苗・株の選び方
良い株の見分け方は3点です。赤やピンクの発色が鮮やかで新しい葉ほど色が濃いこと、葉に吸汁痕や茶色い焼けがないこと、株元がしっかりして中心から新芽が出ていることを確認します。
避けたいのは、新しい葉ほど緑がかっている株と、下葉が黄変して落ちかけている株です。前者は暗い売り場で色が抜け始めており、後者は根傷みの可能性があります。品種ごとに赤の入り方が大きく違うので、実物を見て好みの色柄を選び、寒さに弱いため購入は春〜秋が安心です。
Hapot編集部より
アグラオネマ・レッドは、葉に赤やピンクが入る品種群で、暗めの場所でも育つ植物に花のような彩りを求める人に向いています。緑葉のアグラオネマとの違いは2点で、赤い発色を保つには一段明るい場所が必要なこと、そして寒さに一層弱く冬は15°Cを下回らない管理が欠かせないことです。レッドゴールド、レッドビューティー、スーパーレッドなどタイで育種された交配品種が中心で、観葉植物とは思えない鮮やかな色彩が近年人気を集めています。性質そのものは丈夫で、水やりや土の好みは緑葉品種と変わりません。価格はやや高めですが、株元の子株を株分けで増やせるので、長く付き合うほど元が取れます。花の少ない季節にも部屋に赤い色が欲しい人、レースカーテン越しの明るい窓辺を確保できる人、緑一色の観葉植物に物足りなさを感じている人におすすめの一鉢です。

水やり
土の表面が乾いたら(春〜秋は週1-2回)
日光
日陰
温度の目安
15-30°C
湿度
50-70%
土
水はけの良い観葉植物用土
大きさの目安
室内で25〜60cm。4〜6号鉢の卓上〜中型サイズで流通。
成長の速さ
ゆっくり〜中
温度の目安(耐寒〜耐暑)
15-30°C
肥料
春〜秋に月1回緩効性肥料
成長速度
ゆっくり〜中
毒性
樹液に刺激性あり(シュウ酸カルシウム)。ペット・子どもに注意
赤の発色は明るさで決まります。「レース越しの明るい日陰」を確保し、冬の寒さから守れば、一年中鮮やかな葉色を楽しめます。
良い株の見分け方は3点です。赤やピンクの発色が鮮やかで新しい葉ほど色が濃いこと、葉に吸汁痕や茶色い焼けがないこと、株元がしっかりして中心から新芽が出ていることを確認します。
避けたいのは、新しい葉ほど緑がかっている株と、下葉が黄変して落ちかけている株です。前者は暗い売り場で色が抜け始めており、後者は根傷みの可能性があります。品種ごとに赤の入り方が大きく違うので、実物を見て好みの色柄を選び、寒さに弱いため購入は春〜秋が安心です。
基本はアグラオネマと同じです。違うのは求める明るさで、赤い色素は光が足りないと新しい葉ほど緑がかってくすむため、緑葉品種より一段明るいレースカーテン越しの窓辺を定位置にします。ただし直射日光に当たると赤い部分が茶色く焼けるので、真夏の西日は必ず避けてください。寒さへの弱さもアグラオネマの中で目立ち、冬は夜間に10°C近くまで下がる窓際から離し、15°C以上を保てる部屋の内側に移します。失敗例として多いのは、冬に窓辺に置いたままにして葉が水浸状に傷み、赤い葉から順に溶けるように枯れるケースです。傷んだ葉は付け根から切り、暖かい場所に移して春まで水を控えれば、株元が無事なら新芽が出ます。
基本はアグラオネマと同じです。レッド系で気をつけたいのは水温と乾燥で、寒さに弱い分、冬に冷たい水道水を与えると根が傷んで赤い葉の艶が失われます。冬は室温に置いた水を、土が完全に乾いてから2〜3日後に少量与えてください。春〜秋は土の表面が乾いたらたっぷりと、週1〜2回が目安です。赤い葉は乾燥すると葉先から茶色く傷みやすいので、週2〜3回の葉水を習慣にし、暖房の効いた部屋では加湿器を併用すると発色が保てます。失敗例は、冬に暖房で乾いた部屋で葉水を欠かし、葉先が枯れ込んで全体がくすんだケースです。傷んだ部分は切り取り、加湿を再開すれば次に出る葉から色が戻ります。
赤玉土(小粒)5、ピートモスまたは腐葉土3、パーライト2の配合が基本で、市販の観葉植物用土にパーライトを2割混ぜたものでも問題ありません。レッド系は高価な品種が多いので、古い土の使い回しは避け、清潔な新しい土で植えて雑菌による根傷みを防ぎます。鉢底には鉢底石を2〜3cm敷き、水はけを確保してください。元肥として緩効性肥料を少量入れておくと、植え付け後1か月は追肥なしで色艶の良い葉が出ます。鉢は通気性の良いものを選びます。
