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フィカス・ティネケの育て方

Ficus elastica 'Tineke'最終更新日:

Hapot編集部より

フィカス・ティネケは、ゴムの木(フィカス・エラスティカ)の斑入り品種で、クリーム色と緑の斑にピンク色の新芽が差す、華やかな葉色が人気の品種です。1990年代にオランダで選抜され、緑葉のロブスターや黒葉のバーガンディと並ぶゴムの木の定番となりました。斑の入り方は一枚ごとに異なり、新芽を包む托葉の赤みも観賞ポイント。性質は基本的にゴムの木そのもので、明るい室内と控えめな水やりで丈夫に育ちます。ただし斑の部分は葉緑素が少ないため、緑葉のゴムの木より明るさを必要とし、暗い場所では斑が減って緑に戻る「先祖返り」が起きます。斑を保つ光の管理と、緑一色の枝の整理、樹液(ラテックス)への注意が、ティネケならではのポイントです。

分類・基本データ

クワ科
フィカス属 Ficus
フィカス・ティネケ 'Tineke'
別名
ティネケ、ゴムの木 ティネケ、フィカス・エラスティカ ティネケ、斑入りゴムの木
原産地
インド〜東南アジア原産のフィカス・エラスティカの斑入り選抜品種(1990年代にオランダで作出)

フィカス・ティネケの育て方の5つのポイント

水やり

土の表面が乾いたら(週1回程度)

日光

間接光

適温

10-30°C

湿度

40-60%

水はけの良い観葉植物用土

フィカス・ティネケはどれくらい大きくなる?

大きさの目安

室内で50cm〜2m。斑入りのため緑葉のゴムの木より成長はやや控えめ。

成長の速さ

生育適温

10-30°C

ケアのポイント

肥料

春〜秋に月1回緩効性肥料

成長速度

毒性

樹液(ラテックス)で皮膚がかぶれることがある。ペットにも有毒

斑を保つには明るさが必須。緑一色の枝は切り、剪定時は手袋着用で樹液に触れないように。

育て方の詳細

苗・株の選び方

クリーム色と緑の斑がはっきり分かれ、新芽にピンク色が差している株を選びましょう。葉に艶とハリがあり、茶色く枯れ込んだ部分がないものが健康です。緑一色の葉が多い株は暗い場所で管理されていた可能性があるので、斑の面積が大きい株を。

置き場所・日当たり

レースカーテン越しの明るい窓辺が定位置です。緑葉のゴムの木より光を必要とし、暗い場所では斑が減って緑一色の葉が増えます。一方、クリーム色の部分は葉緑素がなく熱に弱いため、真夏の直射日光では白い部分から葉焼けします。「明るいが直射は当たらない」場所を選んでください。冬は10°C以上を保ち、窓際の夜間冷気と暖房の直風を避けます。斑入りは緑葉より体力が少ないので、環境変化を減らすため置き場所は固定するのが安心です。

水やりの詳細

土の表面が乾いたら鉢底から流れるまでたっぷり、週1回程度が目安です。肉厚の葉に水分を蓄えるため乾燥には強く、「乾いてから与える」を守れば失敗しません。斑入りは光合成量が少ない分、緑葉より水の消費がやや少なめなので、やりすぎに注意します。冬は10日〜2週に1回に減らし、暖かい日の午前中に。月1回の葉拭き(濡れ布で表裏)は、艶の維持とハダニ予防に効きます。

最適な土の作り方

市販の観葉植物用土でよく育ちます。水はけを確保するため鉢底石をしっかり敷き、過湿が心配ならパーライトを1〜2割混ぜます。大きく育てるなら、成長後の倒伏を防ぐために安定感のある重めの鉢を選んでください。

剪定・切り戻し

適期は5〜9月。好みの高さで主幹を切ると、切り口の下から枝分かれして樹形が作れます。ティネケで大切なのは、緑一色の葉ばかりが出る枝を付け根から切り取ること。放置すると光合成の効率が良い緑の枝が優勢になり、株全体が緑に戻ってしまいます。切り口から出る白い樹液(ラテックス)はかぶれの原因になるので、必ず手袋を着用し、ティッシュで押さえて止めます。床は新聞紙で養生を。

