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ハオルチアの種類一覧|3品種の違いと選び方

ハオルチアは、南アフリカの岩陰や草の根元に自生する多肉植物で、直射日光を避けた明るい室内で育てられる数少ない多肉植物として人気です。葉先に光を透かす透明な「窓」を持つ軟葉系と、硬く尖った葉に模様が入る硬葉系に大きく分かれ、種類によって光の好みや水の量が違います。図鑑には、属全体の育て方をまとめた「ハオルチア」と、軟葉系の代表「オブツーサ」、硬葉系の代表「十二の巻」の3種を掲載しています。ここでは部屋の明るさや好みに合わせた選び方と、名前が混同されやすい種類の見分け方をまとめました。

このページで比べているハオルチアの種類(3品種):ハオルチア、ハオルチア・オブツーサ、ハオルチア・十二の巻。ほかに玉扇(ぎょくせん)、万象(まんぞう)、寿(ことぶき)など7品種も紹介しています。

ハオルチアとは

ハオルチアの基本情報
分類ツルボラン科ハオルチア属(Haworthia)。硬葉系の多くはハオルチオプシス属に分けられることが多い
原産地南アフリカ(岩の隙間や低木の根元など半日陰に自生)
大きさ草丈3〜15cm程度。子株を出して群生する
生育期春と秋(夏と冬は休眠気味)
寒さへの強さ5°C以上を保てる室内での冬越しが目安

ハオルチアは、南アフリカの岩の隙間や低木の根元など、強い日差しが遮られる場所に自生する多肉植物です。体の多くを土に埋め、葉先の半透明の窓から光を取り込む独特の姿をしています。

種類は、葉が柔らかく窓を持つ軟葉系と、葉が硬く尖って白い模様の入る硬葉系に大きく分かれます。硬葉系の多くは、現在はハオルチオプシス属に分類されることが多くなっていますが、園芸ではまとめてハオルチアと呼ばれています。

育て方の共通点は、直射日光を避けた明るい場所に置き、成長期の春と秋は土が乾いてからたっぷり、夏と冬は控えめに水を与えることです。冬は5°C以上を保てる室内で越冬させます。

ハオルチアの品種を比較

横にスクロールすると、ほかの項目も比べられます

ハオルチアの品種ごとの写真・大きさ・難易度・日当たり・水やり・温度の比較
品種大きさの目安難易度日当たり水やり冬の最低温度
ハオルチアの種類「ハオルチア」の鉢植えの写真ハオルチア草丈3-10cm程度、ロゼットの直径は3-15cmほど。2-3.5号鉢で長く楽しめるコンパクトな多肉です。初心者向け間接光土が乾いてから(月2-3回)5°C 以上
ハオルチアの種類「ハオルチア・オブツーサ」の鉢植えの写真オブツーサ草丈3〜5cm程度、1つのロゼットの直径は3〜5cmほど。子株を出して群生し、2.5〜3.5号鉢で長く育てられます。初心者向け間接光土が乾いてから2〜3日後(成長期は週1回前後)5°C 以上
ハオルチアの種類「ハオルチア・十二の巻」の鉢植えの写真十二の巻草丈8〜15cm程度、ロゼットの直径は5〜10cmほど。子株で群生し、2.5〜4号鉢が扱いやすい大きさです。初心者向け半日陰土が完全に乾いてから(成長期は10日に1回前後)5°C 以上

ハオルチアの選び方

初めての一鉢なら十二の巻

十二の巻は葉が硬く水をよく蓄え、光と乾燥に強い硬葉系で、多少世話を忘れても姿が崩れにくい品種です。成長期の水やりは土が完全に乾いてから10日に1回前後で済み、子株もよく出ます。ハオルチアの仲間を初めて育てるなら、丈夫な十二の巻で水やりと置き場所の感覚をつかむのがおすすめです。

窓の輝きを楽しむならオブツーサ

オブツーサは、ぷっくりした葉の先の大きな透明な窓が光を透かす軟葉系の代表です。強い光で葉焼けしやすいので、レースカーテン越しの窓辺から1m以内が定位置になります。水切れが窓のしぼみとしてすぐ表れるため、株の調子が見て分かりやすく、観察しながら育てたい人に向いています。