日常の手入れは黄変した下葉や赤みの抜けた古葉を付け根から切り取る程度です。美しい葉色が売りの品種なので、傷んだ葉を早めに整理するだけで見栄えが大きく変わります。茎が伸びて株元が寂しくなったら、5〜7月に株元から10cmほど残して切り戻すと、節から新芽が出て低くまとまります。切り口の樹液には刺激があるので手袋を着けてください。失敗例は、色が薄くなった葉を光不足のまま次々に切ってしまい、葉数が減って株が弱るケースです。葉色の悪化は光量の問題なので、切る前にレースカーテン越しの明るい場所へ移し、新しい葉の発色が戻ってから古葉を整理する順番にすると株を消耗させません。
時期と道具をそろえる
傷んだ葉の整理は通年、切り戻しは5〜7月に行います。清潔なハサミと樹液対策の手袋を用意し、切り口に素手で触れないよう注意します。
切る前に光量を見直す
赤みが抜けた葉が多い場合は光不足なので、切る前にレースカーテン越しの明るい場所へ移します。新しい葉の発色が戻ってから整理します。
傷んだ葉を付け根から取り除く
黄変した下葉や茶色く焼けた葉は付け根からハサミで切り取ります。発色の悪い葉でも緑が残っていれば光合成のために残します。
伸びすぎた茎を切り戻す
茎が伸びて株元が寂しくなった場合だけ、株元から10cmほど残して切ります。切った茎のうち緑の多いものは挿し木に使えます。
切り戻し後の養生と管理
明るい日陰で15°C以上を保ち、水は控えめにします。節から新芽が出るまで3〜6週間かかるので、肥料は芽が動いてから与えます。
1〜2年に1回、5〜8月に一回り大きな鉢へ植え替えます。鉢底から根が出る、水の染み込みが遅い、が合図です。根鉢を軽くほぐして黒く傷んだ根だけを取り除き、清潔な新しい土に植えます。株元に子株があれば同時に株分けができます。植え替え後は明るい日陰で2週間ほど養生し、肥料は1か月後から再開してください。レッド系は低温期の植え替えに特に弱く、失敗例として多いのは10月以降に植え替えて根が動かないまま冬を迎え、葉が次々に落ちるケースです。その場合は15°C以上の場所で水を控えて春を待ち、気温が上がってから改めて根の状態を確認します。植え替えは必ず気温の安定した初夏に行ってください。
時期と道具をそろえる
5〜8月の気温が安定した日に行います。一回り大きな鉢、鉢底石、清潔な新しい観葉植物用土とパーライト、ハサミ、樹液対策の手袋を用意します。
鉢から株をそっと抜き取る
前日から水を控えて土を乾かし気味にしておきます。鉢の縁を軽く叩いて緩め、株元を持って赤い葉を傷めないよう静かに引き抜きます。
根鉢をほぐして根を整理
根鉢の肩と底を軽くほぐし、黒く傷んだ根と古い土を取り除きます。株元に子株があればこの時に根ごと切り分けて株分けします。
新しい鉢に植え付ける
鉢底石を2〜3cm敷いて土を入れ、株の高さを合わせます。隙間に土を詰めて割り箸で突き、鉢底から流れるまでたっぷり水を与えます。
植え替え後の養生と管理
明るい日陰で2週間ほど養生し、土が乾いてから水を与えます。肥料は1か月後に再開し、新しい葉の発色が戻ったら通常の窓辺へ戻します。
株分けと茎挿しで増やせます。高価な品種が多いレッド系こそ、5〜8月の植え替え時に株元の子株を根ごと切り分ける株分けで確実に増やす価値があります。茎挿しは6〜8月に、茎を5〜10cmに分割して切り口を半日乾かし、湿らせた挿し木用土に挿します。発根まで3〜4週間で、気温25°C前後が最も成功しやすい条件です。赤い葉の面積が広い茎は光合成の力が弱く、挿し木の成功率が緑の多い茎より下がる点に注意してください。失敗例は、赤一色に近い茎を暗い場所で挿してしぼんでしまうケースです。緑の部分が多い茎を選び、明るい日陰で透明の袋をかぶせて湿度を保つと発根が安定します。
時期と道具をそろえる
株分けは5〜8月の植え替え時、茎挿しは6〜8月に行います。清潔なナイフかハサミ、手袋、小鉢、湿らせた挿し木用土、透明の袋を用意します。
分ける子株や茎を選ぶ