植え替え

1〜2年に1回、5〜8月に。鉢底から根が出る・水の染み込みが遅い・成長が鈍る、が植え替えのサインです。根鉢を軽くほぐし、傷んだ根を整理して一回り大きな鉢へ。サイズを維持したい場合は根を1/3整理して同じ鉢に戻し、枝も同じ割合で切り戻してバランスを取ります。植え替え後2週間は明るい日陰で養生してください。

増やし方

挿し木と取り木で増やせます。挿し木は5〜8月、斑入りの枝を10cmほどに切り、大きな葉は半分にカットして蒸散を抑え、樹液を洗い流してから挿し木用土へ。1〜2か月で発根し、斑は受け継がれます。緑一色の枝を挿すと緑葉の株になるので、挿し穂は斑のはっきりした枝から選んでください。太い幹からは取り木が確実です。

病害虫対策

ハダニとカイガラムシに注意します。ハダニは乾燥した室内で葉裏に発生し、葉がかすれて艶を失います。斑の部分は傷みが目立ちやすいので、月1回の葉拭きと葉水で予防を。カイガラムシは枝や葉の付け根に付き、ベタつきで気づくことが多いので、見つけ次第歯ブラシで除去します。クリーム色の部分が茶色くなる症状は、病気より葉焼けか乾燥が原因のことがほとんどです。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 5植え替え・剪定・肥料開始
  • 6挿し木・取り木(斑入りの枝から)
  • 7葉拭き・葉水でハダニ予防
  • 8葉焼け注意・緑一色の枝の整理
  • 9秋の整枝・冬の置き場所の検討

季節ごとの管理

春の管理

成長開始。植え替え・剪定の適期。肥料も再開。

夏の管理

成長期。水やりと葉水を増やし、直射日光は避ける。

秋の管理

水・肥料を減らし始め、冬の定位置を決める。

冬の管理

10°C以上で乾かし気味に。月1回の葉拭きは継続。

よくあるトラブルと対策

クリーム色の斑が減り、緑の面積が増えてきた

原因

光量不足。斑の部分は光合成ができないため、暗い場所では株が緑の葉を増やして生き延びようとする(先祖返り)。

対策

レースカーテン越しの明るい窓辺へ移動します。緑一色の葉が出た枝は付け根から切り取り、斑入りの枝だけを残すと斑が維持できます。すでに緑化した葉は戻りませんが、新しい葉から斑が回復します。

斑・模様・色が薄くなる」の原因の見分け方と対処を詳しく

クリーム色の部分が茶色くなって枯れ込む

原因

葉焼け、または乾燥。斑の部分は葉緑素がなく熱と乾燥に弱いため、直射日光や暖房の風で白い部分から先に傷む。

対策

直射日光の当たらない明るい日陰へ移し、エアコンの風が直接当たらない場所に置きます。傷んだ葉は戻らないので、見た目が気になれば切り取ります。冬は葉水で乾燥を防いでください。

葉先・葉の縁が枯れる」の原因の見分け方と対処を詳しく

下葉が黄色くなって落ち、幹の下だけ裸になった

原因

水のやりすぎによる根傷み、または冬の低温(10°C以下)。斑入りは緑葉のゴムの木より体力が少なく、ダメージが葉に出やすい。

対策

土が乾いてから水を与えるリズムに戻し、冬は10°C以上の場所へ。幹が硬く新芽が動いていれば回復します。裸になった部分が気になる場合は、春に切り戻して枝分かれさせるか、取り木で低い位置から仕立て直します。

葉が黄色くなる」の原因の見分け方と対処を詳しく

剪定や葉を触った後に手がかゆくなり赤くなった

原因

切り口から出る白い樹液(ラテックス)による接触性のかぶれ。ゴムの木の仲間に共通する性質で、体質によっては強く反応する。

対策

すぐに石けんで洗い流し、赤みやかゆみが続く場合は皮膚科を受診してください。以後は必ず手袋を着用して作業し、切り口はティッシュで押さえて樹液を止めます。小さな子どもやペットが樹液に触れない配慮も必要です。

ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

フィカス・ティネケの花言葉・風水

花言葉

ゴムの木の花言葉は「永遠の幸せ」。肉厚の葉が長く落ちず、株も長寿であることに由来し、贈り物の定番です。

風水・縁起

丸く厚い葉は「蓄えた富」の象徴とされ、金運を呼ぶ木の代表格。クリーム色の斑は空間を明るくし、陽の気を強めるといわれます。

フィカス・ティネケのよくある質問

Qティネケの斑がなくなって緑の葉ばかりになりました。回答を見る
A

光量不足による先祖返りです。斑の部分は光合成ができないため、暗い場所では株が緑の葉を増やして生き延びようとします。レースカーテン越しの明るい窓辺に移し、緑一色の葉が出ている枝は付け根から切り取ってください。緑の枝を残すと、そちらが優勢になって株全体が緑化します。すでに緑化した葉は戻りませんが、明るい場所で新しく出る葉には斑が復活します。

Q剪定したら白い液が出て手がかゆくなりました。大丈夫ですか?回答を見る
A

ゴムの木の樹液(ラテックス)による接触性のかぶれです。すぐに石けんと流水で洗い流してください。赤みやかゆみが数日続く場合は皮膚科を受診を。ゴム製品にアレルギーがある人は特に反応しやすいので、剪定や挿し木の作業は必ず手袋を着用し、目や口に触れないように注意します。ペットが樹液をなめると嘔吐などを起こすことがあるので、切り口はティッシュで押さえて樹液を止めてください。

Qティネケの新芽がピンクではなく緑です。異常ですか?回答を見る
A

異常ではありません。新芽のピンク色は光が十分に当たっているときに強く出る性質で、暗めの場所では色づきが弱くなります。また、展開してしばらくすると赤みは抜けてクリーム色と緑の斑に落ち着きます。より鮮やかなピンクを楽しみたい場合は、直射日光の当たらない範囲で一番明るい場所に置き、春〜秋の成長期に月1回の肥料を与えてください。

フィカスの品種一覧

フィカス としてまとめている他の品種です。

品種大きさの目安難易度水やり
フィカス・ティネケ(本記事)室内で50cm〜2m。斑入りのため緑葉のゴムの木より成長はやや控えめ。初心者向け土の表面が乾いたら(週1回程度)
カシワバゴムノキ室内で50cm〜2m超。バンビーノは30〜80cmのコンパクトサイズ。中級者向け土の表面が乾いたら(週1回程度)
ゴムの木室内で50cm〜2m超。原産地では30mの巨木になる潜在力の持ち主。初心者向け土の表面が乾いたら(週1回程度)
フィカス室内で30cm〜2m超。卓上サイズからシンボルツリーまで幅広く、品種によって成長の速さが異なります。初心者向け土の表面が乾いたら(週1回程度)
フィカス・アルテシマ室内で50cm〜2m超。5〜10号鉢のシンボルツリーサイズが主流で、成長はやや速め。初心者向け土の表面が乾いたら(週1回程度)
フィカス・ウンベラータ室内の鉢植えでは高さ1〜2mのサイズが主流。6号鉢の卓上サイズから10号鉢の大型まで流通しています。成長が早く、環境が合えば1年で30〜50cm伸びることもあるため、天井高に合わせた剪定で樹高をコントロールします。中級者向け土の表面が乾いたら(週1-2回)
フィカス・ベンガレンシス室内で50cm〜2m。曲がり仕立ての5〜10号鉢が人気。成長はゆっくりで樹形が長持ちします。初心者向け土の表面が乾いたら(週1回程度)
フィカス・ベンジャミン室内で30cm〜2m。卓上の小鉢から三つ編み仕立ての大鉢まで、あらゆるサイズで流通。初心者向け土の表面が乾いたら(週1-2回)

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