苗・株の選び方
種袋の「まき時」と品種特性で選びます。初心者は生育の速い小カブ品種から:あやめ雪、金町小かぶが二大定番です。中カブ・大カブ(聖護院など)は畑向き。プランターなら迷わず小カブを。
Hapot編集部より
カブは、種まきから40〜60日で収穫でき、プランターとの相性が根菜随一の「最速・最小スペース」野菜です。小カブなら深さ20cmの標準プランターで十分育ち、ダイコンのような深い土も不要。間引き菜→葉→白い根と、成長のどの段階でも食べられる無駄のなさも魅力です。奈良時代から日本人と歩んできた歴史ある野菜で、聖護院かぶ・天王寺かぶなど各地の伝統品種も豊か。栽培のコツは「間引きのタイミング」と「防虫ネット」の2つだけで、初めての根菜として最適解のひとつ。真っ白な肌のカブがプランターの土からのぞく姿は、ベランダ菜園のハイライトになります。
水やり
土の表面が乾いたら(急な乾湿差は裂根の元)
日光
直射日光
適温
15-25°C(冷涼好き。秋まきが最適)
湿度
40-60%
土
水はけの良い柔らかい土
肥料
元肥+間引き後に追肥1回
成長速度
非常に速い(小カブ40-50日)
毒性
食用。葉は根以上の栄養価
種袋の「まき時」と品種特性で選びます。初心者は生育の速い小カブ品種から:あやめ雪、金町小かぶが二大定番です。中カブ・大カブ(聖護院など)は畑向き。プランターなら迷わず小カブを。
日当たりの良い場所で育てます。1日5時間以上の日照が根の太りの条件。小カブならプランター(深さ20cm以上)で手軽に育ち、ベランダ栽培の root野菜入門に最適です。アブラナ科の連作を嫌うため、畑では1〜2年空けた場所に。秋まき(9月)が害虫も減り、味も締まる黄金シーズンです。
発芽までの3〜4日は乾かさないよう毎日、その後は土の表面が乾いたらたっぷりが基本です。カブの肌の美しさは水管理の安定から:カラカラに乾いた後の大雨・大量給水は根がパックリ割れる「裂根」の直行便です。「乾きすぎる前に、ほどよく」を心がけ、特に根が太り始めてからの乾湿差に注意してください。
よく耕した柔らかい土が美肌のカブを育てます。種まき2週間前に苦土石灰、1週間前に堆肥と元肥を混ぜ、深さ20cmほどを丁寧に耕して土塊や石を取り除きます(ダイコンほど深くなくてOK)。プランターは市販の野菜用培養土でそのまま準備完了。すじまき用の浅い溝を15cm間隔で作ります。
手入れの中心は「間引き」です。すじまきから、①双葉が揃ったら3cm間隔、②本葉2〜3枚で6cm間隔、③本葉5〜6枚で10〜12cm間隔(小カブの最終形)と3回に分けて間引きます。間引き菜はカブの葉としてお浸しや味噌汁に:この段階から食卓に貢献してくれるのがカブの良さです。最終間引き後に追肥と軽い土寄せをセットで。
ダイコン同様、移植はできません。育てる場所への直まき一択です。まき時は秋(9〜10月)が最適で、春(3〜4月)も可能(トウ立ちの遅い春用品種で)。2週おきの時間差まきにすれば、小カブの収穫が秋から初冬までリレーします。
種まきで育てます。種は毎年購入が基本。品種は小カブの定番「あやめ雪」(上部が紫の美種)「金町小かぶ」が育てやすく、プランター栽培にも最適です。同じ株を小カブサイズ(直径5cm)で採るか、間引きを広げて中カブ(8〜10cm)まで育てるかは自由:段階収穫でサイズ違いを楽しめます。
アブラナ科御三家(アオムシ・コナガ・カブラハバチ)対策として、種まき直後からの防虫ネットが最強です。特にカブラハバチの黒い幼虫(ナノクロムシ)はカブの葉が大好物なので、ネットの隙間なし運用を。アブラムシは葉裏チェックで早期発見を。根が太る時期の多湿は軟腐病を招くため、水はけと株間の風通しで予防します。キスジノミハムシ(葉に小穴・根に食害痕)もネットで防げる相手です。
3〜4月に春まき(春用品種で)。5月に収穫。
栽培オフ。秋に備えて土づくりを。
9〜10月が種まき黄金期。間引きリレーで管理。
10月まき分を初冬に収穫。霜で甘みが増す。
原因
根こぶ病。アブラナ科の連作と排水不良の土壌で発生する土壌病害。
対策
発症株は抜き取り処分し、その場所でのアブラナ科栽培を数年休みます。次作は連作回避・高畝・石灰による酸度矯正で予防を。プランターなら新しい土で完全リセットできます。
原因
間引き不足による過密、チッソ過多、日照不足。
対策
本葉5〜6枚までに株間10cmへ間引き切ることが最重要。追肥は控えめにし、日当たりを確保します。
カブの花言葉は「慈愛」。真っ白な根の優しい姿と、葉から根まで捨てるところのない懐の深さに由来するといわれます。
白く丸い根は「円満と浄化」の象徴。七草のすずなとして、新年の無病息災を願う縁起物でもあります。
最大の原因は「間引き不足」です。株間が狭いままだと根同士が競合して太れません。本葉5〜6枚までに10cm間隔へ間引き切るのが絶対条件。ほかに①種まきが遅れて生育温度不足、②日照不足、③チッソ過多で葉ボケ、も要因になります。なおカブは胚軸(茎の付け根)が太る野菜なので、太り始めの「首の膨らみ」が見えたら順調のサイン。品種の生育日数を種袋で確認して、焦らず待つことも大切です。
乾燥と多湿の急激な差が原因です。土がカラカラに乾いた後の大雨や、久しぶりの大量水やりで、根の内部が急成長して皮が追いつかず割れます。予防は「土を乾かしきらない」安定した水管理と、収穫適期を逃さないこと(採り遅れも割れの大きな原因です。小カブは直径5cm前後で採り切りましょう)。マルチングや敷きワラで土壌水分を安定させるのも有効。割れたカブも味は変わらないので、早めに食べてしまえば問題ありません。