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フジバカマの育て方

Eupatorium japonicum最終更新日:

フジバカマの育て方の要点

開花
8〜10月
植えどき
2〜3月
水やり
鉢は表面が乾いたらたっぷり(夏は毎日)。庭植えは日照り時
置き場所
直射日光

Hapot編集部より

フジバカマ(藤袴)は、8月下旬から10月にかけて、茎の先に淡い紫やピンクを帯びた小さな花を房状に咲かせる秋の七草の一つで、秋の渡りの途中のチョウ、アサギマダラが蜜を吸いに立ち寄る花としても知られています。

キク科ヒヨドリバナ属の多年草で、草丈は60cm〜1.2mほど。生の茎葉はほとんど香りませんが、半乾きになると桜餅の葉のような甘い香りが立ち、昔は匂い袋にも使われてきました。

野生のフジバカマは自生地が減って絶滅危惧種とされ、園芸店で「フジバカマ」として売られている苗の多くは、フジバカマとサワヒヨドリの雑種のサワフジバカマです。サワフジバカマはやや小型で全体の紫色が濃く、9〜10月に咲きます。

どちらも暑さ寒さに強く、日なたで水を切らさなければ初心者でも毎年咲かせられます。いっぽうで、地下茎で横へ広がる力が強く、庭植えでは数年で周りの花壇まで入り込むため、仕切りを入れるか鉢で育てるのが長く付き合うコツです。

フジバカマの姿

分類・基本データ

科
キク科
属
ヒヨドリバナ属 Eupatorium
種
フジバカマ
別名
藤袴、サワフジバカマ、ランソウ、香草、秋の七草
原産地
中国から朝鮮半島、日本の本州(関東以西)・四国・九州に分布します。日本へは古い時代に中国から渡ったともいわれ、現在は自生地の減少から絶滅危惧種とされています。

フジバカマの育て方の5つのポイント

水やり

鉢は表面が乾いたらたっぷり(夏は毎日)。庭植えは日照り時

日光

直射日光

温度の目安

-15-35°C(暑さ寒さに強い。乾燥に弱い)

湿度

50-70%

土

水はけと水もちのよい、草花用培養土

フジバカマはどれくらい大きくなる?

大きさの目安

草丈60cm〜1.2m(サワフジバカマはやや小型)。株は地下茎で年々広がる。

成長の速さ

速い(地下茎で毎年広がる)

温度の目安(耐寒〜耐暑)

-15-35°C(暑さ寒さに強い。乾燥に弱い)

ケアのポイント

肥料

鉢は芽出しから7月まで月1回控えめに。庭植えはほぼ不要

成長速度

速い(地下茎で毎年広がる)

毒性

ヒヨドリバナ属の仲間は肝臓に害のあるピロリジジンアルカロイドを含むことが知られ、フジバカマにも含まれるとされる。香りを楽しむ用途はあるが、食べたり煎じて飲んだりしない

日なたに置いて水を切らさないことが花を増やす基本です。地下茎でよく広がるので、庭植えは最初に仕切りを入れておきます。

育て方の詳細

苗・株の選び方

苗は春の芽出しのころと、8〜10月の開花期に多く出回ります。名札で、フジバカマか、市販の多くを占めるサワフジバカマか、斑入りかを確認します。紫色が濃く小ぶりにまとまるのがサワフジバカマで、ベランダの鉢植えにはこちらが扱いやすい傾向があります。

良い苗は、茎がしっかり太く、下葉まで緑色が残っているものです。葉脈が黄色く網目状に浮き出た苗はウイルス病の疑いがあるので避けます。葉裏に白い小さな虫(コナジラミ)が付いていないかも確かめます。アサギマダラを呼びたい場合も、まずは日なたで丈夫に育つ株を選ぶことが近道です。

置き場所・日当たり

1日を通して日の当たる日なたが最適です。半日ほどの日照でも育ちますが、茎が間延びして倒れやすくなり、花色が薄く花数も減ります。もともと川沿いの湿った草地に生える植物なので、日当たりがよく、乾きすぎない場所を選びます。花壇なら草丈を生かして後方に植え、株間は40〜50cmとります。

