苗・株の選び方
斑がはっきりと明るく、葉に艶とハリがある株を選びましょう。幹がしっかり太く、節間が詰まっているものが健康です。下葉が極端に少ない株は環境ストレスを受けている可能性があるため避けるのが無難。樹形は一株ごとに違うので、置き場所の高さを想像しながら選んでください。
Hapot編集部より
フィカス・アルテシマは、濃い緑の葉に黄緑〜ライムグリーンの明るい斑が入る、部屋をぱっと明るくするゴムの木の仲間です。流通する株のほとんどが斑入りの'バリエガタ'で、単に「アルテシマ」といえばこの斑入りを指します。ウンベラータやベンガレンシスと並ぶ人気のフィカスですが、葉が厚めで乾燥や環境変化に強く、フィカスの中でも扱いやすい部類。成長はやや速く、室内でも2mを超えるシンボルツリーに育ちます。学名の altissima は「最も高い」という意味で、原産地では30m級の大木になる潜在力の持ち主。国内では曲がり仕立ての株も多く流通しています。明るい場所に置いて斑を保ち、好みの高さで剪定して樹形を整える、というシンプルな管理で長く付き合えます。
水やり
土の表面が乾いたら(週1回程度)
日光
間接光
適温
10-30°C
湿度
40-60%
土
水はけの良い観葉植物用土
大きさの目安
室内で50cm〜2m超。5〜10号鉢のシンボルツリーサイズが主流で、成長はやや速め。
成長の速さ
中〜速い
生育適温
10-30°C
肥料
春〜秋に月1回緩効性肥料
成長速度
中〜速い
毒性
樹液(ラテックス)で皮膚がかぶれることがある。ペットにも有毒
斑がはっきりと明るく、葉に艶とハリがある株を選びましょう。幹がしっかり太く、節間が詰まっているものが健康です。下葉が極端に少ない株は環境ストレスを受けている可能性があるため避けるのが無難。樹形は一株ごとに違うので、置き場所の高さを想像しながら選んでください。
レースカーテン越しの明るい窓辺が定位置です。斑の部分は葉緑素が少ないため、暗い場所では株が緑の面積を増やして斑がぼやけます。逆に真夏の直射日光は黄緑の部分から葉焼けするので、南向きの窓では50cm以上離すかレース越しに。耐陰性はありますが、暗い部屋では葉が落ちやすくなります。冬は10°C以上を保ち、窓際の夜間冷気と暖房の直風を避けてください。置き場所を頻繁に変えると落葉することがあるため、一度決めたら動かさないのが基本です。
土の表面が乾いたら鉢底から流れるまでたっぷり、が基本です。春〜秋は週1回、真夏は週2回が目安。葉が厚めで乾燥には強い一方、過湿は根腐れと落葉の原因になるので「乾いてから与える」を徹底します。冬は成長が止まるため10日〜2週に1回に減らし、暖かい日の午前中に与えてください。受け皿の水は必ず捨てます。年間を通じて葉水を行うと、ハダニ予防と斑の艶維持に効果的です。
市販の観葉植物用土か、赤玉土6:腐葉土3:パーライト1の水はけの良い配合で。鉢底石をしっかり敷きます。大きく育つ品種なので、最初から安定感のある重めの鉢を選ぶと、成長後の倒伏を防げます。
適期は5〜9月。一本立ちで上へ伸びるのが基本の成長なので、好みの高さで主幹を切ると、切り口の下の節から2〜3本の枝が吹いて樹形が作れます。緑一色の葉ばかりの枝が出たら、斑入りの性質を保つために付け根から切り取ってください。切り口から白い樹液が出るため、手袋を着用し、ティッシュで押さえて止めます。床に垂れるとシミになるので新聞紙で養生を。
1〜2年に1回、5〜8月に一回り大きな鉢へ。鉢底から根が出る・水の染み込みが遅い・成長が鈍る、が植え替えのサインです。根鉢を軽くほぐし、黒く傷んだ根を整理して植え付けます。成長が速いので根詰まりしやすく、放置すると水が行き渡らず下葉が落ちる原因になります。植え替え後2週間は明るい日陰で養生し、肥料は控えます。
挿し木と取り木で増やせます。挿し木は5〜8月、剪定した枝を10cmほどに切り、大きな葉は半分にカットして蒸散を抑え、樹液を洗い流してから挿し木用土へ。1〜2か月で発根します。斑入りの枝を挿せば斑は受け継がれます。太い幹から確実に株を作るなら、樹皮を環状に剥いで湿らせた水苔を巻く取り木が失敗の少ない方法です。
ハダニとカイガラムシに注意します。ハダニは乾燥した室内で葉裏に発生し、葉がかすれて艶を失います。葉水と月1回の葉拭きが最良の予防です。カイガラムシは枝の分かれ目や葉の付け根に付き、ベタつき(甘露)で気づくことが多いので、見つけ次第歯ブラシで除去を。風通しを確保し、大きな葉の裏を定期的に確認すればほぼ防げます。
成長再開。肥料を開始し、植え替え・剪定は5月から。
成長期。水やりと葉水を増やし、直射日光は避ける。
水・肥料を徐々に減らし、冷え込む前に冬の定位置へ。
10°C以上を確保し、乾かし気味に。葉拭きは継続。
原因