株分けは根が3本以上ある子株を選びます。茎挿しは緑の面積が多い茎を5〜10cmに切り、赤一色に近い茎は発根しにくいので避けます。
切り分けて切り口を乾かす
子株は親株から根ごと切り離します。挿し穂は切り口を半日ほど日陰で乾かし、樹液に触れないよう手袋を着けて作業します。
小鉢や挿し木用土に植え付ける
子株は根が収まる小鉢に、挿し穂は湿らせた挿し木用土に3cmほど挿します。深植えを避け、株元を軽く押さえて固定します。
株分け後の養生と管理
明るい日陰で25°C前後を保ち、透明の袋をかぶせて湿度を維持します。発根まで3〜4週間、土を乾かさず、肥料は新芽が出てから与えます。
乾燥期のハダニとカイガラムシに注意します。赤い葉はハダニの吸汁痕が白い点として目立ちやすく、被害がそのまま見た目の損失になるため、週2〜3回の葉水で予防します。カイガラムシは葉の付け根に潜み、ベタつきで気づいたらブラシでこすり落としてください。月1回の葉拭きが艶出しと早期発見を兼ねます。失敗例として多いのは、赤い模様に紛れてハダニの点を見落とし、葉全体が白くかすれてから気づくケースです。その場合はシャワーで葉裏を洗い流し、3日おきに3回繰り返せばほぼ収まります。かすれた葉は戻らないので付け根から切り、次の葉の発色で回復を確認します。
15°Cを超えたら成長が再開します。水は土の表面が乾いたらたっぷり、肥料は5月から月1回の緩効性肥料を再開。置き場所は明るい日陰の窓辺へ戻します。冬にくすんだ葉色は新芽が出てから戻るので、古葉を急いで切らないでください。
成長期で週1〜2回の水やりと週2〜3回の葉水を続けます。肥料は月1回。置き場所はレースカーテン越しの明るい日陰で、真夏の直射日光は赤い部分が茶色く焼けるので厳禁です。エアコンの風が直接当たると葉先が傷みます。
成長が緩むので水やりの間隔を広げ、肥料は9月で終了します。最低気温が15°Cを下回る前に、冷える窓際から部屋の内側へ移してください。日が短くなって赤みが薄れやすい時期なので、明るさは落とさないようにします。
休眠期で水は土が乾いてから2〜3日後に室温の水を少量、肥料は与えません。15°C以上を保てる部屋の内側に置き、暖房の乾燥には葉水と加湿器で対応します。10°Cを下回ると葉が溶けるように傷むのが冬最大のトラブルです。
原因
直射日光による葉焼け、または冬の低温障害。赤系の葉は環境ストレスの跡が特に目立つ。
対策
変色は戻らないため、傷んだ葉は付け根から切除します。置き場所をレースカーテン越しの明るい日陰に整え、冬は15°C以上を保ってください。新しい葉が鮮やかな赤で出れば環境は合っています。
原因
光量不足。赤い色素は光が足りないと作られにくく、新しい葉ほど緑の面積が増える。
対策
明るい日陰へ移動し、春〜秋は月1回の施肥で株の体力を維持します。次に展開する葉から赤みが戻ります。緑がかった葉は戻らないので、新葉の発色を確認してから整理します。
原因
低温障害。レッド系はアグラオネマの中でも寒さに弱く、10°Cを下回る窓際に置くと葉が水浸状に傷む。
対策
傷んだ葉は回復しないので付け根から切り取り、15°C以上を保てる部屋の内側へ移します。春まで水を控えめにして待てば、株元が無事なら新芽が出ます。冬は窓辺に置かないのが予防の基本です。
原因
空気の乾燥。暖房の効いた部屋で湿度が40%を下回ると、赤い葉は葉先から傷みやすい。
対策
週2〜3回の葉水と加湿器で湿度50%以上を保ちます。エアコンや暖房の風が直接当たる場所から離してください。枯れた部分は広がらないので、気になる場合だけ枯れ色の内側に沿って切ります。
原因
ハダニの吸汁。乾燥期に葉裏で増え、赤い模様に紛れて発見が遅れやすい。
対策
シャワーで葉裏を洗い流し、3日おきに3回繰り返します。その後は週2〜3回の葉水と月1回の葉拭きで予防を。かすれた葉は戻らないので付け根から切り、次の葉の状態で回復を確認します。
ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

アグラオネマ・レッドの花も、つくりは緑葉のアグラオネマと同じで、小さな仏炎苞が棒状の肉穂花序を包む形です。品種によっては、花茎や苞がほんのりピンクを帯びるものもあるとされます。
