばして育つため霜に当たると傷みます。
対策
傷んだ葉は付け根から切り、鉢を霜の当たらない日当たりのよい軒下か、明るい室内の窓辺へ移します。球根が硬ければ残りの葉で育ちます。関東以西の平地でも、冬は霜の当たらない場所を定位置にします。
原因
植え付けが深すぎるか、9月に水やりを再開していないことが考えられます。ネリネは球根の首を土から出す浅植えが基本です。
対策
鉢の土を少し除き、球根の首(上部)が土の上に出る高さに直します。9月に入ったら水やりを再開し、日なたに置きます。植えた年に咲かなくても、葉を育てれば翌年は咲くことが多くなります。
原因
ヒガンバナ科の球根に出やすい赤斑病などの病気が考えられます。過湿と風通しの悪さで出やすくなります。
対策
斑点の多い葉は取り除き、鉢の間隔をあけて風を通します。水は株元に与え、葉に水をかけないようにします。広がる場合は、症状に合う登録薬剤をラベルどおりに使います。
ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。
ネリネの花言葉は「また会う日を楽しみに」「幸せな思い出」「箱入り娘」などとされます。英国のガーンジー島に流れ着いた球根から花が咲いたという言い伝えや、大切に鉢で育てられてきた花であることが由来といわれます。
風水では、きらめくピンクや赤の花は人間関係や華やかさを高めるといわれ、日の当たるリビングの窓辺に飾ると明るい気を呼び込むとされます。根拠のある話ではないので、冬に日が当たり霜を避けられる場所を優先して置き場所を決めます。
関東以西の平地では10月から12月が見頃です。9月に水やりを再開すると花茎が伸び始め、品種によって10月から順に咲きます。1本の花茎に数輪から十数輪の花が付き、花持ちがよいので数週間楽しめます。花が日差しを受けてきらめく様子は、晴れた日の日なたで特によく見えます。切り花にしても長持ちするので、花茎を1本切って室内に飾るのもおすすめです。
鉢植えがいちばん向いています。5号鉢に大きな球根3球が目安で、球根の首が土から少し出る浅植えにします。冬は霜の当たらない日なたの軒下か室内の窓辺、夏は雨の当たらない涼しい日陰に移せるので、寒さと夏の過湿に弱いネリネの管理がしやすくなります。根を動かすと咲きにくくなるので、植え替えは3〜4年に1回にします。
8月下旬から9月に、球根の首(上部)が土から少し出る浅さに植えます。深く植えると花茎が上がりにくくなります。植えたらたっぷり水を与え、日当たりのよい場所に置きます。植えた年は根付くことに力を使って咲かないこともありますが、葉を育てれば翌年から咲くことが多くなります。5号鉢なら大きな球根3球が目安で、球根どうしが軽く触れ合うくらいに詰めて植えます。
多い原因は、球根の小ささ、植え替えによる根傷み、冬の葉の育て不足、夏の過湿の4つです。ネリネは根を動かすのを嫌うので、毎年植え替えると咲きにくくなります。冬は葉を日に当てて液体肥料を与え、夏は雨を避けて乾かし、9月に水やりを再開すると、花茎が上がりやすくなります。植えた年や植え替えた年は咲かないことも多いので、1年は葉を育てて様子を見ます。
どちらもヒガンバナ科の球根で花の形は似ていますが、別の属の植物です。ヒガンバナは日本の田んぼのあぜなどに見られる赤い花で、寒さに強く庭植えで育ちます。ネリネは南アフリカ原産で、花色はピンクや白、赤など幅広く、花びらが光を受けてきらめきます。園芸品種の多くは寒さに弱く、冬は霜を避けた鉢植えで育てます。
ヒガンバナ科の植物なので、球根を含む株全体にリコリンなどの有毒成分を含むとされます。口にすると嘔吐や下痢を起こすおそれがあり、犬や猫にも注意が必要です。植え替えなどの作業は手袋をし、掘り上げた球根は食品と離して保管します。切り花を飾るときも、ペットがかじらない場所に置きます。万一口にした場合は、早めに医師や獣医師に相談してください。
10月の季節の作業と、ネリネの手入れで迷いやすいところに合わせて選んでいます。
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執筆: Hapot編集部
植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。