地下茎で横へ広がるため、ほかの宿根草と並べるなら深さ30cmほどの仕切り板で根の範囲を区切るか、底を抜いた鉢ごと土に埋めて植えます。鉢植えなら地下茎の心配がなく、ベランダでも育てられます。耐寒性が強く、関東以西の平地では冬も防寒はいりません。

よくある失敗は、建物の陰になる花壇に植えて茎がひょろひょろ伸び、花の時期に倒れてしまうことです。休眠中の2〜3月に日なたへ移せば、その年から締まった株に育ちます。

水やりの詳細

フジバカマは乾燥に弱く、水切れすると下葉から茶色く枯れ上がります。鉢植えは土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るまで与え、夏は雨の日以外は毎朝与えるのが目安です。乾きが早い真夏は、浅い受け皿に水をためる腰水にしても構いません。庭植えは根付けば雨任せで育ちますが、晴天が3日以上続いて夕方になっても葉がしおれているときは、株元へたっぷり与えます。株元に腐葉土やバークチップを敷くと乾きがゆるやかになります。冬は地上部が枯れて休眠するので、鉢植えは土が乾いてから与える程度に減らします。

よくある失敗は、真夏の旅行中に鉢をからからにして、つぼみが付く前に下葉がすべて落ちることです。枯れた葉は戻りませんが、根が生きていれば上の葉は育つので、水を切らさず様子を見ます。

最適な土の作り方

市販の草花用培養土で十分に育ちます。自分で配合するなら、赤玉土小粒6、腐葉土4が目安です。山砂を主体にした乾きやすい土では育ちが劣るので、水もちのよさも意識します。庭植えは植え付けの2週間ほど前に、深さ30cmほど耕して腐葉土か堆肥を全体の2〜3割混ぜ込みます。

植え付けの適期は芽が動く前の3〜4月で、地下茎が長く伸びた苗は3分の1〜2分の1に切ってから植えます。鉢植えは地下茎が鉢の中を回るので、7〜8号の深めの鉢を選び、鉢底石を敷いて水はけを確保します。元肥を入れすぎると茎葉ばかり茂るので、緩効性肥料をひとつまみ程度にします。

剪定・切り戻し

フジバカマの剪定は、初夏の切り戻しと、冬の地上部の片付けの2つです。草丈が高くなりすぎる場所では、5〜6月に株の2分の1〜3分の1を残して茎を切り戻すと、わき芽が伸びて低くこんもりした株になり、花の時期に倒れにくくなります。切った茎の先は挿し芽に使えます。7月以降に切ると花芽の付く茎の先を落とし、その年の花が減ります。花が終わって茎や葉が茶色く枯れたら、地際から5cmほど残して切り取り、枯れ葉も片付けます。半乾きの茎葉は香りが出るので、束ねて陰干しにして楽しむこともできます。

よくある失敗は、背丈をそろえようと8月に刈り込み、秋に花がほとんど咲かないことです。その年は無理に切らず、翌年は6月中に切り戻しを済ませます。

  1. 1

    切り戻しの時期を確かめる

    草丈を抑える切り戻しは5〜6月に行います。7月以降は花芽の付く茎の先を落とすので切りません。

  2. 2

    切る高さを決める

    株全体を見て、茎の2分の1〜3分の1を残す高さで切ります。葉の付け根のすぐ上で切ると、そこからわき芽が伸びます。

  3. 3

    支柱を立てる

    切り戻しをしなかった株や風の強い場所では、つぼみが付く前の8月までにリング支柱などで茎を支えます。

  4. 4

    冬に地上部を片付ける

    花が終わって茎や葉が茶色く枯れたら、地際から5cmほど残して切り、枯れ葉も片付けて病害虫の越冬場所をなくします。

植え替え

フジバカマは株がよく増えるので、鉢植えは毎年、芽出し前の2〜3月に植え替えます。鉢から抜くと地下茎が鉢の内側をぐるぐる回っていることが多く、そのままにすると水の染み込みが悪くなり、夏に水切れを起こしやすくなります。古い土を落とし、長く伸びた地下茎を3分の1〜2分の1に切り詰めて、新しい土で植え直します。株が大きくなっていれば、このとき株分けも同時にできます。庭植えは植え替えの必要はありませんが、株が混み合って中心の花が減ってきたら、春に掘り上げて勢いのよい芽だけを選んで植え直します。