光量不足。アルテシマの斑は光合成能力が低い部分なので、暗い場所では株が緑の面積を増やして光を確保しようとする。
対策
レースカーテン越しの明るい窓辺へ移動します。すでに緑化した葉は戻りませんが、次に展開する葉から斑が復活します。緑一色の枝が出た場合は付け根から切り、斑入りの枝を優先して育てます。
原因
葉焼け。斑の部分は葉緑素が少なく熱に弱いため、真夏の直射日光や西日で黄緑の部分から先に傷む。
対策
焼けた部分は元に戻らないので、見た目が気になる葉は切り取ります。置き場所を直射日光の当たらないレース越しの光に変え、夏は窓から50cm以上離してください。
原因
水のやりすぎによる根傷み、または冬の低温(10°C以下)。大きく育つ品種のわりに根は過湿に弱い。
対策
土が乾いてから水を与えるリズムに戻し、冬は10°C以上を保てる場所へ。幹が硬く新芽が動いていれば健在です。寂しくなった樹形は5〜8月に好みの高さで切り戻すと、下から枝分かれして仕立て直せます。
原因
カイガラムシの排泄物(甘露)と、それを栄養にするすす病。大きな葉の裏や枝の分かれ目に付きやすい。
対策
歯ブラシで成虫をこすり落とし、濡れ布で葉の表裏を拭きます。多発時はマシン油乳剤を散布。月1回の葉拭きを習慣にすると早期発見でき、再発もほぼ防げます。
ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。
アルテシマの花言葉は「永遠の幸せ」「長寿」。ゴムの木の仲間に共通する、長く枯れない葉と丈夫さに由来します。
明るい黄緑の斑は「陽の気」を強めるとされ、リビングや玄関に置くと家全体の運気を明るく整える植物といわれます。丸みのある葉は調和とリラックスの象徴です。
すでに緑化した葉は戻りませんが、新しい葉からは復活します。斑が薄くなる原因はほぼ光量不足です。レースカーテン越しの明るい窓辺に移動すれば、次に展開する葉から黄緑の斑が戻ります。緑一色の枝が出ている場合は、その枝を付け根から切り取り、斑入りの枝を優先して育ててください。ただし直射日光は斑の部分が葉焼けするので、明るさと直射のバランスがポイントです。
初心者にはアルテシマをおすすめします。葉が厚めで乾燥に強く、最低温度の目安も10°Cとウンベラータ(15°C)より寒さに余裕があります。環境変化による落葉もウンベラータより少なめです。明るい斑入りの葉で部屋を明るく見せたいならアルテシマ、大きなハート形の葉と成長の速さを楽しむならウンベラータ、と好みで選んでください。
5〜9月に好みの高さで主幹を切り戻してください。切り口の下から枝分かれし、コンパクトな樹形に作り直せます。切った枝は挿し木にして増やせます。同時に植え替えて根を1/3ほど整理し、同じ鉢に戻せばサイズを維持できます。切り口から白い樹液が出るので、手袋を着用して作業してください。
フィカス としてまとめている他の品種です。
| 品種 | 大きさの目安 | 難易度 | 水やり |
|---|---|---|---|
| フィカス・アルテシマ(本記事) | 室内で50cm〜2m超。5〜10号鉢のシンボルツリーサイズが主流で、成長はやや速め。 | 初心者向け | 土の表面が乾いたら(週1回程度) |
| カシワバゴムノキ | 室内で50cm〜2m超。バンビーノは30〜80cmのコンパクトサイズ。 | 中級者向け | 土の表面が乾いたら(週1回程度) |
| ゴムの木 | 室内で50cm〜2m超。原産地では30mの巨木になる潜在力の持ち主。 | 初心者向け | 土の表面が乾いたら(週1回程度) |
| フィカス | 室内で30cm〜2m超。卓上サイズからシンボルツリーまで幅広く、品種によって成長の速さが異なります。 | 初心者向け | 土の表面が乾いたら(週1回程度) |
| フィカス・ウンベラータ | 室内の鉢植えでは高さ1〜2mのサイズが主流。6号鉢の卓上サイズから10号鉢の大型まで流通しています。成長が早く、環境が合えば1年で30〜50cm伸びることもあるため、天井高に合わせた剪定で樹高をコントロールします。 | 中級者向け | 土の表面が乾いたら(週1-2回) |
| フィカス・ティネケ | 室内で50cm〜2m。斑入りのため緑葉のゴムの木より成長はやや控えめ。 | 初心者向け | 土の表面が乾いたら(週1回程度) |
| フィカス・ベンガレンシス | 室内で50cm〜2m。曲がり仕立ての5〜10号鉢が人気。成長はゆっくりで樹形が長持ちします。 | 初心者向け | 土の表面が乾いたら(週1回程度) |
| フィカス・ベンジャミン | 室内で30cm〜2m。卓上の小鉢から三つ編み仕立ての大鉢まで、あらゆるサイズで流通。 | 初心者向け | 土の表面が乾いたら(週1-2回) |