苗・株の選び方
葉が密に茂り、艶のある株を選びましょう。店頭で既に葉がパラパラ落ちている株は環境ストレス中の可能性があるため、葉の詰まった元気な株を。三つ編み仕立ては幹の編み目が均等で傷のないものが良品です。購入後の落葉はある程度織り込み済みで考え、新居で動かさず養生させてください。
Hapot編集部より
フィカス・ベンジャミン(ベンジャミナ)は、小さな艶のある葉を無数に茂らせる、昔から愛され続ける定番の観葉植物です。三つ編みの幹や玉造り(トピアリー)仕立てなど樹形のバリエーションが豊富で、オフィスや店舗の緑としてもおなじみ。刈り込みに強く好みの形に仕立てられる、フィカスの中では珍しい「樹形で遊べる」品種です。性質は丈夫ですが、唯一の癖が「環境変化で葉を落とす」こと:引っ越し直後や置き場所変更でパラパラと落葉して初心者を慌てさせます。これは新環境への衣替えのようなもので、置き場所を固定して普通に管理すれば新しい葉が茂ります。「一度居場所を決めたら動かさない」がベンジャミン攻略の合言葉です。
水やり
土の表面が乾いたら(週1-2回)
日光
間接光
適温
13-30°C
湿度
40-60%
土
水はけの良い観葉植物用土
肥料
春〜秋に月1回緩効性肥料
成長速度
中〜速い
毒性
樹液でかぶれる場合あり(クワ科共通)
葉が密に茂り、艶のある株を選びましょう。店頭で既に葉がパラパラ落ちている株は環境ストレス中の可能性があるため、葉の詰まった元気な株を。三つ編み仕立ては幹の編み目が均等で傷のないものが良品です。購入後の落葉はある程度織り込み済みで考え、新居で動かさず養生させてください。
レースカーテン越しの明るい窓辺が理想です。フィカスの中でも光の要求が高めで、暗い場所では葉数が減ってスカスカになります。そして最重要なのが「置き場所を決めたら動かさない」こと:ベンジャミンは光の方向や環境の変化を敏感に察知して古い葉を落とす性質があり、頻繁な移動が最大のストレスになります。真夏の直射日光は葉焼けするためレース越しに。冬は13°C以上を保ち、暖房の直風と窓際の冷気を避けてください。
春〜秋は土の表面が乾いたらたっぷりと、週1〜2回が目安です。葉数が多い株は蒸散も多く、夏場は思いのほか水を消費します。冬は成長が緩やかになるため10日〜2週に1回に。過湿による根腐れも落葉の原因になるので、「乾いてから与える」リズムは崩さないこと。小さな葉は乾燥でハダニが付きやすいため、年間を通した葉水(週2〜3回)がベンジャミンでは特に重要です。
市販の観葉植物用土か、赤玉土6:腐葉土3:パーライト1の水はけの良い配合で。根の成長が旺盛なので、鉢底石をしっかり敷いて排水を確保します。三つ編み仕立ての大株は頭でっかちになりやすく、重めの鉢で安定させると安心です。
刈り込みに非常に強く、フィカスの中で最も「形を作れる」品種です。適期は5〜9月。伸びた枝を好みのラインで刈り込めば、切り口近くから細かい枝葉が吹いて密な樹冠になります。丸く仕立てる玉造りも家庭で可能。混み合った内側の枝を抜いて風を通すと、内部の蒸れと落葉を防げます。切り口から白い樹液が出るため手袋を着用し、アレルギー体質の人は特に肌に付けないよう注意してください。
1〜2年に1回、5〜8月に。鉢底から根が出る・水の染み込みが遅い・成長が鈍る、が植え替えサインです。根の成長が速いので根詰まりには要注意:根詰まり状態も落葉の一因になります。一回り大きな鉢に植え替えるか、サイズ維持なら根鉢を1/3整理して同じ鉢へ。植え替え後の一時的な落葉は正常な反応なので、動かさずに管理を続けてください。
挿し木で簡単に増やせます。適期は5〜8月。剪定で出た枝先を10cmほどに切り、下葉を取って樹液を洗い流し、挿し木用土か水に挿します。1〜1.5か月で発根。若い枝は柔らかく発根しやすいため、刈り込みのたびに挿し穂が量産できます。数本まとめて植えて三つ編みに仕立てる楽しみも、幹の柔らかい若木ならではです。
小さな葉が密に茂る分、ハダニとカイガラムシの温床になりやすいのが注意点です。ハダニは乾燥期に葉裏へ発生し、葉のかすれと微細なクモの巣状の糸でわかります。予防はこまめな葉水と、シャワーで株全体を洗い流す月1回の「シャワー浴」。カイガラムシは枝の付け根に付き、ベタつきで気づいたらブラシで除去します。内側の枝を抜く剪定で風通しを確保することが、すべての予防の土台になります。
成長再開。肥料を開始し、植え替え・刈り込みは5月から。
最盛期。水切れに注意し、葉水とシャワー浴でハダニ予防。
水・肥料を減らし、室内の定位置を冬仕様に整える。
13°C以上を確保。乾かし気味に管理し、多少の落葉は気にしない。
原因
環境変化への適応反応。ベンジャミンは光や温度の変化を敏感に感じ取り、古い葉を落として新環境用の葉に入れ替える。
対策
置き場所を固定して動かさず、水やりは控えめに継続。枝が緑で弾力があれば株は健在で、1〜2か月後に新芽が吹いて葉が茂り直します。
原因
ハダニの発生。小さな葉が密に茂るベンジャミンはハダニの温床になりやすい。
対策
浴室などでシャワーを株全体にかけて洗い流し、以後は葉水を毎日〜隔日に。多発時は殺ダニ剤を散布します。内側の枝を抜く剪定で風通しを改善すると再発しにくくなります。
ベンジャミンの花言葉は「融通のきく仲間」「信頼」。しなやかな枝がどんな形にも仕立てられることに由来するといわれ、オフィスや開店祝いの贈り物として人気です。
細かく茂る丸い葉は「人間関係を円滑にする」気を持つとされ、リビングや職場に置くと調和をもたらすといわれます。玄関に置けば良縁を呼ぶ木としても親しまれています。
ほとんどの場合、枯れません。ベンジャミンの落葉は環境変化への適応反応で、購入直後・引っ越し・置き場所変更・季節の変わり目に起こる「衣替え」です。枝先を軽く曲げてみて弾力があり、爪で樹皮を少し削って緑色なら株は生きています。対処は①置き場所を固定する、②明るさを確保する、③水やりは控えめに、の3点。1〜2か月で新芽が吹き、環境に合った新しい葉が茂り直します。
5〜9月の成長期に、作りたい球のラインより少し内側で全体を刈り込みます。刈り込みバサミで一気に整えてOK。切り口付近から細かい枝が吹いて、2〜3か月で密な丸い樹冠に育ちます。年2〜3回、伸びた分を軽く刈り続けると形が維持できます。刈り込みに非常に強い品種なので、失敗しても伸びて再挑戦できるのがベンジャミンの良いところです。