よくある失敗は、植え替えを何年も省いて鉢が根でいっぱいになり、夏に毎日水をやってもしおれることです。その場合は秋まで腰水でしのぎ、翌年の2〜3月に植え替えます。

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    時期と用意するもの

    鉢植えは毎年、芽が動く前の2〜3月に行います。7〜8号の深めの鉢、草花用培養土、鉢底石、清潔なハサミを用意します。

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    株を抜いて地下茎を整理する

    鉢から抜いて古い土を落とし、鉢の内側を回っている地下茎を3分の1〜2分の1に切り詰めます。黒く傷んだ根も取り除きます。

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    新しい土で植え直す

    鉢底石を敷いて土を入れ、芽の位置が土の表面すれすれになる高さで植えます。株が大きければ、ここで2〜3つに分けて別の鉢に植えます。

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    水やりと養生

    鉢底から流れ出るまで水を与え、1週間ほど明るい日陰で休ませてから日なたへ戻します。新芽が伸び始めたら肥料を控えめに与えます。

増やし方

家庭では株分けと挿し芽で増やすのが確実です。株分けは2〜3月の植え替えと同時に行い、根鉢を2〜3つに分けて植え付けます。挿し芽は5〜6月に、茎の先端を5〜10cmほどに切って下葉を取り、湿らせた挿し木用土に挿します。明るい日陰で乾かさずに管理すると2〜3週間で根が出て、その年の秋に花を咲かせることもあります。初夏の切り戻しで出た茎をそのまま挿し穂に使えるので無駄がありません。種はあまりできませんが、健全な種が手に入れば2〜3月にまくと発芽しやすく、早ければその年に咲きます。

よくある失敗は、挿し穂を直射日光の当たる場所に置いて、根が出る前にしおれることです。明るい日陰で、葉に霧を吹いて湿度を保ちます。

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    時期を決める

    株分けは2〜3月の植え替え時、挿し芽は5〜6月が適期です。挿し芽は初夏の切り戻しで出た茎を使えます。

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    挿し穂を作る

    元気な茎の先端を5〜10cmに切り、下の葉を取って上の葉を2〜3枚残します。切り口を水に30分ほど浸けて吸水させます。

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    挿し木用土に挿す

    湿らせた挿し木用土に、節が1つ埋まる深さで挿し、株元を軽く押さえます。挿し穂同士は葉が触れ合わない間隔をあけます。

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    発根まで管理する

    明るい日陰で土を乾かさずに管理し、2〜3週間で根が出たら1本ずつ鉢に植え替えます。新芽が伸びたら日なたに移します。

病害虫対策

いちばん注意したいのは、夏に葉裏で増えるコナジラミと、それが運ぶウイルス病です。ウイルス病にかかると葉脈が黄色く網目状に浮き出て、株が縮んで枯れていきます。治す方法がないので、症状の出た株は抜いて処分し、ほかの株への広がりを防ぎます。

斑入りと見間違えて売られていることもあるので、苗を買うときは葉脈を確かめます。コナジラミは葉を揺らすと白く小さな虫が飛び立つので、見つけたら早めに水で洗い流し、数日おきに2〜3回繰り返すか、用途に登録のある薬剤で防除します。アブラムシやハダニ、うどんこ病も出ますが、深刻になることはあまりありません。

よくある失敗は、葉の黄色い網目模様を新しい斑入りと思って残し、周りの株にまで広げてしまうことです。疑わしい株は早めに処分します。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
種蒔き
開花
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 2月鉢の植え替え・株分け
  • 3月植え付け・芽出しの肥料
  • 5月切り戻し・挿し芽
  • 6月切り戻しの期限
  • 7月水切れとコナジラミに注意
  • 9月開花・支柱で倒れを防ぐ
  • 10月見頃・アサギマダラの飛来
  • 12月枯れた地上部の片付け

