苗・株の選び方
苗は本葉5〜6枚、茎が太く節間の詰まったものを。老化苗は結球率が落ちるため避けます。作型と品種の一致(秋植えには秋植え用)を必ずラベルで確認。初心者は早生種かミニ品種が扱いやすくおすすめです。
Hapot編集部より
キャベツは、何十枚もの葉がぎゅっと巻いた結球のずっしり感が収穫の喜びを教えてくれる、葉物野菜の王様です。ハクサイと並ぶ結球野菜の代表ですが、キャベツの方が結球の失敗が少なく、植え付け適期の幅も広め:初めての結球野菜にはキャベツをおすすめします。秋植え(9〜10月)で冬〜早春に採る作型が害虫も少なく最も手堅い王道です。攻略の要はやはり「防虫ネット」:モンシロチョウにとってキャベツは産卵の第一候補で、無防備では穴だらけになります。植え付け当日のネット設置と2回の追肥、この基本だけで、市販品より甘い冬キャベツが手に入ります。
水やり
土の表面が乾いたら(結球期の乾湿差は裂球の元)
日光
直射日光
適温
15-20°C(冷涼好き。霜に当たると甘くなる)
湿度
40-60%
土
肥沃で保水と排水のバランスの良い土
肥料
元肥+追肥2回(植え付け2週後と結球開始前)
成長速度
中(苗から70-120日、品種による)
毒性
食用
苗は本葉5〜6枚、茎が太く節間の詰まったものを。老化苗は結球率が落ちるため避けます。作型と品種の一致(秋植えには秋植え用)を必ずラベルで確認。初心者は早生種かミニ品種が扱いやすくおすすめです。
日当たりの良い場所で育てます。外葉が大きく広がるため株間40cm前後を確保。アブラナ科の連作を嫌うので1〜2年空けた場所へ。プランターは大型(深さ30cm・25L以上)に1株、品種はミニキャベツ(ミニキャロル等)や早生種が扱いやすいです。冷涼好きで耐寒性が高く、霜に当たった冬キャベツは糖度を上げて甘くなります。
植え付け後の活着までは毎日、その後は土の表面が乾いたらたっぷりが基本です。外葉づくりの時期(植え付け〜1か月)の水切れは生育停滞に直結。結球が始まったら安定した水分管理を心がけ、乾燥続きの後の大雨・大量給水は球がパックリ割れる「裂球」の原因になるため、「乾かしきらない」運用で予防します。
植え付け2週間前に苦土石灰、1週間前に堆肥と元肥をしっかり混ぜて畝を立てます。キャベツも結球に大量の栄養を使う肥料食い:元肥を惜しまないことが巻きの良さにつながります。根こぶ病予防のため水はけの確保と連作回避も忘れずに。プランターは元肥入り野菜培養土でスタートし、追肥で伴走します。
特別な剪定はなく、①黄変した外葉の除去、②結球部を手で押して固く締まったら株元から包丁で収穫、が手入れと収穫です。収穫後の株元を残しておくと、切り口から小さな「二番キャベツ(脇芽玉)」が育つおまけも:追肥して春まで置けば、ソフトボール大のミニ玉が数個採れます。
苗の植え付けは秋なら9月中旬〜10月中旬(ハクサイよりひと回り寛容)。本葉5〜6枚の若苗を浅植えし、当日から防虫ネットを。春植え(3〜4月)・夏まきも可能ですが、虫と暑さとの戦いになるため、初心者は秋スタートが断然有利です。
毎年苗の購入か種まきでスタートします。種からは7月末〜8月にポットまきし、防虫ネット下で育苗して9月に定植。品種は結球の早い早生種(金系201号など)が初心者向きで、春に植えるなら「春キャベツ(柔らかい系)」、秋なら「冬キャベツ(しっかり系)」と、作型に合った品種選びが成功の前提です。
モンシロチョウ(アオムシ)・コナガ・ヨトウムシのアブラナ科御三家が主敵です。対策の王道は「植え付け当日からの防虫ネット」:裾を土で埋めて隙間ゼロに。ネットをしていても週1回は葉裏の点検を(産み付けられた卵と若齢幼虫の捕殺が被害を最小化します)。アブラムシは結球部に入り込む前の早期発見が肝心。病気は根こぶ病(連作回避で予防)と、多湿期の黒腐病(株元を傷つけない・風通し確保)に注意します。
秋植え株の収穫後半。春植えなら3〜4月に(防虫強化)。
7月末〜8月に種まき・育苗。秋植えの準備期間。
9〜10月が植え付け適期。ネット即設置・追肥で外葉づくり。
12月から収穫。霜に当たった球は甘みが乗って絶品。
原因
アオムシ(モンシロチョウ幼虫)の食害。キャベツは産卵の第一標的。
対策
葉裏の卵と幼虫を捕殺し、防虫ネットを設置・補修します。外葉の多少の穴は結球に影響しないので、中心部を守ることに集中を。
原因
裂球。収穫遅れと急激な吸水(乾燥後の大雨)が原因。
対策
固く締まったら早めに収穫するのが一番の予防。割れた玉は日持ちしないだけで味は同じなので早めに消費を。梅雨や長雨前の収穫計画も有効です。
キャベツの花言葉は「利益」。ヨーロッパで富の象徴とされた歴史に由来します。フランス語の愛称「mon chou(私のキャベツ)」は恋人への呼びかけにも使われる愛され野菜です。
葉が幾重にも巻く姿は「富の蓄積」の象徴とされ、実り豊かな菜園の中心的縁起物といわれます。
ハクサイ同様「外葉の育成不足」が原因のほぼすべてです。①植え付けの遅れ、②肥料不足(特に結球開始前の追肥忘れ)、③害虫による外葉の食害、④日照不足、のどれかで外葉が育ち切らないと巻きが始まりません。対策は残り時間次第:まだ寒くなる前なら追肥と害虫駆除で巻く可能性があります。真冬に入ってしまったら、そのまま春を待つと「とう立ち菜」が食べられるほか、葉を順次かき取って炒め物にする手も。来季は9月中の植え付け+防虫ネット+追肥2回の王道で。
「裂球」で、原因は収穫遅れと急激な吸水です。結球が完成した後も株は成長を続けるため、放置すると内部から圧力で割れます。特に乾燥続きの後の大雨が引き金に。予防は①固く締まったら早めに収穫する(押してみて硬ければ適期)、②土壌水分を安定させる、③どうしても収穫が遅れる場合は株を少しひねって根を切り、吸水をセーブする裏技も。割れた球は日持ちしないだけで味は同じ:早めに食べ切りましょう。