日当たりのよい窓辺なら硬葉系

東向きの窓辺など、朝の日が差し込む部屋なら十二の巻が向いています。春と秋は朝の日を2〜3時間当てると白い縞がはっきりし、株も締まります。オブツーサは同じ場所では葉焼けしやすいため、窓から少し離すかレースカーテン越しにします。どちらも真夏の直射日光と西日は避けます。

日当たりの少ない部屋で育てるなら

ハオルチアはどの種類も多肉植物の中では少ない光で育ちますが、窓のない部屋や部屋の奥では徒長します。北向きの部屋やデスクで育てるなら、ハオルチアのページで紹介している植物育成ライトを使う方法が確実です。オブツーサは光が足りないと窓が小さくなり、十二の巻は縞が薄くなるので、葉の様子で光の量を判断します。

水やりの間隔で選ぶ

成長期の水やりは、オブツーサが週1回前後、十二の巻が10日に1回前後が目安で、オブツーサのほうが水を好みます。忙しくて水やりの間隔が空きがちなら、乾燥に強い十二の巻が向いています。どちらも夏と冬は月1〜2回に減らし、冬は休眠期なので水を控えめにします。

いろいろな種類を集めるなら

ハオルチアには、窓の形や模様が違う種類が数多くあり、手のひらサイズの鉢で集められるのも魅力です。軟葉系と硬葉系に共通する育て方や、子株の外し方、植え替えで根を整理する方法は、図鑑の「ハオルチア」のページにまとめています。まずオブツーサと十二の巻で両方の系統に慣れてから、玉扇や万象など窓の美しい種類に進むと失敗が少なくなります。

ペットのいる家では

ハオルチアの仲間は、強い毒性は知られていないとされ、十二の巻は米国の動物虐待防止協会(ASPCA)の一覧で犬や猫に無毒とされています。ただし葉をかじるとおなかをこわしたり、尖った葉で口を傷つけたりすることがあるので、ペットの届かない棚の上などに置くと安心です。

似た品種の見分け方

軟葉系と硬葉系の見分け方

葉が柔らかく、葉先に透明な窓があるのが軟葉系で、オブツーサが代表です。葉が硬く尖り、窓がなく白い模様が入るのが硬葉系で、十二の巻が代表です。軟葉系は強い光に弱く、硬葉系は光と乾燥に比較的強いという育て方の違いがあります。

十二の巻とアテヌアタの違い

ファスキアータ(Haworthiopsis fasciata)は葉の外側だけに白い横縞が入り、内側の面はつるりとしています。アテヌアタ(Haworthiopsis attenuata)は葉の両面に白い粒状の模様が付きます。日本で十二の巻として売られている株の多くはアテヌアタ系だともいわれ、育て方はほぼ同じです。

オブツーサの名前で売られる株の違い

「オブツーサ」は流通名で、学名では Haworthia cooperi var. truncata などクーペリーの仲間として扱われることが多いものの、扱いは一つに決まっていません。窓の大きな系統や、光や寒さで紫を帯びる系統など、さまざまなタイプが同じ名前で売られています。

ハオルチアとハオルチオプシスの違い

十二の巻など硬葉系の多くは、現在はハオルチア属から分けられたハオルチオプシス属(Haworthiopsis)に分類されることが多くなっています。園芸店では今もまとめて「ハオルチア」と呼ばれることが多く、育て方の基本も共通です。

品種ごとの特徴

品種に共通する水やり・置き場所・植え替えの方法はハオルチアの育て方にまとめています。

そのほかのハオルチアの品種

図鑑にまだ個別のページがないハオルチアの品種です(7品種)。見た目の特徴と、図鑑の品種との違い、流通量の目安を紹介します。

玉扇(ぎょくせん)

Haworthia truncata の和名で、断ち切ったような平らな窓を持つ厚い葉が、扇のように左右2列に並ぶ軟葉系の種類です。成長がゆっくりで、窓の模様が違う多くの選抜株が流通しています。