季節ごとの管理

春の管理

3月ごろ地際から新芽が出ます。植え付け・植え替え・株分けは芽が動く前の2〜4月が適期です。鉢植えは芽出しから月1回、控えめに肥料を与えます。5〜6月には切り戻しと挿し芽ができます。

夏の管理

茎が伸びて葉が茂ります。乾燥に弱く、鉢植えは毎朝の水やりが欠かせません。草丈を抑える切り戻しは6月中に済ませ、7月以降は切りません。葉裏のコナジラミに注意し、倒れやすい株には支柱を立てます。

秋の管理

8月下旬から10月が開花期で、見頃は9月下旬から10月です。この時期はアサギマダラが渡りの途中に立ち寄ることがあります。咲き終わった花房は切り取り、半乾きにすると桜餅のような香りが楽しめます。

冬の管理

地上部が枯れて休眠します。茶色くなった茎は地際から5cmほど残して切り、枯れ葉を片付けます。寒さに強く防寒は不要です。鉢植えは土が乾いたら暖かい日の午前中に軽く与えます。2〜3月は植え替えの適期です。

10月の作業をくわしく知りたいときは冬の寄せ植えや秋の植え替えの記事も参考になります。

よくあるトラブルと対策

下葉が茶色く枯れ上がって茎だけになる

原因

夏の水切れ。フジバカマはもともと川沿いの湿った草地に生える植物で、乾燥が続くと下の葉から順に茶色く枯れ込む。

対策

枯れた葉は戻らないので付け根から取り除きます。鉢植えは夏は毎朝水を与え、乾きが早ければ浅い受け皿に水をためる腰水にします。庭植えは晴天が3日以上続いたら夕方に株元へたっぷり与え、腐葉土を敷いて乾きを和らげます。

「葉先・葉の縁が枯れる」の原因の見分け方と対処を詳しく

茎がひょろひょろ伸びて花が少ない

原因

日照不足と肥料の与えすぎ。半日陰では茎が徒長して花色も薄くなり、肥料が多いと茎葉ばかり茂る。

対策

その年の花は少ないままでも、倒れる茎には支柱を添えます。翌年は日なたへ植え替え、鉢植えの肥料は芽出しから7月までの月1回に控えます。5〜6月に草丈の半分ほどで切り戻すと、低く締まった株に花がまとまります。

「花が咲かない」の原因の見分け方と対処を詳しく

葉脈が黄色く網目状に浮き出て株が縮む

原因

コナジラミが媒介するウイルス病。斑入り品種と見間違えられることがあり、治す方法がない。

対策

症状の出た株は根ごと抜いて処分し、ほかの株へ広がるのを防ぎます。夏は葉裏の白く小さな虫(コナジラミ)を見つけたら早めに水で洗い流すか、用途に登録のある薬剤で防除します。新しい苗は葉脈に黄色い網目がないか確かめて買います。

「葉が黄色くなる」の原因の見分け方と対処を詳しく

思わぬ場所からフジバカマの芽が出てくる

原因

地下茎による広がり。市販の多くを占めるサワフジバカマは特に地下茎で激しく増える。

対策

範囲の外に出た芽は、春の芽出しのころに地下茎ごと掘り上げます。植え直すなら深さ30cmほどの仕切り板で根の範囲を区切るか、鉢ごと土に埋めて広がりを抑えます。抜いた地下茎は鉢に植えれば株を増やせます。

花が咲いてもアサギマダラが来ない

原因

アサギマダラは秋の渡りの途中に立ち寄るチョウで、飛来する時期と数は地域や年によって大きく変わる。花が終わってから渡りの時期を迎える年もある。

対策

植えれば必ず来るわけではないので、花そのものを楽しむつもりで育てます。日当たりのよい場所でまとまった株にし、9月下旬〜10月に花が多く開くよう、遅くとも6月中に切り戻しを済ませます。周りの地域で飛来の便りが出る時期を目安に観察すると出会いやすくなります。