レッド系は赤い発色を保つために一段明るい場所で育てるので、結果として緑葉の品種より花芽がつきやすい環境になりやすいといわれます。一方で寒さには一層弱く、冬に15°Cを下回ると株が弱り、花どころではなくなります。観賞の主役はあくまで鮮やかな葉なので、花に養分を取られて新しい葉の色づきが鈍るのを避けたいなら、花茎は早めに切るのが無難です。価格の高い株ほど、葉の充実を優先するとよいでしょう。
アグラオネマ・レッドの花言葉は、アグラオネマ共通の「青春の輝き」「スマート」です。艶のある葉が若々しく輝く様子に由来し、赤やピンクに染まる葉を持つレッド系は、情熱や活力を込めた贈り物として開店祝いや昇進祝いにも選ばれます。
赤い葉は風水で「火の気」を持つとされ、活力や情熱、仕事運を高める植物といわれます。由来は中国で幸運を招くとされてきたアグラオネマの伝承に、赤色の持つ陽の気が重なったもので、南の方角やリビング、書斎、彩りの欲しい玄関と相性が良いとされます。
光量不足が最も多い原因です。赤い色素は光が足りないと作られにくく、暗い環境では新しい葉ほど緑の面積が増えて赤がくすみます。レースカーテン越しの明るい場所へ移すと、次に展開する葉から発色が戻ります。すでに緑がかった葉は元に戻りません。肥料切れや冬の低温でも色が冴えなくなるため、春〜秋の月1回の施肥と、冬に15°C以上を保つ管理もあわせて見直してください。直射日光に当てるのは葉焼けの原因になるので逆効果です。
基本の性質は丈夫で、初心者でも十分育てられます。緑葉品種との違いは2点だけで、発色のためにやや明るい場所が必要なことと、寒さにより弱いので冬は15°C以上を守ることです。この2点さえ押さえれば、水やりも土も手入れも普通のアグラオネマと同じです。価格が高めの品種が多いので、まずは流通量が多く手頃なレッドゴールドあたりから始めると、失敗しても痛手が小さく安心です。慣れたら株分けで増やす楽しみもあります。
初めてなら流通量が多いレッドゴールドがおすすめです。レッド系は緑の地に赤い縁や斑が入るタイプから、葉のほぼ全面が赤やピンクに染まるスーパーレッドのようなタイプまで幅があり、同じ名前でも株ごとに色の出方が違います。育て方はどれも同じで、赤の面積が広い品種ほど光を求め、寒さにも敏感になる傾向があります。実物を見て好みの色柄を選び、寒い時期の輸送で傷まないよう春〜秋に購入するのが失敗しないコツです。
はい、緑葉品種より葉焼けの跡が目立ちやすい品種です。赤い部分は緑の部分より組織が弱く、直射日光に当たると茶色く変色して元に戻りません。発色には光が必要ですが、それはあくまでレースカーテン越しの明るさの範囲で、窓ガラス越しの直射日光や真夏の西日は避けてください。葉焼けした葉は付け根から切り取り、置き場所を半日陰に戻せば次の葉は正常に出ます。明るさと直射のバランスは、葉に茶色い斑点が出ないぎりぎりの明るさを探すつもりで調整します。
アグラオネマ としてまとめている他の品種です。
アグラオネマ・レッドの季節の作業や、土・鉢・肥料の選び方をくわしく解説した記事です。

観葉植物の冬越し
観葉植物を室内に取り込む時期の目安(最低気温15°C)、冬の置き場所、水やりの減らし方、肥料と葉水、寒さで傷んだときの対処まで解説。図鑑の観葉植物を耐えられる最低温度で一覧にしています。

秋の植え替え
秋は多肉植物や草花、果樹の植え替え・植え付けに向く一方、観葉植物は春まで待つのが基本です。秋の適期の目安、植物タイプ別の可否、根の扱い方と植え替え後の管理を解説します。

植物別の土の違い
観葉植物の土と野菜・花の土の違いは堆肥と肥料の量、多肉植物の土との違いは乾く速さです。4種類の土の原料・水はけ・保水・肥料分を比較表にし、観葉植物の土で野菜は育つか、多肉の土で観葉植物は育つかなど、代用できる組み合わせと選び方を解説します。
10月の作業と、アグラオネマ・レッドの手入れで迷ったときに役立つページです。
執筆: Hapot編集部
植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。