万象(まんぞう)

Haworthia maughanii の和名で、円柱状の葉の先端に丸い平らな窓が並ぶ軟葉系の種類です。窓の模様の美しさで人気があり、成長は非常にゆっくりです。

寿(ことぶき)

Haworthia retusa の和名で、三角形の葉の先が後ろに折れ曲がり、平らな窓を上に向けて並べる軟葉系の種類です。窓の模様が違う多くの交配種や選抜株があります。

コンプトニアナ

Haworthia emelyae var. comptoniana として扱われる軟葉系の種類で、大きな窓に網目のような模様が入ります。窓の美しさから、交配親としても人気があります。

ピクタ

Haworthia emelyae var. picta として扱われる軟葉系の種類で、窓に白い斑点や線の模様が入ります。株ごとに模様が違い、選抜株や交配種が多く流通しています。

瑠璃殿(るりでん)

Haworthiopsis limifolia の和名で、硬く幅広い葉に細かな横筋の凹凸が入り、葉がらせん状に重なる硬葉系の種類です。十二の巻と同じく丈夫な部類です。

アテヌアタ

Haworthiopsis attenuata は、葉の両面に白い粒状の模様が入る硬葉系の種類です。十二の巻とよく似ていて、日本で十二の巻として売られている株の多くはこの系統だともいわれます。

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出典: ハオルチアの種類一覧|オブツーサ・十二の巻など3種の違いと見分け方(写真付き)(Hapot)https://hapot.jp/plants/types/haworthia

ハオルチアの種類についてよくある質問

ハオルチアのオブツーサと十二の巻の違いは?

オブツーサは透明な窓のある柔らかい葉の軟葉系、十二の巻は白い縞の入った硬い葉の硬葉系です。オブツーサは強い光で葉焼けしやすく、レースカーテン越しの窓辺が定位置で、成長期の水は週1回前後が目安です。十二の巻は光と乾燥に強く、春と秋は朝の日に当てても育ち、水は10日に1回前後で足ります。初めてなら丈夫な十二の巻、窓の輝きを楽しみたいならオブツーサが向いています。

初心者に向くハオルチアの種類は?

図鑑の品種では、十二の巻が最も初心者に向いています。葉が硬く水をよく蓄えるため乾燥に強く、ハオルチアの中では光にも強いので、置き場所や水やりが多少ずれても姿が崩れにくい品種です。オブツーサも図鑑では初心者向けとしていますが、強い光に弱く、水切れが窓のしぼみとして出やすいので、置き場所と水やりに少し気を配ります。

日当たりの悪い部屋で育てやすいハオルチアの種類は?

ハオルチアはどの種類も多肉植物の中では少ない光で育ちますが、日当たりの悪い部屋ではオブツーサのほうが合わせやすい種類です。オブツーサはもともと強い光を嫌い、レースカーテン越し程度の明るさでよく育ちます。十二の巻は光が多いほど縞がはっきりするので、暗い部屋では縞が薄くなりがちです。窓のない部屋では、どちらも植物育成ライトを使うと形を保てます。

十二の巻とアテヌアタはどう見分けますか?

葉の内側の面に白い模様があるかどうかで見分けます。十二の巻(Haworthiopsis fasciata)は葉の外側だけに白い横縞が入り、内側の面はつるりとしています。アテヌアタ(Haworthiopsis attenuata)は葉の両面に白い粒状の模様が付きます。日本で十二の巻として売られている株の多くはアテヌアタ系だともいわれますが、どちらも硬葉系で育て方はほぼ同じです。

窓がきれいなハオルチアの種類は?

図鑑の品種では、軟葉系のオブツーサが大きな透明の窓を持ち、光を透かす姿を楽しめます。図鑑にない種類では、平らな窓が扇状に並ぶ玉扇、円柱状の葉の先に丸い窓が並ぶ万象、窓に網目模様が入るコンプトニアナなども、窓の美しさで人気があります。窓のある軟葉系はどれも強い光に弱いので、レースカーテン越しの明るい場所で育てると透明感が保てます。