「花が咲かない」の原因の見分け方と対処を詳しく

ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

フジバカマの花言葉・風水

花言葉

フジバカマの花言葉は「ためらい」「遅延」「あの日を思い出す」などとされます。奈良時代に山上憶良が詠んだ秋の七草の一つに数えられ、平安時代には乾かした茎葉の香りを衣にたきしめたり、匂い袋に入れたりしたといわれます。香りとともに昔を思い出す、という言葉はこの使われ方に由来するとされます。

風水・縁起

風水では、よい香りのする植物は空気を整え、穏やかな気をもたらすとされ、フジバカマの淡い紫の花は落ち着きを呼ぶといわれます。ただし根拠のある話ではないので、日当たりと水やりのしやすさを優先して植え場所を選ぶのがおすすめです。

フジバカマのよくある質問

Qフジバカマの見頃(開花時期)はいつですか?回答を見る
A

関東以西の平地では8月下旬から10月が開花期で、見頃は9月下旬から10月です。市販の多くを占めるサワフジバカマは9〜10月に咲き、野生種に近いフジバカマはやや早く8〜9月から咲き始めます。1つの房の小さな花が次々と開くので、咲き始めから2〜3週間ほど楽しめます。初夏に切り戻した株は、開花がやや遅れて秋に花がまとまります。

Qフジバカマは鉢植えで育てられますか?回答を見る
A

鉢植えでよく育ち、地下茎で広がる心配がないぶん庭植えより扱いやすい面もあります。7〜8号の深めの鉢に草花用培養土で植え、日なたに置きます。乾燥に弱いので、夏は雨の日以外は毎朝水を与え、乾きが早ければ腰水にします。鉢の中で地下茎がすぐに回るため、毎年2〜3月に植え替えて株分けするのが長く咲かせるコツです。

Qフジバカマを植えるとアサギマダラは来ますか?回答を見る
A

来ることはありますが、必ず来るとは限りません。アサギマダラは秋に南へ渡るチョウで、関東以西では9月下旬から10月ごろ、移動の途中でフジバカマなどの花に立ち寄ります。特にオスが好んで訪れることが知られています。飛来する時期や数は地域や年によって大きく変わるため、日当たりのよい場所でまとまった株に育て、9月下旬〜10月に花が多く開くよう管理すると出会える機会が増えます。

Qフジバカマとサワフジバカマの違いは何ですか?回答を見る
A

サワフジバカマはフジバカマとサワヒヨドリの雑種で、園芸店で「フジバカマ」として売られている苗の多くはこちらです。フジバカマを小型にしたような姿で、花やつぼみ、茎の紫色が濃く、開花は9〜10月とやや遅めです。地下茎で増える力はサワフジバカマのほうが強いとされます。どちらも育て方は同じで、日なたで水を切らさずに育てます。

Qフジバカマの香りはどうすれば楽しめますか?回答を見る
A

生の茎葉はほとんど香らず、半乾きになると桜餅の葉のような甘い香りが出ます。花の咲いた茎を切って束ね、風通しのよい日陰に吊るして陰干しにすると、乾いていく途中で香りが立ちます。平安時代には匂い袋や衣の香りづけに使われたといわれます。ただし、ヒヨドリバナ属には肝臓に害のある成分を含む仲間があるため、香りを楽しむだけにして、食べたりお茶にしたりはしません。

Qフジバカマが増えすぎて困っています。回答を見る
A

地下茎で広がる性質なので、範囲の外に出た芽を春に地下茎ごと掘り上げるのが基本です。土に残った地下茎の切れ端からも芽が出るので、できるだけ取り残さないようにします。広がりを止めたい場合は、深さ30cmほどの仕切り板で根の範囲を囲うか、底を抜いた鉢ごと土に埋めて植え直します。掘り上げた株は鉢に植えて人に分けることもできます。

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10月の季節の作業と、フジバカマの手入れで迷いやすいところに合わせて選んでいます。

この記事について

執筆: Hapot編集部

植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。

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